各回で演じた犯人が違うとなると話は複雑になっていきますが、果たして心の手に負える事件なんだろうかと心配にもなります。まあ作者次第ですが。 おっしゃるとおり、確かに翼は非常に歪んだ性癖の持ち主です。明音の行方不明当日に心とすれ違いざまに自分は幼児だった明音の面倒を見ていたことを話していますが、育った背景も訳ありに見えます。同様にウサギ、千夏、明音の犯人もまた大いにかたよった人格の持ち主です。佐々木紀子は翼の本質を知った上で、というかもしかしたら同じような背景がある者として一緒にいるようにも思えます。あの感情の変化のない表情。そしてあの表札、紀子の立派な表札に紙で貼り付けたように翼の名前。あれが2人の立ち位置の象徴に見えます。 まだ他にもいるのかもしれませんが、陰のあるキャラクターたちが持っている過去や相関関係が分かってこないと事件の本質が見えてこないのかもしれないです。 鈴が被害者になっているのかは自分としては断定できないですが、元の世界では確かに埋もれているところを翼に発見され、しかもあざあり。第2の世界では明音行方不明当日、顔に原因不明のあざを付けて帰ってきます。確かに十分可能性はありそうですし、鈴は物語全体でカギを握っている重要なキャラクターに見えてきました。本人が認識してるのかどうかは分かりませんが。
@なおなお

私が言いたかったのは、性格が極度に屈折するのは幼少期の性虐待の加害者ではなくて被害者の方ってことです。(加害者の方も、もちろんかなり歪んでますが、それより遥かに被害者の方が歪みます。
幼少時の経験はそれだけ人格形成に決定的な影響を与えるということですね。)
それも性虐待の被害にあいはじめてから、割合短期間で歪み始めます。彼ら/彼女らは、多重人格を発症することが少なからずあるのですが、その裏人格は非常に残虐です。私の身近にいる元被害者も殺人願望をよく口にします。
つまり、明音ちゃん以外に性虐待の被害者がいるとすれば、その子供は強烈な殺人願望を持っていておかしくないということです。

各回で演じた犯人が違うとなると話は複雑になっていきますが、果たして心の手に負える事件なんだろうかと心配にもなります。まあ作者次第ですが。 おっしゃるとおり、確かに翼は非常に歪んだ性癖の持ち主です。明音の行方不明当日に心とすれ違いざまに自分は幼児だった明音の面倒を見ていたことを話していますが、育った背景も訳ありに見えます。同様にウサギ、千夏、明音の犯人もまた大いにかたよった人格の持ち主です。佐々木紀子は翼の本質を知った上で、というかもしかしたら同じような背景がある者として一緒にいるようにも思えます。あの感情の変化のない表情。そしてあの表札、紀子の立派な表札に紙で貼り付けたように翼の名前。あれが2人の立ち位置の象徴に見えます。 まだ他にもいるのかもしれませんが、陰のあるキャラクターたちが持っている過去や相関関係が分かってこないと事件の本質が見えてこないのかもしれないです。 鈴が被害者になっているのかは自分としては断定できないですが、元の世界では確かに埋もれているところを翼に発見され、しかもあざあり。第2の世界では明音行方不明当日、顔に原因不明のあざを付けて帰ってきます。確かに十分可能性はありそうですし、鈴は物語全体でカギを握っている重要なキャラクターに見えてきました。本人が認識してるのかどうかは分かりませんが。
@なおなお

佐々木紀子はとにかく怪しいですね。二回り目のお泊まり会の時に、学校に来ていたシーンも引っかかります。

殺人犯の息子が事件の真相を辿るクライムサスペンス にコメントする

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なおなお
1年以上前
