可愛くて切なくて斬新! 照れたり恥ずかしくなったり発情したりすると変身しちゃう設定ってこれまでもいくつか見たことありますが、ここまでエモくて切なくて絵になるやつは初めてです。 話のベースは根暗で気味悪がられているヒロインと、分け隔てなく接してくれる身も心もイケメンのヒーローという「君に届け」的な少女漫画なのですが、急にドキドキして怪獣のしっぽがでちゃったり角がでちゃったり背びれがでちゃったりするのがキモいんですが可愛くて、しまいにゃ変身巨大化してしまったときの絵面がエモくて最高。こんな漫画がアライブに載ってるというのもすごい。 年末から来年にかけての賞やランキングに顔を出してきてもおかしくない面白さです。
基本的に漫画の煽りとかは読まない。 独特の絵柄で描かれる切ない日常系の話だと思って読み進めていくと、徐々に「妙にリアルな写真を加工したような絵」が出てきて嫌な予感がしたけど、不安なままページを捲る手は止まらなかった。 読み終わってから振り返ると、2ページ目の柱に「エッセイ漫画」とあった。 この漫画から受けた衝撃・登場人物の感情が「本物」なのだとわかってしまい、いまは自分が読んだ内容の重さに非常にしんどい思いをしている。 恋人を喪う作品はいくらでもあるけど、ここまで立ち直れないような思いをしたのは初めて。 大丈夫なフリをして、抜け殻の自分を人形のように操って生きていく主人公の描写がこびりついて離れない。 http://www.moae.jp/comic/thegate_sekaiwamadautsukushii
少なくとも自分は、このような経緯で描かれた漫画は読んだことがなかった。 最初は完全なフィクションとして読んでいたけれど、まさか実践していてしかも映像を作品として残しているとは。 「も」の上での生活が快適なはずがないのはやらなくても分かるけど、やったからわかること、見えるものはたくさんある。だからモノづくりはやめられない。トイレのくだりはゾッとしたが。笑 最期、めちゃくちゃ優しい先生の恩を仇で返したオチがよかった。今後も唯一無二のマンガを描き続けて欲しい。
※ネタバレを含むクチコミです。
魅力的なキャラクター毎のエピソードと環境の変遷を、過去と現在を巧みに絡めて物語を丁寧に紡ぎ続ける稀有な作品です。 伏線回収も素晴らしく、いくつ歳を取っても何度も読み返したくなると確信できます! 何よりシリアスとコメディーのギャップの織り交ぜ方が‥とにかく上手いです( ˙꒳˙ ) きちんとまとめて展開を破綻させない作者さんの技量に憧れます。 私の語彙力ではこの作品の魅力を表現できませんが、皆さんへ少しでも伝われば幸いです。 コミックス待ち遠しいよ〜
怖い主任と公園の遊具で夜遊び。健全なのかエロなのか。 これは続き描かなければいけないやつでは…?
最近よくみる、ジャケット脱いでノータイの元サラリーマンがゲーム世界で剣とか振り回す話です。KTCってエロ出版社のイメージありますが、KADOKAWAの「異世界迷宮でハーレムを」とかと比べると全然エロくないですね。止め絵はまぁまぁ、アクション作画はイマイチです。 ポリコレみたいのを気にしすぎる作品作りって正直あまり好きではなくて、Netflixで大ヒット中の「全裸監督」くらい自由でいいと思ってるのですが、「全裸監督」って自由ではあるけど決して意識が低いわけじゃなくて、バブルという下品な時代を令和のいま描くことに意味がある、そんなドラマになっていたと思います。思うに、なろう系の作品の多くが、あまりにその辺の意識低くない??ヒロイン観やあらゆる思考が昭和で止まっている気がする……
江戸タイムスリップ料理! 江戸じゃ現代料理の方が明らかに美味しいだろうと想像するんですが、そうじゃなさそう。色々料理漫画ありますが、お腹が減ってきて帰ったら真似して作ってみようとまで思う漫画はこれが初めてかもしれない。 出汁ベースで身近に手に入るものを材料にしてるからでしょうか。 出汁が美味しい料理はたまらーん! それとも表紙が調理後の写真だから? まず火消し飯から実践してみたい。
漫画家ならではだなと思ったのは、原稿明けにボロボロの体で食べたものの思い出を語っている作家さんの多いこと。 殆どがエッセイですが、スエカネクミコ先生は創作でした。 衝撃的だったのは峰なゆか先生の炭水化物愛。 役に立ったのは晴川シンタ先生の蟻塚と、釣巻和先生の心太アレンジレシピ。 エッセイとして面白かったのは、石黒正数先生のラ王と多田基生先生の普段の食事が粗末すぎて美味しいラーメン食べたら脳がバグっちゃった話。 酒、肉、麺ときたら次はなんだろう。 スイーツ?
