小学生の時に学研の「まんがサイエンス」に夢中になって漫画の道へ・・・ 私の原点のような、あさりよしとお先生 ほぼほぼ作品はすべて読んでいますが、ストーリものであればこの「ワッハマン」が最高傑作だと思っています。 11巻という読みやすい巻数、本当に綺麗に美しく締めくくったラスト ※連載版はラストが違うとのことですが読んだことないです(読みたい) この作品は正直1巻では面白さが伝えきれないところが残念 だまされたと思って3巻ぐらいまで読ん頂けると面白さがわかるかと ストーリー 1万年前、アトランティス技術で不死身の体を手に入れたワッハマンは敵対する「パパ」と激闘の末、記憶を失ってしまう。 1万年後、目覚めたワッハマンは再度敵対する「パパ」とその組織との戦いを回りの人々を巻き込みながら繰り広げていく 死ねない体に人の心を宿しているワッハマンといずれ死んでしまう人々との交流 基本的にはあさりよしとお先生が得意とする1話完結&コメディ調で進んでいくのですが、徐々に話の骨格が見えてくるところが面白いです。
とても清涼感のある漫画でした。高校編は儚い青春の形を爽やかに、丁寧に描いているのですが、終盤のテンポが早い展開におどろいたけれど、しっかりと最後は最高の形で締めてくれたと思います。小玉先生の描く女の子がものすごく可愛い。
「綺麗なお母さんは、好きですか?」というキャッチコピーに、私も好きです!とノリノリで読み始めると、しょっぱなに強烈な一撃を喰らうことになる。 この作品では、かなりリアルでハードな母子家庭の現実が描かれる。主人公のフリーター青年は、シングルマザーに恋するが、母子家庭の現実に打ちのめされることになる。 この作品、実はこう見えて、かなり真剣(マジ)なのだ。 第1巻では主人公が、いかに恋愛脳から逃れて、相手の事情を理解して寄り添えるようになるかが試される。 実際、独りよがりな恋を反省した主人公は、次第に優しさと頼もしさを獲得し、母子家庭を助けながら成長していく。ほんの1巻での成長は見事で感動的だ。 「男児との母子家庭」独特の問題も描かれていて、そこに「男の子」である主人公がうまく関わっていくのも見どころ。 お母さんが張り切ったり、疲れてたり、寝ぼけてたりと、所々に見せる愛らしさを愛でながらも、真剣にこの先を考えてしまう、そんな漫画だ。
女子高生四人組、お笑いに挑戦! 一年生からの仲良し三人組 ●突っ走りボケ・ユキ ●天然斜め上ボケ・サチ ●いじられ担当・シノブ 面白い事がしたくても、ツッコミ不在ゆえかどこか空回りしていた彼女達。そこに二年生から加わった仲間 ●鬼ツッコミ・ユウ そしてユキは思いつく。 「お笑いやるよ!」 授業も遊びも面白おかしく笑いにして、最初は学園祭のステージから、遂には… 最初は無軌道だった彼女たちの行動は、人を笑わせる喜びを知ったことから急激に輝きを増し、ゾクゾクする盛り上がりと愉快な行動に目が離せなくなる。 お笑いというと「漫才」を考えがちだか、彼女達の形態は「コント」。それがお笑いの要素と、四人の関係性コメディの漫画を綺麗に両立させた。 さらにライバルとの因縁の対決や、彼女達に勇気をもらって挑戦を始める子も現れて、世界観が広がったところで、2巻での終了。もっと見たかった! 『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました』のシバユウスケ先生の、爽快なデビュー作。この時すでに絵は最高に可愛い。 電子化望む!
なんの前知識もなく一位だったので読みました。 久々に漫画読みながら笑った! テンポが絶妙で天才ですね!? まずこのネタで一冊続くのがすごい。 クズだけど天谷さん憎めない! ツッコミが大学生で気弱なタイプの子なのがすごいいいですw 面白い!
