にわか2018/11/01ネタバレ深刻な世界と楽観的な主人公が見せる「戦争」主人公の凄まじいゆとり感に比べて、深刻な世界観。大断絶という震災を彷彿とさせる出来事、兵士が生業となっている状況。現代の延長線にあるかもしれない行き詰まりを感じさせる。その状況下で「配信者」という楽観の象徴のようなものに執着する主人公の姿勢が、独特のギャップを生んでいる。面白い導入。実在の戦争にダイブさせ、戦争を知らない世代に、その圧倒的現実を教え込ませるという切り口も斬新で面白い。続きが気になる。KILLER APE河部真道88わかる
にわか2018/10/25今週のOL進化論生活に根ざしているネタだけど、閃きがあるところがいい。のんびりと読んで楽しめるところもよい。今週はセクハラ上司に会うのに、強面の家族をレンタルって話が良かった。レンタル家族、ほんとにあるのかな?OL進化論秋月りす1わかる
にわか2018/10/25家族であるがゆえの薄ぼんやりとした壁なんとなく分かりあえてない家族の話なのかな? 登場人物の生き方や趣味はそれぞれ興味深いが、そっちの掘り下げというよりは、家族であるがゆえの「分からなさ」と「踏み込みづらさ」とかがテーマという感じ。 現代の家族ってたしかにぼんやりとした、互いを見ないことで成立している側面も感じるし、面白いかもしれない。まだあんまりよくわからないので、今後に期待したい。ストロベリーサライネス
にわか2018/10/23ネタバレ有能だが変人?義手の学者による医療ミステリー「ネメシスの杖」「インハンドー紐倉博士とまじめな右腕ー」の主人公、紐倉哲の新エピソードを描いた新連載。 1話からさっそくバイオテロ。素人目線では人為的に天然痘ウィルスを感染させることができるのか!って感じ。1話から多くの謎を見せてくれる医療ミステリー。前作は未読であるが、期待して読んでいきたい。インハンド朱戸アオ2わかる
にわか2018/10/22泡になって消えた少女桜庭一樹の名作「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」を「ナナマルサンバツ」杉基イクラが漫画化した作品。 原作から痛いほど伝わってくる少女の無力感と絶望的なまでのどうしようもなさが、しっかりと描写されている。色濃く描かれた日常生活はやるせなさを引き立て、決まっていた終わりにただただ流れていく。原作の雰囲気をしっかりと掴んだ上手な作画により、読みやすくもずっしりとした漫画になっている。砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない杉基イクラ 桜庭一樹5わかる
にわか2018/10/22人形のように美しいけれど、お人形じゃないヤマシタトモコの女性は人形のように美しい。色気があって、身体のバランスがよくって、はっきりとした顔立ちをしている。ただ、彼女たちの本当の魅力は『お人形』じゃないところにある。 この作品に扱いやすそうな女性は一人も出てこない。誰もが自身のスタイルを意識しているからだ。自分の内側の本音と外側の出来事。そうした揺さぶりの中から生まれる衝動。瞬間、彼女たちの表情や仕草はこれ以上ないほど瑞々しく描写される。その魅力はお人形には決してない、人だから出てくるものに違いない。何度でも読みたい。HERヤマシタトモコ2わかる
にわか2018/10/22繊細な描写と呪いの言葉に彩られた百合見ていて綺麗で癒やされるだけの「百合」じゃなくて、あくまで切実な女の子同士の関係。繊細に描いているがゆえに登場人物の言葉はときに呪いとなって、傷つけ合い、束縛する。目線や手の動き、仕草も作者の意識が配られて、他にない空気感が醸成されている。 女の子同士の恋愛だからこそ描かれるこの息苦しくなるような物語は、ただ読むことでしか味わえない。最高なので買ってよむべし。やがて君になる仲谷鳰
