蟲師蟲師あまりよく知らないんですけど、ファンだったら買って読んだほうが良いですか?

https://manba.co.jp/topics/30932

というコメントを見かけたのでクチコミで回答。

結論としては、豊田徹也ファンの方は読んだ方が良いと思います。

世界観のベースは『蟲師』ですが、収録されている短編「影踏み」には、「アンダーカレント」に登場する探偵・山崎が主役として出てきます。
(過去作「ゴーグル」「珈琲時間」にも登場するあの山崎です)

蟲師の設定を上手く活かしながら、話自体はアンダーカレントのスピンオフとしても読めると思います。ページ数も50p程の長さで、非常に読み応えがありますよ。蟲師って何?という疑問についても、作中で説明がありますし、問題なく作品世界に入り込めるかと思います。

ここからは蛇足です。
豊田徹也氏以外にも豪華なアフタヌーン作家陣が参加していますが、どの短編も素晴らしい出来で、これで660円という価格は正直言ってお買い得本です。蟲師未読の方でも、この短編集をきっかけに、蟲師ワールドに入ってみるのも有りかと。もし興味を持たれた方は、ぜひ本編も読んでみてください。

さらに蛇足。
蟲師の作者・漆原友紀先生は、のちに「猫が西向きゃ」という作品を発表するのですが、これが豊田徹也氏の「影踏み」とちょっと似ているのです。単なる偶然かもしれませんが、もしかすると、「影踏み」の構想からインスピレーションなり、影響を受けたのではないかと思うのです。蟲師にも近いエピソードがあったかもしれないですが、あらためて読み直してそう感じました。

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特装版「女が叫ぶとき~戦争という地獄を見た~」

「ヒロシマのおばちゃん」を読みたくて購入

特装版「女が叫ぶとき~戦争という地獄を見た~」
ひさぴよ
ひさぴよ

https://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b110795.html 『漫画が語る戦争 焦土の鎮魂歌』(小学館クリエイティブ)で読んだ曽根富美子の短編「ヒロシマのおばちゃん」が衝撃的だったので、もう一度読みたいと思って電子書籍版を探してたら、この短編集に収録されていた。 「ヒロシマのおばちゃん」以外の短編は、戦争の話というよりちょっと昼ドラっぽい話が多いものの、それでも表題作を読むためだけに買っても損はないと思う。 作品の詳しい時期は分かってないのだが、状況からして1990年代頃の設定と思われる。広島での戦争体験を語り継ぐの”一人のおばちゃん”を通して、戦時中の自身の半生を振り返るところから物語は始まる。巧みな語り口と、曽根先生お得意の、不幸で陰湿な心理描写にグイグイと引き込まれてゆく。そしておばちゃんは不幸のドン底と同時に、原爆の日を迎えるのだが…。 変わり果てた広島の街を、怨念そのものとも言える鬼気迫るタッチで描き出し、一度目にしたら忘れられないような光景がこの漫画にはある。おばちゃんは最後に「あれは地獄だったよ」とだけ語る。と同時に、この出来事が教科書の中のたった数行に収まってほしくない、と願うのだった。 個人的には「はだしのゲン」と同じく、ぜひ読み継がれてほしい戦争漫画の一つだ。

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蟲師

蟲師

この世はヒト知れぬ生命に溢れている――。動物でも植物でもない、生命の原生体――“蟲”。それらが招く不可思議な現象に触れたとき、ヒトは初めてその幽玄なる存在を知る。蟲とヒトとをつなぐ存在――それが“蟲師”たる者。アフタヌーン・シーズン増刊から生まれ、アフタヌーン本誌の大人気作ともなった作品、待望の単行本第1集。

蟲師 特別篇 日蝕む翳

蟲師 特別篇 日蝕む翳

動物でも植物でもない、生命の原生体──“蟲”。時にそれはヒトに妖しき影響を及ぼし、人智を超えた現象をも呼ぶ。それらを調査し、それぞれがあるべき様を示す“蟲師”ギンコの果て無き旅路。この世はヒト知れぬ生命に溢れている。連作『蟲師』連載終了から5年を経て、待望の現出を果たした特別読み切り前後編が単行本化!

