二流の小説書きである「私」は、ある夜、なじみのスナックでひとりの「老人」と出会う。老人は、昭和初期に満洲を駆け巡った馬賊の子で、年少の頃から「殺手」としての教育を受けたという。別の若い客が「生きるために人殺しまでしたのか?」と老人につっかかると、「初めて人を殺したのは13歳の夏だ」と、終戦直前のソ連による満洲侵攻時のことを語りだし…。
コミック界随一の作画家として、ファンの圧倒的な支持を集め、ヒット作を連発する池上遼一氏の、ヒットメーカーゆえに埋もれていた過去のオリジナルティーあふれる秀作の数々を、著者自らの手で厳選。全2巻の自選集として、新たに世に問う。本巻は、1991年から2000年にかけて描かれた、耽美で幻想的な『夕雨子のころ』を始めとする傑作の数々を収録。収録作品:夕雨子のころ/魔都/ピアス/水中花/蛇(前編)/蛇(後編)/天守物語/藤十郎の恋/地獄変/夢魔の感触/肌の記憶/鬼火/泉の淵
激動の中国。燎原(りょうげん)に広がる火の如く、義和団の乱は中国全土を覆っていた。絶大な外国勢力の前に、真の太平国家の建設は可能なのか!? そんな時代に抗し、ひたむきに生きる中国女性・三娘(さんじょう)。やがて、惨状を生き延び日本へ逃れた三娘の前に現れた謎の青年・北輝次郎。激しい情熱を胸に秘めつつ、どこか物憂げな彼こそ、昭和の思想界を揺るがす一大指導者、北一輝の若き日の姿だった!! <手塚治虫漫画全集収録巻数>手塚治虫漫画全集MT282~283『一輝まんだら』第1~2巻収録
江戸の町を襲った「安政の大地震」から一年。花売りの天秤棒に仕込まれし謎の剣技を遣う男が現われた。その男の名は「慈恩」。幕末期を駆ける本格剣技活劇!!
殺しの腕はピカイチ。金次第でどんな卑怯な手段を用いても相手を仕留める「人斬り外道笠」。恐れを知らぬ彼に、いつしか人の心が芽生え始め…。善と悪、交差する二つの意識の間で揺れ動きながらも、刀一つで生き続ける!劇画界の新星が描く、渾身の本格時代劇!!
【最強の乱破が乱世を駆ける】群雄割拠の戦国時代、戦の舞台裏では乱破と呼ばれる者たちが各種工作を行い、暗躍していた。その中でも最強と謳われたのがサソリ一族。物語の主人公・無太郎は、一族の頭領の息子である。少年ながら免許皆伝の腕を持つ彼は、父を探すため織田信長の傘下に加わる。戦国アクション、第1巻! 【同時収録】ガリアのヴェル
“武将”と呼ばれる戦闘用の人型機械を操り、各地で大名たちが争っていた戦国時代。しかし、この乱世に疑問を抱く一人の人物がいた。その名は、織田信長。「この戦は誰が始めたのか」羽柴秀吉や徳川家康を率い、戦を通じて「世の理」に挑む、信長の新たな“クニトリ”がここに開幕!!
さまざまな代表作を持つ巨匠・横山光輝が、若き斉藤道三(さいとう・どうさん)と彼に仕える隻眼の忍者・猿彦(さるひこ)の活躍を描いた戦国時代ストーリー。敵に襲われて瀕死となった猿彦は、油売りの庄五郎(しょうごろう)の家に助けを求める。そこで猿彦を介抱した庄五郎は、彼が持っていた秘密書類を写し取り、それを利用して武士へと推薦される。しかし、その行動に気付いた猿彦から斬られそうになった庄五郎は、出世払いの約束で猿彦のバックアップをとりつけ……!?