喩えるなら井上雄彦さんが日常系百合4コマを描き始めたとか、あだち充さんの新連載がデスゲームものとかそれ位の衝撃でした。 『クリームソーダシティ』や『おしゃれ手帖』など今まで非常に癖の強い作品を数多く手掛けてきた長尾謙一郎さん。しかし、この最新作は今までとは打って変わってまさかの王道青春スポ根もの!! 所々に従来のテイストやセンスは見え隠れするのですが、大筋は驚くほど超王道であり、甘酸っぱい純愛まで含まれています。そして、まさかのその王道作品が実に上質で面白い! 自分の弱さを何度も思い知らされ、大事な人を失ってきた人生の中で最後に残された大事な人を守るために強くなりたいと真っ直ぐに願う主人公。その直向きな気持ちと努力に心撃たれます。 同じく空手マンガ(『帯をギュッとね!』)を描いていた過去がある河合克敏さんが、「今一番続きが楽しみなマンガ」と言うのも納得です。 長尾さんの過去作品を読んで合わないな、と敬遠した方も本作は騙されたと思って読んでみて欲しいです。
名作文学作品のコミカライズで、流麗な絵で歪んだ愛が描かれるという意味では『ホーキーベカコン』に近い作品です。太陽の塔などで有名な岡本太郎の母親である岡本かの子の『金魚繚乱』が原作となっています。 中心となる人物が三者三様の歪み方をしており、その歪でありながらも切実な感情から生み出されるドラマが味わい深いです。 マンガ版ならではの絵の説得力を強く持たされているシーンがあり、狂おしい気持ちにさせられます。 単行本は今の所電子書籍のみでの販売となっていますが、サイコミで最新話まで読むこともできますのでまずは最初の数話だけでも読んでみて下さい。
架空の漫画家・鈴ヶ森ちかとしてTwitterに実際にアカウントを持ち(@suzugamori2)、そこでアンケート機能を使って読者に決めてもらった場所にゆるい旅行に行ってそれを漫画化するという、SNSと融合し一部参加型コンテンツとなっている現代的で新鮮な作品です。 実際に福島、富山、香川など全国の色々な場所に行って旅行をするシーンで、逐一SNSへの投稿を行うカットが挟まれますが、それによって実際に旅行をしてSNSに投稿する時の感覚が思い起こされて面白いです。温泉や宿の料理を食べて至福になる瞬間は勿論、夜の露天風呂でもう外が真っ暗で何も見えなかったり、折角行ったけど営業期間から外れていたりといった旅にありがちなちょっと残念な瞬間も併せて描かれ共感するポイント多々です。 行ったことがある場所は「あ〜、あったあった!」と頷きながら読み、行ったことのない場所は「こんな場所があるんだ」「これ食べてみたいな」といずれも興味深く楽しく読めました。 日本酒大好きな私としては、主人公が旅先で出逢い「ああいう大人にならないようにしよう」と言われる日本酒大好きお姉さんの今後のますますの活躍を期待しています。食は旅の大きな楽しみであり、地酒はその一部ですからね。 読むと温泉に浸かって美味しいものを食べてゆっくりする日を作りたくなります。仕事や人間関係に疲れた方は、少し旅に出てみてはいかがでしょうか。
ガチで同年代アラサーでありますが最近スパークリング系しんどくなってきて日本酒いいなぁと思ってます。 ワンカップとヅケマグロとすりおろしたワサビ!それを家飲み!最高では?! ワサビはすりおろすとなぜかそこまでツンとしません。ヅケマグロ、ヅケアボガド、煮卵と自分も作ってしまうので共感しかない…。 酒と肴とオフィスラブ! 飾らないけどキュンときて共感できる社会人読め読め漫画。 お酒片手に読みたい本〜!
美しく屋敷に住んでいる美人の吸血鬼、そのまんま。 まずリサお嬢様のビジュアルがいいですね… ご飯を食べさせて大きく育てて血を吸いたいから料理に注力するのもいい 設定と話がいいバランスな気がします!(上から目線になってしまいましたが読んでてストレスがないという意味です) 吸血鬼好きにもヨシ! ショタ好きにもヨシ! 人間と人外ギャップ好きにもヨシ! な、漫画です〜
2019年の恋愛マンガの中でもトップクラスに素晴らしいと感じた作品です。 「前方後円墳」と呼ばれる位が丁度いいと自認する、デブで非モテのヒロイン。同じ大学に進学した高校からの友人も、大学デビューして垢抜けてしまい住む世界が変わってしまっていて疎外感に包まれる日々。 大学でも合コンの場でも心無い言葉に傷付けられることを当たり前の日常として受け入れ、それが自分の正しい評価なのだと自戒する主人公の心理描写が非常にリアルで切実です。 そうした心構えなので、同級生のイケメンに散々勘違いするような行動を取られても必死に取り繕い自制するのですが、その姿が大変いじましく共感しました。本作は主人公が女性ですが、男性が読んだとしても立場を置き換えて共感できる内容です。 ストーリーの続きも気になりますが、それ以上に場面場面での主人公の感情の描き方に魅力を感じます。 恋愛マンガが好きな方には見逃して欲しくない一作です。
どちらかと言えば大人しい性格の二人を軸に静かに描かれる、夏の終わりにあるような物言えぬ寂寥感漂うガールミーツボーイ。 帯で柴田ヨクサルさんが述べている通り、純文学的な作品です(なぜ柴田ヨクサルさんが帯文を寄稿したかは本文を読むと解り、ファンはニヤリとできます)。音も無く動き出す電気自動車のように物語は始まり、丁寧に丁寧に心情の揺れ動く様が描かれていきます。 心地良い時間、新しい扉を開いていく様、生じる葛藤、苦い後悔……。決して派手さはありませんが、しっとりと沁みる物語です。好きなものを媒介に繋がりを深めていくのですが、お互いに同じ物を最初に好きだった訳ではなく相手の好きなものに触れて理解しようとする、その素朴な普遍性に共感と愛着を覚えました。 しかし、あとがきによると複数の出版社の編集者から「商品として成り立っていない」と言われてしまったそうです。キャッチーさが無ければ売れ難い。事実として理解できることではありますが、それによってこういった作品が消えていき世界の物語から豊かさが喪失していくことを考えると寂しさが募りました。楽園の懐の深さに感謝です。
ちょっと地味な少年と眉毛太めの少女書かれるオジロマコト先生の漫画が好きです! 不眠症の話。 ゆっくり丁寧に時間が流れて、雨が降ってたら匂いまで匂ってくるようです。 オジロマコト作品めっちゃ読みやすいので読んでくれ〜!
