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嘘です、読んでよかったです。
読みながら、勝手にハッピーエンドを期待していた自分の浅はかさが笑えます。3人がどんな気持ちでいたかをよく考えもせずに…
と、そんな感じでセンチメンタルな気分になりました。こんな気持になるとは夢にも思わなかったのは本当です。
モリタシリーズのイメージが強いのでアブノーマルな人間が出てくるかと思いきや、自分の本心に真摯でいようとすればするほど人を傷つけていくような痛々しい男女の恋愛が描かれてました。
たぶん多くの人が「これで終わり?」と感じるラストだと思いますが、考えれば考えるほど、誰の立場になっても、「こうすればよかった」という答えは無いですね。なのであのラストが納得かと言われるとそういうこともない。「さとこがいなければ」という単純な話でもないから、誰かひとりだけじゃなく、場面場面でそれぞれのキャラクターの気持ちがまっすぐ響いてきました。
個人的には、ひろみとさとこはあれで終わりじゃないと思いたいですが…(諦めが悪い)。
今はまだしょうがないとしか言いようがないんだけど、同性と恋をしようとすると急に「覚悟」とか「開き直り」が必要になるの、嫌ですね。身も蓋もなさすぎるけど、3人共まだ若いから、まだまだこれから、という謎の老婆心が芽生えたのでした。
また新作読めるのを楽しみにしてます。
「多少退屈だけど平凡な私にはお似合い」、そう感じていた淡白で優しい幼馴染の彼とお付き合いをしていたひろみ。ところが、後輩女子のさとこから突然に、そして熱烈に告白される。ぐいぐいと差し出され、肌に熱を感じるほどの好意を前に、どんどん身体も心も差し出してしまうひろみ。恋なのか、承認欲求なのか、性欲なのかわからないこの熱情が彼女の人生を大きく変えてしまうことになる…。
「多少退屈だけど平凡な私にはお似合い」、そう感じていた淡白で優しい幼馴染の彼とお付き合いをしていたひろみ。ところが、後輩女子のさとこから突然に、そして熱烈に告白される。ぐいぐいと差し出され、肌に熱を感じるほどの好意を前に、どんどん身体も心も差し出してしまうひろみ。恋なのか、承認欲求なのか、性欲なのかわからないこの熱情が彼女の人生を大きく変えてしまうことになる…。