バブル景気まっただ中の1989年、雑誌『ビッグコミックスピリッツ』に連載された『サルでも描けるまんが教室(愛称“サルまん”)』は、まんが界のタブーをことごとく打ち破る異色のまんが入門まんがとして日本中の話題をさらった。それから18年後の2007年、続編『サルまん2.0』が雑誌『IKKI』で連載開始。ところが間もなく相原と竹熊は制作方針の違いから激しく対立し、ふたりは8回目で連載打ち切りを宣言した。この歴史的な“サルまん2.0の悲劇”以後、業界では『サルまん2.0』の名は口に出すことさえタブーとされていた。それから10年後の2017年、水面下での交渉と関係各所への粘り強い働きかけにより、ここに初の単行本化が実現した。あの時、連載が中断した本当の理由は何だったのか、ふたりの関係はその後どうなったのか。本書に収録した座談会では関係者が10年ぶりに集まってその真相を激白している。 巻末付録:相原・竹熊ふたりの蜜月時代に発表されたグラビア記事『遠くへ脱けたい』(単行本初収録、オールカラー10ページ)、短編『サルまん21』(雑誌掲載時のカラーページを初再現)。その他秘蔵資料満載。
徳川幕府が揺らぎはじめ、倒幕派によるテロ暗殺が多発した京の都。それらを取り締まるために募集された浪士隊の精鋭集団。その名は言わずと知れた「新選組」!!人望厚い近藤勇のもとに集まった試衛館の面々と、水戸浪士・芹沢鴨を慕う者たち。京へ向かう途中の本所宿で両派の暗闘の芽はすでに始まっていた!一触即発の場面で芹沢に生イモを突き出し、事態を治めたのは剣客集団の中でも異彩を放つあの男だった。
六本木のキャバクラで伝説と呼ばれるほどトップを歩き続ける美江。しかしそんな彼女がついにトップの座から追い出されてしまう。しかし彼女はその程度で終わる女ではなかった……!
オリンピック出場をかけた決勝戦で大学4年の瀬尾利彦は19歳の川嶋辰也にまさかのKO負けし五輪代表権を失う。試合会場へ駆けつけた、瀬尾と交際中の西野あさみはそこで川嶋辰也と対面する。その後、瀬尾の意識は戻るがボクシングはできない体に… そんな中、川嶋がプロに転向するというニュースが発表される。居ても立ってもいられなくなり、あさみは川嶋へ抗議しに行くも、逆に川嶋に威迫されてしまう。その後、回復した瀬尾の意向であさみは、川嶋のプロデビュー戦を観戦することに――― 「42.195のダフネ」「突撃! スポーツマン」掲載
定時制高校のハンドボール部に所属する才谷駿と、その友人・古賀毅。金も時間もない中、ひたすら試合の機会を待ち望んでいた彼らに、ついに訪れた勝負の舞台。不遇な現実と日々闘う彼らが、強豪高を相手に躍動する! 『オフサイド』『Jドリーム』の塀内夏子が描く青春ドラマ、番外編も収録!!
時は戦国、領土の奪い合いに明けくれる武士の前に、民百姓の生活は抹殺された。家を焼かれ、家族を失った彼らの悲しみは、やがて武士に対する怒りへと高まっていく。野盗・武造もまたその一人…。戦乱の世を必死に生き抜いた野盗たちの物語!
傑作シリーズが大反響でついに待望の初単行本化!!ヤクザ、犯罪者、殺し屋、ポンコツレスラーetc…はぐれ者を描き続けてきた鬼才・畑中純作品集!
1851年から続く世界最高峰のヨットレース「アメリカスカップ」。150年もの間、脈々と受け継がれてきた優勝トロフィー“アメリカスカップ”獲得を目指し、世界中の海の男達に挑もうとする少年がいた……!房総半島の小さな港町・葉浦(はうら)で暮らす風間陣(かざま・じん)は“風が好き”で凧上げばかりしている少年。都会からきた不思議な少女・鷲津真緒(わしづ・まお)と出会い、風を捉えて滑るように進むヨットを見たとき、陣の心に一陣の風が吹いた……。今、風に愛された少年が世界の荒波に漕ぎ出そうとする!!「乗ってみたい。風だけで動く船に」(風間陣)
昭和初期の日本。不況から脱しきれないまま軍部の台頭を招き、熱く激しい時代を迎えようとしていた。若き商工官僚・本多勇介は時代の流れに翻弄されながらも、人間として正直さを貫こうとする。果たして「人間によって過った流れは、人間によって修正できるのか?」全ての日本人に贈る歴史巨編!
男の中の男を描くのに定評がある本宮ひろ志が満を持して贈る、江戸を舞台に熱い男が活躍する完全オリジナル時代劇コミック!昼まで寝ている風来坊であり、剣術道場主である「昼まで寝太郎」こと堂内新太郎(どうない・しんたろう)。彼は産婆の取り違えにより、棚倉五万石藩主の座を双子の弟・本多忠幸(ほんだ・ただゆき)へと譲るが、己の信念に従って自由奔放に生きていた。そんな寝太郎を慕う岡っ引き・角兵衛(かくべえ)から、川に上がった死体の検分を頼まれて……!?
あの「マンガ家さんとアシスタントさんと」が完全版として登場!連載時のカラーイラストも収録! ーあらすじー 【僕でもアリですか?】 マンガ家の愛徒勇気と、アシスタントの足須沙穂都さんとの、平々凡々な日常生活をゆるりと描く、爆笑マンガ家ライフコメディー第1巻!
