あらすじ

13年分のモーニング表紙、単行本表紙を飾った全イラストを収録!スペシャル画集付きの超豪華版! 【本編内容】救援物資を手に入れ、一時の安らぎを得た月面のムッタたち。その一方で、地上ではシャロン天文台の記念すべき「ファーストライト」の準備が進んでいた。さらに、ムッタたちを救うべく、月への救出ミッションも本格始動!マクシム4が着々と月へ行く準備を進める中、二度目の月行きが目前に迫るヒビトの心中は――。
宇宙兄弟 1巻

2025年。兄は、もう一度だけ自分を信じた。筑波経由火星行きの物語がはじまる!本格兄弟宇宙漫画発進!幼少時代、星空を眺めながら約束を交わした兄・六太と弟・日々人。2025年、弟は約束どおり宇宙飛行士となり、月面の第1次長期滞在クルーの一員となっていた。一方、会社をクビになり、無職の兄・六太。弟からの1通のメールで、兄は再び宇宙を目指しはじめる!

宇宙兄弟 2巻

2025年、兄弟は火星を目指す!!モジャモジャ頭のくすぶり男、ムッタの夢は、「兄弟そろって宇宙飛行士になること」!!しかし最初にアメリカで夢を叶(かな)えたのは、いつも後ろにいたはずの、弟ヒビトだった……。嫉妬(しっと)に駆られ、夢を諦めかけるムッタ。しかしたくましく成長した弟は、兄をヒューストンに呼び寄せて、挑発の言葉を口にする――。一方その頃、JAXAの宇宙飛行士選考会では、ムッタの経歴が大問題に。誰もが「落選は確定事項」と思った、そのとき……!?

宇宙兄弟 3巻

筑波経由、火星行き物語!「考える前に動け」――。兄(ムッタ)が覚悟を決めた、2025年の冬!羨(うらや)ましい。どこまでも羨ましい。弟(ヒビト)が、弟だけが先に月へと行ってしまう!兄はいまだに宇宙飛行士選抜試験、第3次審査。「完全閉鎖環境」で2週間を過ごすことに。――宇宙への夢、決して諦められないぞ。覚悟を決めた兄は、ウジウジしながらも試験に挑むのだが……!?

宇宙兄弟(4)

2025年、宇宙飛行士選抜テスト、第3次審査――。仲間(ライバル)たちと過ごしてきた閉鎖ボックスの内側に、信頼感をうち崩すような“謎のできごと”が多発する。疑心暗鬼、不信感――。「これが宇宙飛行士になるということなのか。いや、そんなのは絶対に違う!!」約束不変、人生可変。フリーターのしょぼくれ兄貴・ムッタ、弟の待つ“宇宙”に向かって――ダッシュ!!!!

宇宙兄弟(5)

訪れた閉鎖環境最終日、3次試験終了――。運命は別れても、皆の夢は終わらない!!14日間の閉鎖環境試験、最終日、最後の課題を残すのみ。ムッタはこれを通過すれば、弟・日々人(ひびと)が待つアメリカ・ヒューストン、NASAへと旅立てる。しかし最後の課題とは、「仲間から宇宙飛行士にふさわしいと思える二人を選抜すること」――。この“二人”は、いったい誰になるのか!?

宇宙兄弟(6)

宇宙飛行士に一番ふさわしいのは俺じゃない。でも一番、なりたがっているのは俺です!!アメリカ・ヒューストン――。現役宇宙飛行士たちに試される、宇宙飛行士選抜テストもいよいよ最終審査となった!!第一次月面長期滞在クルーの一員である、弟・日々人(ひびと)の打ち上げが近づくころ。兄・六太(むった)は、最後の試練に挑む!!

宇宙兄弟(7)

さあ、月へいこう。――1969年7月20日、ニール・アームストロング、人類初の月面着陸。2026年3月8日、南波日々人(なんば・ひびと)、日本人初の月面着陸!!長かった兄・六太(むった)の宇宙飛行士選抜試験も、残すは合格発表のみ。「二人で宇宙へ行く」という幼少時代の約束を、弟が先に果たす。日々人を乗せた、有人ロケット・アレスI……発射(リフトオフ)!

宇宙兄弟(8)

2026年、宇宙は日本人を欲した。――長き選抜試験を突破し、宇宙飛行士候補生5人が決まる。電話によって各人に告げられる合格、そして不合格。だが、六太(ムッタ)の電話はいつまでたっても鳴らない。焦る気持ち、高まる不安!弟は月に辿り着いた。兄は……どうだ!?JAXAによる日本人宇宙飛行士選抜試験の結果発表!!

