ここのとこ本当に震えた(こういう口の滑り方自分もしそう)。
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「選ばれる」側と「選ばれない」側というのは残酷で、若い時ほど意識してしまうもの。
集団として強制的に同じ生活をしなければならない環境で「選ばれる」「選ばれない」の分断は、必然的に起こる。しかしこういったことを初めて経験する思春期において、「選ばれる」側は「選ばれない」側を想像できないし、「選ばれない」側も「選ばれる」側と対等に話す言葉を持たない(と思っている)ゆえにすれ違う。
暴走しがちな自意識や思い込みの強さは経験の無さからくるもので、過ぎてみれば何でもないことなんだけど、それが「ぷらせぼ」のように人生に影響してしまう時期。終わり方も爽やかで少し胸が痛んですごく良かった。
「箱があったらその中で眠ってしまいたい。そしてそのままそれを宇宙の片隅の誰も知らない場所にとばしてほしい」―――へちゃむくれでネガティブでナイーブな中学生の女の子・岡ちゃんほか、「平凡だけど、ほんのちょっとだけ特別でありたい。でもやっぱり特別なんかにはなれない」、そんな多感な中学生達を独特のタッチで描き出した連作短編集。
「箱があったらその中で眠ってしまいたい。そしてそのままそれを宇宙の片隅の誰も知らない場所にとばしてほしい」―――へちゃむくれでネガティブでナイーブな中学生の女の子・岡ちゃんほか、「平凡だけど、ほんのちょっとだけ特別でありたい。でもやっぱり特別なんかにはなれない」、そんな多感な中学生達を独特のタッチで描き出した連作短編集。