熊倉隆敏のプロフィール

熊倉 隆敏(くまくら たかとし、1974年 - )は、日本の男性漫画家。栃木県栃木市出身。東京造形大学卒業。
2000年に『アフタヌーンシーズン増刊』(講談社)で連載開始した『もっけ』でデビューし、代表作となった。

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金苺魚

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ネクログ

大好きな姉を蘇らせたい主人公は禁術を求め道教の世界へ飛び込む

ネクログ 熊倉隆敏
ひさぴよ
ひさぴよ

これの前作の「もっけ」では日本の妖怪を描いてましたが、 今作は近代中国を舞台にした、道教における仙術・妖怪漫画です。 ざっくり説明すると、大好きな姉を蘇らせたい主人公が、道教の世界に足を踏み入れる、という物語です。 中国の道教の世界観が本格的に描かれているので、日本でお馴染みの仙人やキョンシーとはイメージが大分異なります。 仙術や世界観について細かい説明はされないですが(そもそも道教とは明確な定義が無いらしい)、それ故に道教へのリアリティを持たせているように感じます。 巻末などの参考文献を見る限り、作者の熊倉隆敏氏は妖怪に対する深い造詣を持つだけでなく、道教についても相当調べられているように思います。 まぁ道教の知識がなくともマンガは楽しめるのですが、それだと魅力が伝わりきらない可能性はあるかもしれません。 図書館などで参考文献の本を借りて読んでみたり、ネットで少し道教について調べるだけでも、より深く作品を楽しめるのは間違いないです。言葉では説明できないような奇想天外な展開ばかりですから。 仙術バトル以外にも、ぎょっとしてしまうようなエログロも多いので、やや読者を選ぶタイプの作品かもしれませんが、全4巻で伏線もきっちり回収し、綺麗に終わっていて読後感の良い作品です。

もっけ

怪しいというリアルな世界

もっけ 熊倉隆敏
名無し

彼方の世界の住人達、 モノノケ、妖怪、アヤカシ。 彼らは善悪や敵味方の区別も明確でないままに 突然に現れて人間に、人生に関わりあってくる。 例えそれがどんなに唐突で理不尽であろうとも。 関わらない防御術も、オールマイティな解決策もない。 そんな一見(というか普通の人には見えないが) 怪しく危険で魑魅魍魎が跳梁跋扈する百鬼夜行の世界。 なにが善悪で誰が敵味方か判らない世界。 触れるべき部分と触れてはいけない部分を 認識して守りつつ、というか守っていると 思いつつ生活するしかない世界。 「もっけ」はそういう世界という設定になっている。 だが、それはごく普通の世界だとも言える。 リアル現代社会だって実はそんなもんだ。 見えている人や見えていない人、 見えているようでいて見えていない人がいて、 見えているからといって解決できるわけでもない。 何をどうしてもしょうがなく憑かれてしまうこともある。 だから、自分が強くなるしかないのだ。 怪異な存在が見えてしまう姉。 憑かれる体質の妹。 祖父が祓いの術をもち、彼方の世界の存在も理解しているので 助けてはくれるが、けして無敵な存在ではない。 なので姉妹は互いを想い助け合う。 だが、結局は自分が強くなるしかないのだ。 家族に保護されている幼年期をへて、 学校に通うようになり、親元を離れていく。 それはリアルな世界だ。 人は誰でもいずれ、何が善悪で誰が敵味方か判らない世界へと 飛び込んでいき、一人で生き抜かねばならない。 「もっけ」は怪異が共存する異世界を描きながら じつはリアルな社会を生きていく姉妹の成長譚を 描いていると想う。 むしろ世の中が理不尽で魑魅魍魎が跋扈する世界で あることを、怪かしが干渉してくる世界に置き換えることで より判りやすく面白くマンガとして描いているように感じる。 結構ホラーな展開やシーンもあるけれど、 けして陰鬱な救いようがない気分で終わることなく読めるのは 主人公姉妹の純粋で明るいキャラによるものだろうか。 面白くて深い漫画だと想った。

マンガ大賞2025はなんだと思う?
熊倉隆敏 『天狗の台所』田中相 『天幕のジャードゥーガル』トマトスープ 『峠鬼』鶴淵けんじ 『同志少女よ、敵を撃て』鎌谷悠希、逢坂冬馬、速水螺旋人 『ドッグスレッド』野田サトル 『ドラゴン養ってください』東裏友希、牧瀬初雲 『泥の国』山田はまち 『南緯六〇度線の約束』うめ(小沢高広・妹尾朝子) 『ニセモノの錬金術師』うめ丸、杉浦次郎 『ニッターズハイ!』猫田ゆかり 『日本三國』松木いっか 『ニンゲンの飼い方』ぴえ太 『猫が4匹いる暮らし』カワサキカオリ 『ねずみの初恋』大瀬戸陸 『寝坊する男』阿黒巧熙 『の、ような。』麻生海 『のあ先輩はともだち。』あきやまえんま 『脳梁ドッグファイト』常盤魚 『バーサス』あずま京太郎、ONE、bose 『胚培養士ミズイロ~不妊治療のスペシャリスト~』おかざき真里 『ハヴィラ戦記』みのすけ、町健次郎、西村奈美子 『はかばなし』原克玄 『馬刺しが食べたい』桜井さよる 『8月31日のロングサマー』伊藤一角 『ぱちん娘。』若林稔弥 『バックホームブルース』長尾謙一郎 『はっちぽっちぱんち』嵯峨あき、カツラギゲンキ 『バッドベイビーは泣かない』鳥飼茜 『花四段といっしょ』増村十七 『薔薇村へようこそ』柴門ふみ
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熊倉隆敏の受賞歴(著者)

1件

アフタヌーン四季賞

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