友達にオススメされて一気読み! そうじゃなきゃ絶対手に取らなかったです感謝! 戦争モノとか悲しいしグロいし……と思ってたけどこの話はヤバイ。とにかくキャラが魅力的だし、ストーリーもドキドキワクワクさせられて、絶体絶命のピンチからの痛快な逆転劇は最高! もちろん死もしっかり描かれていて、戦争の暗部も伝わるっていうか、敵キャラが怖カッコイイ。彼は腐った感じの女子に人気が出そ……いや、たぶん武器とか戦記モノが好きな男子に人気が出そうな気がするな、うんうん。←
まず最初に思ったのが、「週刊少年チャンピオン版ルーザーズ(※モンキーパンチなどが登場する双葉社漫画アクションの創刊を描いた物語)始まったな…!」ということ。作画がまさかの魚乃目三太先生ですごく驚きました。 2019年の今年は創刊50周年ということで、夏にナタリーでサンデーとチャンピオンの編集長対談を読んで以来、すでにあちこちで「必死こいて50年」というフレーズを目にしていたので、ついに本誌で自伝的漫画が始まりワクワクしています。 https://weeklychamp.com/ 1話では初代編集長へのインタビューから立ち上げを振り返りました。歴代編集長が10人いるとのことで、1人1話構成で進むのでしょうか? 途中チャンピオンの名作誕生秘話にも触れてくれることを期待しています…! https://www.akitashoten.co.jp/w-champion/2019/46
モラルの無い歪んだ世界に適応するのならば狂うしかない。 結局人は冗談と本気の間で生きてるんじゃないではと思わされる。 リアリティの無いリアル楽しめました。 この人の本は最後まで飽きさせない、ジワリと染み入ってくる。
ドラマ化なので読んでみた。想像していたようなストーカーライクな雰囲気じゃなくて少しがっかりしたものの、もっと明るくてライトな未練の引きずり方なので面白おかしく読み進められます。男女共に、恋人が忘れられない人には一見の価値あり!とりあえず共感して癒やされましょう。
わたし達、「カラーズ」。 小学生だけど、上野の街を悪から守る! ●泣き虫リーダー・結衣(レッド) ●明るい全力バカ・さっちゃん(イエロー) ●残酷な頭脳派・琴葉(ブルー) 今日も3人は上野恩賜公園にある秘密のアジトで作戦会議。今日のミッションは……? 上野を遊ぶカラーズ達は愛らしさ満点だけれど、遠慮ない言動で年長者達を翻弄し、面白いけれど危険球のネタを投げ続ける、警官の斎藤に言わせれば「クソガキ共」。 でも翻弄される年長者達も彼女らを温かく受け流し、遊びに乗ってやり、さらに進んで面白冒険ネタを提供するなど、子供達を見守る眼差しが平和で優しい。 『ひとりぼっちの〇〇生活』の四コマとは違う自由なコマ割りの中で、3人の配置にグラフィック的な趣向が凝らされており、スタイリッシュですらある。何ならアングラ路上パフォーマンス的な面白さもある。子供達にこの発想力を与えたカツヲ先生は神。 また、瞬間を切り取ったコマ送りのような表現がテンポよく、動きを感じさせる。 広大な上野恩賜公園とアメ横の迷路空間を、元気に駆け回る無邪気な小悪魔集団「カラーズ」に、こちらも翻弄されたくなる! 次巻第7巻は2019年10月26日発売!
有名人の家族の話って、よくあるよね~って話ではないと思うんだけど、この漫画の頬子さんの気持ちにはとても共感できる。 音楽家の娘だから、好き。というのの「〇〇だから、」という部分は結構どんなことも当てはまって、こういう言い方はその人の一部分として、褒めるならアリだけど、それが全てみたいな言い方された時にムッとする感情と同じだと思った。 八尋さんいいな…
最近、コミックビームのバックナンバーで過去話を読み返すことがありまして、その中で5月号のN極物語が非常に異質で、何回も読んでも惹きつけられるような印象的な回だったのです。 https://comicbeam.com/magazine/beam201905.html このお話では、それまでのギャグ調から一転して、過去の回想からはじまります。突然、喋れるようになった主人公(ペンギン)が群れから離れ、例のアイツと出会う。 シリアスで哲学的なストーリー展開から、ホッと一息つくオチまで、素晴らしいの一言です。 喋らない動物たちの眼差しがとても恐ろしく、何か見てはいけないものを見てしまった気持ちにさせられました。 このわからない感覚って何なんだろう…。 しばらくの間、忘れられそうにありません…。 これを書いてる時点ではビームで休載状態なので、いつか連載再開することを祈ってます。 単行本になるのかどうかもわからないけど、ぜひ何らかの形で発売してほしい作品です。
富士山さんちょーかわええ! 背が高いこと気にしたり、子どもと本気で遊んだり、パンツで妄想したり……はぁはぁ。← カンバもなかなかのイケメンっぷりだし、チューの一つもさせてやりたいところだが、アレに邪魔されるとかマジ不憫。でもその後の富士山さんのリアクションがかわいかったからオケ。
※ネタバレを含むクチコミです。
漫画や小説で「音楽を表現すること」の難しさを某さんと語り合う中、バンド系の良作として名前があがったので一気読み。うん、面白かった☆ 最初はコテコテのラブコメぽかったが、絵もストーリーもどんどん加速していく。熱血系な主人公のキャラは素直に好感が持てるし、ヒロインやサブキャラたちも魅力的。特にライバルキャラが出てきてからは、ハラハラドキドキ感が高まった。音楽的なバトル要素プラス、甘酸っぱい恋愛も楽しめたし、一粒で二度おいしい☆