水域

水域

日照り続きで、給水制限中の街。酷暑にあてられて意識を失った川村千波(かわむら・ちなみ)は、豊かな水にあふれる村で、少年と老人に出会う夢を見る。祖母に夢の話を聞かせた千波は、意外な言葉を聞く。「それ……ばあちゃんの昔の家じゃないかねぇ」また行きたい──そう願った千波が目を覚ましたのは、夢だと思っていたあの村。そして再会した少年・スミオから、この村では雨が降り止まないことを知らされる。『蟲師』漆原友紀が描く、人々の想いと忘れえぬ記憶の物語。

フィラメント~漆原友紀作品集~

フィラメント~漆原友紀作品集~

「虫師」とは、古来「虫」に関する驚異的知識を持ち、ヒトと虫の間のトラブルを解いて歩く異端の生物学者の集団。その発祥は定かではないが、彼らの虫に注がれる眼差しは古く、学界非公認の存在ながらその情報量は膨大で、徒党を組むのを嫌う──。アフタヌーンで人気を博した『蟲師』の源流『虫師』2編を含む、「志摩冬青」名義時代の絶版となっていた短編に、初収録タイトルを併せた珠玉の書。漆原友紀の結晶かつ原点がここに!

蟲師~連綴~ 二〇〇四〇七〇九-二〇〇六〇八〇八

蟲師~連綴~ 二〇〇四〇七〇九-二〇〇六〇八〇八

著者はアニメ監督。そして原作者が全面協力。究極の“蟲師書”、現出。どこまでも“原作に忠実である事”を目指し、驚異的クオリティで観る者を圧倒したアニメ『蟲師』――その全貌をひも解く全244頁の妖世譚解体書。アニメと原作を分け隔てなく扱いつつ、関係者の発言や証言、そしてビジュアルもふんだんに収録した、長濱氏が著者の視点で制作する一冊。※通信環境によりダウンロードに時間がかかる場合がございます。

猫が西向きゃ

猫が西向きゃ

漆原友紀(『蟲師』『水域』)の最新タイトルは、”フロー”と呼ばれる奇妙な自然現象を処理するフロー業者・ヒロタと、アルバイトの智万ちゃん(見ため12歳、実年齢35歳)、そして”しゃちょう”(猫)が贈るストレンジなお仕事活劇! 三叉路が七叉路に増殖してたり、物体のカドがぜんぶ丸くなってたり、鏡の中に鏡反転の世界が生まれてたり。そんな変な光景を見かけたら、それは”フロー”。自然もときどき間違えるのだ。

ヨコハマ買い出し紀行 芦奈野ひとし画集

ヨコハマ買い出し紀行 芦奈野ひとし画集

芦奈野ひとし、初の画集です。1994年『ヨコハマ買い出し紀行』でデビュー以来2003年までのイラスト85点のほか、インタビューやラフ画などを収録。ページをめくれば「夕凪の時代」へ行ける、アルファさんに会える、ファン待望の一冊。2003年に発売されて大好評を博した、芦奈野ひとしの唯一の画集が20年の時を経て、電子版で待望の復刊!!

ヨコハマ買い出し紀行

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お祭りのようだった世の中がゆっくりと落ち着き、のちに“夕凪(ゆうなぎ)の時代”と呼ばれる近未来の日本。人型ロボット・アルファは、喫茶店『カフェ・アルファ』を営みながら、オーナーを待ち続ける――。アフタヌーン本誌で12年もの間、読者の支持を集め続けた異色のてろてろSFコミック。

コトノバドライブ

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『ヨコハマ買い出し紀行』『カブのイサキ』の芦奈野ひとし、最新作登場!すーちゃんは、なにげない日常の中で、他の人とはちょっと違う景色を見てしまう女の子。それは、その場所に残っていた誰かや何かの記憶のような、心地よい違和感……。めまぐるしく移ろう毎日、心のスピードをゆるめたら、見慣れた場所でもスキマにフシギ。

カブのイサキ

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なぜか?地面の大きさが10倍になった、この広大な世界。ここではヒコーキがアシ代わり。工場で働く少年・イサキは幼なじみのシロさん、カジカの姉妹といっしょに名機パイパー・スーパーカブを駆り、今日もまったりたくましく生きてます!

つらねこ

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中学生・知里の悩み…それは住んでいる町にある御神木から2km以上離れられないこと。そんな彼女の前に現れたのはちょっと怪しい眼鏡のお姉さん・六尺先生。悩みを解決出来ると、先生が知里を連れて行った場所…それは不思議な力で外の土地に行くことのできる抜け道『ネドコ』だった。そこは不思議な生き物のあふれる、不思議な空間。知里は自らの世界を広げるべく『ネドコ』に挑戦する、無理やり着させられたバニーガールの衣装とともに――!不思議さと怖さと優しさを併せた妖怪的世界観を紡ぐ鬼才・熊倉隆敏が描く新たなガールミーツワンダーランド。

