渡る世間は鬼ばかり、
鬼には悪魔の力でやり返してやる、みたいな漫画でしたね。
連載当時はまだイジメなんて言葉は無かったと思いますが、
ほぼイジメみたいな理不尽な扱いを
され捲っていましたね魔太郎君。
今ではそういうイジメにたいする解決話、スッキリ話として
動画や録音等の証拠を押さえましたとか、
権力のある人を味方につけてやり返しましたとか、
ありそう出来そうでいて実は現実に実行するのは難しいという
結局は漫画だから上手く行っているだけの
「机上の空論的な復讐譚」が結構多いと思います。
魔太郎がくるは良い意味で、どうせ漫画なんだからと
ストレートに「呪術などによる夢の復讐譚」
を見せてくれた作品だったと思います。
実現できそうで実は難しいリアルっぽいだけの復讐話よりも
最初から漫画だからこその夢ですよ、という漫画。
こういう漫画だったからこそ、
読んだときにそこそこスッキリ出来たのかもな、
とも今更ですが思ったりします。