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2021/02/19
会社員ねこ田の社畜な生き様 #1巻応援
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毎朝電車に乗って会社勤めをしている人だったら、社畜ではなくても「ある〜」って思うところがたくさんあると思います。 朝起きた瞬間から「帰りたい」って思うし、人間みんながやりたいこととか夢をもって生きてるわけじゃないし、自分より成績が下の人がいると安心するし、めちゃくちゃ行きたくねぇなって飲み会も、行ったら意外と楽しかったこともあるし、サボっちゃおうかなって思うだけで絶対サボれないし・・・。 会社勤めって最悪なところだけじゃなく、最悪な中でもたまに見つけるちいさな光もありますよね。意外とそれだけで続けられたりする。ねこ田にとっての片山さんの存在ってまさにそれだと思います。どこにでもひとりはいるんですよ、優しいというか、害がないというか、心のなかで勝手に心の支えに位置づけられる人。 だから友達みたいに仲が良かったわけじゃないけど、辞めるとなるとショックなんですよね・・・。 片山さん不在の会社をこれからどう生き抜いていくのか、もしくは抜かないのか。2巻以降もねこ田の生き様をしかと眼に焼き付けようじゃありませんか。 それにしても、ねこ田の仕事って一体何なんでしょう・・・?謎すぎて不安になるくらい謎なんですよね。私が知らないだけであるのか?0と1をひたすらに打ち続ける仕事が・・・。
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2021/02/18
ネタバレ
ソレミテで終わりじゃなかったの!?
「ソレミテ~それでも霊が見てみたい~」でこの話はとっく終わってるものだと思いこんでたので、こんなものが出てると知らずに今まで生きてきました。 あまりにも霊感がないふたりが、このおばけ道ではまず「霊感を身に着けよう」と様々なことにチャレンジします。 滝行・催眠術・ダウジング・バンジージャンプ・宇宙パワー(?)などなど。 霊感に通じるのか微妙なものばかりと思いきや、塩を頭からかぶって清めるという行動によって石黒PがESPカード(伏せられた5枚のカードそれぞれに描かれたマークを当てるやつ)で予想外の力を発揮したところには胸踊りました。清めの塩すげえ!!! しかし、ある意味そこがピークだったとも言える。そこからは前作同様、これでもかと"持ってなさ"を発揮していくおふたり。さすがとしか言いようがない。はっきり言わせてもらうとこのふたりじゃなかったら成立しない企画ですよ。あれだけのことをして、あれだけの人の協力を得て、あれだけ色んな所へ(時には海外まで)行って、なーーーーーんにも起きないんですから。廃校でかくれんぼしても普通に遊んで普通に寝泊まりして普通に朝迎えちゃうんですよ。 なんか少しだけ文句言ってるような感想になってるでしょうか。勘違いはしてほしくないですが、漫画としては非常におもしろいです(笑えるという意味で)。それ町ファンとしてもタッツンが眼鏡キャラになった所以を知ることができて良かったです。 かくいう私も霊感は限りなくゼロです。なので死ぬまでに一度くらいは心霊体験がしたいという気持ちはものすごくわかります。しかし、じゃあ事故物件や心霊スポットにいけと言われたら絶っっっっっっ対に嫌ですね。なぜって怖いから。 このおふたりは、とにかくおばけを見るんだ!!という好奇心が強すぎて、恐怖という感情をどこかへ置いてきてしまってる気がします。
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2021/02/16
ここにもあった「ぬい」の漫画
最近読んだぬいパパという漫画で大人がぬいぐるみと暮らす生活のことを知ったのですが、 https://manba.co.jp/topics/27839 この「ゆみとくるみ」も1冊にぬい活の魅力がギュッと詰まってるような漫画でした。 この漫画ではおしゃれをしても「お母さんみたい」と言われてしまうような垢抜けない地味な女性が主人公で、会社の同僚から心無い言葉をかけられたり差別されたりしてすべてに後ろ向きになっているところに、ぬいぐるみの「くるみ」に出会ってから徐々に前向きに変わっていくという話です。 