ネオ寄生獣

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田宮良子が生み、泉新一に託した子どものその後を描いた萩尾望都『由良の門を』。砂漠の戦場での寄生生物同士の激しいバトル! 皆川亮二『PERFECT SOLDIER』。まさかの『アゴゲン』とのコラボ、平本アキラ『アゴなしゲンとオレは寄生獣』など『寄生獣』への想いに満ちた12編の傑作が集結! 他の著者・遠藤浩輝、真島ヒロ、PEACH-PIT、植芝理一、熊倉隆敏、太田モアレ、瀧波ユカリ、竹谷隆之、韮沢靖。

もっけ

もっけ

「これは空想漫画(ファンタジー)ではない、本格妖怪漫画(ファントム)だ」――『百鬼解読』でおなじみの妖怪研究家・多田克己氏も大激賞、ほのぼのモノノケ物語!!田舎に暮らす静流(しずる)と瑞生(みずき)の仲良し姉妹は、他者には見えない妖怪を「見ることのできる力」と、「憑依される力」を持っていた。拝み屋の祖父の助力のもとで、もっけ=勿怪や自然と人間との共存を軸として、二人は成長していこうとする……。

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時は近代の中国。大都市で駆け出しの物書きとして活動する青年・宋玉生(ソン・ユーシェン)は、師匠である道士・胡才良(フー・ツァイリャン)から「腕の立つ道士」を探してこいと命令を受ける。ところが、悪鬼に絡まれたり道士たちの術較べに巻き込まれたりと大変な事に!これも全ては大好きな薛姐(シュエねえちゃん)を生き返らせる為と、宋は奮闘するのだった――。『もっけ』の熊倉隆敏が描く、チャイナな仙術ファンタジー!

十二人の死にたい子どもたち

十二人の死にたい子どもたち

ネット上のホームページに導かれて、廃病院に集まった十二人の少年少女。初対面の彼らの目的は全員で「安楽死」をすること。だが、決行するための地下室にはすでに一人の少年が横たわっていた。彼は、自殺か、他殺か、そもそも誰なのか。少年少女たちは不測の事態に際し、この集いの原則「全員一致」に従い話し合いを始める──! 異才・冲方丁の直木賞候補作を、実力派・熊倉隆敏が渾身のコミカライズ!

夏の前日

夏の前日

甘く切なく擬(もど)かしい、ふたりの長い夏の前日。――日吉ヶ丘(ひよしがおか)芸術大学4年生・青木哲生(あおき・てつお)。月下(げっか)画廊店長で、和服が似合う大人の女性・藍沢晶(あいざわ・あきら)。突き動かされるように体を繋げた一夜から、激しくも拙い恋愛が始まる――。

新装版 恋風

新装版 恋風

――今日から再び「お兄ちゃん」です。妹がいることは知っていた、実感はなくただ知っていただけ。2年付きあった彼女と別れ、何となく気分が乗らない、そんな日に妹に出会った。彼女と別れたモヤモヤは、妹に見せた失態で、吹き飛んだ。みんなが俺のことを「お兄ちゃん」という……。妹って何だ。吉田基已の傑作ラブストーリー、新装版にて刊行開始!

水の色 銀の月

水の色 銀の月

2浪で入った芸大も、ついに6年生の亜藤森(あとう・もり)。後がないのに精を出すバンド「鉄道詩人会」のギタリストでもある森は、よく晴れた水色の空の下、黄色のレインコート姿でたたずむ少女を見つけた。その少女は、私立の女子校に通う高校1年生の桐生星(きりゅう・ほし)だった。数日後、再び2人は出逢い、物語が始まる……。吉田基已(もとい)のデビュー作『水と銀』が、『水の色銀の月』第1巻として再登場!

ゴーグル

ゴーグル

「アンダーカレント」「珈琲時間」というロングセラーを生んだ豊田徹也はじめての短編集。単行本未収録だった表題作、ファン待望の『ゴーグル』ほか、月刊アフタヌーンにて発表された、感動あり、笑いあり、そのどちらでもない微妙なものありのバラエティー豊かな中短編が楽しめます!