最近また一気に将棋マンガが増えてきていて、小学生の頃に囲碁・将棋クラブに入ってNHK将棋講座を日曜午前の楽しみにしていた身としては嬉しいです(とはいえ、カバー下おまけの詰将棋を5分考えて解けなかったレベルです)。 作中で詳しく解説されますが、棋士と女流棋士には大きな違いがあり、それでも敢えてとある理由から女流棋士として強くなろうとする女子高生・香を中心に物語は展開していきます。 様々な百合マンガを手掛けてきたくずしろさんらしい人物造形と関係性が随所で見られ、エクストリーム百合痴話喧嘩マンガの『ラブデス。』を将棋でやっているかのような対局は特に見所です。 将棋指しは常軌を逸した人が多いので、そういう意味ではくずしろさんが描く女性として意外と相性が良い題材だなと感じました。 将棋が全く解らない人でも問題なく楽しめるであろう演出の派手さと構成となっています。個人的に、香の母親が「将棋のことなら止めない」と全力で(基本ルールも解らないのに娘の全棋譜を取るくらいに)応援してくれているというエピソードが好きです。 ちなみに、推しは勿論塔子さんです。
1巻の表紙を見るとダークな印象を受けるけど、そんなことはなく勇者と様々な人の交流を描く温かい感じの漫画です。結末は予想しやすいですが、それでもこの展開になって良かったと自分は思いました。
『ヒカルの碁』の序盤、空間に星を置き宇宙の創造に見立てて囲碁を表現したシーンにとても感銘を受けました。この『線は、僕を描く』の帯にある「それは、 “白”と“黒”で“宇宙”を描く芸術」というキャッチコピーはそれを想起させた、水墨画という物のイメージを大きく変える素敵なフレーズです。 メフィスト賞小説を原作とした本作は、水墨画をテーマに据えた上で一人の人間の悲しみの淵からの再生を描いていきます。恐らく水墨画に造詣が深いという読者もあまりいないでしょうから、面白い所を攻めたなと思います。 マンガとしては1話目を読んだ瞬間からとても惹かれました。まず、堀内厚徳さんの絵がスタイリッシュで素晴らしい。その上で、原作小説の面白さであるドラマも面白く、水墨画にまつわる知識も興味深く、総合してとても上質な読書体験を生み出してくれます。 メンターとなる湖山先生の言葉も深く沁みますし、着実に成長していく主人公の姿を心地良く見守ることができます。 実際に作中で描かれる水墨画を逐一ビジュアルで堪能できるのは、小説版にはないマンガ版の強みでしょう。姉弟子である千瑛には勿論一目惚れ。今後も推して行きます。
今やTwitterでのフォロワー数が48万人を超える人気者のもちぎさんによる、主にゲイ風俗で働いていた時の体験などの半生を綴ったエッセイマンガです。 19歳でゲイ風俗で働いていた頃の透徹した思考と言動がとても未成年のものとは思えず、本質を突いていて魅力的です。そんなもちぎさんよりも更にある意味上手なボネ姉の「付き合ってなくても向き合ってはいるの」といった名言の数々も忘れられません。 しかし、その早熟の裏には非常に辛いことが多かったであろうことも察せられて胸が痛みました。その一部は克明に描かれていますが、毒親から理不尽な扱いを受け死にたいという想いを抱きながらも乗り越えたもちぎさんが、今現在は田舎で穏やかに生きているのだということが個人的にはとても救いになります。 人生を生きる上で大事なことが詰まっている一冊です。
ノラ猫を、ヤンキーに見立てた勢力争い漫画…?ク〇ーズとかそういう感じかな? パラパラと読んでみたらけっこういい。野良猫=ガラが悪いというイメージそのまま利用できてて、所々というか基本的に笑えるシーン多めだし。なんと言っても猫が可愛い。あ~猫好きな人が描いてるんだなって。 チャトラ・ハチワレ・キジ・サバ・ミケ…など模様や種類によって丁寧に擬人化されてるのが楽しい。無毛もいいジャン!? まだ2巻までしか読んでないんだけど、もしかしてこれからマンチカンとかノルウェージャンとか出てくるの!??って思うとどんなヤンキーとして描かれるのか楽しみすぎて最後まで読むしかないかなと思ってる。
サ道、湯遊ワンダーランドに続くサウナ漫画の登場です。サ道は元祖サウナ漫画だしサウナを学びたいなら先ずこれを読めって感じ、湯遊ワンダーランドはサウナ好きじゃなくても読んだらハマる面白さ、お熱いのがお好き?はサウナ気持ちいよね!を素直に共感できる漫画でした。 主人公がアラサー女子なので最近よくある妙齢女子のモヤモヤお悩み漫画っぽい印象を持ちがちなんですけど、これって自分がサウナにハマってないからそう感じるんじゃないかな?と思って読んだ後にサウナへ行ってみたんですよ。やっぱりそうでした。水風呂のよさに目覚めるとめちゃくちゃ共感度が上がります。 サウナはお肌ツルツルになるけど髪はパサつくからヘアオイル持ってた方がいいよ〜!とか、いつもカバンに入れて持ち歩いてる最低限のお風呂セットの中身とか、友達みたいな感覚で教えてくれるのもいいですね。さっそくマネしようと思います。
