ジャンプ作品より遙かに上質なエンタメ
この漫画が他の作品と比べて、優れている決定的な点はサスペンスである。 サスペンス描写が圧倒的に上手い。世界観設定に対して、キャラクター同士の命のやり取りが行われる際の‘間’の使い方、駆け引きが適切なコマ数で描写されていく。サスペンスを急ぎすぎることも、もてあそぶことも無い適切なコマ数である。線による描写はガッチリと安定感のある線で止まった時の中を表現するには運動的な線よりも、こちらの方が良いのかもしれない。ただ、線は寄生獣の作者、岩明均と似ていてこの作家特有のものは感じられなかった。
登場人物たちが必死に頭を悩ませているんだけど、頭を使わなくても彼らの心境を理解できるのがいい。このさじ加減がマジで絶妙
キャラ「死にたくない」
俺「わかる」
キャラ「あいつ(味方)についていると、そのうち巻き込まれて死にそう」
俺「わかる」
キャラ「寝返るか」
俺「俺でもそうする」
っていう感じかな。すげー作品だと思うよ。こんなに分かりやすくて奥が深いのは