かしこ2020/12/14池上遼一×山本英夫スペリオールでトリリオンゲームの連載が始まりましたが、そういえば池上遼一先生の異色コラボって他にもあったような、そうだ!山本英夫先生とのアダムとイブだ!あれ読みたかったんだ〜と思い出したので読んでみました。池上先生って何でも描いてくれるんですね。NGナシかよ!!山本先生としては「池上遼一とやるならこれぐらいやらないと面白くないだろ」っていう感じなんでしょうか。『明らかな凸と凹。』のシーンとか冷静になると「一体、私は何を見せられているんだ…?」と思えてこなくもないのですが、圧倒的な絵力によって「カッコいい!名シーンだ!」と思ってしまいました。どちらの作風も活かされてて面白かったです。対談とかしてないんだろうか?アダムとイブ池上遼一 山本英夫2わかる
かしこ2020/12/13続編があったんだ!文字通り数寄です!の続編になります。数寄屋に住み始めた話、茶室に合う掛け軸を自分で作ろうと思い立った話、ご両親と家にまつわる話など、続編も盛りだくさんでした。現代人が数寄屋に住むことの意外な問題点も面白かったですが、ご両親についての話が心に残りました。柳沢教授のモデルになったお父様はエピソードの宝庫なのですが、お母様の話では泣きそうになってしまいました。 数寄です!ではモーニングの編集長が「100本映画観ないと次の打ち合わせしないから」と言っていましたが(厳しいですね…!)、続 数寄です!では新作のネームを描かれていました。これがランドだったんですね。そういえば漫勉に出演された時のご自宅って数寄屋でしたね。当時は立派な家だな〜としか思ってませんでした…。続 数寄です!山下和美
かしこ2020/12/11今さら読んでないと言えなかった名作なのに読んでない漫画が自分にはたくさんあるのですが、中でも「寄生獣」がそうで、今さら読んでないと言えない漫画の第一位だったのですが、もう読み終わりましたので一安心です。ずっとミギーだけで会話を乗り切ってきましたが、これからはパラサイトとか田宮良子とか言ってやろうと思います。 読むのが遅かったので、偶然にも「骨の音」「風子のいる店」「寄生獣」の順番で読んだのですが、「寄生獣」がズバ抜けて面白いとは思いませんでした。完全版に収録されてた岩明均先生のコメントを読むと「自分には登場人物よりも出来事をベースにしたストーリーが合っていた」とあったので、その違いはあるかもしれません。あくまで個人的な意見ですが…。寄生獣岩明均4わかる
かしこ2020/12/09学級文庫にオススメされていたのでマンバのオンライン読書会で学級文庫にオススメの漫画として紹介されていたのがきっかけで読んでみました。 主人公の長見良くんは中学生ながらマジシャンとして超一流の腕を持っていますが、難読症(ディスレクシア)で読み書きが苦手な為に学校生活や両親との関係が上手くいかずにいました。良くんのマジックの師匠の孫である北條と出会ってからは本格的にプロのマジシャンとして見出されるようになりましたが、才能を活かすのも簡単なことではなく、様々な問題と向き合いながら成長していく物語です。 世界で活躍するにはメディアに出るべきということで途中から芸能界入りをしますが、良くんが抱えている悩みは普通の中学生だった自分と重なるところがあったりして勇気づけられものがありました。社会にはいい大人ばかりいる訳じゃないというのも勉強になりますね。実際にマジックを観に行ってみたいと思ったし、難読症について学んだことがたくさんありました。ラストも素敵です。 大人になってから読んでも面白いですが、良くんと同じ年齢くらいの子にオススメしたくなる作品ですね。ぜひ感想を聞いてみたいです。ファンタジウム杉本亜未5わかる
かしこ2020/11/29胸糞悪いの一言で片付けられないものが確かにある一緒に「えれほん」も読んだのですが面白いけど内容が難しくて脳が理解するのを拒否したので、読んだらとにかく何かを考えずにはいられなくなる「一匹と九十九匹と」の方が自分には合ってると思いました。 重い話なのは間違いないです。一巻は一話完結の短編が多いのですが、二巻は一冊で一話になっています。特に重いのは二巻ですね…。ヒミズのラストが延々続くような重さ…。しかも暴力的シーンがかなりあるので無理な人も多いかも。一巻を読んでみて大丈夫だったら二巻も読んでみるのをオススメします。 タイトルの「一匹と九十九匹と」は聖書が元になっているようですね。一巻の最初のページにも(百匹の羊を飼っていたとして、そのうちの一匹がなくなったら、残りの九十九匹を置いて、いなくなった一匹を探さないだろうか)という内容の一節が引用されていました。 どの話にも共通して世の中と交われない外れ者の一人が登場しましたが、彼らに対して自分がどう思ったのか、しばらく考える日々が続きそうです。一匹と九十九匹とうめざわしゅん1わかる
