たか
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2019/01/21
どんな失敗も受け止めてくれるやさしい世界「ぶっカフェ!」
表紙を見て「なんだ、イケメンたちにちやほやされる逆ハーものか」と思った人、ちょっと待ってください!! 微塵もハーレムじゃないです!! 3人ともお坊さんなんで! 壊滅的ドジのルリは、数々のバイトをクビになったすえ寺カフェ「喫茶去(きっさこ)」にたどり着きますが、またそこでもドジの連続。 想像を超えるドジに驚くお坊さんたち。 でも彼らはルリを見捨てません、お坊さんなんで! ドジなルリを見ていると多少苛立つかもしれませんが、むしろ逆。 こんな底抜けにおドジな子ですら包容してくれる優しい世界を知ることで、自分の心も癒やされていくんです。 またルリの恋についてですが、ルリはアルバイトを通じて仏教の世界への理解を深めていき、いつも優しく教えてくれるコウさんのことがだんだん気になりだします。なおコウさんはびっくりするほど女性に奥手でラブの進展は驚くほど遅い、そこがイイ…! 登場人物はみんなステキな人ばかりなので、嫌な気持ちになったり落ち込んだりする必要全くなし! ルリの成長&ピュアな2人のラブを見守っていると、いつのまにか仏様への理解も深まり心はまさにラブ&ピース。 優しさに包まれたい時におすすめです。 https://sai-zen-sen.jp/comics/twi4/buddhacafe/
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2019/01/18
自分のことが書いてあったマンガ 何かを愛する者たちの物語
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2014年、本屋で立ち読みしたスピリッツに載っていたのが、トクサツガガガ9話(1巻最終話)。 当時大学生だったわたしは、仲村さんの母親への複雑な感情と、対立を避けて合鍵を渡してしまうシーンを読んで「うっそ…わたしのこと書いてあんじゃん🤭」と震え、共感120%で一瞬でファンに。母親に合鍵渡しちゃう系女子ってわたしだけじゃなかったのかよ…! まるで吉田さんとイクトゥスした仲村さんのような感動でした。 仲村さんが、周りにいる何かを愛する友人たち(特撮・女児アニメ・フィギュア・男性アイドル)とあるあるの悩みを共有して、「それってこういうことじゃない?」と、愉快に語り合うところが何より面白い!! そしてときには(っていうか大体)根本的に問題を解決せず先送りにするけれど、毎回ちゃんと悩みに向き合い「もやもやした気持ちに蹴りをつける」ところが素晴らしい!何よりその問題を整理するときの、仲村さんやみんなの思考回路と会話が最高にコメディしてて笑ってしまう。 永遠に仲村さんとみんなが楽しく趣味に没頭しているところを見ていたい。 最終回が来ないでほしいマンガNo.1。 読むたびに新たな視点や考え方を得ることができる。 悩める全ての愛する者(オタク)たちへのアンサーがある作品。 それが、トクサツガガガ。 (画像は1巻4話 仲村さんと吉田さんを結びつけたイクトゥス)
たか
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2019/01/08
ネタバレ
古傷をえぐられるのに笑えるキャンパスライフ
やめろーッ!! そんな目でこっちを見るなああぐああ(悶絶) 大学時代に経済学の公式の「理解」ができず、主人公の横辺と同じように「割り算とは、掛け算とは」というレベルまで立ち返らざるを得なかった自分としては横辺の苦しみは痛いほどわかります……。 再履のときに1年生が花を背負ってるのが見えることも、そして同じ留年仲間が数学のできるやつだったときの「最初からあちら側の人間だった」という裏切られた気持ちも……。 甘野と北方の残念なものを見る目にわたしの古傷も痛みました。 横辺くんのまわりにどんどん留年仲間が集まっていく展開が好きです。まるでスタンド使いのように留年者が惹かれあうのには、身に覚えがあります。なんなんだろうあの引力。 「ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~」の中で、覚えるのが非常に大変な枝足の言語を、主人公がヒーヒー言いながら覚える様子をみんなが見に集まるというシーンがありましたが、わたしにとってこの作品の楽しみ方はまさにそれと一緒。 3留という危機が迫る中、どうにかこうにか数学を「理解」したくて七転八倒する横辺くんを安全なところから眺めるのが面白い。 大学時代に禍根を残す身なので、完結した暁には、横辺くんにはぜひ数学と仲良くなって無事卒業してもらいたいなと願っています。頑張れ!
たか
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2018/12/19
タイトル通りとは恐れ入った!彼氏可愛いよ彼氏
FEEL YOUNG11月号の巻頭がからっぽダンスRで、まずそれを読み、最後のページをめくって現れたのがこれで動揺が走った。タイトルが目に入った瞬間「マジかよ...!!」とテンションが上がり、興奮を抑え楽しみを取って置くことにして最後に読んだ。 かわいい扉絵。 線が細めでトーンや小物でキラキラした紙面。 彼ピッピ・ミキオの清潔感だけあって突出したところのない平凡な見た目。 主人公の「いや無理でしょ…」っていう正直なリアクション、 全部いいけど、やっぱ「ミキちゃん」がかわいかったのが何より最高だった(ベッドの上で) 雑誌は毎月読み出してそんな経ってないけど、自分の中で「ジェンダーレス男子に愛されています。」で高まった敬愛の念が、「きょうは私が抱きます。」で頂点に達した。ひとつの女性誌の中で、恋愛の形にダイバーシティがあるのって素晴らしい。 なおこの2ヶ月後の2019年1月号から、同じ女性攻めをテーマにした松田環先生の「こちらから入れましょうか、その…アレを」が始まったけれどど、2作の雰囲気は驚くほど違う。こちらは女性漫画らしくキラキラしてるけど、『アレ』の方はちょっと気だるげで退廃的で淫靡な感じ。 これらの作品に掲載ゴーサインを出した編集部の姿勢を全面的に支持するし、一生勝手についてくぞフィーヤン。そして高田ローズ先生…! https://twitter.com/RoseTAKADA/status/1048572649926942722?s=20