テンポよく話が進んだ。犠牲者が7人も入れ替わったことが大きな変化だ。先週号でお泊まり会前日が再現されたが、町をあげた運動会みたいに村人が集まっている。確認できなかったのは三島夫妻、佐野の妻、校長くらいか。思ったよりもイベントが多い。前回もそうだったのかは分からないが。前回も心の教え子以外にも9人の子供たちが亡くなっているが、今回も上下級生が含まれている。ちょっとこれだけでは状況がつかめない。しかしこの時代でのデータを調べたことは評価できる。そして作者からの読者への挑戦、まるで「混乱してきたでしょ?」と微笑みを浮かべられているかのようだ。 あの絵は風速計の絵と同じ作者ということで2人の意見は一致。住所は鈴と同じエリア。今が連載開始から少したった2017年の「もうじき暑くなる」季節なので、2年近く送り続けられている。「他に変わったこと」があったのかはもちろん分からない。鈴とは次回再開できるみたいだが(次号予告ページに珍しく登場している)、佐野が言葉に詰まったのは子供ができたが結婚していない、ということだろうか。最後のコマの玄関には一人分の靴と傘しかないのも気になる。そして急に一人で姿をくらまし、東京からわざわざ事件の地に近い所にいた、というのも気になる点だ。彼女なりに何か心当たりがあって父のため、自分の人生を犠牲にして行動してるのだろうか。次号の「意外な事実を告げられる」のが楽しみ。長編になりそうだ。元の世界でも鈴がいなかったのも同じ理由なんだろうか。

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なおなお
1年以上前
作者の東元さんも、ここで意見を交わしたすべての方々もお疲れ様、そしてありがとうございました! 今回はエピローグ回として、佐野家のみんながそろって仲良くしているのがやはりなによりもうれしいです。今回登場の心は我々の知っている心ではないので、「良かったね」は父の佐野文吾に言いたい。この微妙な違和感が心に関する「テセウスの船」なんだろうなと思うし、であれば心が89年で亡くなることは予定通りなのかもしれないです。もちろん「僕だけがいない街」のように、ドラマ版は違うエンディングというのもアリだと思います。 映画で言えば今回は主題歌がエンディングのテロップと一緒に流れる中でのストーリーのようなイメージを感じました。そして最後の最後、ご指摘のとおり、まるでホラー映画のエンディングのような終わり方になりました。 毎回現代で登場する週刊誌によればみきおは「都内某所」にいるようです。そして最後のページでは「さっぽろテレビ塔」のそばにいます。しかも佐野家の直前に描かれたテレビ塔は微妙に景色が違うように思うので、塔からみた方角は違うものの結構近くにいるし、一体何をする気だ?という気分になりますね。週刊誌の質問にもちゃんと答えてませんし。 単行本の6巻だったでしょうか、ほとんど9話で収まっているなか、10話押し込んだのがありました。もしかしたらこの頃に残りの話数でどう締めくくるか決められていたのかもしれないです。 「もう少し掘り下げて欲しかった登場人物」、同感ですし、はっきり言って心と文吾とみきお以外は、特定の活躍回以外はモブキャラに見えてしまいますし、ドラマ化の際にこれは課題だと思います。できればあまりいじくって欲しくはないです。 木村さつきは生きていたら、結局出所したみきおの面倒を見ようとするかもしれないので、可哀想ですがいなくて良かったのかもしれないです。 鈴は整形してないこっちのほうがやっぱりいいです。ただ眉毛を剃ったのはちょっとだけ残念です。 最後に、佐野文吾「クソ父」が書いたタイムカプセルのメッセージ、事実上これが作者からの作品を通じたメッセージだと思うので、重く受け止めたいと思います。この回の心は「は?」でしたが。。 本当に皆さんありがとうございました!