かしこ2020/11/28Instagramでも人気の鴨居さんちのマルティくん「にれこスケッチ」をきっかけに鴨居まさね先生のファンになりました。ねこねこ横丁で猫エッセイマンガを連載していたことは知っていたのですが、先生が猫のマルティくんメインのInstagramをされていて、フォロワーさんが一万人いることは知りませんでした…!先生ネコスタグラマーだったんですね!!そしてマルティくん大人気!!すごい!! マルティくんはスコティッシュフォールドの男の子ですが、よく犬に間違えられるらしいです。鴨居先生と一日でも離れると不安になっちゃうくらい甘えん坊で、先生も目に入れても痛くないほど溺愛されています。現在14歳を超えて高齢になったマルティくんのお世話は心配なことも多いようですが、先生が愛情と責任をもってお世話されてるからマルティちゃんも幸せそうです。鴨居家のマルちんは猫です鴨居まさね
かしこ2020/11/27清原なつの先生の猫マンガであり自伝マンガでもある金沢大学の薬学部に通いながら少女マンガにSFを描いていた清原なつの先生。『じゃあまたね 完全版』は、編集者さんからの「猫のマンガ描きませんか?」という提案をきっかけに描かれたそうで、猫のタイガーを飼い始めた少女時代からタイガーが亡くなる大学卒業までを回想した自伝マンガになっています。 読んでみてオリジナリティに溢れた作品がどうして生み出されたのか少しだけ分かったような気がしました。りぼんでデビューしたのが偶然だったのには驚いたし、ペンネームにまつわるエピソードも面白かったです。就職ではなくマンガ家を専業に選ばれた理由も先生らしいと思いました。 大学生の頃にはすでに花岡ちゃんシリーズも描き始めていたそうで、これから先の清原なつの先生のまんが道も知りたい!というのが正直なところですが、タイガーが亡くなってから40年ペットロスだと語られていたので、これはこれで完結するべき作品なのでしょう。でも気が向いたらぜひ続きを描いてくださいね! ちなみに紙版の単行本には収めきれなかった複数のエピソードが電子版には収録されています。なので電子版はタイトルが『完全版』となっています。じゃあまたね 完全版清原なつの1わかる
かしこ2020/11/265年ぶりの単行本!ドゥフフ!みちくさ日記の続編になります。 内容としては下北沢のカレー屋や学童でバイトしながら、トーチwebに漫画の持ち込みをして、初連載作のみちくさ日記が完結して単行本なり、そして続編のよりみち日記を描くことになるまでのお話です。 下北沢ってオシャレだから人気なんじゃなくて、本当にいい街なんだって初めて分かりました。やっぱり道草晴子さんのはただのエッセイ漫画じゃないですね! ちなみに今はよりみち日記2を連載中のようです!よりみち日記道草晴子2わかる
かしこ2020/11/22松方弘子28歳 週刊誌編集(元巨乳)仕事うんぬんの話はもちろんだけど人物設定のセンスが好き。主人公の名前も松方弘樹からネーミングしたんだろうな〜って感じさせるところにクスッと笑えるし、男勝りなところがピッタリ!って思う。わざわざ自己紹介で〈元巨乳〉って入れるところとか、イソフラボンを摂取する為にいつも納豆巻き食べてるところとか、リアルにいそうな人物像ながら漫画のキャラ設定としてガッチリ立ってる。まさに匠の技。 今回久しぶりに読み返して奥付を見たら15年前の作品なんだって驚いたけど、まったくそんなこと気づかなかった。まだまだ今を感じる作品だった。いつまでも待ってるから連載再開してほしい。後ハッピーマニアみたいに続編という形でもいいから。私は松方弘子が編集長になるのを見届けるまで死ねません!!あと出来れば菅原さんがカッコいいので2人に付き合ってほしいです。よろしくお願いします。働きマン安野モヨコ
