あらすじ松笛を狙ってやってきたという謎の二人組に戸川は囚われ、松笛もまた、戦いの末に“冥界”と言われる世界に落とされてしまう。死の世界である冥界の中心まで落ちた魂は、消滅してしまうという……。死の世界であるとともに、誕生前の世界でもある冥界に落ちた戸川と松笛が見る、もうひとつの2人の物語――『ディスコミュニケーション・冥界編』。ワカラナイカラ好キニナル好キニナルカラワカラナイ――。
恋ならもう知っているけれど、ほんとうの愛はいまだ知らないでいる。 愛とは何よりも過酷なものである。その愛の過酷さを描いて、このマンガの右に出るものは未だ存在しないのではないか。 作者は何故タイトルを『ディスコミュニケーション』にしたのか自分でもよく分かっていないらしいが、愛という事と相互不理解という事とは切っても切り離すことのできない二律背反の関係にあるのではないだろうか。 そのために戸川さんと松笛くんはどこまでもどこまでも真実を探しにゆく、その行く道のなんと瑞々しいこと......。