最期死ぬ前に何を食うか
最初読んでドリフターズ思い出しました。 偉人たちが死ぬ前にレストランへと飛ばされる… 織田信長、マリーアントワネット、カエサルその他諸々 もう死んでしまってこの世にいない有名偉人が最後に食いたい料理を食えるというもの。 粋だな…と!!! マリーアントワネットの話で「よく死ぬ前に何が食べたい?というけれど病気で衰弱してしまっていたら食べられるものじゃない。食べることができたらちょっとは救われる気がする」というセリフが出てくるんですけど、きっとその通りなんですよね。 最後のご飯ってその人の人生を語るには相応しい時間、それぞれがそれぞれのご飯を食べて納得して戻っていく。 不思議ですが作風が明るいので読んだ後ほっこりします。 表紙がミュシャのポスター調に統一されてるのでレストランポスターっぽくておしゃれ。 なかなか奥が深い料理漫画です。
死ぬ前に何が食べたい?を具現化してくれるレストラン。
歴史上の偉人たちが死の間際にタイムスリップして、彼らの最期の望みを叶えてくれる。
偉人たちのキャラクターが画一的でないところがまた魅力的。ヒトラーはこう、ジャンヌダルクはこう、土方はこう…という見方を覆すというほどではないけど(カエサル≒江頭2:50、ガンジー≒波平には覆されたけど)人間らしい解釈で描かれているのが面白い!
普段は超絶ネガティブで割と駄目人間な園場さんがわがままなオーダーに素晴らしい料理で答えていく様は、もはや禅問答。生とは?死とは?という根源的な問いにあくまでも軽やかに答えていく。
料理漫画なのに壮大だなと思ったけど、食事は生命活動の根本であり喜び。美味しいものを美味しいと食べられることに、生きていることに感謝したくなる漫画です。
ホタルイカのブランダードめちゃくちゃ美味しそう
ホタルイカの干物ってライターで炙って食べる以外にもこんなすてきな食べ方があるんだね