今更ながら、『宇宙兄弟』初読。
あれほど人気を誇ったアニメにも映画にもすれ違わない生活だった。 なのに、2024年の今日。 たまたまたまたま漫画アプリで目に入って、読んだ。読んでしまった。 そして、読み始めた冒頭から焦った。 「2025年」が未来のように描かれている。 いや、来年だぞ。すっごく近いぞ。 ということは、2024年の今、今すぐ読んでおかないと、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の舞台となった未来が過去になってしまったのと同じような、複雑な気持ちを抱きながら漫画を読み進めることになってしまう。 なので、慌てて読んでいる。 登場人物は優秀な弟と凡才な兄かと思いきや、兄もかなり優秀。くすぶってしまっただけで、ものすごく優秀。 宇宙へ行くんだもんな。そうだよな。 読みながらも、ふと思う。 なぜ私は今まで読まなかったのか。 タイムリミットに焦りながら読んでいる。 漫画の中の未来を未来にしたまま、読むために。
子供の頃に、「宇宙飛行士になろう」と約束した兄弟の物語で、宇宙飛行士を目指す上で、さまざまな試練を乗り越えていきます。宇宙飛行士になるまでの過程で何が必要になってくるのか、ふわふわとした夢物語ではなく、非常に具体的に描かれています。
主人公ムッタ(兄)の見た目はモジャモジャでダメ男っぽいですが、宇宙飛行士試験を受けるくらいには有能です。主人公が有能すぎると感情移入しにくいものですが、ムッタがとても人間くさくて共感できるので、自分も宇宙飛行士を目指しているかのような気持ちで読めます。そして、夢を追って宇宙を目指している姿を観ていると、自分が子どもの頃に抱いていた夢を思い出させてくれます。
また、色々な登場人物が出てくる中で、それぞれの人に名言が出てきます。子供より、むしろ大人の心に刺さる名言がたくさんあります。
お仕事マンガとして、チームにおいて自分が果たす役割などについても考えさせられます。成長していく登場人物たちを見ていると、自分も頑張らなくちゃと活力をもらえます。社会人の方にもぜひ一読をおすすめします。