ネタバレ
好きとしか言えない

一番下のコメントへ

ノーベル文学賞を受賞した「戦争は女の顔をしていない戦争は女の顔をしていない」のコミカライズ。

1話は「従軍洗濯部長政治部長代理」という肩書を持つワレンチーナという女性に、戦争の記憶を尋ねるところから始まる。
部屋にサモワールが置いてあることから、ロシアなんだろうなとなんとなくわかる。

手の爪が抜け、腸がハミ出ても、臭い石鹸でひたすら洗濯。
そりゃ当然誰かが汚れた軍服洗っていたはずだけど、そもそも「兵士の洗濯物を洗う役割の人がいた」ことなど想像したこともなくて、急に戦争が現実味を帯び身近に感じられた。

愛情深く女の子たちを導いてきたワレンチーナが言う、「女の子は女の子ですから」というセリフが最高…。
夜中に抜け出したり、森の中で踊ったり。
どんなに過酷な世界でも、変わらなかったものがある。それが「女の子が女の子らしさを失わなかった」ということ。

命のやり取りにくらべれば取るにならない些細なことだけれど、守り抜くのはむずかしいもの。「戦争ですら女の子らしさを奪うことができなかった」という事実が、現代を生きる自分にとっては唯一の救いに写った。たとえそれが、この「洗濯部隊」の少女たちだけだったとしても。

苦役を耐え忍び、お互いを思いやる優しさ、いたずら心。
女性が備えてる辛抱強さと明るさが愛しくて、好きとしか言えない。

「あまりに恐ろしい戦争だ」「悲惨すぎる」「一言で言えば、ここに書かれているのはあの戦争ではない」……500人以上の従軍女性を取材し、その内容から出版を拒否され続けた、ノーベル文学賞受賞作家の主著。『狼と香辛料』小梅けいとによるコミカライズ。

ノーベル文学賞...

コメントする
reread
また読みたい
フォロー