かしこ2020/11/22「ぼくの地球を守って」のシリーズ第3章『ぼくの地球を守って』『ボクを包む月の光-ぼく地球(タマ)次世代編-』の続編になります。現在も雑誌MELODYで連載中です。『ボクを包む月の光』よりも『ぼく地球』の世界観が戻ってきたような気がしました。前世の記憶を持つ7人も活躍しますし、絵柄にもあの頃に近い雰囲気を感じる時があります。 単行本ではまだ6巻しか発売されていませんが、謎の少女が現れて「大母星が消滅したのはキチェスのせいだ」と言い始め月基地を欲しがり、輪たちが東京タワーの秘密装置にキィ・ワードを入力しようとする展開にワクワクしています。同時進行で蓮くんと妹の地球子(ちまこ)ちゃんにも前世があり、それがある重要人物だったことも判明しました。これまでの『ぼく地球』の登場人物が全員集合する壮大なストーリーになりそうですが、今回の主役は間違いなく蓮くんですね。ぼくは地球と歌う 「ぼく地球」次世代編II日渡早紀1わかる
かしこ2020/11/22「ぼくの地球を守って」から16年後の物語元々は『ぼくの地球を守って』を長年愛読してくださってるファンの方々へのお礼として読み切りのつもりで描かれたそうです。完結から約10年を経ての続編になるので絵柄はだいぶ違います。かなり現代風です。最初は亜梨子と輪の息子である蓮くんの成長物語なのですが、最終的には〈亜梨子と木蓮〉〈輪と紫苑〉の関係がある形でようやく決着を迎えることになるので、この続編でも主役はやっぱり亜梨子と輪だったなと思いました。しかし両親の力を受け継いだ蓮くんの存在が大きな意味のあるクライマックスをもたらしていて感動しました。『ぼく地球』のもう一つのラストとしてぜひ読んでほしいです…と言い切りたいところですが、物語はさらに続編の『ぼくは地球と歌う 「ぼく地球」次世代編II』へと繋がっていきます。ボクを包む月の光-ぼく地球(タマ)次世代編-日渡早紀1わかる
かしこ2020/11/13びっくりするくらい名作だった下吉田本郷先生の代表作といえば「万福児」ですね。このイメージがとても強いので「アキンボー」を手に取った時も、ほのぼのギャグ漫画なのかな〜?と思っていましたが、最終的に私の心の名作10選に選ばせて頂きました。 詳しく説明すると、妻に先立たれて海辺の家に犬と二人で暮らしていた元大工のじーちゃんが人魚の赤ん坊のアキちゃんを拾って育てる話なので、ほのぼの育児ギャグ漫画といっても間違いではないです。小さい頃のアキちゃんのふてぶてしさは万福児の福志にも似ているし、そんなアキちゃんとじーちゃんと犬のフジオのやり取りはめちゃくちゃ面白いです。しかしこの物語は赤ん坊だったアキちゃんが中学生になるまで続きます。じーちゃんにはアキちゃんを人魚として育てるべきか人間の女の子として育てるべきかという葛藤が生まれたり、アキちゃんも成長して外の世界が見てみたくなり学校に行ったら初めてじーちゃん以外の人間との出会いがあったり、色々あるんだよ………。 最後まで読むと、こんなに立派に育てたじーちゃんは偉いし、アキちゃんがいつまでも幸せでいられるように願わずにはいられない。すごくいい漫画なんです。アキンボー下吉田本郷6わかる
かしこ2020/11/09島耕作と異世界どっちの設定も活きてる島耕作ファンの喜ぶポイントをよく分かってるな〜と思った。中沢さんに部長にならないかと打診された翌日に異世界転生した設定になってるけど、実は潜在的には会長レベルの能力が備わっていて、そのまま転生したら波長が合わなくなるから課長からスタートして、徐々に島耕作レベルを上げて記憶を思い出し、世界を救って欲しいというストーリーだった(島耕作レベルって何だそれ…!)。演出的に過去の名場面の引用がたくさんあって、あの有名な仮面舞踏会に潜入するシーンも上手く異世界の設定と組み合わせて再現してて、あ〜ここでこんなこと言ってたわ!懐かしい〜!と思った。作画担当の宮本福助さんが描くキャラクターはタッチが違ってもちゃんと似てる。強いて言うなら島耕作が一番似てない(笑)でもよくよく考えると島耕作って一目で誰だか分かるけど、元から当たり障りのない男前なんだよな〜。驚いたのは大町久美子がスライムに変身する設定と樫村が生きてるっていう設定。もしかしたら本編以上に樫村が活躍するかも…?騎士団長 島耕作弘兼憲史 宮本福助 別府マコト