この強烈なカバーデザインと作家名。 さぞや内容も重かろう、くどかろうと思いきや… なんとも愛しき人間たちのありふれた恋物語ですよ。 1話目以外は、あるある!とか、これ私じゃん!!なんて思いながら時にはじ〜んとしたり、胸をギュギュッっと締め付けられたり、過去を振り返ってえーんと泣いたりするはずです。 特に「よよの渦」が傑作だと思いました。 1話目以外は、共感の嵐が起きて心のいいね!ボタンを連打です。 実際にツイッターでも「いつもはなつにおわる」がバズっているようです。 なので、1話目飛ばして2話目から読むのも良いかもしれませんね。 1話目を否定しているんじゃないですが、笑 1話目のような話が続く作品だったら、ここまで心を掴まれなかったと思います。
恋煮込み愛つゆだく大盛りに引き続き、愛されたい女達の悲喜交交を描いた短編集。 なんと、よよの渦の続編が描かれています! 辛さマシマシだし、前作より重いのかなという感じがありますが、個人的には前よりも笑えたなと思いました。多分、前作では「にくまん子とは何者ぞ…」と少し恐る恐る読んでいて、それに比べると今回は絶大なる信頼があって読み始めたからかもしれません。 「とおくとおくとおくのほし きみはしらないしらない わたしのはなし」 という話では、とある星へ留学する女の子が主役で非日常的な世界観なのですが、好きな人のことで頭がいっぱいなのは宇宙にいようと地球にいようと同じだなという。 とりあえず今作も期待を裏切りませんし、あ〜みんなかわいいよ…となるはすです。
なんか思ったことなどを気軽につぶやく場所です 映画のメイドインアビス、子供が見に行ったら阿鼻叫喚だろうなぁ
ある日、トイレで吐いた吐瀉物はむくむくと好きな人の形へと変化し、それ以来部屋では彼女と、思ったことを思ったように好き放題行っていた。 思春期に、自分勝手で利己的であった自分から、他人との境界線を感じ、思うようにできるものとできないものを理解し、ひとつ殻を破るまでのお話。 人はある時期まで、万能感に包まれなんでも出来る気がするし、他人は自分の望むことは何でもしてくれるものだと思ってしまうフシが誰しもある。 それは、母性由来の影響だと僕は思っていて、子の望むことに対して極力親は叶えてあげたいもので、それが「願い事は基本的に叶う」という万能感につながる。 無理なものは無理で、他人や他人の心を自分の好きなように動かすことなんて基本的にはできないし、無理やり好きなように行動させられたとしてもそこに心はないといつかは悟るはずだ。 そこのややこしいところを、思春期に日常の対人関係の中で一歩踏み込んだ人ととの対話で自然と学んでいく。 それは部活であったり友人であったり恋人であったり。 その通過儀礼を若い時期に果たせなかった人たちがたまにいるヤバイ大人やクレーマーへと化けるのだ。 他人は「お母さん」ではない。 なので、ある意味、この主人公は自分のお母さんとセックスしまくっていたことになる、と考えたらまさに「吐き気」が止まらない。 少し不思議で手痛い授業料だったが、これで一つ大人になった。 主人公がこの体験を客観的に言語化してキチンと自覚できるようになるのはまだ先かもしれないが、感覚で分かっているはずだ。 他人を思う通りにしようなどおこがましい。 好きな人は、モノを扱うように好きにできるものではなく、一人の人格を持った者だ。 "だからこそ"面白いし、恋焦がれる。 甘く切ないひと夏のいい想い出。 この経験を糧に、これから主人公は本当の意味で恋をしていくのだろう。 あー、考え様によっては人生は面白くなっていくように作られているんじゃないだろうか。 最高かよ、人生。