全9巻の中で20回くらい泣きそうになった! ベタだしあざといんだけど、こういう話が大好きだぜちくしょう! まっすぐに生きてるキャラの皆がキラキラして眩しくて、汚れた己の心がスッキリ洗われた感じ。我が『漫画十本刀』のうちの一本に堂々ランクインです……。
「中二力を高めたいのですが、良い漫画教えろください」と言ったら某氏よりこちらをオススメされました。たしかにコレは中二だ……最強キャラたちによるバトル展開が熱い……! ストーリー的には「結局誰が一番強いんだ?」というルートで一直線だったのですが、ウィットに富んだコミカルな会話や、各キャラの生きざま(死にざま)に魅了されました。モブを除く全てのキャラがカッコイイ☆ あと、あの有名な少佐の台詞の意味がやっと分かったw
ぶっちゃけ序盤は「?」状態だった。バトルシーンとか世界観とか掴めないうちに、ストーリーがジェットコースターで進むし、回収されない伏線もいっぱいあるし……なんてことは最早どーでもいい。つむぎたんかわいいよつむぎたん! まさか触手ヒロインに萌える日が来るとは……物書き志望ならぜひ読むべき。かわいいヒロインキャラ=姿かたちではない、心が大事なのだと実感できる。
知人に勧められて一気読み☆ 文句なく面白かった! ご都合なTUEEE系ファンタジーばかり読んでいた自分の心に、ガブリと噛みつかれた感じ。生身の人間(動物)をしっかり描いてるなぁと感心する。複雑な世界観も苦にならないくらい、ハラハラドキドキさせられっぱなし。ラストに辿りつくまで何度も泣きそうになった……
なぜか親方にスカウトされた体格の良いねこが、先輩を慕い、同期に嫉妬され、後輩に少々軽んじられながらも、日々精進していく、という設定さえ適当に受け入れられれば問題なく読めるでしょう。4コマ漫画ですしね。そもそもが「猫に似ている力士がいたから」ってことで誕生した作品(あとがきより)ということで、ゆるゆるではあるのですが、脱力感だけでなくて人(猫?)情あり、相撲界の闇を暴く硬派な話もあり。ばかばかしさの中にほろっとするところがあって、あんまり深く考えずに読めるのがいいと思います。私のお気に入りは、ねこ関とお母さん猫との交流と一連の八百長ネタ。おすすめ度は決して猛プッシュってわけでなく、肉球プニュプニュぐらいの押し加減だと思ってください。
映画にもなっているので、もう少し長い話かと思っていました。「夕凪の街」と2話からになる「桜の国」、合わせて100ページ少々。決して情報量は多くありません。しかしセリフやしぐさの裏側にある何かが心にひっかかり読み応えある作品。生死、愛情、平和…、ありきたりだけど、いろんなことを考えさせられてしまいました。特にそれを意識したのは、「夕凪の街」を読んだ後。原爆が投下されてから10年後のヒロシマ。被曝しながらも生き残った女性を描くこの作品には、全編にうっすらと”哀”が漂っています。そしてほぼモノローグで語られる、繊細ではかないラスト3ページ。なんとなく、白いページにほんのりと薄紅がのって、桜の花びらのようにコマが散っていく、そんな印象を受けました。それでいて、話として何も終わらせてくれない。あとがきにもあるように、読んだ後にどう自分の中で消化していくかによって、この作品の世界観は完結するのでしょう。短い作品でも読後に残る心の作業は多いと思います。
気の抜けたようなタイトルと表紙のおじさんたちの顔が気になり、本屋で買ってみたところ、これは面白いと思った。 そこらへんにいるような、そうでいないような、一癖も二癖もある変なおじさんたちが一話ずつ登場して、独特でマイペースな生き様を見せてくれる。 (ちなみに表紙ではおじさんが集合してるけど皆孤立してます) 展開がファンタジックすぎて、なんだかよくわからん話もあるけどそれも含め好き。 他人の家の雑草を刈りたがる「ボーボーおじさん」という、ほとんど妖怪か仙人のようなおじさんから、 生き辛さ、孤独を抱えるおじさんの話(「なめくじおじさん」「2個ずつおじさん」)もあり、登場するおじさんの幅が広い。 お掃除道具と会話する「ハッピーおじさん」、ハンドパワーで家事をこなそうととする「念力おじさん」、電柱や自転車の気持ちになりきる「イマジンおじさん」など、想像力でもって楽しそうに暮らしているおじさんたち。これは独身中年に差し掛かってる自分も共感する部分が多かった。 憎めないけど、ちょっと迷惑なタイプのおじさん(「センチメンタルおじさん」「案内おじさん」など)も登場。 実際にこういう近付きたくないおっさんいるな〜と思いながらも「自分もいつかこうなってしまうのでは…」という考えが頭をよぎってしまう。これは反面教師にしたい。 おじさんに(比較的)やさしい世界で、ホンワカとした絵柄なので全体を通して、明るい気分で読めた。 おじさん自身も、あまり自虐的になったり卑屈になることはなく、 「ありのままで生きてる」って感じなのが、 いいよな〜(いいよなおじさん)