宇宙兄弟(9)

日々人(ヒビト)が呟く。「悪い……ムッちゃん」――宇宙での遠近感はたやすく失われる。日々人たちの乗ったバギーは、クレーターの闇に消えた。壊れたバギー、負傷したダミアン、酸素のメインタンクを失った日々人。周囲の助けも間に合わぬ今、日々人が向かう先は――!?待ち受ける最悪のシナリオ。生き残る道を探せ!!

宇宙兄弟(10)

お前の願いって……なんだったんだ!?」兄は弟の魂の叫びに耳を澄ませた。――希望を胸に、各国から集結した宇宙飛行士の卵(アスキャン)たち。だが、眼光鋭い教官(スポンサー)・ビンスが問答無用で設定した訓練の出発点は、心も渇きそうな地……砂漠!!

宇宙兄弟(11)

「人生は短いんだ……!」何組もの兄弟たちが本気で生きて、宇宙を目指す。――砂漠でのサバイバル訓練を最下位で終了する六太(ムッタ)たち。しかしチームの絆は深まった。次の訓練での巻き返しをはかるが、サポート役についたのは酔いどれの技術者、ピコ。本気での失敗をくり返す六太に、ピコだけでなくビンスも惹かれはじめる。六太の姿で二人が思い出すのは、宇宙を目指すきっかけとなった大切な記憶。

宇宙兄弟(12)

宇宙から戻る弟、宇宙を目指す兄。六太(ムッタ)と日々人(ヒビト)の夢を支え、導いてくれたシャロン。彼女の過酷な運命が、兄弟を揺さぶる。――月面での任務を終えた日々人は、命の恩人・吾妻(あずま)との再会を果たし、地球へ帰還する。一方、カムバックコンペティションに参加した六太たちのキャンサットは宇宙(そら)へ上がる。パラシュートは……愛で開く!!

宇宙兄弟(13)

“It’sapieceofcake.”魔法の言葉が六太(ムッタ)を前に進めてくれる――。そんな前向きな六太に全速力でぶつかってきたのは、かつて遭遇したパイロット教官デニール・ヤング!!彼が“最低”にして“最強”の教官であることを六太はまだ知らない……!

宇宙兄弟(14)

やっと宇宙飛行士になれた!!しかし、託された決定権を前に困惑する六太。宇宙を前に逡巡することなど何も無いはずなのに、月を見上げた六太は何を想う―─。六太に用意されていたのは宇宙への道、ならぬ……未知。月ではなく不穏な場所に飛ばされた六太だが、与えられたミッションに元開発者として全力でぶつかる。月への道をこじあけろ!一方、死地を乗り越えた日々人の身体に、身体に何かが起きていた――。

宇宙兄弟(15)

暗く沈むロシアの空の下――日々人(ヒビト)の心も晴れることはなかった。宇宙服に閉じ込められる度、絶望の瞬間へと呼び戻される。しかし、もがき苦しむ日々人に一筋の光明が。それは、大酒飲みの英雄と美しく舞う天使によってもたらされた――。

宇宙兄弟(16)

月への一歩となるNEEMO訓練──。この訓練に参加するため六太(むった)、そしてケンジと新田(にった)はフロリダへ旅立った。しかし……つらく苦しい葛藤が、そこには潜んでいた。強い絆で結ばれた仲間たちに重い試練がのしかかる。

宇宙兄弟(17)

六太とケンジのNEEMO訓練が終了し、月を目指す者が正式に決定!!決定に納得する者、決意を新たにする者、それぞれの訓練がスタートする。一方、日々人はパニック障害を徐々に克服しつつあったが、「宇宙飛行士に戻るための試験」をクリアせねばならない。頼るべき存在は……実は一番近くに、いる。

宇宙兄弟(18)

パニック障害となってしまった日々人が宇宙飛行士に復帰するためには試験をクリアしなければならない。日々人を支えるのは、兄から貰ったお守りと月面基地で共に過ごした仲間たち。一方、六太は月面へ一緒に行くメンバーとの訓練を始めた。一癖も二癖もある問題児ばかりをまとめるチームリーダーはあの男だった……!不安と希望いっぱいの砂漠バクバクワクワク訓練開始!