アンダーカレント

アンダーカレント

ほんとうはすべて知っていた。心の底流(undercurrent)が導く結末を。夫が失踪し、家業の銭湯も手につかず、途方に暮れる女。やがて銭湯を再開した女を、目立たず語らずひっそりと支える男。穏やかな日々の底で悲劇と喜劇が交差し、出会って離れる人間の、充実感と喪失感が深く流れる。映画一本よりなお深い、至福の漫画体験を約束します。「今、最も読まれるべき漫画はこれだ!すでに四季賞受賞作で確信していたその物語性と演出力に驚く。豊田徹也は心の底流に潜む、なにかの正体を求めるように静かに語る。」――(谷口ジロー)

珈琲時間

珈琲時間

コーヒーがあるだけで、世界はこんなに美しい。「コーヒー」をモチーフにした芳醇な短編集。チェロ弾きの女性が出会った、怪しいイタリア人(?)。映画監督を名のり、コーヒーをたかる彼の振る舞いはいかにもうさんくさいが……?登校拒否の少女が一人暮らしの叔母を訪れ、いっしょに生豆を焙煎し淹れたてのコーヒーを味わう……。などコーヒーにまつわる様々な物語を17編収録。

トラベラー

トラベラー

劇場版アニメの2022年初秋公開が発表されて注目を集める『ぼくらのよあけ』! 作者・今井哲也氏は月刊アフタヌーン主催の新人賞「四季賞」出身であり、本作『トラベラー』は当時の選考委員・かわぐちかいじ氏から「にくらしいほどうまい」と評された2005年冬のコンテスト四季大賞受賞作。みずみずしい青春がタイムリープでその輝きを増す傑作長編、長き不可読期間を経て待望の公開!

星色ガールドロップコミックアンソロジー

星色ガールドロップコミックアンソロジー

カバーイラスト:ぽよよんろっく  イラスト:梅木葵 樋上いたる 横槍メンゴ コミック:今井哲也 かふん 小池定路 ハトポポコ 平尾アウリ ふぁっ熊 bkub 藤沢カミヤ 縁山 みずのもと 雪子 リヨ ロマンシング阿部★単行本カバー下画像収録★

メイドインアビス公式アンソロジー 度し難き探窟家たち

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待望の公式アンソロジーがついに登場! ! リコ・レグ・ナナチ・オーゼン・マルルク・ボンドルド…こ…このアビスキャラたち…ど…度し難い! ! ●Illustクロホタテユウキつくしろ夕莉吉岡よしこ●Comicいけ板倉梓今井哲也 大川ぶくぶ 唐草ミチル丈山雄為 武川慎つくしろ夕莉ねこパンツ眠ヰネネマルハトポポコ 原田靖生ホタテユウキ松沢まり まつだこうた★単行本カバー下イラスト収録★★おまけイラスト収録★ ※おまけイラストは「メイドインアビス(6)」と同一の内容となっております。

ぼくらのよあけ

ぼくらのよあけ

2010年、地球に“SH3・アールヴィル彗星”が接近した。時は流れ2038年、夏。宇宙大好き小学生、沢渡(さわたり)ゆうまは、謎にみちたモノと出会う。人工知能を搭載した家庭用オートボット・ナナコの体を乗っ取るように出現したそいつは、2010年に地球に降下したとき大気圏突入時のトラブルで故障し、団地に擬態して休眠していた人工知能なのだという。「私が宇宙に帰るのを手伝ってもらえないだろうか?」団地経由の宇宙行き、大スケールの極秘ミッションが始まった!

ハックス!

ハックス!

阿佐実(あさみ)みよし、高校に入学したばかりです。新入生歓迎イベントで、すっごいアニメを観てしまいました。なんかこう、子どもの頃みたくワクワクしちゃうような。なんでもそれは、この高校の先輩達が作ったそうなんですよ!……えっ?アニメって自分達で作れちゃうんですか?だったら、みんなで作ったらきっとすっごく楽しいですよ!こうしておる場合ではないですよ私達!!

アリスと蔵六

アリスと蔵六

「鏡の門」というビジョンを媒介にして、自分の想像したものをなんでも一つだけ現実にしてしまうことができる能力を持つ少女が、捕らわれていた研究所から逃げ出した。追っ手から逃げる少女が出会った人物は――『ぼくらのよあけ』で2012星雲賞候補になったSFコミックの旗手がコミックリュウで初連載。その待望のコミック第一弾。

ワンダれ!!アリスと蔵六学園

ワンダれ!!アリスと蔵六学園

悪ふざけ、限界突破!! アニメ化された話題作「アリスと蔵六」(コミックリュウ/徳間書店)が、すごい角度でスピンオフ! 原作者も思わずニンマリの学園ギャグになって、紗名も蔵六 もやりすぎます! RPG、刑事、散髪をテーマにもうひとふざけした描き下ろしも収録!! 【単行本購入特典ペーパー付き】

豊田徹也「影踏み」は「アンダーカレント」のスピンオフ的な短編でありながら蟲師の世界観と見事に融合している #お買い得本にコメントする
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