読み終わってから知ったのですが、ヒダル神って実在?するんですね。笑 (以下ウィキペディアより引用) “ヒダル神(ヒダルがみ)は、人間に空腹感をもたらす憑き物で、行逢神または餓鬼憑きの一種。主に西日本に伝わっている。” ストーリーとしては、ヒダル神に取り憑かれた女子大生のヒルダちゃんが、自分探しも込みで日本各地の美味しいものを食べに行く、というものですが「グルメ漫画」感はそこまでない気がします。 最初はヒダルの方が一方的に「ウマいものを食わせないとお前を食うぞ!」と脅しにかかるのですが、少しずつ2人の間に絆が生まれてきて、とてもハートフルでちょっぴり感動的なラストが待ってます。 お気に入りはヒルダちゃんが自分の髪の毛など体の一部を入れた料理を、ヒダルが空気を読んで無理して食べるシーン。 いろんなコンビを描いた漫画がありますが、この2人はかなり好きな方のコンビです。
読みやすく良い漫画。 なかなかこういう話を表現して漫画にするのは難しそうな気がします。 LGBTの話だけど一人の人間のドラマとして読んでほしいですね…。 ゲイのキャラに対して娘はなんの偏見もなく接するんですけど、子どもから大人の過程で人間いつから偏見とか嫌悪を持ち始めるんでしょうか。
外面いい子タイプ・優等生タイプ・お調子者のフリして気使うタイプ・相手の求める言葉がすぐわかるタイプには読んでてつらいのでは? 共感という気持ちもあれば、漫画ならではの爆発→一皮むける描写も「そんな簡単じゃねーよ」って思ったり。こういう漫画が若い人に流行るってことは、皆色々気を使って懸命に生きているんだなとほほえましくなりました。 読後感が素晴らしいです。
いい意味でクセのある話だなあと! なんだかスラスラと読めてしまう不思議。 「私疲れてる」系主人公やっぱくせになる 最後に個人誌から発行と書かれていたのでコミティアで書かれていたんでしょうか。
隠されたものとか、なかなか知り得ないものは誰でも知りたい気持ちになるんだなという感じ。 いいとか悪いとかじゃなく、一回は読んでほしい作品
一話のシチュエーションが素晴らしい。続きが気になります。
広島の話。 重い話を重くなく、でも変に軽いわけでなくスッと入ってくる漫画。 やっぱこうの史代作品はいいですね… たまに読み返すと気が抜けるようで背筋伸びる感じします…。 矛盾してますがそんな感じ
鬼太郎シリーズに次ぐ、水木しげるの代表作といえばこれですね。ほかに貸本時代の作品集「水木しげる貸本傑作選 悪魔くん」というのもありまして、こちらはその後年に執筆されたもの。実はストーリーやテーマの部分では、前者の暗い雰囲気のほうに惹かれる部分が多いのです。しかし、やや一般的にアレンジされた後者のこちらを選んだのは、圧倒的な描写力、特に絵画的に描かれるようになった背景にシビれたから。貸本時代に比べて月日がたっているので、描写力が上がるのは当然なのかもしれませんが、この質感のある背景のド迫力は何なんでしょう。スクリーントーンを使わず(この時代にはなかった?)、描き込みだけで表現された濃淡。真骨頂である点描の美しさ。巨大な妖怪や異様にうねる蔓、異世界の風景などは匠の技の賜物です。それでいて、あのペーソス感のあるメインキャラと平行して存在しているからすごいよなあ。悪魔くんは千年にひとりの天才という設定ですけど、それは作者にもあてはまるというのは言い過ぎでしょうか。
岡崎二朗のSFショートショート「アフター0」の続きシリーズです。前シリーズと同様に一話完結の短編集なのでどこから読んでも楽しめます。 本当に一話一話の完成度が高いです。何となくですがアフター0よりもNeoの方がメッセージを向ける対象みたいなものが、より「大いなる存在」へと向かっているような気がしました。この連載の後、傑作「宇宙家族ノベヤマ」が生み出されることを思うと、今作との繋がりのようなものを感じてなりません。 短編は全部で20話近くあるので細かくは紹介しきれないですが、どれか1話だけを選べと言われたらNeo2巻に収録されている「再会」というお話です。 何度読んでもセンス・オブ・ワンダー(あえて、このフレーズ使います)を感じる一品。 科学や人類に関わるような大きなテーマがあるわけではなく、公園のベンチに座る普通の男女の意識を通して”見た世界”が描かれているだけです。にも関わらずヒトの持つ意識や記憶、時間の概念の広がりを最も感じたのがこのお話でした。