『スローモーションをもう一度』の加納梨衣先生の新作。 以前スペリオールに載っていた読切『裸の肖像』でたまらなく心揺さぶられてしまったので、ターゲット層は絶対に違うよねと思いながら普段読んでいないFEEL YOUNGに手を出してみた。 仕事も恋も上手くいってると自分に言い聞かす30歳OLの主人公は、部屋が壊滅的に汚かった。 気に入ってすこしムリして借りた1LDKだけど心安らげる場所はベランダだけになっちゃってたり。 彼氏を連れてきたいのにこんな部屋にはちょっと・・な状況で同僚の男に要領が悪いと嫌味を言われ風邪を引き、クリスマスの約束も仕事で潰れ、ほとほと参ってしまったところで帰るのが汚部屋。 マンションの前で立ち尽くしていたところで出会ったのが嫌味を言ってきた同僚で同じ間取りなのに素敵な部屋に住んでいて・・。 汚部屋・・、分かる。 僕も職業柄、いろんなものが多くなってしまって部屋が片付かない。 毎日少しづつなって思ってても、現状維持がやっと。 現状維持だと思ってやってても日々増えるものたち。 現状維持は現状維持になっておらず緩やかに汚部屋への一途を辿っている我が家なので気持ちは痛いほど分かった。 今にして思えば、うちの家庭は転勤族だったこともあって、とにかく引越しのたびにダンボール詰めが大変で、「物は増やすな」と口うるさく言われていた。 三人兄弟で末っ子だったので自分の持ち物のとにかく少なくさせられて新しく買うのは控えさせられていた。 いまでこそ漫画が好きで3000冊以上持っているけど当時は0冊。 一人暮らしのときに抑圧された物欲が爆発してとんでもないことになった。 それから今まで大人になってからの物欲との付き合い方が未だに分かっていない。 この漫画の主人公と同じく要領も悪いのかもしれない。ただ、上手く力が抜けないのだ。 全てに全力で向かってしまう。良くも悪くも完璧主義なのだ。 仕事も恋も私生活も、となったときに、自分つまりは私生活を切り捨ててしまうのもめちゃくちゃに分かる。 この主人公は彼氏にも、彼氏の目に映る自分の姿も完璧にしようとしてるようにしか思えないがそんなの窮屈すぎる。 彼氏を信用しようと思うならさらけ出すべきなんだろうが、まだそこまでも至っていないようで。 そんなときに見栄を張らずに素のままの自分でいられるような、言い方は悪いけど優しさから本音しか言ってこない同僚は魅力的に映るだろう、自分にはできないのにずるい、と。 ここから一波乱起きそうだ。
氏がコミティアやTwitterで発表していた作品をどういうワケか書籍化 1コマ1コマに落ちがある ノンストップ・ハイスピード不条理ギャグマンガ いや・・・別に"不"条理というわけではない条理の中で最大限に暴れまわっているのが作者 山本アットホーム氏 のすごいところなのかもしれません。 とにかく、試し読んで 「これイケる!」と思ったら買ってほしい 読めば読むほど山本家の魅力に取りつかれていきます。 ※添付画像参照 自分もキャプチャ取りたいが為になぜか電子書籍版を買ってしまいました。 これもどんな理由があるかは不明ですが、いろいろな企業で漫画を描かれています。
小惑星探査機 はやぶさ をテーマにした 本格科学漫画 正直に感動できる作品です。 作者の得意な まんがサイエンス フォーマットに則って 二人の宇宙人を通して、読者は 科学・技術的な面から はやぶさ のことを深く知ることができます。 2010年の帰還から 大量に「はやぶさ」関連作品は映像・書籍化されましたが、この作品は 作者自身が 宇宙ロケット開発に携わっていることから、他の作品とは一線を画す 濃い内容になっています。 ストーリー 高度な科学力を持ちながら、衰退をたどっている二人の宇宙人が偶然に地球への帰還中の「はやぶさ」と出会い 二人のある種の神の目線を通して「なぜ、そんな低い技術力でこんな事ができるのか!?」の驚きに対して、「はやぶさ」がエンジニアの苦労や「はやぶさ」への思いを伝えていきます 自分がクチコミを書く理由 「はやぶさ」の偉業は軽くググれば出てくるし、それを読んだだけでもウルっと来てしまいます。 ただ、「はやぶさ」自身は当然ウルっと来させるために、あんな構造になっているわけでなく、構造・構成一つ一つにエンジニアの思いが詰まっています。 それを知らずに単純に「すごーい!」というのは違うと思うのです。 1巻完結ですし、みんなに読んでもらいたい作品です。
ちょっとエッセイっぽい雰囲気のある作品が好きだった。主人公が色んなバイトをする「清く正しくはみだした人のお話」シリーズとか。バニーガールのバイトの話から始まるのも長崎ライチらしい。コールセンターでバイトする話「0.5秒のスイッチ」での、バイト仲間でアナウンサー並みに滑舌のいい廣田さんがシャンプーとサンプルを聞き間違うポンコツだったネタにはくだらね〜と思いながら笑ってしまった。あと、貧乏だから買えなかった自転車をようやく手に入れたのに速攻で盗まれて鬼になる「みるかちゃん」の話もいい!後半に収録されているシュールなホラー作品にも必ずどこかに笑える要素があって好きだけど、本格的に怖い話も描いてほしいと思った。描けそう。読んでみたいです。
