大好きな漫画の一つです。
自らペテン師を称する主人公・ファン。
とはいえ漫画の主人公が浅はかなペテン師で
あるわけがないのですが、浅はかなのか底知れないのか、
よくわからない、と思わせ続ける
不思議な魅力がある主人公でした。
恐らくは現代社会が科学化しすぎた結果として滅亡し、
その後に、科学は過去の魔道の術として伝説的にしか
伝わっておらず、
帆船や馬などの自然と共存することで成立した世界。
ロマンと論理がうまく組み合った、川原先生独特の世界を舞台に
魅力的なキャラクター達が交錯し、壮大なドラマになっています。
微妙だけれども川原先生の「修羅の門」の
陸奥園明流の血筋を引いているのかも、と思わせる部分も
あちこちに出てきて、いい感じに夢が広がる漫画ですね。