有名な短編「ショートショートに花束を」より個人的に好きなお話です。 1巻には鉄腕アトムの誕生日を祝って描き下ろされた「鉄腕アトム2003」も収録されています。もちろん手塚プロ公認です。原作の魅力を存分に活かしながら現代的なSFのエッセンスを巧みに組み込んであり、アトムとサイボーグ009の良さをあわせたような、これまた傑作です。 岡崎作品といえば藤子・F・不二雄の影響を思い浮かびますが、手塚治虫への想いというのも強く持っていたんだなあと、あとがきを読んで改めて感じました。 ちなみに、単行本内のどこかに「ファミリーペットSUNちゃん!」のSUNちゃんが描かれてるらしいのですが、未だに見つけられず…。 もし見つけた人がいたら教えてほしいです。
ブタと呼ばれることに反発しダイエットを試み、痩せたものの逆に骨と皮ばかりになってしまった少女。やがて髪が抜け、肉がこそげ落ち、少女は文字どおり骨だけになって死亡。少女をいじめていた級友たちは祟りを恐れ、恐怖の日々をおくり…。子供のころに読んでトラウマになったなー、ってことしか思い浮かばない著者の、比較的最近の短編集がこれです。表題作の絵柄は以前と比べやや丸くなったような印象を受けますが、あいかわらず視覚的にグイグイとくる描写は健在。少女が骨だけになってからがその真骨頂で、おどろおどろした胸が苦しくなるような描写で、読む者の心にストレートな恐怖を植え付けてくれます。それにしても、単調で柔らか味たっぷりのキャラが崩れていくさまが、なぜこれほどまでに気持ち悪く思えるのか不思議。本短編集にはかなり昔の絵柄の作品も収められていて、わりとシャープなそれと比べてもはるかに凄惨な印象。現在の画風に至るまでにはどんな紆余曲折があったのか…。この恐怖表現方法の確立って、意外にもの凄いことなのかもしれません。
翻訳家の本山田が移住してきたのは自然豊かな離島・磁辺島。彼が島で出会ったもの、それは島に流れる緩やかな時間、心優しい島民とのふれあい、空から降る謎の金属片、そして道端に置かれたネコの像に消えるお供え物…アレ、なんか変だぞ!? そんな自然豊かな島でのスローライフとちょっとだけ不思議なSFとの組み合わせ。それらが島の人々の人間関係、そして翻訳家である本山田というピースと組み合わさることで1つの大きな物語を生み出していく。 それでも作品全体からはほのぼのとした雰囲気が滲み出ている。伊藤正臣さんの絵柄も相まって、しっかりSF要素がありながら穏やかな空気感が広がる不思議な作品。 ちなみに単行本は新潮社のバンチコミックスから出版されていますが、元々はジヘンというWEBマンガ誌で掲載されていた作品。島の名前もここから来てるのかなーとかいろいろ思いを巡らせながら読んでも楽しい作品。 全3巻読了
小さい頃からお互いのことをよく知っている幼馴染。片方は地元のスーパーに就職、片方は会社を辞めて無職、そして今も隣どうしに住んでいる、そんな2人。 いろいろありながら社会人を続けてる2人だけど、お互いの距離感は付かず離れず。楓のほうはハルを想い続けてるけど、ハルのほうの気持ちは全然分からない。もちろん楓のことを気に入ってはいるんだけど、それが幼馴染としてなのか、それ以上なのか、もしかしたらいろいろ通り越して家族に近い感覚なのかもしれない。そんな2人も24歳、意を決してハルとの距離を縮めようとする楓の不器用な恋物語。 …それを、ラブ3割、コメディ7割でお送りする作品。実写にしたらめちゃくちゃシリアスな恋愛ドラマになりそうな作品だけど、それを細かいセリフや表情などでなるだけ明るい作品に仕上げることで、大人にも入り込みやすいラブコメになっているし、素直に楓のことを応援したくなる、そんな作品。 1巻まで読了
高校生と小学生の「青田姉妹」×こちらも高校生と小学生の「菜原姉弟」。幼馴染の両家は、ある秘密を抱えていた。一見隣同士の二つの家。しかし実は、二つの家は中で繋がっていた! 両親が揃って旅行中の両家は、子供達だけで共同生活を送っている、というお話。 この物語を面白くしているのは、その同居生活を「絶対誰にも知られてはいけない」という鉄の掟。そのためにわざわざ回りくどいことをしたり、友達を家に呼ぶかどうかの攻防戦が繰り広げられたり、というシチュエーションコメディが展開され、ゆるい雰囲気の中でのドタバタ劇がかわいくも可笑しい。 個性豊かなカワイイ女の子の集団に振り回される、一人男の子の菜原蕗の存在もまたかわいらしい。彼をめぐる恋愛地獄絵図(笑)と、彼の小さな恋の行方を愛でつつ、あまり深く考えずに楽しみたい漫画。 そして表紙や扉等、ポップなデザインも目に楽しい!
