閉鎖的な村を描くサスペンス新連載にコメントする
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名無し
1年以上前
見ました、見ました! 後藤銀、あの貫禄顔は普通じゃない。 後藤本家のお嬢様なんだろうけど、恵介は血を引いた孫なんだろうか? まず後藤銀は「あの人」ではないということは間違いないな。となると、あの人はやはり地下牢のケダモノ爺か、それ以外となる。 もしかして、単純にあの人ってオマエラヤメトコオオオトコを指してんじゃないの? であれば人物相関図はこうなるか。 後藤銀 → 後藤本家の娘で、助産師。人肉調理師。産まれた赤子を奪って、本家地下牢で飼い育て、毎年の祭事で生贄儀式をとり行ってきた。祖先の墓陵へ奉納行事一切を取り仕切る後藤家の長でもある。また、喰人祭事の第一人者で、誰も銀の言葉に逆らえない。あまりの絶大な権力を持っていたため、村人からの怨嗟の声は多く、晩年は熊に襲われて喰い殺されてしまったが、その死には謎のところもある。 あの人 →後藤分家出身で銀の旦那として本家に婿入り。弟が一人おり、現在後藤本家地下牢に幽閉されている。 銀死後の実質的なリーダーである。後藤本家の土地、権力を全て継承。生前銀が取り仕切っていた祭事など全般を司るようになる。職業は農業。いつも一輪車を引いている。 身長180センチ以上あり、年齢は70ぐらいだが現在も腕力があり喧嘩が強い。動きも俊敏で戦闘力が非常に高く、若い頃は熊一体を素手で殺して捌いて食べた。 恵介たちからは、畏怖されている。 弟は人肉食いすぎでイカレてしまった。 あの人の弟 →昔は常識のある人格者であったが、人を喰いすぎたが故に、人としての尊厳を失いクールー病を患い頭がスポンジ化してまるで獣のようになってしまった。常に生肉を求め地下牢内で暴れ回っている。長年の地下牢生活により嗅覚が異常に発達しつしまい、若い子供の匂いは1km先でも嗅ぎ分けることが可能である。後藤銀ですら手がつけられない状況となったため、後藤本家地下牢に現在幽閉中。 あの人の実弟であるため、恵介たちからは相応のもてなしは受けている オマエラヤメトコオオオトコ →銀とあの人息子で、後藤本家の皇太子。呼称は不明。本家後継のため恵介たちも畏怖する人物。怪力の持ち主で、成人男性を片手で軽々と持ち上げることが可能。身長2m近く大柄、言葉遣いは片言みたいに喋る。職業は不明。 恵介、他若衆組 →武闘派揃いで、結束力がある。特に恵介は若衆から一目置かれカリスマ性がある。おそらく分家出身で、本家の銀に対しては畏敬と尊敬の念を持ちつつ親しみこめて「ばあちゃを」と呼んでいた。
鬼ゴロシ

昏睡から目覚めたジジイによるハードな復讐劇!!

鬼ゴロシ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

まだ読んでるところ4話目だけど、かなりハードで面白い!! 街のヤクザたちぶっ倒しまくって無双していた主人公が、5人の仮面被った男たちに嫁と娘を殺され、自分の頭に銃弾ぶっ込まれて植物状態で15年刑務所にいて、出所して子分にお守りされながら飲み行ったら潰した組のやつに包丁ぶっ刺されて道端に放置されて警察に見つかって連れてかれて、運悪く近くで起きてた一家殺人事件の重要参考人として尋問されたら、刑事が自分の家族殺した仮面のやつと同じ話を始めて・・そして、15年の眠りから意識を取り戻す!!!!ここまで一話!! ここから凄絶な復讐が始まる!!!! 熱い!!熱すぎる!!!! 河部真道先生の漫画は、鎌倉末期の『バンデット』、近未来のディストピアを描いた『KILLER APE』と、それぞれ時代こそ違えど、濃くて熱い殺し合いの物語が展開されてきた。 そして今回、ついに現代! そしてこの土地では過去から鬼憑の伝説があるということで土地の背景と業も背負っている!! これからどうやって復讐していくのか、5人は一体誰なのか、ミステリー要素もありつつ楽しみすぎる~!!! 早くも実写映画化してほしい!