人生に悩める漫画家が、思い切って知識・興味ゼロから始める登山エッセイマンガ。 読んでる途中で、登山マンガを4コマで描くってふつうはやらないよなーと気づいた。たまにコマぶち抜きで景色を描いたりするけど、文字情報もわりと多いし。 にもかかわらず苦なく読めるというのは著者の力量なんだと思います。 著者の谷口さんはクリエイターの友だちが多くて、漫画家仲間の横槍メンゴ、映像作家ひらのりょう氏、イラストレーターのせきやゆりえさんなど今読むと錚々たるメンツで山登りしてます。 面白いのが、クリエイター特有の昼夜逆転生活のせいなのか知らないが、登場人物の半分以上の人間が待ち合わせに遅刻する。それも大幅に。 著者も最初に書いているように、本書は山登りの参考書的な役割ではなく、若手クリエイターの不安だらけの人生と山登りをリンクさせて一冊にしているものなのです。 が、大手アウトドアメーカーの協力により、装備などの参考情報は得られると思います。 最後は、色々あったけどみんなのおかげで乗り越えられたよね、登山だけに。 …みたいな感じです。
新刊発売して即購入したものの、表紙を見ての通り「女子高生が主人公の現代もの」ということで、今まで私が読んできた明治カナ子作品と毛色が異なり、読むのを伸び伸びにしていた1冊。 しかし、エイヤッと読んでみたところ…**「んも〜〜〜〜ー!!!やっぱ明治カナ子は最高だぜ!!!」**と思わず叫びたくなる最高のダークファンタジーでした…!ありがてぇありがてぇ…。 小さいスマホのサムネじゃ気が付かなかったのですが、タブレットで本書を開いたときにやっと気づいたんです、これ!**表紙の相変わらずの不穏さ!!** https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/book/regular_thumbnail/277776/82f5b61d-2376-4d13-acb5-b18cd12e9320.jpg そこかしこにヤバイやついるやんけ…!!(歓喜) これ坂の上の魔法使いシリーズでめっちゃ見たやつ…!!さらにこの表紙をめくった次の扉絵も相変わらずのダークさで、テンションが一気に上がりました! 主人公・のこは生まれたときから「影人間」が見える不思議な力を持っている。影人間たちにとってのこは「強運の持ち主・福の神」らしく、のこの願いを叶えようとしたり、貢物(※人間から勝手に奪ったもの)をしたりして、のこの関心を得ようとする。のこには両親がおらず、祖母とのこ以外に唯一影人間が見える兄の「たんこちゃん」と暮らしている…というあらすじ。 **表紙で後ろに立ってる、この「たんこちゃん」がまた最高なんですよ!!!(大声) ** カードキャプターさくら育ちで桃矢お兄ちゃんに「ギュン!!」と来てたタイプ人間は絶対読んだほうがいいです(断言) 桃矢お兄ちゃん…亡くなった母・撫子さんを見ることができたり、妹の身代わりをしているクロウカードを見抜いたり、いつでもどこでもバイトしてて妹のピンチに駆けつける桃矢お兄ちゃん…ホント堪りませんよね。 のこのこを読むまで桃矢くんが理想のお兄ちゃん不動のNo.1だったのですが、ここに来て「たんこちゃん」が怒涛の追い上げを見せています。そのくらい最高のお兄ちゃんなんですよ、「たんこちゃん」は。 死んだはずの両親。のこの力の由来。影人間と「たんこちゃん」の秘密。 **現代が舞台ではありますが、十二分にダークでスピリチュアルでファンタジーで、「もういいからとにかく読んでよ!!!」という気持ちでいっぱいです。**ほんと、とにかく読んでください…。 (画像は2話より。無事上京することになったのこが久しぶりに見た影人間) https://i.imgur.com/9qrDcee.png
高嶺のハナさんで初めてムラタコウジ先生の作品を読みファンになりました。Kindleでたまたま服爆裂エスパーガールを見つけ、お求めやすい値段だったので購入して読んでみたところ… いや〜〜!!ノリが全然違くてびっくり…! 手を繋ぐだけでも大騒ぎ漫画ゴラクの良心の高嶺のハナさんに対し、こちらは勢い重視の全裸ギャグ。 この二つの関係はまさに一対の光と陰のようだなと思いました。 相変わらずの画力の高さで、エロの解像度は高いのに次々とボケ襲ってくる(しかもツッコミがいない)のでエロ漫画というよりはやはりギャグなんだと思います。 とはいえ先に述べたように、めちゃくちゃ裸体の解像度と出現率が高いので公共の場で読むのはおすすめしません。完全にNSFWです。 エロあり、ギャグあり、バトルありなので、どれか一つでもピンときたら読んでみると良いと思います。
転売ヤー編が始まったのでスレ立て。 フリマやらで転売された、和菓子が劣化して、クチコミ炎上という導入。いまのところは「カバチみてーな話だな」って感じ。前回のインパクトが強すぎたか? まぁ転売ヤーがまだ登場してないので、こっからに期待。にしても「許さんぞ…転売屋め…」のコマ、絶妙にTwitterで使えそう
連載開始すぐは、おとなしい子が変わった子にとにかく振り回されるだけの漫画かな…と思っていましたが、違った。 読めば読むほど、DIYの知識が欲しくなる!真似したくなる! 主人公たちが通う学校の近所には、大型のホームセンターやスーパー、百均があったりと放課後は買い物し放題。なんて都合の良い設定だ!! 詳しくない自分でもわかる。ホームセンターの工具コーナーは超楽しいよね…!ずっと居れる。 自分はゲッサンを毎号購読してるので1巻に入ってない7話の話をしてしまいますが… ピザ窯回、最高です。今までで一番真似したい。やる。
トドに関節技決めようとしたら、体躯が円筒すぎて出来ないの笑った。次はなんだ?