主人公であり作者の香山哲さんが「心のクウェート」を探し旅をする そんな作品です。 1ページ1ページに味があり、見どころがある 特に「ドイツの犬はかしこい」部分のはなしが好きです。 メッセージ性が強いわけではないが、心に訴えてくる 定期的に心のクウェート分が補給したくなって読み返す まだ買えるか不明ですが、紙版は読みすぎてボロボロに・・・
全3巻 読後感は最高です。 各話、若干の含みを持った終わり方ですが、話と話の間のイラストで心を救われ 最終的に、コレ以上の締め方は無いんじゃないか?というぐらい完璧に綺麗にまとまっています。 読む人を選ぶ本が増える中、コレはどんな人にもオススメ出来る作品だと思います。
『あにいもうと』『夜をとめないで』のハルミチヒロさんの最新刊。それらの作品からの続きも一部ありますが、こちら一冊単体でも十二分に楽しめる上質な短編集です。 純朴に愛し合う二人もいれば愛と呼ぶには少し屈折し過ぎた想いを持つ者もおり、恋愛マンガと言い切るとやや語弊が生じもののそれに近しい感情を主に扱った物語群となっています。 振り切れていたり歪んでいたりはしても、この世のどこかにはこうした想いを抱えている人もいるのだろうなとリアルさを感じさせてくれる心情表現の巧みさは流石。個人的には「蓮の花」で描かれている感情が特に好きです。 吸い込まれそうな美しい表紙を見れば解る通り絵も非常に良く、叙情性豊かな物語と合わさってとても高い満足度をもたらしてくれる一冊となっています。 ストレートな恋愛物より拗れた話や細かな感情の機微を描いた作品が好きな方にお薦めです。
太宰治が玉川上水で心中したことは誰でも知っているけど、なぜそんなことをしてしまったのか、その気持ちを理解することは困難だ。けれども齋藤なずな先生はそれを漫画で描き表している。まるで太宰本人の告白のようにリアルな心情描写である。もし自分が同じ量の資料を読み込んだとしても、ここまでの人物像を突き詰めることはできない。なぜなら作家に対しての憧れという妄想を抱かずにはいれないからだ。もしかしたら齋藤先生の観察眼は描かれている文豪達より鋭いかもしれない。
タイトルと表紙絵から想像できる通りのギャグ漫画なんですが、3人が3人とも潔い・かっこいい・仕事ができる・・・そして可愛いのです。絶対憎めないキャラクター。 最後は筋肉で締めるオチのなんと多いことか…とは思いますが、わかりやすい4コマなのでついつい読み進めてしまいます。短時間の息抜きにも最高です。
全編、おそらく鉛筆で描かれているために騒々しい客の声も心地の良い賑わいに感じられる今まであまり読んだことがないタイプのグルメ漫画。 主人公の朔良は週末の夜遅く、亡くなった父が残した手帳に記されているお店をひとりで巡っている。子供の頃は多忙で一緒にいる時間が少なかったが、父の足跡をたどり思い出を共有することで、空いてしまった隙間を埋めている。 遅い時間帯の食事はカロリーの面で気になるが、できるだけ父の記録したものは注文するのがポリシー。 専門用語や、わからない食材の名前などは店員に聞き、食事の内容によって飲むお酒も変える。とくに朔良はお酒の飲みっぷりがよく、気持ちがいい。 1人で飲んでいる人間はほとんどいない店に、躊躇なく入っていけるのがすごい。そういうの憧れるけど難しいよなー… 料理や店の雰囲気の描写に説得力があるから、絶対にモデルにしている店があるはずなのに、情報が一切載っていないのもこの本の特徴。 ただ、両国にある店の回でとても印象的な名前のメニューが出てきたので検索したところ、すぐにヒットした。笑 こうやって自分で調べれば朔良が行った店には行けるのでは、と思う。 ポスト孤独のグルメ的なコメントがあるけど、これもドラマ化とかするのかな〜
眉目秀麗、成績優秀、ボクシングではインハイ連覇に期待がかかるスーパーガールに惚れられたわりと冴えない男子高校生の秘密の恋愛の話。 水口尚樹は冴えない男を描かせたらナンバーワンだと思う。