ちょっと引っかかるのは、くるみとの生活を楽しみ始めると、同僚から受けた扱いなども「自分の視野が狭かっただけだ」と納得する場面があるんですが、個人的にはそれで済ますのは都合が良すぎないか…と思ってしまった(^_^;)視野の狭さとか関係なく雑な扱いを受けていると感じたので…。 それでも主人公がくるみを愛して、世界が広がって、このままの自分でいいんだと思えたことは何よりも素晴らしいことだし、そこに水を指すような考えは野暮か〜と思うに至りましたけど。 こういうぬいぐるみと生きる人を描いた漫画を読むことで、自分も!と思うわけではないですけど、ぬいぐるみに限らず保護欲?庇護欲?を掻き立てられる存在が身近にいると、自分の足で立たないとな、とシャキッとなるのかなーと思いました。
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2021/02/04
ネタバレ
痛い、苦しい、でも最高に笑える #完結応援
漫画よりも前に原作小説を読んでいたので、この夫婦が作中で別れることはないとわかっていながらも、やはり「さち子が慎さんに捨てられたらどうしよう」って読みながらずっと考えてしまいます。読んでると、笑っていいのか悪いのかわからないところがあるんですが、面白いと思ったら声出して笑っていいし悲しいと思ったら思いっきり泣いていい漫画だよな、と改めて思います。 個人的なNo.1爆笑ポイントは「高山病」のところです。 読んだ人はみな思うと思いますけど、ほんとうにゴトウユキコさんの作風と物語が合っています。慎さんのイメージとかもうそのままだなと。どう表現していいのかわからないですけど、ぬるっとじめっとした感じとか、ふとした瞬間の笑顔とか、シンプルでもないけど情報量も過多じゃない丁度いい感じが魅力的で非常に読みやすい。キツイ内容だと思って読むのを躊躇してる方にも、おすすめできる作品です。 小説を読んでいるときは、こだまさんってそう遠くない未来に死ぬんじゃないかと思ってたんですけど、新作も出版されてるし、よくTwitterしていますね。よかった。
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2021/01/27
ネタバレ
最終巻まで読んだ感想を正直に書きました!
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いろんな意味を含めて、すごい漫画でした。どんな意味を含んでるかというのを以下に記します。 読んでいる途中からなんとなく思ってましたけど、これはニジという動物をとおして生き物を飼育することの大変さや楽しさを伝えるような漫画なんかじゃなくて、なんというか、なんてカテゴリに入れたら良いのか全くわからない漫画ですね。ペットあるある的な描写も入れ込みながら、それ以上にニジイロテンゴクオウムの生態が明らかになればなるほどそれがあまりにも特殊すぎて、でも特殊なのにファンタジーってわけじゃないから、「ニジ、居そう」なんですよね………。その違和感(なのか?)が絶妙。 そして包み隠さずにいうと、「可愛い・愛おしい」と「キモい・こわい」が常に同居してる漫画です。キモいっていうのは作品に対していってるんじゃなくて、ニジイロテンゴクオウムに対してです。そこに作者の狙いがあるかどうかはわからないので置いておいて、まず、ペットって可愛いだけじゃないじゃないですか。だからニジの存在も可愛い面と同じくらい、ウッ、という面もちゃんと描かれてて、うんうん動物ってこうだよね〜〜ってなるんだけど、なるんだけど、ニジイロテンゴクオウムの場合は他の動物とは違って、人間同士の間で育まれる愛情とほぼ同様のものを飼い主に対して持っていて、しかもそれを生きる糧としていて、もしそれが失われると(例えば飼い主が結婚するとか)、自傷したりストレスで死ぬから、そんなん私がクロ(主人公)だったら発狂してるかもしれん…とか思っちゃいますね。そんな生き物と一緒に暮らせます…?無理〜! むしろニジイロテンゴクオウムを飼うことによって人間が負わなければならない負担や障害、犠牲などをリアルに伝わるように描いたんだったら納得できます。だとしたらほんとにすごい。 でももし、"ニジという天使のような可愛い子に出会ってクロを取り巻く世界が変わって幸せになりました!"みたいなメッセージしかないならズッコケちゃうね。 まあそこの正解を知りたいわけではないですしまったくの見当違いかもしれないし、それならそれでいいです。 「いい話だった…!」だけでも全然良かったんですけど、ちょっとそれで済ますのは自分の中では「嘘」だなと思ったのでこうなりました。
