あらすじ

1808年、イギリスの軍艦・フェートン号がオランダ船と偽って長崎港に不法侵入した。この事件をきっかけに、幕府は対長崎への防備に警戒心を強めていた。そんななか、1年ぶりにオランダ船フーデ・トラウ号が出島に入国した。オランダ商館長(カピタン)ヘンドリック=ドゥーフは、母国の状況を、フーデ号で来日したジョルジュ=サガンに問うのだが……。鎖国日本では想像もできない事態が世界では起きていた。俊英・かわのいちろうが描く野心作、ここに堂々の完結。
異国隠密戦隊セキア(1) イギリス艦来襲編

江戸時代、徳川幕府の鎖国政策によって対外貿易は長崎に限定され、徹底した管理下に置かれていた。オランダ人と遊女との間に生まれた混血児・紅郎は、丸山界隈では知られた男芸子。しかし、それはあくまで表の顔で、実は異国の動向を探るために創設された公儀隠密・赤鴉衆(セキア)の一員だった。紅郎の幼馴染みである乙代(おとよ)に情報漏えいの嫌疑がかけられ、マークするのだが……。俊英・かわのいちろうが描く、異国情緒漂う忍者アクション。

異国隠密戦隊セキア(2) 唐人密貿易編

夷蔵、緋奈、紅郎、摩里、茜ら公儀隠密「赤鴉衆(セキア)」のメンバーは、江戸から新しく着任した奉行所与力・明楽勘介と合流した。島津薩摩藩の密貿易の拠点となっている長崎を一掃するべく立ち上がるセキアだったが、その前に薩摩示現流の遣い手たちが立ちはだかる!!

異国隠密戦隊セキア(3) ナポレオンのスパイ編

1808年、イギリスの軍艦・フェートン号がオランダ船と偽って長崎港に不法侵入した。この事件をきっかけに、幕府は対長崎への防備に警戒心を強めていた。そんななか、1年ぶりにオランダ船フーデ・トラウ号が出島に入国した。オランダ商館長(カピタン)ヘンドリック=ドゥーフは、母国の状況を、フーデ号で来日したジョルジュ=サガンに問うのだが……。鎖国日本では想像もできない事態が世界では起きていた。俊英・かわのいちろうが描く野心作、ここに堂々の完結。