科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌
ちょっとエッチな空想生物生物学
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ゆゆゆ
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異世界の知識を武器に、蜘蛛人間娘とか鳥人間娘とか魚人間娘とか、クリーチャー娘とのハーレム実現にむけて、まい進する男・栗結大輔。 いちおうじゃなくても年齢指定な性描写はあるんですが、そのシーンの合間に賢者モードのような勢いで書かれるクリーチャー娘の生態。 思わず、外骨格、内骨格という点が気になってきます。 ファンタジーなのに、とってもバイオロジー! クリムスがクリーチャー娘を助けつつ、「ハーレム王になる男!」と言っていることを除けば、実地調査で言葉から異世界の生き物を紹介する『ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~』の生物学版です。 例外条件がひどすぎますが、生物学的にクリーチャー娘を調べるときはすごく淡々と、そして喜々としていて、それはそれで変態みを感じます。 途中で出てきた筋肉マッチョなおじさんに見覚えがあって調べたら、『魔法少女プリティ☆ベル』の作者さんでした。ぶっとんでいて、おもしろいはずです。 ちなみに、クリーチャー娘たちは見た目は未成年でも、クリーチャー娘の世界的には全員成人なので、セーフだそうです。
生きのびるための事務
人生を変える《事務》の捉え方・やり方 #1巻応援
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兎来栄寿
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建築家で作家でアーティストの坂口恭平さん。マンガ好きにとっては『月刊スピリッツ』での連載のイメージも強いでしょうか。 そんな坂口恭平さんが、noteで執筆していた「生きのびるための事務」を『みちくさ日記』の道草晴子さんがコミカライズしたものがこちらです。 私は元のnote版を少し読んだ程度だったのですが、改めてこのコミカライズ版で通読すると本当に素晴らしい内容だなと感じると共に大きな勇気をもらえました。 皆さんは「事務」というとどういうイメージがあるでしょうか? 「メインの仕事とは別に存在する、やらねばならない多量の雑務」 「面倒くさいもの」 「堅苦しくて地味な仕事」 そんな風に捉えている人も少なくないと思います。かくいう私も、書類作成や確定申告などやりたくもない事務に時間と労力を割かねばならないのが辛く感じる人間です。しかし、この本を読むと「事務」というものの概念ががらりと変わります。 この書は、筆者が普通の就職はできず将来何をして良いのかも定まっていなかった大学4年生のときの筆者が、イマジナリーフレンドのジムを通してどうやって生きのびていけば良いのかを体得していった実体験を描いたものです。 家賃28000円の家に住み、日雇い仕事をして月給12万円ほどだった坂口さんが一体どのようにマインドと行動を変えて1000万円以上を稼ぎながら自由にやりたいことをして生活できるようになっていったのか。 ピカソやデュシャンなど、名だたるアーティストたちも事務をやりながら生きのびていっていたことに触れながら、 「≪事務≫こそが創造的な仕事を支える原点」 「≪事務≫は継続することでどんどん伸びていく」 「冒険があるところに≪事務≫がある」 「死ぬまで好きなことをやる続ける人生において、≪事務≫は好きとは何かを考える装置」 「会社設立は≪事務≫の中でも最高のブツ」 「やりたいことを最優先に即決で実行するために≪事務≫はある」 といったことを語っていきます。普通にイメージする事務とは、大分異なるのではないでしょうか。おおまかに言えば「スケジュール」と「お金」の管理こそが事務なのですが、それを具体的にどのように行なっていけば素晴らしい未来を切り拓いていけるのかが語られ、読んでいるだけでもワクワクします。 ジムは「イメージできることはすべて現実になる」と語りますが、私も他でもよく語られるその言葉は人生の指針のひとつでした。そして、そのイメージをどう具体化して実際の行動に移していくのか。そうしたところも実体験を通して非常に解りやすく記されています。 ・自己を肯定も否定もする必要はなくて、否定すべきは己が選んだ≪事務≫のやり方だけ ・才能というのは毎日やり続けられること ・≪将来の夢≫の前に≪将来の現実≫の具体的なヴィジョンを思い描き書き出し、≪将来の現実≫に楽しくないことは1秒も入れない といった部分も、とても共鳴します。 坂口さんは自身の電話番号を公開して(作中にも登場します)、自殺者を減らすための相談窓口「いのっちの電話」という活動も行っています。この本には、少々クセの強いところもありはしますが、それでもタイトルにある「生きのびるための」という部分が大きな意味を持つところもあります。文字通り、この本を読んだことで生きのびることができる人もきっといるはずです。 自分の好きなことだけをして生きていきたい人、将来何をして生きていけば良いのかわからない人にこの本が届いて欲しいです。すべては、≪事務≫のやり方で変えていけます。