OLとして仕事も充分にこなし、 チャンと彼氏もいる(らしい)。 しかし「お一人様」で飲むのが好きなワカコさん。 そういう主人公の漫画だと聞いていたので 「カワイイOLなのに実はオヤジ吞みが好きな ギャップありキャラ」 の漫画か、と思っていた。 読む前は。 そして読んだ感想としては カワイイ面もあるのだが何か違う。 オヤジ吞みに近い感じはあるが、どこか違う。 そう感じた。 なんせ猫娘(by水木しげる)かと、と思うほどの 目玉が大きいキャラで、その猫目が 更にでかくなったりニヤリとした感じの半眼になったり、 まさに猫が眼をつむったように糸目になったり。 なので、通常で言う「綺麗」「カワイイ」とか、 そこから生じる「ギャップがおもしろい」 というのとは少し違う感じがした。 カワイイといえば・・いえなくもないが。 酒も肴も本当に好きで、 チャンと敬意を払いつつ味わっている。 だが時々、料理や、酒を味わう場にたいして いい感じに「高飛車」だったりする(笑)。 さあ、私を楽しませておくれ!みたいな 部分を感じることがある。 わりとSMでいう隠れSみたいなキャラ なのかもなあ、とも思った。 カニ味噌を食べて 「~は旨いのう」 なんて、ただのカワイイ人は絶対に言わないし(笑)。 けれど、作者の新久先生が猫好きだとわかって、 隠れSというよりは ワカコさんはそのまんま猫なんだ、と思い至った。 美形とか綺麗ではないが、カワイイ。 仕草や感性が独特っぽい。 そして少し、ツンデレのツンの部分が隠し味。 あー猫が一人飲みしたらこんな感じだろうな、 こんなことを考えながら吞むんじゃないかな、 と思い至った。 本能の導くままに酒を肴を味わい、 時に目を見開き、時に目を細め、 時にキョロキョロし、 時に少しだけ上から目線になり、 そんな、猫みたいなカワイイ哲学者が 酒と肴を楽しみ、味わい、考える。 それがワカコ酒かな?と思った。
天才的な演技力を持った兄にコンプレックスを持つ俳優の主人公が、兄と演劇の世界で戦う話なんですが、この、2人の兄弟の狂気的な演技がとにかく凄い、言葉で表しにくいのでとりあえず読んで欲しいです
エロ漫画!以上!!!!
昨今の2.5次元の火付け役…誰だと思います?そう!このテニスの王子様別名テニプリです。そして漫画ではありませんがアニメのキャラクターソングもこのテニプリのキャラクター商法が成功して昨今に至るんですよ。キャラクターのシルエットや決め台詞の大切さなど、少年漫画に必要なものが詰まっている"バイブル"と言っても過言ではないでしょう。…さて話なんですが、初期の氷帝戦まではテニスです。立海付属が出てきてからテニヌになったんですよ。ちゃんと復習しましょう!そしてきちんとしたテニスとシュールなテニヌ両方を楽しみ最終的に許斐剛先生ありがとうとペンライトを振りましょうね!
自分にとってスピナマラダ!以来のアイスホッケー漫画ということで、期待して読んだ作品。 主人公の設定やおじいちゃんがすごく面白かった! けど、絵がいかにも最近の「電子で配信してるマンガの絵(背景真っ白、ベタばっかり、線の強弱がない)」で、肝心の試合に迫力がなかったのがすごく残念だった…。 ぜひブラッシュアップしてどこかで連載してほしい…!
今まで存在しただろうか、パンイチで敵と戦うヒロインが。 しかも武器は唯一身につけているパンツである。攻撃する時は当然、脱ぐ。 普段から自室ではパンツ一丁で過ごしていたせいで、こうなってしまったのだが、同じ特殊能力保持者から言わせると、中でも5本の指に入るほど強いのだそう。 痴女と呼ばれながら必死に戦う娘を全力サポートする最強パパにも注目です。 パンイチ(たまに全裸)の最強ニューヒロイン、連載化お待ちしております!