とある古びたアパートが火事になった。そのアパートにひとりの老人が飛び込もうとしている。偶然前を通りかかった司朗は、慌てて老人を引き留めるが老人の力に勝てず、一緒に燃え盛るアパートの中に引きずり込まれてしまう。そのアパートの中で、司朗は一枚の美しい戦艦の写真を目にする。老人に指示されるまま、急いでその燃えかかった写真をカメラに収めた司朗と老人は、間一髪で脱出する。その夜、司朗の家に瀕死の重傷を負ったはずの老人が訪ねてくる。さっき司朗がカメラに撮った戦艦「まほろば」を、死ぬ前にどうしても見たいのだと言う。「まほろば」とは一体…!?
肺病となり自暴自棄になっていた平松麻素子。喫茶店で煙草をくゆらせる中、偶然相席になった男の名は芥川龍之介。もちろん今も昔も誰もが知る小説家である。しかし、明晰な頭脳を持つ彼の周りには事件の匂いが…。
幼い時、かけがえのない時をともに過ごした三人。しかし、それぞれ帝の寵妃、男装の女武者、叛逆の皇子となり、時代の流れが三人を引き裂いていく…。悲劇の皇子・大塔宮護良親王をめぐる史実に着想を得て、華麗なる筆致で描き出された、異説・南北朝絵巻!
セミの鳴かない奇妙な夏――。それは突然発生した。進路に悩む高校生の優七と愛莉。両親を事故で失った優七と、両親との関係がいびつな愛莉は仲の良い親友同士だった。しかしその夏、その町ではセックスワーカーが消えていくという奇妙な現象が相次いでいた。やがてその原因は体から目のような湿疹が飛び出し、「何か」に蝕まれていく感染症が原因だという噂が広がっていく。人に言えない秘密を抱えていた愛莉は未知の噂に怯えるが、それはさらなる脅威の幕開けに過ぎなかった――。極限下を生きる少女たちを描いたシスターフッド×パニックホラー。
慶長十二年、大和柳生の庄・巴屋敷――。この日、柳生宗矩に長子・誕生。なんとこの赤子の掌には「四龍の卍」が刻まれていた。そして、この子こそ、後の柳生十兵衛三厳である…。なぜ、四龍の卍が体現したのか、その理由こそが十兵衛の運命であった……。
異母妹の木蘭をいじめていると噂され、“悪女”と名高い柳白蓮。入宮が決まった白蓮は妹を後宮へ連れていくが、彼女に降りかかる罠を次々と蹴散らしてゆく。そう、すべては妹の幸せのため――一体誰が敵か味方か!? 知識と好奇心で論破する中華後宮サスペンス!
これは、『織田信長』が本来の自分を取り戻すための物語──!!漫画やアニメ、ゲームなど後世の人間の創作によって、史上最もオモチャにされた武将・織田信長は、様々な「創作の信長」の世界へ転生を繰り返すうちに、武将という身分も生きた時代も性別すらも忘れ去って、現代で燃えカスのように燻っていた。その小姓だった森蘭丸は、本来の世界の元の姿をかすかに思い出し始め、信長を元の立派な姿に戻そうと決意する。 障害となる明智光秀を倒そうとする二人だが光秀は強く、信長は負けるたびに世界が終焉を迎え、別世界へと転生してしまう!?様々な「創作の信長」の世界を巡りながら光秀に立ち向かい、信長と蘭丸が本来の世界の姿を取り戻していくファンタジー冒険ギャグ!
こんな新選組はイヤだ!? 『殿といっしょ』の大羽快が贈る、99%変人だらけの幕末コメディ!! かまってちゃんで投げやりなリーダー・近藤勇、近藤が好きすぎてポンコツな土方歳三、毒舌なゆるふわ天才剣士の沖田惣次郎、すぐに独特な寝相で寝る原田左之助、解説しかしない山南敬助、汗っかきのドジっ子・藤堂平助などなど、ダメ人間が大集合の笑って学べる(かもしれない) 歴史ショートギャグ漫画、いざ開幕!!