ビックリした。ラブコメって油断してると百に一つくらいで、こういうのあるよね。いやぁ攻めるなぁ……
戦国時代。 民衆は今日の食べ物にも事欠き、明日の命の保障も無い。 生きるだけで精一杯。 そんな日々のなかで民衆のため安定した国家を築くために 命がけで戦った男達、それが戦国武将。 己の信念に従い、文字通り命がけで 国を守り作り、天下統一という途方もない夢にかけて 傷つき倒れていった英雄達。 今の平和な日本は多くの戦国武将の流した血によって 築かれている。 そんな英傑達を、流した血と涙を、失った命を 山科けいすけ先生は心のそこから笑い飛ばす。 信長はただの鉄砲バカ、秀吉はただのお猿バカ。 不敬にもほどがあるどころか不敬しかない。 しかし山科先生の凄いというか怖いところは、 浅薄な閃きでバカと決め付けているのではないことだ。 戦国武将たちについてちゃんと歴史を理解していないと 認定できないバカ扱いをしている。 松永弾正なんか謀反バカ扱い。 細川藤考はインテリ風見鶏バカ扱い。 結局は全員バカ扱いになるのだが・・ 下手な歴史の教科書より、戦国武将の個性が正しく?伝わってくる。 というか教科書にかいてあることより、 こっちのほうが事実なんじゃないの、 とすら思えてくる。 ああコイツ(戦国武将の皆さん、すみません)、 ホントこんなふうにその日の気分で 行動したんじゃねーのか? と思ってしまいそうになる(笑)。 またキャラの顔とかも良く似ているんだなこれが。 普通は美化するところを激しくギャグ化しているが。 笑いながら歴史の勉強になる漫画。 歴史教科書の真面目な記述を読むよりも 百万倍、武将達の個性が記憶に残ってしまう。 読後は戦国武将を見る目が激しく捻じ曲がって しまいそうだけれども。
大人になればなるほど自分の脆さや弱さに向き合うのは難しくなっていく。そういったものに目を瞑らなければ、自立した生活なんて出来ないからだ。 短編集「心臓」はそうした柔らかい部分を繊細に描く。ほとんどの短編にはそれぞれの閉塞感がある。描写される人の脆さは種類は違えど、普遍性がある。 この漫画が美しいのは、そういったものに目を瞑っていないから。取り繕われていないからだ。だからだろうか、読み終えた時になんだか救われた気分になった。
恐れながらテラハを見ていないもので、ペッペとは何者?というのを調べるところから始まったわけですが。 (ほんまモンのイケメンやないかい…) これでモテないとかイタリアの恋のハードル何メートルなんだって話。 連載では東京でオタクライフをエンジョイしようとしたのにイケメンだからモデルデビューしちゃって… なんかもう、そんなところ行かなくていいからこっちにおいで!一緒に遊ぼ!!と言ってあげたい。少年漫画とか美少女アニメが好きな割に、絵柄は青年誌っぽいところも推せる。
「私は完璧だから。」完璧少女・ゆりこは…二次元キャラ「アポロン様」への愛にまっしぐら! だが、そんな彼女が…選ばれし戦士に!?異才が描く圧倒的ニューヒロイン! 短期集中連載。 https://websunday.net/rensai/perfectgirl/ (週刊少年サンデー公式サイトより) 【作品名】パーフェクト・ガール 【著者】あおきいっぺい。 【過去作】不気味の国のアリス(読切) 【掲載期間】週刊少年サンデー2019年46〜49号
も〜〜これだからサンデーさんは最高…!!流石「可愛い女の子」と「ファンタジー」に定評がある週刊少年サンデーさんだけある…!!!魔王城でおやすみも水女神は今日も恋をするか?に並ぶ美少女×ファンタジーものです…! **んも〜〜まず扉絵が美しすぎる…!!** https://res.cloudinary.com/hstqcxa7w/image/fetch/c_fit,dpr_2.0,f_auto,fl_lossy,h_365,q_80,w_255/https://manba-storage-production.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/uploads/board/thumbnail/111406/f5c7ce5d-cce1-4ff8-827b-b504bcf435ea.jpg これもうサンデーじゃなくてCheese!ベツコミでも行けるでしょってくらい可愛い**(そんな素敵な絵が少年漫画雑誌に載ってるところがまたいい)**。 主人公・ゆりこはタイトル通り、容姿端麗で上品な振る舞いの生徒会長というパーフェクト・ガール。が、実は彼女の想い人は二次元キャラ「アポロン様」で**かなり強火のガチオタ**。ある日学校で、告白を断った男の子の近くをゆりこが通りかかると不思議な世界にいて…というあらすじ。 思いの強さが力になる「心の世界」では、その人の持つ「悩み(クレーシャ)」に思いが届けば元の世界に戻ることができるのだけど、**推しへの愛がめちゃくちゃ強いゆりこは、つまりめっちゃ強い!!!**シンプルな設定がまた素晴らしい。 そして**心の世界の案内人・ポッケちゃんか、かわ〜〜〜!!!** ゆりこがクールビューティーなら、ポッケちゃんは幼女(ロリ)かわいい!困ってるお顔が最高にキュート。 https://i.imgur.com/jDdpD2d.jpg (『パーフェクト・ガール』あおきいっぺい。第1話より) 心の世界での細川の描写が藤城清治とか劇団イヌカレーっぽくて(※メルヘンで可愛いのにホラーの意)すごく好きです。 **そしてこの見事な蹴り!!!もう完全にこれニチアサヒロインのそれですよ…!!**幼い頃から刷り込まれているので反射で愛してしまいます…強くて美しい女の子好き… https://i.imgur.com/DlwAgZF.jpg (『パーフェクト・ガール』あおきいっぺい。第1話より) 個人的に一番見てほしいのが、**1話に出てきた「心の世界」を描写した見開きです。最高すぎるのでぜひお金払って見てください…!!!** 魔王城でおやすみ第1話のカラー見開きや、ナルトが修行から戻ってきたときの木の葉の里の見開きのような迫力を感じました。 こちらはシリーズ連載とのことなので、ぜひその後は続編を連載してほしいです…!!編集部の皆様何卒…!! 【追記 2019/11/06】 すっかり5話構成だと思っていたのですが、4話で最終回でした。 好きな人の前で本気を出すのをためらうゆりこの姿が、「パーフェクトではない」ごく普通の女の子で新鮮でした。けどそこからのリカバリーの方法がとんでもなくて、笑えるわ格好いいわで流石だなと…。 アポロン様にしか興味がないゆりこは、巻き込まれてからずっとカラフルバスターズのみんなに塩だったので、きっと今回限りでスパッと活動を断るんだろうな〜と思っていました。なのでオチには本当に驚きました! **そりゃ本来一生逢うことが叶わないはずの相手に逢えたし、最強のゆりこが願えばこれからも会えるとわかっちゃったもんね…!!*" 個人的には、結びがちょっと急でゆりこの情緒が忙しく感じたので、できればあと1話ほしかったなと思います…! なのでぜひ連載化してたっぷり見せてもらいたいです!とても素敵なシリーズ連載でした…!