宇宙兄弟(19)

新型月面着陸船の操作演習でデザートラッツの訓練は終わる。日々人のいる場所へと着実に近づいていく六太。一方、日々人に立ちはだかる甘くはない現実。忌まわしい事故が周囲の人々の記憶に居すわる。2人で宇宙へ行く約束が、再び遠のいて行く――

宇宙兄弟(20)

ビンスとピコが新型月面着陸船につけた名前は亡き親友と同じ“RICK”。かつて3人で誓った夢はいよいよ現実になる。そして六太もまた、ロシアにいる弟を信じ2人で約束した“未来”を目指す。突き進んできた宇宙の道の先にビリビリとシビれる奇跡が起きる!

宇宙兄弟(21)

六太が月ミッションに任命されるためゲイツが出した条件は、月面基地コストを1億ドル削減すること。誰もが実現不可能だと思う無理難題……。けれど、だからこそチャンスとも言えると六太は諦めない!

宇宙兄弟(22)

六太がISS存続のために集めた署名はゲイツに届かなかった。みんなで灯した想いの火はここで消えてしまうのか……。一方、ゲイツは六太から投げかけられた「宇宙の何が好きですか?」という問いが心の中でくすぶっていた。そして向かった“宇宙に憧れる者が集う”酒場――。そこにはゲイツを「ウォルター」と呼ぶ男がいた。宇宙に非情な者の過去が、いま明かされる。

宇宙兄弟(23)

キャプコムという大きなミッションも終わりが近付き、六太の月への道は最終段階に入っていく。そして一緒に励まし続けてきた仲間もいよいよ宇宙へ。せりかと絵名は、応援してくれる家族と仲間の想いもロケット・オリオンに乗せて憧れの夢の舞台へ出発!

宇宙兄弟(24)

新生“ジョーカーズ”の月への出発まで50日を切った。六太(むった)を始めとしたメンバーは、カルロ不在のまま進む訓練に違和感を拭えない。互いに噛み合わないまま、バックアップクルー・モッシュのメンバー入りに決定が下されようとしていた。はぐれ者の集まりだった“ジョーカーズ”にいつの間にか結ばれていた信頼。その絆がバラバラになったまま、月へのカウントダウンが刻まれていく……。

宇宙兄弟(25)

カルロがチームに戻り、ついに六太(むった)たち「ジョーカーズ」は出発のときを迎える。家族や仲間が見守る中、ケネディ宇宙センターに響く、カウントダウンの声。幼いころから抱き続けた夢と、大人になって挑み続けた現実の距離が、今ゼロになる!宇宙へいってきます!!

宇宙兄弟(26)

ついに宇宙へと飛び出した六太(ムッタ)たちジョーカーズ。打ち上げ成功の喜びに浸りつつ、一路月へと針路を取る。だが、地球で待つシャロンと、月面着陸を控えた六太、双方に予期せぬ危機が迫りつつあった。月の大地を目の前に、こんな所で倒れてられない! 踏ん張れ、六太!

宇宙兄弟(27)

父の命を奪ったALSを治す薬を作るため、ISSで実験を繰り返すせりかだが、思うような成果が出ない。そんな時、せりかに個人的な恨みを持つ人間が、ネット上に「毒薬」をばらまいた。悪意は一瞬で拡散し、地球からの激しいバッシングは、せりか本人の耳にまで届いてしまう。そして告げられる実験中止命令。追い詰められたせりかの周りに、水滴が舞った――。

宇宙兄弟(28)

せりかたちのALS実験が成功したという知らせに喜びを噛み締めながら、ジョーカーズはシャロン月面天文台を建設するため月の裏側へ向かう。予想外のトラブル、姿を消す仲間……。六太(ムッタ)は自らの足で人類未踏の闇へと踏み出していく。

宇宙兄弟(29)

アンテナの消失、人類未踏の横穴の発見。予想外なアクシデント見舞われながらも作業をこなすジョーカーズ。月に「水」があるかもしれないという仮説も浮上し、彼らの月面ミッションはさらに充実したものになりつつある。しかし、そのとき六太(ムッタ)たちの頭上に渦巻く“波”が彼らのすぐ背後まで忍び寄っていた。

宇宙兄弟(30)

スーパーコンピューター“SHARON”を太陽嵐による電波障害から守るために船外活動へ出た六太とエディは思わぬトラブルに巻き込まれてしまった。六太はかつて日々人が落ちた峡谷から抜け出せず、エディは酸欠で意識を失う絶体絶命の危機を迎える。一方その頃、地球では“あの男”が宇宙を目指して訓練を始めていた。