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勝手に武富健治先生は同人誌出身だと思ってたのですが違いました。19歳でアフタヌーン四季賞に準入選されますが、雑誌掲載デビューは27歳で掲載誌はビッグコミック増刊だそうです。そこから世間に注目されるまで数年かかり、その合間に同人活動をされていたとかで、なかなかの苦労人だったのですね…。
この短編集には上記の受賞作とデビュー作が収録されていて、面白いのは両方とも主人公の名前が「鈴木章」だということ。武富先生は漫画家として節目となる作品の主人公には「鈴木章」と名付けているんだそうです。
まさに羽化する前のサナギだった頃のような作品集ですが、作家として軸の部分はずっと変わっていないんだなと思いました。