にわか2018/10/19ネタバレこれまでと違う趣旨の楽しさ和也とのワンポーカーを完勝し、24億を手にしたカイジ達が帝愛からの脱出を図る話。 24億という莫大な金をどのように管理するか、逃走経路の確保はどうするか、といった逃走劇特有の思考が楽しい。さらに今回はチャンやマリオといった「命を共に賭けた」仲間がいる。チンチロ編や沼編でもチームを作っていたが、今回の結束は非常に固い。カイジシリーズで初めての対等な立場のチームが出来ているのだ。互いに気を許しているがゆえに三人の間には気安い空気が漂っており、これまでになく和む。 とはいえ、これまでのカイジシリーズを考えると容易く脱出できるとは思えないし、「脱出」には多くの関門が待ち受けている。期待しながら読んでいきたい賭博堕天録カイジ 24億脱出編福本伸行16わかる
にわか2018/10/19そうとしか生きられない人たち映画化が間近ということで読んでみた。 「ハード・コア」の主人公の核というか、真っ直ぐさは、汚泥のようにどうしようもない行き詰まりの中でも、莫大な金銭を得ても変わらないんだなと思った。だからとんでもなく不幸だけど、惹かれる。友人の牛山も奇矯な行動をとるが、間違ったことや裏切ることはしない。ふたりの「純度」は最期まで変わらない。 だから彼らの空回りはちょっと面白くて、物悲しくて、気が滅入るけれど、胸が打たれるんじゃないかと思った。個人的には扇風機の回が強く頭に残ってる。ハード・コア狩撫麻礼 いましろたかし2わかる
にわか2018/10/18ネタバレ本格的で可愛い『女子校生×柔道』中学時代、柔道部最後の大会。友人の早苗と二人だけの柔道部に所属している主人公の未知は、気持ちのいい『いっぽん』を取れないまま、暑い夏を終える。 高校に入り、もう柔道はやらないと決めていた主人公だが、そこで最後の試合の相手と再会する…… 少女×柔道という面白い題材。ゆるい部活モノの雰囲気はなく、技の応酬の描写も本格的。その熱量は『あさひなぐ』を彷彿させる。画力も高く、キャラはほどよくデフォルメされていて可愛い。期待の新連載作品。もういっぽん!村岡ユウ5わかる
にわか2018/10/18現実がちょっと夢ある世界に見えるようになる日常生活の様々な問題を乗り越える、彼女たちのクセある「やりかた」をまとめた短編集。 面白かった。読み終わった後に「もしかしたら、あの同僚もこんなことを……」って思わせてくれる。現実世界にちょっとした夢をもたせる力がある。 個人的には自身のあられもない姿を撮り、エロ本に加工し、ボロボロの状態にして河原に置いておく、OLの話が好きだった。発想の勝利。彼女のやりかた田所コウ2わかる
にわか2018/10/18ネタバレ昆虫料理ラブコメディー「キャッチャー・イン・ザ・ライム」背川 昇の読み切り。 主人公はある日、生物部のカエルに毎日、恋人のように会いに来る女の子が、エサ用のゴキブリを口にしようとしているところを見かける。カエルに似ている主人公はそれをきっかけにデートすることとなるが、昆虫採集からの、お家デートで昆虫料理。この境遇は天国か地獄か。新感覚の昆虫料理ラブコメディー。 昆虫料理というと、鉄鍋のジャンを思い出すが、こっちは可愛い女の子が採取したての虫を調理する分、強烈なインパクト。身近な昆虫が多いのもなんとも言えない。 スキな子のお家デートで昆虫料理。なんとも微妙な気持ちになりそうだが、味は美味しいらしい。いつか食べてみるか…… あなたのためなら虫も食える背川昇
にわか2018/10/18「幼女戦記」作者の描くテロとカルトの授業!アニメ「幼女戦記」で話題を掻っ攫った原作者「カルロ・ゼン」がモーニングに参上。漫画はモーニングゼロから、遂にデビューした石田点。 内容は流されやすい青年が、大学のゼミでテロとカルトについて教授から教わるというもの。ただ、原作が原作だけに勢いが凄まじい。漫画担当の画力も高く、表情が動く動く動く。読むとしばらく頭に残りそうな衝撃作品となりそうだ、期待。テロール教授の怪しい授業カルロ・ゼン 石田点1わかる
にわか2018/10/18ネタバレメイコの遊び場について語ろう📷今週はだまるさんが転んだ。 導入の「明日のジョー」を読んだことと、だるまさんが転んだが結びついて、夜の『遊び』になったのは面白い。ちょうど子供の連想から生じたものという感じがする。最後のオチまでの流れは見事の一言メイコの遊び場岡田索雲1わかる
