あらすじワカラナイカラ好キニナル好キニナルカラワカラナイ――。学校をサボって来なかった松笛の家を訪ねた戸川。奇怪なモノに溢れた松笛の部屋で戸川は、「絶対に開けてはいけない」と松笛に忠告された扉を開けてしまう。そこにあったのはただの鏡だったが、戸川は、そこに映った自身の姿に違和感を覚える……。
恋ならもう知っているけれど、ほんとうの愛はいまだ知らないでいる。 愛とは何よりも過酷なものである。その愛の過酷さを描いて、このマンガの右に出るものは未だ存在しないのではないか。 作者は何故タイトルを『ディスコミュニケーション』にしたのか自分でもよく分かっていないらしいが、愛という事と相互不理解という事とは切っても切り離すことのできない二律背反の関係にあるのではないだろうか。 そのために戸川さんと松笛くんはどこまでもどこまでも真実を探しにゆく、その行く道のなんと瑞々しいこと......。