小説投稿サイト「魔法のiらんど」で超人気の作品が待望のコミカライズ!ある日突然、タイムスリップして江戸時代に飛ばされた女子高生・姫野花音は勢い余って身代わりとなり、とある殿様の正室として迎えられることに! 不安を抱えたまま新婚初夜を迎える花音に、初対面の殿様が言い放ったのは――「俺は女に興味が無い」だった!!さらに男子禁制“女性の園”と思っていた大奥で、彼女を待ち受けていたのは5人のイケメン“女装男子”。果たして“女嫌いな殿様”と“女装男子”たちが跋扈する“狼の花園”で花音を待ち受ける運命とは――!?※本作は『【単話】狼の花園~大奥で殿様が、イケメン男子を囲ってます!~』第1話~第6話を収録したものになります。本編の内容は同じになりますので重複購入にご注意ください。
贋作…(意味)原作とは別の作者によって模写され、流布するニセの作品。またはその行為。偽作。⇔真作1964年、新時代を拓こうとしている大都会・ヌイヨルクに、贋作で人を欺くお騒がせなコンビがいた。悩める駆け出し画家・ウォルトと、画商を演じる奔放なペテン師・エド。そんなちぐはぐな2人が恐慌時代の荒波に揉まれ、流れ歩いていると、思わぬ人物らが波乱を連れて彼らの前にやってくる―。
ひたすら剣術稽古に没頭する著者が肥後の俊傑・河上彦斎と松代の天才・佐久間象山の生きざまを描く!! 時は幕末、激動真っ只中。研究に没頭する象山と剣術を追求する彦斎。二人は何を思い、何を考え、この動乱期を生きたのか――。
時は明治。大日本帝国では人間と妖魔が存在し、たびたび衝突し合っていた。そんな中、帝都で巡査として勤務する黒井だったが、その正体は黒猫の妖魔だった! 変幻自在の能力を生かし、人間と妖魔の狭間で黒井は事件を解決していく。時に反転する善と悪をその眼で見極めながら――。躍動感あふれる筆致で描かれる和風ダークヒーロー活劇、第1巻!
「逆2.5次元プロジェクト」コミカライズ第2弾、始動!!「俺は里を守りたい…この命に代えても!!」時は戦国。鉄砲集団「雑賀衆」の頭、孫一と日ノ本を守る謎の青年、三郎。異国の侵略者の刃によって、ふたりの運命が交錯する──。戦国時代を生きた男たちの信念と正義を貫いた物語、いざ開幕!
西暦2205年。「歴史修正主義者」による過去への攻撃が始まった。歴史の改変を防ぐため、時の政府により「審神者(さにわ)」が過去に遣わされた。審神者によって励起されたのは、刀剣に宿る付喪神「刀剣男士」。彼らは歴史を守るため戦いへと身を投じて行くのだった。審神者から刀剣男士たちに新たな出陣の命が下る。加州清光を隊長に、三日月宗近、小狐丸、石切丸、岩融、今剣(いまのつるぎ)という編成が組まれ、彼らは、文治5年の奥州平泉・阿津賀志山の戦場へと赴くことに――。
その者は、2メートルを超す巨体であった。左腕が右腕よりも12センチメートル長く、強弓を引く事が出来た。友を愛し、馬を愛し、大自然に心震わせる情熱の男。その名を「源為朝(みなもとの・ためとも)」という――。史上最強の弓の名手「鎮西八郎為朝」を中心に、火の大地・九州を、弓弦アクションを、類いまれなるドラマを活写する! 『たまゆら童子』の佐野絵里子による初の長篇、始動。さまざまな画材を使って、まるで絵巻物のような画面を作り上げる手腕は見惚れてしまうほど。人気の連載作品がコミックスにまとまりました!
昭和初期の満州国で年少の頃から「殺手」としての教育を受けた男の話。 物語は現代で、「殺手」と物書きがスナックで出会うところから始まる。 年少の頃の日常生活が「殺手」としてのトレーニングになってたや、両親との満州からの逃避行、戦後直後の生活が詳細に書かれていて面白い 単行本に収録されている部分でも面白いが、これからもっと物語が面白くなりそうなところで、掲載誌終了に伴い終わっている。 同じ掲載誌のビッグコミック1で連載されていた一ノ関圭の「鼻紙写楽」の新シリーズが開始しているなら、「殺手」も新シリーズを始めて欲しいぜ。