王道少年漫画が読みたい、サンデーっぽいの! と思って読むのですが何回最初っから読んでても面白い。 まずこの結界を作って攻撃、防御、封印までやるってのすごいですよね。 ただ四角を作って、というモーションで少年漫画の戦闘シーンとしては地味なのではと思ってしまうところを描写、表現力で補ってしまう。 妖もでてくるし、組織の陰謀みたいなものも見え隠れし始めるし少年の理想が詰まってて長編なのに飽きずに読み続けられます。 多分難しいところとか、読みやすいところとか両方詰まってるので大人でも子供でも読めるものではないかと。 烏森を守る、結界師という仕事、幼馴染、要素も設定もすごく練られているのに読み手が迷わず読みやすいように導いてくれる。 しかも主人公の良守に知らず知らずのうちに感情移入して好きになってしまう。 こういう安定した少年漫画読むとすごく幸福感覚えます。 家の本棚に1セット揃ってて欲しい漫画。
大学四年生就職活動に苦心する主人公と、その恋人の話。間の取り方や台詞のちょっとしたところで関係性の揺れ動きを伝えてくる。さすがの木尾士目と思わされる一作 かなりリアルなギクシャクもある反面、本編では綺麗ないい着地をしている。完成度の高い一作。続編の五年生がなければ、だけどね!!!! ……ああいうのもああいうので好きだけど、この作者はどうして完成した綺麗な作品を汚すのが好きなんだろうか。性癖?
スペリオールで始まったこのグルメ漫画『僕は君を太らせたい!』は、まさかのバイオテロから始まる。 原因不明の感染症が人々の間に蔓延し、次々に倒れていく人、そして停止する首都機能。 主人公とヒロインは同じ会社で働く部下と上司だ。 上司の都田さんはフランス帰りのエリートで日本の食事が合わなくて激やせし、フランスから取り寄せた食材でお昼を済ませるのに対して、部下である主人公は白飯に幼虫をねじ込むハードコアなゲテモノ弁当を美味しそうに食す。 そんな二人が会社に取り残され、なんとか家に帰るために協力し帰り道で取れる一見ゲテモノに見える食材を調理しサバイバルする。 そして実は主人公の目的はかつて惚れた太っていた部長の姿を取り戻すことにこそあった。 好きですねー。 河原で取ってきたミドリガメを高級食材のように使うとか、野草の知識とか、実は首都圏で地震や大災害にあったときってこういう知識必要なんじゃない?とか思わされる。 コメディ色が強いので読みやすい。 今後の展開によっては家に置いておきたい漫画になるかもしれない。
全身の血液を抜かれて殺される怪事件が頻発する東京。 刑事・御子神京吾は、10年前に惨殺された恋人の復讐を重ね、 犯人である「二つの顔を持つ男」を追い続けていた。 御子神を見つめる謎の銀髪少女の正体は――…!? 新・TOKYO吸血鬼伝説、開幕!! 【著者】杉戸アキラ 【作品】ボクガール (「となりのヤングジャンプ公式HP」より) https://tonarinoyj.jp/episode/10834108156643830943
少年誌や青年誌でよくある「主人公は周りからは無能な奴だとまわりから思われているが、特定のことに関してはプロ中のプロ」設定の漫画 浦沢直樹「マスターキートン」、柳沢きみお「特命係長只野仁」、皆川亮二「D-LIVE!!」、新田たつお「静かなるドン」などは有名で面白いがそれと並ぶいやそれ以上に面白いと思っているのがこの殺人と営利誘拐以外は何でも引き受けるという裏稼業のプロ「代打屋トーゴー」 依頼内容も「時限爆弾の解除」や「太陽を西から昇らせる」など色々あるが基本1話完結(たまに前編・後編や過去に登場した人物がでる) 全25巻と長期連載で長いので面白い回とそうでもない回もあったりするが個人的には初期のハードボイルドを全面に出している方が好き。あと23巻の「ほほえみの育て方」は何回読んでもいい
