神回!飛雄馬くん主催!クリスマス会!
クリスマスが近づくと思い出さずにはいられません! 日頃のコミュニケーションの能力が試される、こんな経験はしたくない。そう、野球が上手くなるだけでは生きていけない現実の厳しさまでも描くスポコン漫画。作者が伝えたい意図を知るためにもスクショのみならず前後の文脈を理解しリアルに活かしたい。
星飛雄馬は、父に幼い頃から野球を厳しく仕込まれた。「巨人軍という星座のどまん中で、ひときわでっかい明星となって光り輝け!」という父・一徹は、息子に自分の果たせなかった夢を託すのだった。父の夢に応えるため、ピッチングの練習を続け、つらい特訓に何度もくじけそうになる飛雄馬だったが、高校球界きっての天才児といわれる王貞治と出会い、野球の素晴らしさを知る。かつて、日本中を熱狂させた伝説の野球漫画、ついに登場!!見よ!満点の夜空にひときわ輝く星を――。
スポ根漫画の代名詞というべき巨人の星。ほとんどギャグマンガとしか思えない展開や、詭弁じみた理屈で繰り出される魔球など語るべき所はたくさんある。たくさんあるが、しかし、最後の「巨人の星の次は何の星を目指すかな」と言って左門の結婚式にも出席せずに立ち去る飛馬がなんといってもせつない。
イメージとは裏腹にとても繊細な飛馬が送った野球人生。その結末がこれでお前は良かったのか、と問うてみたい。