かしこ2020/11/07とんがらし…花言葉「旧友」表紙を見て「あ、これは自分の好きそうな漫画だな…」と、ピンと来たので買ってみたら大当たりでした。表紙の印象を超える作品に出会えるってそれほど多くないのですごく嬉しかったです。作者の桐村海丸さんについて調べたら、最近ではさらみという別名義で「ピカエル」という作品を描かれていたようです。え!全然雰囲気が違う!! あらすじにある通り「とんがらし」は【新撰組になる前の、まだ何者でもない彼らの物語】です。沖田総司、近藤勇、土方歳三などの歴史に名を残した面々の、誰の記憶にも残らないような何気なくて尊い日々、例えば、どしゃ降りの日や月が綺麗な夜などが描かれています。あまり多くを語らないからこそ生まれる余韻がとても心地よかったです。脇役が子供から大人まで魅力のある顔立ちをしているのも楽しかった。ひとことで言えば「漫画が上手い!」です。とんがらし桐村海丸2わかる
かしこ2020/11/03不思議な才能高田築、初めて読みました。コメディー、ホラー、サスペンス、SF、ラブストーリー、こんなに何でも描ける人は初めて見たかもってくらい色んなジャンルの漫画が収録されてました。短編集と言わずに読み切り連作集と言ってるのもいいし、総じてタイトルが「野ばら」なのもいいです。あまりにもテイストがバラバラなので全部読み終わると奇想天外な一冊という印象が残りますが、一作ごとに見ていくとシンプルな面白みがそれぞれに詰まっていて、どれも傑作だなと思いました。女の子の裸とかエッチなシーンもあるんですがサラッと描いてるところが好きです。というか全体的に手こずって描いたようなカッコ悪さを感じませんでした。とにかく初めて高田築を読んだ感想は「不思議な才能を見たな〜」です。野ばら高田築1わかる
かしこ2020/11/03零戦搭乗員の日常を描いた物語三島衛里子先生の描かれる軍人があまりにもカッコよくて、最初はやましい気持ちで読んでいました。しかし主人公の戸澤が何の迷いもなく国の為に命を捧げようとする理由が悲しい生い立ちにあることが分かったのと同時に戦況も悪化していき、物語から目が離せなくなっていきます。戦時中であれども現代に生きる我々と変わらない日常を過ごしていたことをユーモアを交えながら描きつつ、いつでも死が身近にあったことも彼らにとっては当たり前だったし、そういう時代を生きていた人が今もいることを気づかせてくれます。とはいえ残酷ではなく誰もが手に取りやすい表現になっているのがいいなと思います。もちろん軍服や戦闘機のカッコよさに惹かれて読み始めるのもオススメです。個人的には戸澤の肉体美も素晴らしいと思いますが、眉毛が一番好きなポイントです…!ヨーソロー!! ―宜シク候―三島衛里子1わかる
かしこ2020/11/01おいピータン‼️︎の好きなエピソードを語りたいたま〜に思い出すのは付き合った女に必ず冷やし中華を作らせる男の話。結局は色々凝ったものを作ろうとする子より家にある材料でパッパッと作っちゃった子の冷やし中華が一番美味しかったって話なんだけど、これを思い出す度に「今うちの冷蔵庫にあるもので冷やし中華作れるか?作れないか?」を考えてる。そして大体、無理!作れない!まず麺がない!ってなる。おいピータン!!伊藤理佐2わかる
かしこ2020/10/28モノローグの一言ひとことが深いかなり初期の作品のようです。とても面白かった。以前に吉野朔実先生の違う作品を読んだ時にとても難解だった印象があったのですが、この作品は大学生の青春がベースにあるので親しみやすくてスラスラと一気に読み終えてしまいました。あらすじにすると主人公は2個下の弟くらいしか心開ける相手がいない内気な女の子で、仲良しの弟がせっかく自分と同じ大学に合格したのに寮に入ることが不満だったんだけど、その寮に出入りするようになってから友達も出来るようになって世界が広がっていく、けれども恋人に婚約者が現れてから初めて感じる自分の嫉妬心に戸惑うようになる…。単純に言ってしまうと恋の三角関係の話なんですが、人間の内面の掘り下げが深いのでモノローグの一言ひとことも噛み締めたくなる深さでした。吉野朔実先生を理解するきっかけになりそうな作品です。月下の一群吉野朔実1わかる