あなたは時給250円で働けますか? 多くの人が無理だと言うでしょう。僕だって嫌です。しかし、『GS美神 極楽大作戦!!』の横島忠夫は、雇い主がもう辛坊たまらんいい女だったからという邪な理由だけで、この薄給バイトに命をかけます。かける事ができる男です。 『GS美神 極楽大作戦!!』は、美人で優秀で傲慢で強欲でボディコン(時代をうかがえる単語です)なゴーストスイーパー・美神玲子が笑いながら悪霊をしばき倒す、一言でいえばそんなマンガです。主人公は美神玲子ですが、主な読者であった中高生男子が感情移入していたのは、アルバイト・横島忠夫の方でした。 前述のように、横島君は労働基準法に真っ向から違反した驚異の時給250円(美神さん自身は大金持ち。大金持ちこそケチなものです)で赤貧生活を送っています。何度か「このままでは生活できない」と考えますが、美神さんの色香に迷ってやめることができない。下半身に非常に忠実です。そんな野獣のような横島君は、(人間として)汚い、いやしい、根性無し(エロは除く)の3拍子そろったダメ人間。プライドなんてものはとうになくし、もはや失うもののない彼は、それはもう、すがすがしいまでの本音を吐きだします。(師匠のようなものに、自分の力を信じろと言われて)「この世に自分ほど信じられんものがほかにあるかあああ」。(完全に追い詰められた状態で)「死ぬ前に一度全裸美女で満員の日本武道館でもみくちゃにされながら「ジョニー・B・グッド」を歌ってみたかったーーー」。中高生の心の底を代弁してくれた横島忠夫も、ゆっくりと成長していきます。ダメな部分があるからこそ、物語のだれよりも立派に成長する横島忠夫の姿に、“共感”から“憧れ”を感じるように変わっていくのです。
「医療」をテーマにした小説、ドラマ、漫画には数々の名作が存在し、また現在進行系で面白い作品が生まれ続けています。しかし、こと「医療マンガ」において『これは医龍超えたやろ!!』と思える作品ってぱっと思いつかなくないですか? 小説や実写ドラマでは追求しきれないであろう面白さという点で完成されてるんですよね。 ひとくちに医療モノと言っても、①「外科医・救命医を主人公にしたヒロイックな作品」 ②「ドロドロ院内政治」 ③「病院内人間ドラマ」 ④「社会派」などなどさらに細分化できるかと思います。『医龍』はほぼ全域を網羅しつつも①と②に特化した漫画として最高クラスの名作ですね。連載中のものだとフラジャイルやコウノドリなども文句なしに超面白いではありますが、医龍とはジャンル違いな感じです。 凄腕外科医が主人公の漫画って少年漫画のような熱さ・ワクワク感が魅力なので、そういう少年漫画、そろそろ登場してほしいです(ゴッドハンド輝みたいな)
浦安鉄筋家族の浜岡賢次のゾンビ漫画。シリアスな展開はなく読みやすいです。ひかりは唯一人の生き残りなのに楽しそうに生活しており、ゾンビを楽しそうに倒すので、むしろゾンビに同情してしまいます。 ただ、ゾンビの体が腐って脆くなった描写がリアル。ここだけ不気味さを感じました。
人とのコミュニケーションがほとんど取れない引きこもりの少年が、警察や周囲の大人たちに見守られながら天賦の才能を発揮し、ホワイトハッカーとして成長していく物語。 一話一話がスリリングで濃厚、とてつもなく読み応えがある上、章の終わりには読者に対しても明確な課題をつきつけてくる。 この情報社会をどうやって生き抜けばいいのか、深く考えさせられる。
アスランと言えば、『機動戦士ガンダムSEED』とか『ナルニア国物語』ではなく、当然『エリア88』が出てくる3X歳です。『エリア88』に登場するアスランは、中東にあるとされる架空の国の名前。アスランを舞台に空を飛び戦うことしか許されない男たちの生き様はいまだにオッサンたちの心を熱くするのです。 主人公・風間真は日本人。アスラン王国に雇われた戦闘機パイロットとして、空軍基地エリア88に駐留しています。もともとは大和航空の旅客機パイロットとして将来を嘱望されていたのですが、親友の神崎悟の姦計により、大和航空令嬢で恋人の涼子を置いたまま外人部隊に入隊することになります。 シンとアスラン王国との契約は3年間。3年間生き残り、契約を満了するか、違約金150万ドル(当時のレートで日本円3億円)を支払わなければエリア88からは脱出できません。シンはかつての親友・神崎への復讐と愛する涼子のため、この地獄を生き抜く覚悟を決めます。 エリア88にはシン以外にも、、脛に傷持つ男たちが多く集まっています。シンの盟友・ミッキーはベトナム戦争時にアメリカ海軍のパロットとして活躍しましたが、復員後の平和な日常に馴染めずエリア88に来てしまいました。対地攻撃を得意とするグレッグはソビエト連邦からの亡命者の運び屋をしていましたが、ある事件がきっかけでエリア88に流れ着いてきました。歴戦のパイロットそれぞれに事情があります。 『エリア88』の面白い所は、やはり彼らが正規軍人ではなく傭兵であるところです。