前世で過労死した社畜女子が異世界に転生し、不老不死を活かしてのんびりしてたら、300年でステータスMAXの最強魔女に。その噂が人を呼び、いつしか女子だけの疑似家族のできあがり!毎日事件はありつつもスローライフは絶対死守!という物語。 魔女のもとには頑張りすぎたり、何か思いつめたり、立場上しっかりして見せていたりと色んな物を抱えた、様々な種族の女子が集まり、魔女の強さとスローライフの教えに心安らぐ様が繰り返し描かれる。 基本ギャグなのだが、女の子達が様々に魔女に甘える姿は安心感と百合のトキメキを与えてくれる。 『ペコロス(pecoros)』というシチュエーションコメディの傑作を描いたシバユウスケ先生の、本領発揮の面白さとかわいさ! (5巻まで読了)
※ネタバレを含むクチコミです。
最初は主人公の設定が不必要に重い気がして嫌だったんだけど(今も嫌だけど)、展開速いしキャラも色々いるし異能も修行もあって、内輪揉めだけじゃない方向に話が広がって面白くなってきてる。 周りに全然同意してくれる人がいないので話したい〜。
いや~、この発想はないです。主人公は手ですよ、手。解説にはおばけなんて書いてありますが、そんなオバQ的なかわいらしさはまるでなくて、ひたすら不気味。これで酒は飲むはおねしょはするはでシュールという次元も突き抜けてしまっています。元ネタはおそらく「アダムス・ファミリー」か、とは思いますが、後の漫画につながっているかというと…、まさか『寄生獣』!?なんてことはないですよね。日本漫画界において唯一無二の存在なのではないでしょうか。お話はいたってほのぼのしたホームコメディ。なぜか浜辺に埋まっていたところを、潮干狩りにきていたキヨシに掘り出されて、そのまま居候することになった手っちゃん。一見するとペットのようですが、いたずらはする、恋もする、歯も抜け変わるし、エリートサラリーマンにもなって、最後は子供まで…。書いていてもよくわからないんですが、やんちゃな少年の成長記という印象で心が温まります。それにしても手っちゃんに目がある、というくだりは絶句もの。あ、これなら『寄生獣』につながるか?
にがくて美味い、と にがくてあまい、は違うものだと思う。 この漫画「にがくてあまい」に例えて言えば にがくて美味い、は、そのまんまBLでありゲイの味覚だと思う。 にがいのが美味いんだよ禁断の味で、というか、 ゲイとしてストレートに味わう快楽の味というか。 自分はゲイでもないしBL信者でもないので想像だが。 にがくてあまい、はBLでありゲイである男が 自分がゲイであることを自覚した上でそれでも 生きていくことで感じる心理的な味の事だと思う。 くどいようだが自分はゲイじゃないので想像だけれども 世の中に数多あるBLやらゲイやらの漫画は にがいのがうまい、を描いている「だけ」だと思う。 にがくてあまい、を描こうとするなら ゲイの心理にもう一歩、踏み込まなければ描けない。 この漫画「にがくてあまい」が凄いのは ゲイである渚の心理にも「だけ」でないレベルで 踏み込んでいるし、 同様に親子関係や仕事関係で屈折したものがあった マキの心理にも踏み込んでいく。 漫画家をめざし渚の兄と関わったミナミの心理にも踏み込む。 踏み込んで初めて見出せる「あまい」を見せてくれている。 単にイケメンのゲイとアラサー女の同居コメディではない。 ゲイという一般人がしらない禁断の味をあまいといっている わけでもない。 ゲイを切り口やとっかかりにして、 人の心や生き方に踏み込んでいくことでみつけられる 「にがくてあまい」を表現しているのだと思う。 さらに凄いのは、そうやってズカズカと渚やマキの 心に踏み込んだ上で、時によっては 単にイケメンのゲイとアラサー女の同居コメディとして 平気で渚やマキの心も 「踏み荒らしまくったりもする」 のだ。まあ主にギャグ回のオチとしてだけれども。 「人の不幸は蜜の味」という言葉もあるが、 唐突に無慈悲な面白コメディとしてソッチ方向に 舵を切って「笑えるにがくてあまい味」を 味あわせてくれたりもする。 そう思う。 くどいようだが自分はゲイではないので想像だけれども。
やっと仲間を集めてこれから面白くなりそうなところで終わったのがすげー残念。 レスリングはすごい面白いスポーツだと思っているがマンガだといまいち主役がやるスポーツではない扱いを受けている。主人公がやっている感じだと川崎のぼるの「アニマル1」や「がっぷ力丸」「弾丸タックル」ぐらいしかパッと思い出せない。 じゃあレスリングの人気がないかというとそうでもなく、少年誌だと廃部寸前の相撲部を再建する為の仲間集めをする際には登場する確率は高く重要な位置をしめていて「うっちゃれ五所瓦」の「関内孝之」/「火ノ丸相撲」の「國崎千比路」などの主人公の大事な仲間であり、物語上重要なキャラクターであることは多い。「1・2の三四郎」の「西上 馬之助」もやっていたし「帯をギュッとね!」「オッス!少林寺」「そばっかす! 」で取り上げられたりもしている。 俺は相撲マンガや柔道マンガのようにレスリングマンガがもっと出てほしいとずっと思ってるよ...
