かしこ
かしこ
2022/02/06
ネタバレ
どことなく懐かしくて新しいファンタジー #1巻応援
売野機子先生は「MAMA」「薔薇だって書けるよ」を読んでからのファンで、ほとんど読んでいると言っても過言ではありません。だからこそ新作「君に会いたい」はゴリゴリの本格ファンタジーで驚きました…!元から多作な方だな〜と思っていたのですがここまでとは。かっこいいです。しかもどことなく懐かしい…オールドスタイルなファンタジーなのもキュンとするポイントです。 雪の国の王子様キスリムと火の国のお姫様ウルルは相思相愛の婚約者同士でしたが、キスリムが次期王として頼りないからとウルルの父から婚約を破棄されてしまいます。しかし2人は離れ離れになる直前に「お互いの国の真ん中で再会しよう!」と約束するのです。そして13歳で成人したキスリムは、王位継承位のない王子アルと、翼のないドラゴンと共に雪の国を抜け出します。 雪の国では過去に伝染病が流行した影響で木が一本もなく、王子達はほとんど隔離された状態で成長したなど、まだ真相が伏せられてるところもありますが、ストーリーはとにかく疾走感がすごいです。キスリムはとにかく真っ直ぐな男の子なので逆境に負けずグングン先を進んでいくし、ウルルも「お互いの国の真ん中で(再会しよう!)」と約束した通り、ただ待っているんじゃなくて城を抜け出して会いに行くガッツがあるんです。 そしてこれはものすごいネタバレになるんですが、1巻のラストで2人はほぼ再会できちゃってるんですよ…!!え〜早っっっ!!2巻どうなるの??!みたいな。続きが読みたくてウズウズしてます。