彼らは国や軍を守るためではなく、ただ自分のために戦います。罰金を払うことで、ある程度の任務の選択もできますし装備の選択も自腹で自由。生き残るために装備を整えれば違約金まで遠くなりますが、怠ればすなわち死…。自身の能力・装備と、任務の難易度を天秤にかけるのです。 物語は、エリア88の個別の作戦から、やがて世界を支配する軍産複合体・プロジェクト4の陰謀まで広がります。傭兵個人の想いを描きながらも大きな大きな物語が展開し、綺麗に完結するという、稀有な名作なのです。 また、忘れてはいけないのが、松本零士作品とも通じる“漢ポエム”があります。「頭上をかすめる排気音…青く輝く誘導灯…地獄を照らす着陸灯…その日、悪魔は“生きろ!”といった…」ハードな物語を彩る、青臭さを超越した名言の数々は、日々、板挟みにあえぐサラリーマンにも意外と通じている気がします。苦しいときに、『エリア88』の名言を思い出して踏ん張っている僕は、色んな意味でどうかしているような気がします。
医師・鈴鳴、疫学者・羽貫、感染症で父をなくした少年・樽見が、協力して感染症の原因究明、感染拡大を食い止めようと奮闘する物語。 **ものすごい情報量と巧みな構成で、読み終わったあと全1巻とは思えないくらい満足感がありました。** 死亡した患者の家族に聞き取りを行い原因を割り出していく作業や、ウイルスの構造、災害ユートピアなど、実際の知識による肉付けは読み応えがあります。 事態が悪化していく中で、この作品のタイトルが「Final Phase」だと思い出したときは、この先の展開を想像してゾッとしました。 感情移入しやすいリアルな街並み、実写ドラマを観ているような生々しさがたまらない1冊です。 (画像はFinal Phase 4話より)
「勝てないけれど真摯に練習に励んでいた剣道部の元へ魔性の女がやってきて、主人公以外の部員を『手フェチ・髪フェチ・首フェチ・くびれフェチ』の変態に仕立て上げ、執着心を高めることで試合に勝たせる」というあらすじ。 開幕早々、松井先生の狂気迸る描写全開で「ウヒョー!!これだよこれ…!」とテンション上がった。 そして1ページ目で「★正統派剣道譚開幕─!!」と勢いがあったアオリが、2ページめで「正統派…剣道…譚…!?」になってたのが草。 **変態ばっかり出てきた流れが、主人公の覚醒で王道へ転じ、しかも同時にテーマである「フェチ」も抑えている**オチがとても素晴らしく、さすが松井優征という感じ…! 主人公が変態的な剣道を批判したあとに女の子が言った、「好きだけど勝てない剣道やってりゃいいよ」という言葉は、ギャグ漫画でありながらやけにリアルに辛辣で印象に残った。 主人公の覚醒が熱い&女の子が可愛いので買って読んで間違いなし!! 「週刊少年ジャンプ2019年36・37合併号」 http://jumpbookstore.com/item/SHSA_JP01WJ2019033D01_57.html (画像は本編より。「きちゅうぅぅぅん♡♡」すこ)
『豪雨』http://www.moae.jp/comic/morningzero_gouu 『固定編成』http://www.moae.jp/comic/chibasho_koteihensei 桃山アカネの短期集中新連載。 過去2作の読切はどちらも考えさせられる素晴らしい読切で、絵も漫画の描き方もどんどん上手くなっている。 今回の『海の境目』は前作の『固定編成』の状況をや取り巻く環境を少し変えつつ掘り下げる形、もしくは前日譚的な立ち位置になっていると思う。 事後そして解決をロードムービー的に描く『固定編成』に対して、そこに至るまでも描く『海の境目』。 読切を読んだときも感じたのは、こんな作品を20歳、21歳で描けるのはとんでもないなということ。 ゴロッとした自分の中で処理しきれないような感情、どうしようもなく忘れたい記憶、逃げ出したくてもその糸口さえ見えない日常、どこまでいってもつきまとう血縁、家族ということ、親ということ、無力な子供ということ。 誰にも言えない、理解されえない、逃げられない「孤独」。 登場人物の息苦しさや生きづらさが生々しく表現されているのは今作にも共通する。 ふと、松本剛を思い出した。 短期集中連載のまだ1話目。 これから冒頭で明かされた結末へ向けて物語はどう進むのか。 どうか、由美子にも時田にも救いがあってほしい。 終わっている家族に何を想うか。 怖いもの見たさで楽しみだ。