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2021/01/25
「ぬい活」という文化を知る #1巻応援
異世界の王子が日本のぬいぐるみ文化に感銘を受け、"ぬい"として転生するところから物語が始まります。そしてぬいとなった王子と運命的に出会った青年・国丸とのほんのりBL風味な微笑ましいドタバタライフがストーリーのメインですが、何も知らなかった私には今は当たり前に存在している「ぬい活」という文化について知れたことが何より大きかったです。 世の中には人の心の隙間を埋めてくれたり、無償の愛を注げるような存在は無数にあると思いますが、そのうちのひとつ、「ぬい」を愛でる文化はこんなにも大規模なものだったんですね。#ぬい撮り、#ぬい服 などをSNSでタグ検索すると、大事に愛されている子達が出てくる出てくる。 読んでいたなかでも衝撃的だったのは、購入したぬいを「うちの子としてお迎え」する儀式。いわゆるもともと商品に付いてるタグを、もし経済的に困ったときに高値で売れるよう付けたままにしておくんだそう。そして正式にうちの子にすると決まった際に初めてタグを外すという(もしかしたら漫画オリジナルの演出かもしれないけど、実際にありそうだなと思った)。 と、そうした知られざる「ぬい」の世界を知ることができた1巻でしたが、キスして人間になったりぬいに戻ったりする王子と恋愛経験なしのオタク青年・国丸の関係に大きな変化が生まれる(かもしれない)2巻、期待大です。
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2021/01/21
たとえ世界が終わっても変わらないもの
おそらくなにかウイルス的なもので世の中が荒廃し、多くの人が亡くなってしまった世界で、生き残った人たちがどう生きるか。 それは意外と、いまと変わらないかもしれない? 主人公の漫画家志望の女性・真野さんと、編集者の男性・K澤さんがひたすら連載を目指して打ち合わせをしているところが描かれます。しかしネタを出すにも「もうそれはあるんだよな…」というものばかり。これ、今と対して変わらないな…?(そういう話の中に実在の作品名が出てきたりするのが笑える) ただ、ところどころになにか得体のしれない不安感は漂っていて、例えば編集のK澤さんの正体が謎なところ。漫画編集であることは間違いないようですが、意図的に顔を見せないように描かれているし、過去に何が秘密を持っていそう。そこが読んでいてずっとこわい。あとは、現在進行系でどんどん人が死んでいっているのが話の流れでわかること。 そういう世界観でありながら、ネタ出しのためにしてるふたりの会話が面白くて、感心する所も多いです。死生観について話しているところでは思わず「あ〜」という声が出た。 ページ数もあまり多くなくサクッと読めるのでおすすめしたい。
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2021/01/20
ネタバレ
こんなことなら読むんじゃなかったよ #完結応援
嘘です、読んでよかったです。 読みながら、勝手にハッピーエンドを期待していた自分の浅はかさが笑えます。3人がどんな気持ちでいたかをよく考えもせずに… と、そんな感じでセンチメンタルな気分になりました。こんな気持になるとは夢にも思わなかったのは本当です。 モリタシリーズのイメージが強いのでアブノーマルな人間が出てくるかと思いきや、自分の本心に真摯でいようとすればするほど人を傷つけていくような痛々しい男女の恋愛が描かれてました。 たぶん多くの人が「これで終わり?」と感じるラストだと思いますが、考えれば考えるほど、誰の立場になっても、「こうすればよかった」という答えは無いですね。なのであのラストが納得かと言われるとそういうこともない。「さとこがいなければ」という単純な話でもないから、誰かひとりだけじゃなく、場面場面でそれぞれのキャラクターの気持ちがまっすぐ響いてきました。 個人的には、ひろみとさとこはあれで終わりじゃないと思いたいですが…(諦めが悪い)。 今はまだしょうがないとしか言いようがないんだけど、同性と恋をしようとすると急に「覚悟」とか「開き直り」が必要になるの、嫌ですね。身も蓋もなさすぎるけど、3人共まだ若いから、まだまだこれから、という謎の老婆心が芽生えたのでした。 また新作読めるのを楽しみにしてます。