ホラーと言うよりスペクタクルロマン。 謎の惑星が地球を襲い、その惑星を宇宙に引き寄せた博士とその娘に責任があるとして殺害しようとする人々から逃げ回るという話。 命の危険が及ぶと自分が生き残るためにとことん醜い姿を晒す人間たち。 最愛の人を失いながらもなんとか逃げ回るうちに、惑星レミナも地球へ接近してくる。そして惑星レミナの実態とは…!? こんな絶望的なことある?という展開でも、伊藤潤二の手にかかればコメディを読んでいる気分に。 惑星レミナに高速回転された地球の周りを、風にのって世界一周してしまう時の景色は壮観。いや高速回転てなんだよ、という感じでしょうが、ベローンてされてクルーーッとなるんですよ、これが。
登場人物が、イケメン揃い。 自信のなかったファッションオタクの時子も好きなことを仕事にするって素敵なことだなぁと感じさせてくれる成長ぶり!! マイナスからのスタートだから、思いつく仕事のアイデア♪ 落ち込んでる場合ではない。 止まるな!前に勧め!!と言われてる気がする、元気になれる作品です。
ナルホド、こんな話でしたか。この作品は、アニメがオリジナル。私が過去に雑誌の仕事をしていたころ、宣伝マンの方に熱心に勧められたことで、記憶に残っているタイトルでした。それを今なぜ引っ張り出してきたか。それは、パチスロで出てるからなのです。ご存知の方も多いとは思いますが、パチスロ版は現在大人気の機種。ただし『あしたのジョー』や『リングにかけろ1』、『エヴァンゲリオン』などならばわかりますが、こちらは一般ウケしなかったアニメということもあり、内容がまったくわからない。打っていていまひとつ演出の意味が不明で気になっていたんです。コーラリアンって何?とか、キャラクター設定とか。英雄を父に持ちながらも、平凡な日常から連れ出してくれる”波”を待つ少年・レントンと、軍を脱走しゲリラ組織ゲッコーステイトを率いるホランド、そして謎の美少女エウレカ。演出から類推はできるものの、セリフの重要度など深い内容がわかって、ずいぶんパチスロも楽しめるようになったかな、と思います。無論、勝てばの話ですが。
作者の魚田南先生は実際に京都府の隅っこのほうの 出身のようで、実体験をもとにした 「京都に憧れる京都人」を描いたみたい。 なぜか漫画の中ではムーミンが型崩れしたような「アラタ」 というキャラで登場してくる。 アラタは京都の北の山の上にある美術学校の生徒。 美味しいものを食べたい、出来れば女子大生らしくオシャレに。 幸いにして愉快な仲間とオシャレで美味しい店で 色々な料理を楽しみ味わう機会に恵まれるのだが・・ この漫画の良いなと思った点は、 「どう、これってオシャレでしょ」という ハナにつく嫌味を感じる展開がないところ。 なにせ京都だし、まして美術大学の女子大生。 私が今まで抱いていた京都や女子大生のイメージからすると 「これが京都のオシャレどすえ」という話が出てくるのかと思った。 「涙を流しながらぶぶ漬けを食うハメに」 みたいなシーンが出てきたりするのかと想像していた。 実際、オシャレな店でコジャレた料理を食べるシーン は多かったし、よくある 「貧乏学生が安居酒屋で飲んだくれる」という 基本は貧乏、みたいな話とは大分違ってはいたけれども。 けれどアラタのノリなのかホントの京都のノリなのか、 仲間とクダケタ京都弁で好き勝手言い合いながら食事をする シーンからは嫌味は感じられない。 京都って美味しい食べ物があって楽しい人達がいるんだな、 と思わせてくれる漫画だった。 ・・それが正しいのか誤解なのかまではわからんが 漫画として楽しく読めたのだからOK(笑)。 作風や絵柄に付いては読んだ人で好みがわかれるだろうな、 と思う部分はあった。 全体的には絵もストーリーも綺麗で、ちゃんと 漫画的に面白く描いている部分もあって私好みだ。 だが、料理とかはあまり食欲をそそらない。 なぜだろう? 細い線(フリーハンド中心?)で細かく書き込んでいるし、 料理や食器が微妙に重なった構図とか、 色々とこっているな、と思ったくらいなのだが。 出てくる料理が馴染みの無いものが多いので 味が想像できないからだろうか? 掲載されている各店の料理のお値段などからすると 思ったより安い。 なので京都に行く機会があれば是非食べてみたいが なんせ京都は遠いから、当分は漫画を読んで 想像して楽しむだけだな。
大学は農学部、田舎育ちで母方の実家は牛を飼っていたり、近所には東京農大もある…と、私にとって懐かしくなじみ深い話題がたっぷり。この漫画、ネタっぽく受け取られるかもしれません。ですがこれ本当(たぶん)。ウチのほうじゃ、鳥のつついたみかんは甘いってんで農作業の合間に食っていましたし、冷凍庫開けたらつぶした子豚がこっち向いて入ってたこともありました。豚の去勢シーンも、やったことあるからこそ自主規制に納得。私はすでに農業と離れているのでクスッと笑えるという感覚でしたが、身近に農業を感じている人は、半端なく共感してしまうはずです。そして農業に縁のない人には、農家がいかに大切かがわかり…って話ではないのですが、小豆がなくなると郷土銘菓・赤福が食べられなくなると知り、無条件で農業を応援したくなりました。ビバ農業と言っておこう。
