日本沈没
日本が沈没するという未曾有の大災害をテーマにした小松左京原作のSF小説を、一色登希彦がダイナミックにコミック化した災害パニックドラマ。仕事を終えた深海潜水艇パイロット・小野寺俊夫(おのでら・としお)は、後輩の結城(ゆうき)に連れられて入った雑居ビルの居酒屋で酒豪の女性・阿部玲子(あべ・れいこ)と出会う。その後、店で奇妙な行動をした初老の男・田所(たどころ)が「このビルは危険だ」と言い出して……!?
関東平野
まっ青な海、どこまでも続く地平線、陽光にうねる豊かな稲穂…。昭和20年8月15日、敗戦の日、関東平野の片隅、千葉県匝瑳郡の田園地帯で少年・金太の青春がはじまった。上村一夫が、自らの半生をモデルに描く感動の自伝的戦後史。
上村一夫の自伝的戦後史
天地ハジメは社会人1年生。私立K・O大学を卒業した後、大手商事に入社し、期待に胸を膨らませてサラリーマン生活をスタート・・したはいいが、最初から苦労の連続。電話を取り次ぐだけでも四苦八苦。課長には怒られてばかり。果たしてハジメは立派なサラリーマンになれるのか!?
新米医師の三郎は、札幌のススキノ繁華街で1人の男と出会った。かつて大学病院でその有能さから将来を嘱望されながらも突然姿を消した、国分徹郎が帰ってきたのだ。2年前に身を引いたある事情と再び向き合う国分の姿に、三郎は壮烈なる医師の生き様を見ることとなる。新宿の裏町に小さな診療所を構え、街の住人から「熊先生」と慕われる国分の過去を描く序章「雪の終わり」ほか、心震わせるヒューマンドラマ全9編を収録。
「ロータスの狼」と呼ばれる一匹狼の走り屋・風吹裕矢(ふぶき・ゆうや)が、さまざまなライバルとスーパーカーバトルを繰り広げるレーシングアクションコミック。夜の街では、暴走族「ナチス軍」「極道連」「影法師」の三大グループが我が物顔で車を走らせていた。愛車のロータス・ヨーロッパを駆る一匹狼の走り屋・風吹裕矢は、彼らに対して次々と勝負を挑んでいくこととなる。ある日、嫌がる女をしつこくナンパする極道連の男に、裕矢はシグナルグランプリを挑んで……!?
相撲が一番強い! 多重債務者の男の家に暴力団が取り立てにやってきた。ヤクザは夫と子供の目の前で、巨乳の妻を丸裸にした! 彼らに逆らった子供はあっさりを殺されてしまう。怒りと恐怖で紙が真っ白になる夫! ふがいない夫の話を聞き、歌舞伎町一のラーメン屋「極道ラーメン」の店長、万吉の怒りの鉄拳がうなる!
娘夫婦の近くに住んでいるというご近所さん。いわゆるスープのさめない距離っていうやつで。そういえば、ママがスープ作るっていってたよ。家は一緒に一緒に住んでるから全然冷めないな。ところが…?読売新聞で連載中の人気漫画「コボちゃん」が最新刊より「新コボちゃん」として登場です!!【2003年8月~2003年12月分収録】
平成元年2月9日。手塚治虫先生の訃報にふれ、衝撃を受ける矢口高雄。矢口にとって手塚マンガは特別なもので、田河水泡、阪本牙城、島田啓三など、多くのマンガに夢中になった少年時代だったが、その躍動感と描写力に衝撃を受け、その後の人生に大きな影響を与えたと言っても過言ではないのが手塚マンガだった…!!『釣りキチ三平』などで知られる矢口高雄が、いかにしてマンガの魅力に取り憑かれていったのか…そして、そんな少年時代を軸に手塚マンガの素晴らしさを描いた、自伝的エッセイマンガ!!
転校初日、学校についた春助は朝丘夏美ことエルに声をかけられる。戸惑いながらも人なつっこいエルに惹かれる春助。転校早々トラブルを起こして注目を集める春助。そんな春助を一途に思うエルとの学園生活はまだ始まったばかり!
遥か昔、極北の地より魔獣が現れ、魔風によって人々を滅亡へと追い込むが、一人の勇者が死闘の末、魔獣を葬った。魔獣は死してなお魔風を吐き続けたが、勇者は聖剣を突き立て魔風をそらし、風下には「守られた土地」が誕生した。その勇者の子孫がアーサトゥアル王家の祖になったとも伝えられるが、長き歴史の中で、それも定かではなくなっていた…。そして現在―― 伝説を後ろ盾に世界の盟主を名乗るアーサトゥアルに、隣国・アンサズの第9王子、不死身のシャールヴィが、魔法を使い攻め入っていた…。
バップ
ニューヨーク・マンハッタンを犯罪者達から守るサウス分署の刑事・バップの活躍を描いたポリスアクション。ストリートで逃走する銀行強盗を封鎖した刑事・バップは、パイソン357マグナムをぶっぱなして犯人である麻薬常習者の少年を射殺する。その後、ドラッグストアで事務員を人質にした立て籠もり事件へ急行したバップは、犯人を見事に狙撃した特別狙撃隊の女性・アイリーンと出会うのだが……!?
最近、一色登希彦版「日本沈没」読み直したところ、奥付の制作スタッフや関係者の名前を見て、あらためて制作スタッフの豪華さに驚いた。連載当時は気付かなかったが、並んでいる名前はいまや少なくない漫画通に知られている漫画家が多い。 <制作スタッフ> 高田桂 大瑛ユキオ 朱戸アオ 元町夏央 旭凛太郎 <協力> 鶴田謙二(渡花枝のキャラクターデザイン) 藤田和日郎(居酒屋の看板ロゴ) 庵野秀明(核融合プラントデザイン) 樋口真嗣、スタジオカラー(メカデザイン協力) 協力陣も豪華だ。 藤田和日郎は1話から登場する居酒屋の看板を描いている。 鶴田謙二はこの作品のファンと言うか、単行本の帯などで絶賛していて、最終巻では女性キャラの作画に協力している。 庵野秀明、樋口真嗣など映画人たちは、デザインだけでなく作品後半のスペクタクルシーンの演出に影響を与えていると思われる。(というか庵野映画を観ている気分になる) やはりこの漫画の持つエネルギーは半端でなかった事を再確認した。最終巻は<第一部完>で終わっており、いつか第2部が再開することを願っている。