かしこ2020/10/27祝・完結!!漫画雑誌ヒバナの創刊号と最終号の表紙を飾ったのが「雪花の虎」でしたね。移籍先のビッグコミックスピリッツで今週ついに最終回を迎えてしまいました…なんて偉そうに言ってますが、最終回に合わせて単行本と雑誌を一気読みしたので連載をちゃんと追っていた訳ではありません…!偉そうなこと書いてすみません!でもすっごく面白かった!!上杉謙信は実は女性だったんじゃないか説を東村アキコ先生がかなり大胆にアレンジされているので、そのノリに乗るには一気に読むのがオススメです!!最終回は謙信の生涯を一緒に駆け抜けたな〜という達成感を得られて感無量でした。ちなみに最終巻は来年の初春に発売とのこと。待ち遠しいですね! 歴史が苦手な自分でも楽しんで読めるか不安だったのですが、そういう人の為にちゃんと東村先生はティータイムという名の逃げ場を用意してくれてるので安心して下さい。しかも最初の頃は先生も「この説明文はWikipediaを見ながら描きました!」とか描いててめっちゃ親近感わきます。ヒバナからスピリッツに移籍して1話目のスーパーおさらいタイムも笑いました。気軽に歴史を学びつつ、たまにベルばら並みにドラマチックな展開があったりするところがまた素敵です。もちろん謙信がオスカル様ですが、ちゃんとアンドレもいますよ!しかもアンドレ的な人が僧侶っていう…かなりドキドキな展開なんです。脚色されてる部分はたくさんありますが、読んでいると本当に女性だったのかもと思えるような説得力があるし、私はもうこれ以外の謙信は考えられないくらい魅力にハマっちゃいました。雪花の虎東村アキコ10わかる
かしこ2020/10/25実はあんまり家出してない…?ずっと前に第一話を試し読みして「なんか重い話なのかな〜」と思ってしまい読まずにいましたが、全巻通しで読んでみるとそうじゃなかったです。確かに離婚した父親が実はゲイで今は彼氏と暮らしているというのは複雑な家庭事情なんですがそんなに重くないです。なんなら家出した主人公のまゆこちゃんはデブ専で父親の彼氏は好きなタイプだった…なんてちょっと可愛いオチなんです。最初は読み切りの予定で掲載されて、そこから三回連載になり、そして本格連載になっていたそうなので、だんだんキャラクターも増えてきてあんまり「娘が家出する話」じゃなくなっていくんです。なんていうか「家出したくなる時ってこういう気持ちだよね」という感じになっていきます。最終的に一番好きになったキャラは担任の久住先生。先生が推してる男性アイドル「ビビッド・スコア」もストーリーに絡んでくるのですごく面白かった。娘の家出志村貴子1わかる
かしこ2020/10/21「蝶のみちゆき」「ニュクスの角灯」につづく長崎三部作の最終節 #1巻応援高浜寛先生は長崎を舞台にこれまで二つの作品を描かれてきました。手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞された『ニュクスの角灯』は有名かと思いますが、一作目は長崎・丸山遊郭の遊女である「几帳」が主人公の『蝶のみちゆき』です。今作の『扇島歳時記』はこれら長崎三部作の最終節になります。時系列で言うと『蝶のみちゆき』『扇島歳時記』『ニュクスの角灯』になりますが、読む順番はあまり気にしなくてもよいと思います。むしろ未来から過去にさかのぼって読んでいくのもありかもしれません。『扇島歳時記』で主役になるのが全作品に共通して登場する「たまを」で、遊郭で生まれ育った彼女が大人になるまでの物語なのですが、他の二部作をすでに読んでいて先の展開を知っているからこそ、どう繋がっていくのか楽しみです。個人的には『蝶のみちゆき』が大好きなので「几帳」が登場してくれたら、もう他に何も言うことはないくらい嬉しいのですが。扇島歳時記高浜寛2わかる
かしこ2020/10/18ネタバレガラスの仮面を読んでみる最新49巻のAmazonレビューが切実なことになっていると話題でしたが「そういえばガラスの仮面を読んだことないなぁ…」と思ったので読んでみようと思います。 1〜10巻 まだまだ序盤なのにどんどん過酷な状況で演じなければならなくなってるけど、その度にマヤの才能が開花していくのが面白くてあっという間に読んでしまった。あまりにもマヤが演技に熱中するので周りのみんながゾッとしてるシーンが多くて、ちょっとホラーみたいになっちゃってるのが面白い。マヤもすごいけど月影先生の追い込み方もすごい。紫のバラのひと速水さんの愛が屈折してて笑ってしまう。紅天女が梅の木の精って初めて知りました。ガラスの仮面美内すずえ3わかる
かしこ2020/10/14普通に会長編だった2016年正月にNHK BS1にて放映された「島耕作のアジア新世紀伝」に弘兼憲史先生がオリジナルストーリーを加えコミック化したものらしいですが、大町久美子がインドに住んでた経験が活かされたり、孫鋭も登場するし、普通に会長島耕作のストーリーに入れてもいいんじゃないかと思うくらい面白かったです。島耕作のアジア新世紀伝弘兼憲史