一般的な映画知識に満たないと思う私でも年の功でなんとか半分弱わかるぐらいしかわからないし、もしひっそりカメオ出演的に埋め込まれてるネタがあったとしたら全然気づいてもないが…映画が好きとか詳しいとかはあったほうが良いんだろうけどなくても全然読みやすくてバカで好きなので好き。 スコスコのスコだ!この野郎!(4巻参照) 展開とかノリが同人誌のそれっぽいところがあるけどしっかり商業誌のレベルなので大丈夫だ、問題ない。 ちなみにゲームネタは全然出てこないので安心してもらいたい。 黒澤さんと宮さんと花さんは主人公(熱川くん)の先輩たちにあたるのだがいずれも引けを取らないおかしなキャラだし、作画的にどのキャラも死ぬほどスレンダーなのだが大体出るとこ出てるご都合的な体型でとても可愛いし、授業中のシーンはほとんどないけど……授業中のシーンばかりの学生マンガなんか見たことないな? あと、こいつめ!みたいに学生生活が羨ましくも何故かあんまりならない。少女漫画だとなることあるのに…「シネマこんぷれっくす!」でそう思えないのはきっと現実離れしすぎてるからなんだろう。でもすごく相関図も良いし4巻では特に小津ちゃんが可愛い。 語彙力がない私ですがオススメしたいという熱意が届くと嬉しい。
前作はそんなにハマらなかったのですが、シーズン2は主人公に共感できるところもあり夢中で読みました。 ボーイズバーなるものがあるのを初めて知ったので今度行ってみようと思います。
非常に違和感のある表紙…。この涼しげな目元のイケメンは、なにゆえランドセルをしょっているのか…。などど思って読んだら何のことはない、このコ、あつしクンは見た目は大人だけど小学五年生。そんな彼が姉・あつみと巻き起こすドタバタの毎日を描く、というのがこの4コマ漫画なのです。あつみは高校生だけど小学生サイズというのもミソで、この対比がうまく効いていて、大人と子供に見えるのを利用し利用され、見方によっては弟萌えであったり、姉萌えでもあるようだし、ツンデレっぽくもある、といろいろと楽しめてしまうのですね。まあ、やっていることはけっこうワンパターンで、エロ本を買いに行かせられたり、抱きついた巨乳の先生をクラクラさせてしまったり、同級生と歩いていても変質者呼ばわりされたりと、あつしクンはいつもさんざんな目にあってます。ですが、大人に見えてもそこは純真な小学生、泣きわめいたりするのがちょっとほほえましく思えてしまうかも? 4コマ漫画のテンポにこの設定が良くあっているなあ、と読むほどに思えてきます。
サッカーW杯を観ていて、今さらながら刺青を入れてる選手が増えてることに気付きました。プロレスならまだしも、接触の多い競技だし、免疫のないお国柄の選手だと威圧されないのか? だったら本物でもいいじゃん、と紹介するのが本作。横浜の利権を賭けてイタリアのマフィアと日本のヤクザがサッカーで対決するというお話です。サッカー通で知られる著者だけに、こんなタイトルでも実は正統派サッカー漫画では、と思ったらとんでもない。ヤクザ側のエースこそ元本職ですが、他はチンピラの寄せ集めチーム。レッドカードをエロ写真にすり替えるなんて序の口、ビー玉で目つぶし、ラインズマンの肩を脱臼させ旗をあげさせなくする、などまともなプレーはほとんどなし。無邪気でえげつなくてハードボイルド、というごった煮感がたまりません。勝つためには何でもする、この強い精神力、まさか日本代表への提言…ではないですよね。ちなみに同著者の作品で『騒世紀』という女子サッカー漫画もありますが、こちらもなでしこにはマネしてほしくないです。
めちゃくちゃ面白いのに。。。続き読みたい。。 明日から世界中がヤリマンだらけになるのではないかと思うぐらい天谷さんの言葉にはチカラがある。 稲が途中からチョイチョイ可愛く見えてきて自分がダメなのがわかる、そんなマンガ。 読めばわかる。
前作「ストレッチ」では直球ではなく仄かに百合を醸し出すという変化球を描いていたアキリさんの新作。百合としてはかなり直球になったけども、作品としてはより一層一筋縄ではいかない感じに。 吸血鬼・アリアはどこか抜けた感じがありながらもミステリアスな雰囲気。そして彼女に恋する一花は表情豊かで、コメディとして見ても放つ言葉やモノローグがキレッキレ。物語としても話のテンポが素晴らしく良く、それでこれだけキャラの魅力があるんだから面白くない訳がない。 そしてきっと、軽い気持ちで読み始めた読者たちをいろんな沼に沈めていくことでしょう。 1巻まで読了。
小学生の時に学研の「まんがサイエンス」に夢中になって漫画の道へ・・・ 私の原点のような、あさりよしとお先生 ほぼほぼ作品はすべて読んでいますが、ストーリものであればこの「ワッハマン」が最高傑作だと思っています。 11巻という読みやすい巻数、本当に綺麗に美しく締めくくったラスト ※連載版はラストが違うとのことですが読んだことないです(読みたい) この作品は正直1巻では面白さが伝えきれないところが残念 だまされたと思って3巻ぐらいまで読ん頂けると面白さがわかるかと ストーリー 1万年前、アトランティス技術で不死身の体を手に入れたワッハマンは敵対する「パパ」と激闘の末、記憶を失ってしまう。 1万年後、目覚めたワッハマンは再度敵対する「パパ」とその組織との戦いを回りの人々を巻き込みながら繰り広げていく 死ねない体に人の心を宿しているワッハマンといずれ死んでしまう人々との交流 基本的にはあさりよしとお先生が得意とする1話完結&コメディ調で進んでいくのですが、徐々に話の骨格が見えてくるところが面白いです。