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わたせせいぞう、鈴木英人、クリスチャン・ラッセン。80年代にアート系でずいぶんもてはやされたと記憶してます。私自身、レコパルで鈴木英人のカセットインデックスを集めたり、ラッセンTシャツを買ったり。そしてわたせせいぞうは、JT提供の深夜アニメです。5分番組で確かキャッチは”たばこ1本のストーリー”。ちょうどたばこを覚え始めた時期だったので、吸いながら見ていました。その後、単行本を買って、たばこを吸いながら読んで灰を落としてしまったり、なんてことをしてましたね。漫画には日本の田舎のお話もありますが、そのとき感じた印象はアニメの影響から、メンソールたばこのイメージ。スッーと爽やかで透明な空気感。そしてヨーロッパの絵本のような絵柄から受ける非日常感もあって、わずらわしい現実から開放されるような気分に浸ってました。ですので今でも気分転換したいときに読み返します。このときだけは、やめたたばこを吸いながら。
カノジョが出ていった翌日からネコがしゃべり出した。ボクの問いかけに対してネコは言う。「その質問は36回目だよ」――。風見鶏は北北西を向いたまま動かなかった。かすかな風はタンポポの落下傘を南西に流し、午睡中のカノジョの前髪を垂らした――。ベースは男と女。エッセンスに恋と音楽と季節の風を配合した、ハートカクテル。心地好く酔わせます。
カノジョが出ていった翌日からネコがしゃべり出した。ボクの問いかけに対してネコは言う。「その質問は36回目だよ」――。風見鶏は北北西を向いたまま動かなかった。かすかな風はタンポポの落下傘を南西に流し、午睡中のカノジョの前髪を垂らした――。ベースは男と女。エッセンスに恋と音楽と季節の風を配合した、ハートカクテル。心地好く酔わせます。