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“竹やぶに生えてた子供を神様にするか人間にするか決めるのは最初に見つけた人間なんだよ” 8歳の夏、まりが竹やぶで出会った不思議な少女みちか。他の人とは違うルールで生きるように見えるみちかは、まりの同級生でいじめっ子の石崎からとても大事なものを奪ってしまう。責任を感じるまりはみちかに誘われ言葉で理解できる世界の外側へ足を踏み入れる──。『子供はわかってあげない』『水は海に向かって流れる』の田島列島が贈る、ちょっぴりグロくてうっかり神話なガールミーツガールの開幕です。
たぶんいろいろ元ネタはあると思う。
たとえば、オーストラリアの先住民族であるアボリジニの神話には、Almudj、thaynayという名前の蛇のかたちをした山神が登場するんだけど、その神様は人類が生まれる前に大地を這って、そこが山や谷になったっていう話があるんよ。(ちなみにその神話ではカエルも登場して、湖や川を創造したって話もある)
アフリカでは、祖神であるmawuが最初に作った神様が雨季になると雨を降らせる蛇で、大地に潤いをもたらしたり、逆に世界に災厄をもたらしたりすると。
ただ、みちかとまりの場合は、そもそもの世界観が日本神話や古事記をモチーフにしてるのは明らかだし、(田島先生は柳田国男の「先祖の話」に影響を受けてると思う)そう考えるといろんなルーツの神話がミックスされてるのかもなぁとか思ったり。
個人的には、下記のリンクで解説されている【へび女房】っていう民話がそれっぽいなって思う↓
一六九 蛇女房1蛇が女に化けて嫁入りする。2出産の現場を覗かないように訴える。3夫が覗くと蛇が子供を舐めている。4正体を知られた蛇は目玉一つ置いて去る。5a 子供が目玉を舐め尽くすと、再び現れてもう片方の目を与える。 b 領主に二つの目玉を奪われて二度と現
目玉をくり抜くっていう要素は石崎に通ずるから、この場合人間との子を産んだ蛇を、異界に連れ去られて喪失された石崎のアイデンティティに見立ててるのかもなーとか思ったり。
……とか考えたんですけど、まあとにかく蛇はいろんな神秘性の象徴かなと。
クソだる長文絡み大変失礼致しました〜
考察めっちゃ嬉しいです!その知識量は一体あなたは何者ですか?!