私はこの作品を読むまで男性作家の方はこういう間のあるシーンは描けないだろうと思い込んでいたのでとても驚きました。初期のディスコミはピュアさも魅力的ですね。
恋ならもう知っているけれど、ほんとうの愛はいまだ知らないでいる。
愛とは何よりも過酷なものである。その愛の過酷さを描いて、このマンガの右に出るものは未だ存在しないのではないか。
作者は何故タイトルを『ディスコミュニケーション』にしたのか自分でもよく分かっていないらしいが、愛という事と相互不理解という事とは切っても切り離すことのできない二律背反の関係にあるのではないだろうか。
そのために戸川さんと松笛くんはどこまでもどこまでも真実を探しにゆく、その行く道のなんと瑞々しいこと......。
ワカラナイカラ好キニナル好キニナルカラワカラナイ――。ある日突然に南高校二年生・戸川安里香(とがわありか)は同級生の松笛篁臣(まつぶえたかおみ)を好きになり告白。二人は付き合うようになるが松笛は戸川に奇妙な注文をしてくる。戸川はそんな不思議な松笛の注文を受け入れつつ、なぜ自分は彼を好きになったのかその答えを探そうとする……。「どうして人は誰かを好きになるのか」――永遠のテーマの答えを、二人は導き出せるか?
ワカラナイカラ好キニナル好キニナルカラワカラナイ――。ある日突然に南高校二年生・戸川安里香(とがわありか)は同級生の松笛篁臣(まつぶえたかおみ)を好きになり告白。二人は付き合うようになるが松笛は戸川に奇妙な注文をしてくる。戸川はそんな不思議な松笛の注文を受け入れつつ、なぜ自分は彼を好きになったのかその答えを探そうとする……。「どうして人は誰かを好きになるのか」――永遠のテーマの答えを、二人は導き出せるか?