変態っぽい設定ですが、切ないラブコメです。
シュールでいてハートフル。 そしてこれほど全5巻の作品で 読みすすめていくうちにドンドン印象が 変わって行ったマンガもあまりない。 感情表現が出来ないというか、感情が無いとすら 思える殆どサイコパスのような主人公・犬神君。 犬神君は犬神君なりに集団に属したい、普通の感情を 理解し味わい身につけたいと、 大学で演劇サークルに入会する。 しかし犬神君はそのキャラゆえに周囲を振り回し あきれ返させまくる。 衣装は燃やすわセットは破壊するわ、 話の手綱を異世界へと引っ張るわ。 ドタバタ・コメディ的な展開で話は進む。 第3巻での犬神家の祭りはほとんどその究極。 なので最終第5巻あたりではドンダケ~なレベルに コメディがエスカレートしていくのだろうと思っていたら・・。 犬神君は空気を読まない、読めない的な性格で いわゆる典型的なコミュ障ではあるが、 それは逆に言えば「裏表がない」性格にも見える。 正直過ぎるレベルで常に本音を語る人格にも見える。 見えてしまう。一見では。 表面的な仮面をつけない性格なのだという印象を受ける。 受けてしまう。最初は。 演技とは通常は仮面を被ることだ。 犬神君が感情を知るために演技を学ぼうとする。 このマンガは二重の意味でその矛盾を突いてきた。 「演技は虚構である」 「仮面は表面につけるもの」 ということを突いてきた。 演技は虚構であるがそれだけではない。 仮面は心の奥底に被せるものだ。 第5巻まで読んで、犬神君が演劇サークルに入ったことを 素直に良かったねと思ったし、 その物語を読んで自分も救われたような気持ちになった。
目を覚ますと身長12センチの体になっていた女子高生・小岩望実(コイワノゾミ)が命からがらたどり着いたのは、ひきこもニートの大久保由芽(オオクボユメ)が住むアパートの一室。 空き缶やゴミの散らばるユメの部屋だが、記憶も行くアテもないノゾミはその部屋でこっそり暮らすことに決め……!? てのひらサイズの女子高生がワンルームで繰り広げる日常系アドベンチャー! (モーニング公式サイト - モアイより) 【著者】浜弓場双 【代表作】ハナヤマタ おちこぼれフルーツタルト 【連載期間】モーニング・ツー7号(2019年5月22日発売) 【WEB掲載】1・2話 http://morning.moae.jp/lineup/1237
名作ゲーム『二ノ国』が待望のコミカライズ!レベルファイブ完全監修の漫画版オリジナルストーリーで二ノ国を舞台に大冒険がはじまる! (マガジンポケットより) WEB掲載【第1話】 https://pocket.shonenmagazine.com/episode/10834108156650101048
乃木坂46の歌「きっかけ」をカバーする謎の美少女“ふかさく”。彼女の歌声に魅了された高校生・佐野一途は、ある日その撮影場所が、近くの神社だと気づく。しかしそこで出会った彼女が見せたのは、画面の中で見せる笑顔と全く違う表情だった──。 乃木坂46の曲が結びつける少年と少女、ひと夏の出会い。 乃木坂46×ヤンマガが紡ぐ、新たなるボーイ・ミーツ・ガール開幕──!! (ヤングマガジン公式サイトより) https://yanmaga.jp/c/nogizakanouta/
化粧品&バス用品メーカーの経理部に所属する麻子と、商品開発部の名取のオフィスラブ・コメディ。 ピュアラブのつもりで読み始めたら、あらら展開早くてびっくり。どエロじゃないですか(褒めてる)。 第一話は読切で、そのまま連載が決まったらしいのでなるほどという感じ。 麻子の匂いが嗅げなくてシオシオになっちゃてる名取くんがいい。
可愛くて切なくて斬新! 照れたり恥ずかしくなったり発情したりすると変身しちゃう設定ってこれまでもいくつか見たことありますが、ここまでエモくて切なくて絵になるやつは初めてです。 話のベースは根暗で気味悪がられているヒロインと、分け隔てなく接してくれる身も心もイケメンのヒーローという「君に届け」的な少女漫画なのですが、急にドキドキして怪獣のしっぽがでちゃったり角がでちゃったり背びれがでちゃったりするのがキモいんですが可愛くて、しまいにゃ変身巨大化してしまったときの絵面がエモくて最高。こんな漫画がアライブに載ってるというのもすごい。 年末から来年にかけての賞やランキングに顔を出してきてもおかしくない面白さです。