にわか2018/10/18今週のとりぱん猫は可愛いけど、飼うの大変なんだなぁ。朝から吐かれるのは気が滅入りそう。やっぱ愛が必要ですね 最後のコマの栗が美味しそうだった。秋の味覚も始まりですね~とりぱんとりのなん子1わかる
にわか2018/10/18「失われた食」を蘇らせる探偵譚既に失われてしまった料理「ロストフード」を百の舌を持つ探偵が、蘇らせていく話。 個人的に、この漫画の面白いところは扱われている「ロストフード」が実在していること。「ターザンカレー」「デニーズのジャンバラヤ」。食の再生と共に問題解決を目指していく「探偵要素」もちゃんとしている。題材もストーリーもいまのところバッチリ。早く次が読みたいロストフード赤名修4わかる
にわか2018/10/18日常からふわっと浮く瞬間「メメント飛日常」カラシユニコの読み切り。 魚談義から始まるちょっと新しい青春漫画。前作を読んだ時にも感じた、小さいけどたしかな喜びを覚えた時に人が感じる、ふわっとした非日常感を独特の感性で描写できるところが素晴らしい。 特に今作では指先で感じた水の感触から広がっていく、主人公の空想世界が綺麗で、どこか親しみを覚えるものだった。また、この人の青春漫画を読みたい。魚に声があったならカラシユニコ
にわか2018/10/15ネタバレ「遊☆戯☆王」高橋和希による新感覚ミステリ開幕人気雑誌には掲載しているものの打ち切り間近の漫画家の主人公、坂巻は、自分の漫画に事件関係者しか知り得ないはずの殺人事件の「印」が描き込まれていることを知る。真相を知るために獄中にいるというアシスタントに会いに行くが…… 漫画を通し「真実」を突き止める、新感覚のコミックミステリーの始まり。「遊☆戯☆王」初期みたいな心理戦が見られるのか、楽しみ。THE COMIQ高橋和希1わかる
にわか2018/10/15まさに「かわいい顔して甘くない」かわいい顔して甘くない、ねむようこ作品の「まさに」って部分だと思う。女の子は本当に可愛らしいんだけど、ただ可愛いだけじゃない。綺麗な薔薇にはトゲがあるってのとも違ってて、なんというかリアル。感情の揺れ動きとか、執着とか、あるいは無関心とか。どれもなんだかホントっぽい。そこが楽しくて、ちょっと怖い。そんな物語が宝箱のように詰まっている。 ねむようこの本領発揮って感じのとても良い短編集だと思う。くらすはこ HOUSE IS WONDERLANDねむようこ
にわか2018/10/15顔のめっちゃ怖い天使この作品の次に描いた漫画が「CLAYMORE」だと知った時、とても驚いた。それくらい真っ直ぐに楽しめる青春漫画。 顔がめっちゃ怖いがゆえに最怖のヤンキーだと思われている主人公は、テンパると奇声をあげながら迫ってくる。彼はたしかに怖い! けどまぁ実際は優しい。勘違いされながらもちょっとずつ周りに彼の本質が伝わっていく、そんな漫画。思いつきのような設定を無理なく楽しく続けていった良い作品エンジェル伝説八木教広
にわか2018/10/15赤ちゃんのいる家庭で読みたい愛情ご飯漫画📷家族が一体となって、赤ちゃんの面倒を見ているという空気感がとても良い。ほのぼのと皆で仲良く暮らしているのが伝わる描かれ方をしている。 なにより素晴らしいのが作中に出てくる赤ちゃんのためのレシピが最終ページに載っていること。監修も完璧でイタリア料理の火付け役にして「ま・ごはん 0歳児からの愛情レシピ」の著者、片岡護。レシピは赤ちゃんがいないのによくよく眺めてしまうくらいしっかりしている。 赤ん坊のいる知り合いがいたら、教えてあげたい。そんな温っかい漫画だ。宝ちゃん、あ~ん!ウラモトユウコ1わかる
にわか2018/10/15新感覚キャンプ漫画独りでキャンプをし、自然の醍醐味を味わうことに喜びを覚えるおっさんの元に現れたのは、おっちょこちょいな女性。ただのキャンプ漫画ではない、「ふたりソロキャンプ」の始まり! ビア缶チキンは旨そうで食べたくなった。キャンプ場でのご飯はやはり格別だから美味しそうに描けているのは強い。キャンプに使える雑学も程よく入っているのもポイント。個人的には恋愛方面にいかなければいいが、どうだろう。今後も追っていきたいふたりソロキャンプ出端祐大5わかる