暗い過去を持つ義之(よしゆき)が訪れたのは、渋谷のホストクラブ“プラチナ”。クラブの社長に魅入られ、義之のカリスマホスト伝説が始まる……!! 著者監修による完全版!!
昼は渋谷のカリスマ店員、夜は六本木のキャバ嬢。そんな彼女は、ヘタレな僕の「ボディーガード」!! おバカでセクシーでケンカ上等、“女の武器”ならなんでもアリの千咲(ちさき)が悪と闘う、アクションコメディ!! 読みきり作品「ベラビッチ」と「J. F.」も同時収録!!
広島は呉で海上保安部警備救難課に勤務することになった一等海上保安士、峰勇一。着任した夜、勇一は海に落ちた女性を助けようとするが、逆に溺れかけてしまう。そこに自称・海上保安士の男が現れ……?
政財界の大物・辻輝樹の娘として生まれた千香子。しかし跡取りのために男の子を望んでいた父は、千香子の誕生を喜ばないばかりか、他の女を妊娠させ、千香子の母に別れ話を切り出す。病弱な弟・真治ばかりをかわいがり、女というだけで父につらくあたられる千香子。真治の家庭教師である清原だけが味方だった。清原の力を借り、自由に生きるために家を出て独り立ちすることを決意する千香子だったが―――。
奔放かつ強欲極まりない男フョードル・カラマーゾフが殺された。一家の当主を失い始まる、残されたものたちの“毒蛇同士の殺し合い”に例えられる争い。“神の存在”、“認められること、許されること”の意味とは? そうして犯人は誰か? ドストエフスキーの集大成にして、最高傑作の一つ『カラマーゾフの兄弟』を圧倒的画力で描ききったまんが作品。ここに完成!
熱き異才!! 温もりと涙の隠れた名作!!! 溢れんばかりの愛情で、子供たちと共に笑い、戦い、涙する純情熱血教師・通天閣。その心の温もりが人と人とを繋ぐ――。学校に通う。心が通う!!!
セックスに関して問題を抱える人々を治療する、カイロドクター整体師・剛馬(ごうま)の活躍を描いたセクシーコミック。歌舞伎町のファッションマッサージで働く美少女・瞳(ひとみ)を、アシスタントとして雇ったカイロ整体師・剛馬。その後、彼のクリニックにやってきた不感症の人妻を診察した剛馬は、まず人妻の目前でアシスタントの瞳と美沙(みさ)にエッチな事をして……!?
中学2年の時、家から数メートルのところにラブホテルが立った。思春期真っ盛りの彼はその建物の中で行われている事に妄想を膨らませ、受験に失敗。それから新聞配達の日々を送っていた。そしてある日、目にしたTV番組を観て決めた! ホストになって自分も女をヒィーヒィー言わせてやると!! 彼の名前は一番星。後に「伝説のホスト」と呼ばれる男のお話です。
日本の片田舎の死にかけの町に大規模な油田が発見された。発見者の名は盤流源一郎。その名をとって「盤流市」と名付けられ、創設された石油会社「バンリュー石油」のオイルマネーで町は復興を遂げるバンリュー石油の恩恵を受けた街は、人々の欲望に応える楽園の都市と化した。そして都市の魅力に惹きつけられた無法者達が群がるようになる……。都市の秩序が荒らされた時、バンリュー石油の社員による超法規的に無法者を逮捕、場合によっては処刑する制裁が下され殺人までもが合法となり、いつしか都市は『合法都市』と呼ばれるようになった……。莫大なオイルマネーが産んだ独裁都市に警視庁特捜部から1人の敏腕刑事が盤流を検挙するべく潜入捜査を命じられる。刑事の名は遠藤優介。人間の欲が産み出す混沌溢れる「合法都市」で予測不能のハードボイルド・アクションが今始まる!!
花のお江戸の吉原廓 紅殻格子に囃子唄 嘘で築いた蜃気楼 女を捨てて、女を売って 明日は知らない 人形暮らし 生きた屍が艶やかに 主さまと命と涙ぐむ 夜半の月に 見る顔は 花魁化粧の 夜叉顏か ここは地獄の一丁目…… 女仕掛人が無礼討ちで悪を断つ、問答無用に悪を懲らす痛快時代劇!! 特別読切「鬼供養」収録。電子書籍版限定!! 当時のエピソードを綴った木村知夫肉筆のあとがき付き!!
髪結床の親方、鬢さんに弟子の留公。そして小うるさい隠居、貧乏学者の孔糞、近所の大酒飲み、勇さんたちが、噂話の集まる髪結床で繰り広げる、笑いとうんちくと人情の世界。江戸滑稽本の代表作、浮世床を軽妙なタッチで描いた真面目で酒脱な世界。
単行本の帯には「検死報告」と書いてあります。名作サルまん完結から18年後にスタートした待望の続編ですが、連載はわずか8回で終了。なぜ爆死したのか?を関係者が振り返った座談会も収録されている単行本です。ここまでさらけ出すなんて流石サルまんだなと思いました。 メディアミックスをネタにして漫画をアニメ化するプロセスをリアルタイムで連載するという大きな試みも今となっては現実可能なアイディアですが、2007年当時はまだ難しかったんだろうな…。DEATH NOTEのパロディ漫画「デスの音」を企画して小畑健にキャラクターイラストを描いてもらう依頼もしてOKをもらっていたことまで知っちゃうと、やっぱり実際に観たかったなと思っちゃいますね。 サルまんには漫画を漫画で批評してくれる貴重な存在として定期的に復活してほしいです。