全ページ淡くてやさしいカラーが美しい。海辺の街に住む画家のおじいさんと、最近引っ越してきたひとりの少女が出会い、物語が始まります。
おじいさんは無邪気な少女に対して少し冷たくてぶっきらぼうな態度。
なんとなく町田洋さんの砂の都を少し思い出しました。

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ひとりの夜にあなたと話したい10のこと

ひとりの夜にあなたと話したい10のこと

心がざわざわして眠れない夜に、嬉しいことがあった夜に、こんなことをあなたに話してみたいのです。名前も知らないあなたの明日がきっとよい日でありますように──静かで美しく、どこか懐かしいイラスト作品やマンガで知られるカシワイさん。その独特な雰囲気から多くのファンをもつ著者が、「孤独」をテーマに描き下ろしたのが、この本、『ひとりの夜にあなたと話したい10のこと』。清潔で穏やかな、心細くてやさしい絵を楽しみながらページをめくると、たとえば、こんな言葉たちと出合えます。■うれしいことがあった夜はよく磨いて、宝物箱の中に仕舞っておくいつでも取り出して眺められるようにそんな光のかけらを持っているのを心に留めて日々をどうにか生き延びていくために■さみしい夜は遠くのことを考えるたとえば、海のどん底に眠るクジラの骨たとえば、天の川銀河の一粒の星この気持ちもこの命も遠くこの星に落ちてきて神様がまばたきしている間の出来事に過ぎないそれでもこのさみしさは確かにここにあってそれが切なくてうれしくなる■眠れない夜は眠っている生き物のことを考える曲がり角の家の犬車の陰で丸まる猫牧場の羊たち春を待ち焦がれる熊海中に立つ柱のようなクジラの群れその呼吸に合わせて息をしてみる人気イラストレーターが描く、ささやかなエールのようにかけがえのないいくつかの物語を、一日の終わりにそっと繙いてみてください。

幻想旅行記

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粘菌が操る小さな機械をお供に、世界をめぐる旅人。 彼が訪れた湖の底には、静かな街並みがあった── 圧倒的な鮮やかさと静謐な筆致で描く異世界旅行記。

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光と窓

光と窓

眩しい言葉と涼しい描線。漫画で新たに描き出す清洌な文学作品7篇。デビュー作『107号室通信』がロングセラー。イラストレーターとしても活躍の場を広げ続けるカシワイ、待望の第二作品集。自身が深く影響を受けた日本文学の名作を、柔らかく静謐に描き出します。新しい窓が切り取った、遥かなる光。 <収録作品>「夕日の国」「小さいやさしい右手」安房直子 「金の輪」小川未明 「こうちゃん」須賀敦子 「ごびらっふの独白」草野心平 「ひとつの火」新美南吉 「注文の多い料理店 序文」宮沢賢治

107号室通信

107号室通信

新しい才能が描く、漫画の地平を切り拓く初作品集。 光溢れるフルカラーコミック。 [植物][収集][記憶][宇宙] 四つの主題で描かれる、眩いばかりの空想群。 当たり前にあるものの突然の不在……「消失の朝」 見知らぬ誰かの言葉に高鳴る胸……「漂流」 世界を形作るものに気がつく時……「一片のねむり」 いつもの夜空が奇跡に思える……「天象儀の夜」 ささやかだけど忘れがたい18の物語。

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