年上のひと
姉で、友達で、恋人。 天才、バスティアン・ヴィヴェス最新邦訳作品。 【受賞歴】●2008年「アングレーム国際漫画祭 新人賞」…『塩素の味』 ●2011年「ACBD批評グランプリ」…『ポリーナ』 ●2011年「BD書店員賞グランプリ」…『ポリーナ』 ●2013年「文化庁メディア芸術祭新人賞」…『塩素の味』 ●2015年「アングレーム国際漫画祭 最優秀シリーズ賞」 ●2018年「ケベック書店賞 コミック部門グランプリ」…『年上のひと』
盆の国
お盆を繰り返す町で巻き起こるエンドレスサマーストーリー! お祭り、夕立、花火、恋…いろんな夏が詰まってる。お盆に帰ってくるご先祖さまの姿が見える女の子・秋。会えないはずの人たちに、もう一度会える楽しい季節。このままずっとお盆だったらいいのに…ふと頭に浮かんだ妄想は、なぜか現実になってしまう。同じ一日を繰り返す町の中で出会った謎の青年・夏夫と、誰も知らない不思議な冒険がはじまる
森山中教習所
周囲の人や物事に無関心、無感動な青年、佐藤清高くん。ひょんな事から、ロハで自動車教習所に通える事になる。しかし、その教習所は未公認教習所だった。教習を通じて周りの少し危ない連中とふれあい、清高くんは変わっていくのか、いかないのか!?
ソウルで奔放に育ったはずのホンヨン。家父長制が根強く残る大邱(テグ)からの脱出を試みるコンジュ。ふたりの女の乾いた涙の跡にうつしだされる「友情」の物語。 人気漫画家ソン・アラムの代表作を『韓国が嫌いで』の訳者、吉良佳奈江が全訳。 東京・下北沢でグラフィックノベル専門書店「BSEアーカイブ」を主宰する町山広美のコラムを収録。
大きい犬
犬好きの高田くんが、ひょんなことから出会ったとてつもなく大きい犬。その犬はずっと昔からそこにいて、飼い主がいなくて、名前もなくて、少し退屈そうだった…… 発表から3年以上経つ今も話題となり続けているデビュー作「大きい犬」を表題に、その後日譚となる描き下ろし「小さい犬」ほか7編を収録した作品集。実力派新人・スケラッコの楽しい線が紡ぐ、穏やかに不思議でやさしい世界。
夜とコンクリート
第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞受賞作「夏休みの町」を収録した、新しくて懐かしい魅惑の作家、町田洋の初期作品集!眠れない建築士と建物の声を聴く男。丘の上の戦闘機とありふれた夏休み。君に会えない僕と屋上で見上げた空。夜とコンクリート。平坦な日常にある、もう一つの地平に見たことのない景色がある。町田洋の静かな世界がここに!
童夢
超能力が殺人のチェイスを始めた!ペンと墨が構築した超四次元コミック。日本SF大賞に輝く初期大友作品の頂点に立つロングセラー。
幻の泉をみつけだせ!!魔物も人間も慢性の水不足にあえぐ砂漠世界で、悪魔の王子・ベルゼブブと元天才軍人・シバが強力タッグを組み、水源を求めて冒険に旅立った!!灼熱の荒野で彼らを待ち受けるのは!?
我らコンタクティ
冴えない会社員をしているカナエは、小学校時代の同級生中平かずきと再会する。彼はナゼか一人でロケット開発をしていた。かずきの驚くべき目的を知り、カナエは思わず脱力! だけど、二人は一緒にロケット開発をすることに!カナエとかずきが小学校の時に見たUFOも絡み、思いもよらぬ方向へ物語は進む! いくつかの短編漫画をアフタヌーン誌上に発表し好評だった森田るい氏が満を持して放つ初長編漫画!
電話・睡眠・音楽
ひとり暮らしの女性の日常と東京の夜景を通して現代の時間の流れを切り取った表題作ほか、龍になろうと修行した男がウナギになって食われる「龍神抄」、赤塚不二夫の満州引き上げ体験を絵物語にした「赤塚藤雄の頃」、藤枝静男や梅崎春生の短編を漫画化した「妻の遺骨」「輪唱」など、新時代のリアリズムを切り拓く1+13編を収録。音楽家・小西康陽が「ヌーヴェル・ヴァーグ」と評価し、「POPEYE」「SWITCH」「SPECTATOR」………各カルチャー誌がこぞって特集。第21回 文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品にも選ばれた話題の俊英・川勝徳重、待望の作品集。
『サマーブロンド』『キリング・アンド・ダイング』で知られる アメリカン・グラフィック・ノヴェルの旗手による早すぎる自叙伝、登場! 2001年から20年以上、ずっと注目してきた作家は、 今やグラフィック・ノヴェルの押しも押されもせぬ巨匠となった。 それなのにこの謙虚さ、慎ましさ、笑ってしまうほどの卑屈さ! 年を経ても変わらぬこの作家のエモさの正体が見えた気がした。 江口寿史(漫画家・イラストレーター) *海外漫画賞の最高峰、アイズナー賞の2部門受賞(最優秀自伝賞・最優秀装幀賞)! *A24&アリ・アスター(『ミッドサマー』監督)のプロダクションによるアニメ化決定! *初版限定:ゴムバンド付きノートブック特製仕様! 洗練されたグラフィック・ノヴェルと「ニューヨーカー」誌のカバーで知られ、代表作『サマーブロンド』『キリング・アンド・ダイング』が映画化(ジャック・オディアール監督『パリ13区』4月22日日本公開)されるなど、いまアメリカで最も活躍している漫画作家エイドリアン・トミネ。彼がいかにして数多の屈辱・災難を乗り越えてグラフィック・ノヴェリストとして名声を築いたかを、ユーモア溢れるほろ苦いタッチで描く傑作回想録が登場!
親を愛することは、こんなにも簡単なのに どうしてこれほどまでに難しいのだろう? ボートピープルとしてアメリカで育った少女ティー・ブイ。 母になった彼女は、両親との溝を埋めるため、祖国ベトナムと再び出会う。 それは、両親の苦悩や痛みと向き合うことでもあった…… 「分断」の時代に生きる私たちを照らすノンフィクション・グラフィックノベル
バスティアン・ヴィヴェスの線はとにかくなんかエロいです。 特別性的なビジュアルを志向している画風でもないのに(巨乳のキャラクターは多いけど)なぜかエロい。そして爽やかです。 エロいのに爽やか。 『年上のひと』はそんなヴィヴェスの「エロ線」の魅力がこれでもかと詰まった作品です。 自分より3つ年上のエレーヌに13歳の少年アントワーヌが抱く憧れ、友情、恋心、欲望…そのいずれとも完全に分けきれぬ複雑な心情を表現するのに彼の線以上にふさわしいものはないように思えます。フランスの10代のリアルみたいなのがすごい。 また、この作品が素晴らしいのはエロいだけじゃなくて、優しさも溢れていることです。 アントワーヌもエレーヌもそれぞれ孤独やさびしさを抱えています。 お互いがそっと寄り添うことで優しさを分かち合う、思春期のピュアさがじんわり沁みてくる…。 エロさあり、やさしさあり、妙なナマナマしさありでヴィヴェス史上最高の胸キュンマンガです!