海辺のカイン
母子関係に苦悩するボーイッシュな少女・森展子(もり・のぶこ)の、恋愛と成長を描いたウーマンドラマ。海辺の町へやってきた森展子は、水を飲もうとした公園の水道が壊れていたのがきっかけで、近所に住む年上の女性・佐野(さの)と知り合う。そして子供服のデザイナーをしている佐野から展示会に誘われた展子は、その帰りの電車で、スカートがうまくはけないという悩みを佐野へ打ち明けるのだが……!?
まるいち的風景
家電メーカー「KAMATA」が開発した行動トレース型家庭用ロボット『まるいち』。でも発売以降、様々な事件が起こって開発室は毎日てんやわんや!笑いと感動がいっぱいつまったハートフルROBOストーリーが文庫化単行本未収録エピソード「無人島まるいち」「愛しい擬態語」も収録!!
ナースの卵・ひな。初めて触れる患者さんをとおして、見えてくるものは──。看護学生のメインイベントは病棟実習。明るさだけがとりえ(?)のひなも、期待と不安でいっぱいだけど……!?患者さんの生と死に一生懸命向き合い、成長していく看護学生の姿を描いた、愛ちゃんの大感動「看護婦さん(の卵)物語(ナースストーリー)」!!
少女少年
●晶は小六の男の子。ある日、姉のいたずらで女装をして大好きなアイドル青野るりの歌を歌っていたら、家の前を通りがかった芸能プロの村崎にスカウトされます。いやがる晶ですが「るりちゃんに会える」の一言で女装して女の子としてデビューすることに!?アイドル白川みずきとして芸能生活をスタートさせた晶は、るりに秘密がばれるものの順調に人気をのばしていきます。でも、いやがらせもたびたび。そんないやがらせの張本人黒木紗夜香が晶の学校に転校してきて、みずき=晶であることがばれてしまいます。しかし、晶のやさしさを知った紗夜香は晶のことが好きになってしまいます。そして、るりや級友の智恵子も……。晶の気持ちは!?▼少女少年MUSEUM▼第1話/春の妖精▼第2話/天使の予感▼第3話/妖精VS天使▼第4話/悪魔のシグナル▼第5話/いたずらな天使たち▼第6話/天使のひみつ▼第7話/見破られた翼▼第8話/レッドカード・エンジェル▼第9話/うそつきな天使▼第10話/天使爛漫▼第11話/涙のクリスマス▼第12話/少女少年▼予告編▼『少女少年』について
小林源文が描く架空戦記キャット・シット・ワン■収録作品:特別編/スナイパー/S&R作戦/FO(前方砲兵観測)/SA-2ガイドライン/テト(基地襲撃)/テト(橋破壊作戦)/休日/政治亡命
オムライス
再就職活動中の今井光は、ある日、歯の治療が恐くて倒れてしまったこの女の子・今井みどりを家まで送り届ける羽目になった。そこには美人姉妹が待ち受けていて…。ひょんなことから、美人四姉妹と同じ屋根の下に暮らすことになった光。奇妙な共同生活はいつまで続くのか!?光と四姉妹がおりなすホームコメディ!!
新ルパン三世
自力本願、満身盗意、徹盗徹尾のすごいヤツ、ルパン三世。さらにパワーアップした新・ルパンでは、峰不二子、次元、五右ェ門たちとのコンビも絶好調! 追う銭形を向こうに回し、変身の技も冴え渡る。そして、感動のラスト。ルパンたちは、いったいどーなる? またの復活はあるのか? 永遠に読み継がれる20世紀コミックスの傑作です。
フジケン
富士山健作…略して「フジケン」!!ケンカにオンナに大忙しの高校1年!!痛快学園アクションコミック!ふだんは明るくスケベなお調子者!だけどケンカはバカみたいに強い!そんなフジケンと仲間達が大暴れ!!
海皇紀
陸に領土を持たぬ海の一族、その守護神“影船”を操る謎の男ファン・ガンマ・ビゼンの正体とは!? 川原正敏が描く壮大なる海の冒険浪漫、満を持してここに発進!
少年探偵Q
【天才子役探偵が、難事件を鮮やかに解明!】圧倒的人気を誇るTVドラマ『少年探偵Q』。その主人公を演じる人気子役・英久太は、彼自身もまた、推理能力の持ち主だった。あるワイドショーの本番中、衝撃的な殺人事件が発生。現場に残されたわずかな手がかりから、久太は真犯人にたどりつき…!? 探偵ミステリー、第1巻!
爆拳(ナックル・ボム)と言う名のケンカ屋、凪宗一郎とボブ牧原は、統道学園に入学する。学園で最強を名乗るため、二人は強敵に立ち向かう。学園での出会いは、二人の運命を戦場へと導いていく。
母との関係が上手くいっていない展子が新しい街で出会ったのは、おひとりさま女性デザイナーの佐野さん。年上の女性への憧れのような淡い気持ちが、いつしか… 打ち寄せては引いていく波のように、静かにこころを寄せていくふたりの女性の様子が淡々と描かれます。 百合作品に何を求めるか、は読者によって様々だと思います。私が求めるのはズバリ「悩む女性」。 女だからこその生きづらさを抱え、茨の道と知っても自分と同じ身体を持つ女性を愛してしまう。その懊悩に胸を熱くさせているひとりです。 お互いのこと、親のこと、仕事のこと。展子も佐野さんも悩みます(いや、佐野さんも悩んだんだと思うんですよ…)。だから私はこの作品をとても上質な百合作品だと感じていますが、百合が主題ではなく、ジェンダーに悩む少女が自分を受け入れていく話なので、いつの時代でも「刺さる」ひとはいるのでは? ふたりの結末は苦いもので、男性も多少話に絡んできます。 けれど、読後感は海風のように爽やか。(人によって違うかも…) 奥付を確認してみたら、発表年は1980年! これを40年以上前に描いた樹村みのりさんは凄すぎる! 展子が自分と自分の身体を愛せるようになっていれば良いな、と心から願います。