みやこまちクロニクル

「好日(前編)」そして…

みやこまちクロニクル
toyoneko
toyoneko

ちほちほ先生は、岩手県宮古市在住の漫画家です 主として日常エッセイ漫画を描いています 私が先生の作品に初めて触れたのは、「好日(前編)」という短編エッセイでした ツイッターで話題になってたのかな…?当時はpixivで読めました 内容は、東日本大震災の話です 宮古市は、津波でかなりの被害を受けた地域。そこにいた人のエッセイ漫画というと、やはり、ものすごくドラマティックなというか、衝撃的なというか、そういうものを、読み手としては期待してしまう でも、そういうものではありませんでした ちほちほ先生の描く震災は、当事者目線でありながら、どこか乾いた感触で、淡々としていて、でもだからこそ、ものすごくリアルだった もちろん、これは、ご自宅も家族も無事だったからこそ、という背景があると思うのですが、それにしても、「震災をこういうふうに描ける」というのは、かなりの衝撃でした 実は私、東日本大震災のときには気仙沼に住んでました 幸いにして、自宅は無事、身内で亡くなった人もいなくて、被災者のような被災者でないような、不思議な立場でした そんな立場の人間の感じる、震災に対する距離感というか、視線というか、そういったものも、見事に描写している作品でした 3.11当日、テレビでは、火の海に包まれた気仙沼の空撮映像を流し、「気仙沼市全滅!」みたいな報道をしていたそうです しかし、現地にいた私は、テレビもうつらないし(停電)、携帯電話も繋がらないし(基地局が潰れた)、仕方ないから、懐中電灯の明かりの中で、自宅で「バイオレンスジャック」を読んでました(でも怖いから10分おきに外に出て津波の様子を確認していた) そして、ああいう災害を経験すると感じるのは、災害と日常は地続きなのだということ そこにははっきりした境は無くて、災害はいつ起きるか分からないし、災害と日常は、実は、同居しうるものであるということ この作品を読むと、そのことも思い出されます ところで、ちほちほ先生は、「好日(前編)」を含む作品群をコミティアで発表していたのですが、その後いろいろあってトーチで賞を貰い、さらにはトーチで連載を持ち、コミックが3冊発売されました。それが本作「みやこまちクロニクル」です 私、「好日(前編)」を読んだあとは、恥ずかしながらちほちほ作品を追ってなかったのですが(『「好日(前編)」は良かったけど、それ以外は読まなくてもいいかな…』とか思ってた)、現在、リイド社の電子書籍がセール中とのことで、せっかくなので全部買って読んでみました 1冊目(震災・日常編)は、コミティアで発表していた作品群の再録。「好日(前編)」もタイトルを変えて収録されています 2009年~2016年まで描かれており、震災の話、復興の話、そしてその中での日常が描かれます 2冊目と3冊目はトーチ連載分。「コロナ禍/介護編」「父ありき編」です 2019年~2023年まで描かれています。内容は、主として、親の話。ちほちほ先生は、両親と同居して暮らしているのですが、特に父親について、介護が必要になって、次第に、状態が悪くなっていく描写が描かれます 正直、かなり重い話です でも、不思議と暗くはない。また、やはり描き方は淡々としているので、比較的あっさり読めてします でも実は激重なので、読んでいると、気づかない間に、どんどん心が重くなっていく 変な例えですが、「軽く飲めるのにアルコール度数高いお酒」みたいな作品…というか また、これは私の個人的な問題なのかもしれませんが、非常に強く感情移入できてしまう ちほちほ先生と自分は、きっと、似た感性をしているのだろうなとか、私も同じ状況に置かれたら、きっと私もちほちほ先生のように感じるんだろうなとか、そんな気持ちになってくるのです 思考がトレースできるとか、人生を追体験できるとまで言うと大げさですが、それにしても、あまりにも強く共感しすぎてしまう 作中で、登場人物(特に親)が、強めの訛りを使うのもポイントですね。私も岩手出身なので、登場人物が、何を言っているか、どういうアクセントなのか、はっきりわかってしまう。ちょっと、リアルすぎる 私は、結局、東北を離れ、今は関東で暮らしています この作品を読んでいると、これは、「もし自分が東北に残ったら」という、ifの物語なのかもしれない、とも思えてきて、他人事とは思えなくなってしまうのです あと、うちの親はまだ元気ですが、将来の親との関係も考えなくちゃいけないなとか、そういうことも考えさせれました。まぁこれを言い出すと今度は「父を焼く」の話になるのですが、ここでは触れません 何を言いたいのかというか、この作品は傑作だということです 「好日(前編)」だけでも傑作だったのですが、「コロナ渦/介護編」「父ありき編」は、別ベクトルで傑作です そして、この作品は、私にとっては、忘れられない作品になりました 3巻の「続き」はまだ描かれていないようです。続きを読める日を待ち続けたいと思います

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