あらすじ主人公の七尾ミサキは、街のみんなだけではなく自分自身が歪み始めてないかと疑心暗鬼に陥る。そんなミサキの前に、モシゲと名乗る男が現れ存在しないはずのミサキの姉、七尾ミナトの名を口にする――。「こんないつ死ぬかわからない世界で自分の家族のことすら忘れたまま死にたくない…!」と、ミサキは悪魔・べへりんの魔力を使い真実を知ろうとするのだが……。サイコ&マッドネスコミック、震撼必至の第3巻!!
読む方も頭のネジを外さなきゃ行けないのかもしれない。 ホラーというのは想像もつかない、突拍子もないものだけど、斜め後ろからやってくるのが続くと、こちらのネジも緩んでくる気がしてくる。 わけがわからない行動をとり始めた街の人。 おばさんは壁に向かって話し始め、爽やかな警官は発砲のマネをしてウヒャウヒャしている。 いつからなのか、ずっと前からなのか。 いっそ、自分もおかしくなっていればよかったのに、自分はおかしくならず、おかしいと気づいてしまった。 そんな子が主人公。 わけわからない行動をとる街の人達を延々と綴る話かと思いきや、ちゃんとストーリーも進んでいて、ちゃんと完結している。 ネジの外れた日常系ではないらしい。 たまには非日常を求めたい方に。