「たま」という船に乗っていた
伝説のバンド「たま」が教えてくれる大切なこと #完結応援
「たま」という船に乗っていた
兎来栄寿
兎来栄寿
先日、久松史奈さんが「さよなら人類」をカバーした音源を発表しました。原曲から比べると非常にアップテンポでパンキッシュなアレンジなっており、音としては2000年前後を感じる不思議で心地よい感覚でした。その「さよなら人類」を世に送り出し一世を風靡したアーティスト、たま。 石川浩司 知久寿明 柳原陽一郎 滝本晃司 「たま現象」とまで呼ばれた社会現象も巻き起こした、空前絶後の個性の塊のような伝説のバンド。2003年の解散後に中心人物である石川さんが書き下ろした同名のエッセイを元に、原田高夕己さんが追加取材を重ねてコミカライズしたのがこちらです。 webアクションで連載され最終話とエピローグが5月31日に公開予定ですが、それに先んじてそこまでを収録した2冊目の単行本である『らんちう編』が発売となり完結までを読了しました。 私は「さよなら人類」くらいしか知らない完全に後追いの世代ですが、この作品を読むことでたまという存在の面白さや偉大さを知ることができました。これを書いている最中に「さよなら人類」や「らんちう」を聴いていたら、同じく世代ではない家族も歌を覚えて口ずさんでいました。時代も国境も人種もすべて超える音楽のパワーの片鱗を感じました。 音楽でお客さんを楽しませようとするエンターテイナー精神はもちろんのこと、音楽以外の部分でも空き缶を30000本集めたり、レンタルボックスの先駆け的なお店を始めたり、とにかくやりたいことや楽しいことを追求している石川さんの姿勢は多くの人に感銘を与えるであろうものです。たまのファンはもちろんですが、そうでない人が読んでも楽しめるであろう部分が多々あります。 バンド全体としても、たとえ舞台が武道館であってもまったく気負うことなく、紅白に出ていたときでさえ合間の時間に抜けて劇を観に行くなど、肩の力を抜いて自然体であり続ける姿勢は、何かすごく大切なことを背中で語ってくれているように感じます。 藤子Aさんチックな絵柄で描く、原田高夕己さんの筆致もまたこの作品において絶妙です。基本は親しみやすい線で読みやすく、昔の大御所作家から現代のネットミーム的なネタまで幅広く入れ込んでありユーモラス。ただ、ここぞというシーンは最上の演出でキメてくれます。1巻最後のたまがスターダムに上る大きなきっかけである伝説の「イカ天」出演時のお話や、終盤のいくつかのライブシーンなどは特に最高です。 セカンドアルバムを作る時の「国内のスタジオの使用料がバカ高いから渡航費や宿泊費含めても海外の方が安上がりなのでイギリスとフランスでレコーディングする」というエピソードや、女性ファンがメンバーの泊まるホテルを特定して、ロビーで酒を飲みながら待ち構え、本人たちを描いた18禁BL同人誌を直接手渡したという今だったら大炎上不可避案件には時代を強く感じました。価値観の変容が読み取れるところは、史料的な意義も感じます。 何事も始まりがあれば、終わりもあるのがこの世の理。たまという船から下りる人が出てくるころのお話は切ないです。日本を飛び越えてワールドワイドにも活躍したたま。その「最期」は胸に来ました。 最後のエピローグの後に、石川さんの「玄関」という曲の歌詞が綴られており、そこにある仕掛けやあとがきも含めて何とも言えない良い読後感に包まれました。 ″世の中何がおこるかわからないから 色んな事楽しみにして ニコニコゲラゲラ 笑って生きていくといいと思うよ〜!″ これからどんな風に世界が変わっていこうとも、この石川さんの言葉に救われる人が多くいることを祈ります。 たまを好きな方は読んで懐かしみ、たまを知らない方はこれを機にこんなすごい人たちがいてこんな曲があったのだということを知るきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
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