著者が「はじめてペンで描いた」という、王道ラブストーリー読切。 ベネチアを舞台に、大学の交換研修制度で日本から来ている青年と、ダンサーの女性の短い恋が描かれる。 デートでも、彼女はかならずその日の最後のフェリーで家に帰る。家庭の事情が少々複雑そうだけど、お互いのプライベートには深く踏み込まない。 そして研修期間も終わろうという時、それぞれに自分なりの決意をして最後のデートの日を迎えるが…。 異国の恋というのは情熱的なイメージがあったけど、この話はあっさりと始まり、あっさりと終わる。期待はずれとかではなく、こういうこともあるか。と妙に納得…。 案外、このふたりが再会する可能性は低くないんじゃないかと思う。
あんまりなタイトル。ある意味「バカボン」よりヒドイ。今では主人公の名前を書くことすらはばかれますが、こんな自由人をギャグにすることが出来た時代が過去にはあったのです。彼らはいやがられこそすれ、差別はされることなく堂々と明るく生きてます。小学校にも通ってますし。ただしやることは究極的にハチャメチャ。答案はツバにまみれ、給食係になればカレーの中にゴミ服のまま落っこちる。お金がなくて買えない笛は自分のアカをこねて作るし、遠足に行けば貯水池の水を腐らせる……。先生数名がお亡くなりになるのもわかるというもの。私、小学校のころ花見の回を読んだことを覚えていますが、タマゴやきを作るシーンがあって……しばらくトラウマになりしました。そんな異端中の異端漫画ですが、最後まで我慢?して読めば、文字通り全身にこびりついた汚物をきれいさっぱり落としてくれるラストが待っています。主人公たちが更生するような予定調和ではなく、作品の本質を変えずにこのエピソードでシメるなんて。やはり永井豪って包容力が半端じゃあないです。
10月16日(水)発売の「週刊少年マガジン」48号より、真島ヒロ3大作品『RAVE』『FAIRY TAIL』『EDENS ZERO』のキャラクターたちが、時空を越えて大集結‼ https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156698006351 【週刊少年マガジン公式サイト】 https://shonenmagazine.com/info/entry/20191016heros
主人公・和也が成長して、高校選手権を制し、Jリーグ昇格を目指し、日本代表に入り、そしてW杯最終予選へ。そこに至るまでのドラマチックな展開と並行して、私は仕事でどっぷりサッカーに浸ってました。読んで学んで見て聞いて探して選んで行って試して頼んで待って集めて賭けて書いて書いて書いて…。今回より次の試合、今日より明日、今より一秒後。日本代表が確実に強くなっていくことを信じていた時代。高揚感がダブるんですよ。全然違うのに、31巻の伊武が見た光景は、私が真っ白になった後に見た光景そのままに思えてくるんですから。私でもこうだから、あの熱狂をリアルタイムで体感した人にとって、感極まるシーンは必ずあるはずです。1巻と最終巻の表紙を同じ構図にするとか、成長物語としての演出も粋で、もう感涙モノの一作です。
一般的に「現代版仕置き人」という認識の本作。第一部にあたるパートはまさにそうで、ヤクザにチンピラ、汚職刑事に悪徳政治家、金持ちのバカ息子に結婚サギ野郎と、わかりやすい悪党を黒き天使たちが打ち倒す、という日本人が大好きな勧善懲悪ストーリー。法で裁けぬ悪に天誅をくらわす、しかもその手段が暗殺、という昨今の少年漫画ではまず見られない内容です。またこの悪党が、まるで改心のかけらも見せない”ド外道”なんですよね。なので死んで当然と割り切ってしまえる痛快さがこのころにはあります。この第一部の印象が強くて以降のストーリーは忘れられがちですが、この後、革命をもくろむ竜牙会との死闘を経て大震災後の日本へと舞台は移り内容は一変。少年ジャンプの王道パターンともいえる力のインフレ化を起こし、やがては超能力バトルにまで発展してしまいます。ここまで無茶苦茶しなくてもとも思いますが、やはり漫画の本質はよくできたウソですものね。延々と暗殺を繰り返す内容でも、ちゃんと虚構とわかって読まれていた、良い時代に存在した奇跡的な名作だと思っています。
