高座に上がる噺家たちの生き様を見事に描いている

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昭和の落語家たちの生き様を描いている漫画。基本1話完結で、それぞれ違う落語家が主人公になるが、そのどれもが面白いというすごい漫画。

前座・二ツ目・真打(一人前)・名人と全ての段階の噺家たちを描くだけでなく、名人と言われる人付きの人力車を引く男や、帳簿係にもスポットを当てていて、寄席に関わる全ての人のドラマを描いている。

一生かけて磨いて行く芸だから、どの段階でも苦しみや壁やおごりがあって、それと自ら向き合ったり、師匠の助けを得たり、あるいは蕎麦屋が助けてくれたりして道を切り開いて行く様は、人生を学べるような深みがある。

個人的に好きなのは、「三流の真打になるくらいな一流の前座になる」って行ってお情けの昇進を蹴り続けた男の話とか、技を磨き切って噺の全てを誤差秒以内でいつも話切る「秒の勝負橘屋文吾」の話だな。

師匠も弟子もその周りにいる人もいいけど、嫁関係でもいい話がが多い。女好きの小三太とか、貧乏小円太、バタフライバタフライの蝶太、晦日の月の助とか色々あるけど全部好きだな

あんまり問題はないんだが、落語に馴染みがなさすぎて、読み終わって後から名前を思い出すのが難しいのが難点。あの話…っていうのはいくらでも出てくるけど

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