主役が茄子
黒田硫黄って頭の中に思い浮かんだシーン全部を描き出すことが出来るんだと思う。キャラクターの表情やポーズとか風景描写に何一つ不自由がない。ストーリーもそう。このマンガはどの話にも茄子が出てくる短編集だけど、シュチュエーションはそれぞれでSFだったり時代物だったりする。アニメーション映画にもなった「アンダルシアの夏」も収録されてるけど、動画でなくとも躍動的な絵とコマ割りで完成されているなぁと思いました。これをアニメにしたい気持ち分かる。壮大なストーリーや驚くような見せ場もあるけど、個人的には日常のささやかな一場面とか小さな吹き出しのセリフにぐっときます。流し読みは出来ない。向き合う程に面白いマンガだと思います。