町田くんの世界の作者・安藤ゆきさんの読み切り集です。この方の作品はどんな人間も弱いんだよという視点で描かれているのでとても優しいです。表題作の「透明人間の恋」の主人公はちょっと町田くんに似ています。フラれた相手の言葉を素直に受け止めて自分を前向きに変えていく女の子の話です。人と向き合うことの大切さ、そして何より恋って素晴らしいな!と思いました。自分が中学生だった頃に出会っていたら人生が変わってたかもしれない。別冊マーガレットを読んでる子は同じ学校に好きな人がいたり、ちゃんと恋愛してて漫画で恋を学んでるというイメージがあったので、今の別マ読者の女の子がこの作品を読んでどんなことを思うのか聞いてみたくなりました。
しっかりと前段があって、開幕の数ページの語りを読む必要がある。 ジャパッシュとはなんなのかを事前に読者に伝えている非常に重要な部分なのです。 日向光(ひゅうが ひかる)は生まれながらにして自身が特別である事を知っており、人を統べる術を学び、実践してゆく。 しかしこれが銀英伝のようなゆっくりとしたペースではなくグングンと物語は進む。何故なら全2巻だから… 衝撃の最後は語るまい。 でも望月三起也にしてはこんな顔の主人公は珍しい。 やっぱりダークヒーローだからかな? ジャパッシュには当時の日本の空気というか、望月三起也の空気がしっくりくる。 望月三起也を知るのに最初に薦めてもいいタイトルかも知れません。
最後の最後まで読み、そこで当時論争が各所で起きた。 そのぐらい読者全員惹き込まれていた事がわかる。 賛否両論とはまさにこのことで、最後のあれはアリかナシか。 はたまたこうすれば良かったとか、こうなってたら良かったとか、大吉はこうすべきだったとか。 思いの丈を吐き出す場が必要になった。そんな作品。 ちなみに鬱エンドとかではないので安心してほしい。 私はこの作品がすごく好きだったし、最後のも大賛成派だ。 読み切った後、宇仁田ゆみ先生最高!と感動して溜め息と共に本棚に戻そうとして、明日も振り返ろうとリビングにあえて置いたぐらいだ。 みんながみんなそうだと思って、同じく読んでいた上司にその話を振ったが彼女はウ~ンと唸った。 そこから呑みに行き、お互いにどうだったかを素直に語り合った。 この作品が多くの人に既に届いているのは知っているが、未読の人は是非読んで感想を語ろう。 私が読んだのは連載当時だけど、いつ読んでも素晴らしい名作なので。
誰しも一度はThe Beatlesにハマったことがあると思うけれど、この主人公は中二でビートルズに出会って以来、人生全てをビートルズに捧げた『ビーマニ』の山田くん。 「捧げた」というだけあって妻も子もおらず本まで出版し、なんなら「山田会」というビートルズを語る会まで開き、ビートルズファンの間ではちょっとした権威になっている。 そんな山田くんが山田さんと呼ばれるようになる頃に、通称「レベル3※」と呼ばれるビートルズのコピーバンドに勝負を挑まれる。(※お金が取れるレベルのことらしい) 山田は「私は『ビートルズ』で負けたくないんです。絶対に!」と、人生40年間を捧げてきたプライドに懸け勝負を受けるのだが……というあらすじ。 好きなもので真正面から勝負を受ける山田くんと仲間の石田くんの情熱、1カ月間週3で練習する気概…その積み重ねがあったうえでの、当日のライブ会場での山田のセリフは胸に迫るものがあった。 「大切に思えば思うほど、畏れ多くて生半可な気持ちでそれに接することができない」というのは、誰しも共感することができるテーマだと思う。 そして最後の最後に、山田は『愛の深さゆえの畏怖』を乗り越え、新たな決意をすることができた。それは誰にでもできるような簡単なことではなくて、愛を貫き通す勇気「覚悟」を持つ人にだけできる決断だと思う。 これはもう山田でも山田くんでもなく、敬意を込めて山田さんと呼びたい。 お話の全体の雰囲気としては「綺麗な響※」のような印象を受けた(※響のようにその道しか見えない人間だが、響のようにブレーキがぶっ壊れてないの意)。 これはぜひ連載化して、山田とビートルズの出会いからコピーバンドでのし上がるまでを全部描いてほしいです。 【本編WEB掲載】 https://www.futabasha.co.jp/tachiyomi/vtreader.html?pc=1&fd=ac_be-maniyamadaLR (画像は本編より。揺るぎない山田の決意が熱い…!)
怖くなかったの1巻の始めだけ。一旦こわい!と思ったらどのシーン読んでもこわいよぉ~。エログロってよくあるけど、青春ぽくしたらこんな感じなのかもね。こわいドキドキと恋愛感情のドキドキって混ざりそうだし。 こっくりさん系のこわさってほんと無理だし勘弁なんだけど解決したところを見ないとずっとこわいので早く続きを読みたい。読み終わりたい。
私が読んだときは、解説に「殺人ゲーム」なんて言葉があっても、ちょっと萌えっぽい絵柄に、ほわんとしたタイトルだから…、と常識的な見当をつけていたのです。でもそれは大間違いでした。この作品、私が今まで読んだ漫画の中で5本の指に入る凶悪な漫画といってもいい。主人公・雪輝の仮想世界に居るはずだった神=デウスが仕掛けた、未来を予知する日記を巡る12人によるサバイバルゲーム。勝ち残れるのはたったひとり。味方も信じられない闘い、というのはよくある設定ですが、特筆すべきは雪輝の絶対的な味方である由乃という女性。彼女がこの作品のキーパーソンであり、めっちゃクセモノなのです。こんなヒロインみたことない。イッちゃってるどころではない。具体的なことはばらさずにおきますが、首が飛んだり串刺しになる描写よりよっぽど怖い。心して読むべし。
横山光輝の代表的なSF作品である「バビル2世」や「鉄人28号」と比べ、この作品は海外でも通用するようなそんなクールな印象。「風の谷のナウシカ」の宮崎駿的な、少し人類を突き放した視点で物語を描いている、といえばいいでしょうか。設定も子供向けSFではありません。主人公のマーズは過去に地球を訪れた異星人が地球を爆破するためにセットしたキー。彼がロボットに命令するか、もしくは死ぬことによって爆弾が作動し、世界は破滅することになります。ただ彼は火山活動の影響で予定より100年ほど早く目覚めてしまい、地球人が危険な存在になった場合に地球を爆破させるという使命を忘れてしまっている。目覚めたマーズは人類をどうみるのか。地球を滅ぼさない選択をしたマーズと、彼の監視者である同胞との戦いの果てに待つものは…。多分に警告的なラスト。描かれた当時は米ソ冷戦時代でそれから30年以上経ちました。まだ半世紀以上余裕はありますが、現在ならマーズはまずどんな選択をするかな、と思わずにはいられない内容です。
深小姫と書いてみさきと読む「みさき女王様」が口寄せ屋として霊の声を聞き未解決の霊事件を解決していく話。 みさき様が意外と無垢で可愛いのと、ちょいエロ描写がラッキースケベ的なやつじゃない露骨なタイプで今読むと時代を感じるけどそこがいいのと、何より目黒三吉先生はこの作品が頂点と未だに思うのでオススメです。 小姫って時点で下ネタなのだが深をつけて深小姫ってもう色々アレだなと今は思います。当時は全然気づかなかった(笑)
浮気がやめられない自分と、露店のスーパーボールすくいに熱狂する子どもを重ねるとは…想像力の果てしなさに脱帽です。 今回も「いい大人が何を…」という呆れと「でもあるよ…そういうの…」としょうもない共感をしてしまう、いいお話でした。
さすが原作・雁屋哲。これでもか、といわんばかりに魅力的なエピソードを詰め込んでいいて、その引き出しの多さに脱帽します。終末兵器をめぐる超忍組織・恐車と神魔の壮絶な闘い。そこには敵味方にわかれてしまった者の悲哀があり、鉄の掟に従わなければならない不条理が。ほか、政府の陰謀という政治的な匂いも漂わせつつ、必殺技のグレードアップというエンタメ性も強調し、四天王や巡回処刑人といった言葉のセンスの良さも持ち合わせる。作画が島本和彦じゃなかったら、相当ハードな作品に仕上がっていたかもしれません。ですが、逆にいえば普遍的なテーマなので、シリアス系の作画だとベタな忍者アクションになっていたかも。だからこそ熱血ギャグ仕立てのこの作品は、異彩を放っているんでしょう。当時の島本は新人。片や雁屋は「男組」で名を挙げた一流原作者。その原作をここまで自分流に解釈してしまうとはなんたる度胸か。しかも一時『炎の転校生』と連載時期が重なっていたなんて。その心と体の強さを知ってしまうと、やはり島本和彦にもスゴイと言わざるおえません。
我が家には猫が三匹おります。で、彼女たち(すべてメス)を見ていると、こいつら何考えてるんだろう、と思うときがあります。しゃべれたら何を言うかな、などと。ということでこの作品。愛猫家としても知られる作者の作品には、けっこう猫が出てきますね。最も知られている猫キャラはニャロメでしょう。ただしニャロメは脇役。堂々主役を張っているのが、作者が愛してやまなかった愛猫が活躍するこの作品です。オチのコマに本物の菊千代の写真を使ったりして猫バカまるだし?なのがいいんだなあ。お金持ちの猫という設定だけど、ニャロメほど嫌味もなく、ずるくてとぼけたキャラなのも猫らしくて好感。そういえば本物の菊千代も死んだまねが得意でしたしね。作者も菊千代がこんな風にしゃべれて遊べたらいいのに、なんて思いながら描いていたのに違いありません。きっと天国でも仲良くやっていることでしょう。
自分は漫画と同じぐらい古着が好きなので、二度おいしい作品です。 ※この作品も自分が好きなファッションYoutuberさんからの紹介で知りました。 あくまで親子の信頼を取り戻すための装置として「古着/服」が扱われていますが、作者さんの服への情熱が作品の書き込みからも見て取れます。 この作品を読んで改めて、古着は"点"ではなく"線"なんだなと思いました。新品にはないストーリーが既にあり「この服はどんな人が前に来ていたのか?」とか考えながら袖を通すのが自分は好きです。 つまり、連載できるってことです!(謎理論) そして、できればカラーで読んでみたい・・・!! 電書で買ったのですが、対談部分のジャニーズが灰色に塗りつぶされていた、自分には無縁の問題だと思っていたがここにきて影響があるとは
友達にオススメされて一気読み! そうじゃなきゃ絶対手に取らなかったです感謝! 戦争モノとか悲しいしグロいし……と思ってたけどこの話はヤバイ。とにかくキャラが魅力的だし、ストーリーもドキドキワクワクさせられて、絶体絶命のピンチからの痛快な逆転劇は最高! もちろん死もしっかり描かれていて、戦争の暗部も伝わるっていうか、敵キャラが怖カッコイイ。彼は腐った感じの女子に人気が出そ……いや、たぶん武器とか戦記モノが好きな男子に人気が出そうな気がするな、うんうん。←