一見どこにでもいそうな高校生・佐滝匡(さたきただし)。 だが彼には、超天才詐欺師という裏の顔があった。人を化かす妖怪“狢(ムジナ)”から受け継いだ洞察眼と舌先三寸を武器に、法では裁けぬ悪党たちを華麗に化かす! スタイリッシュ犯罪アクション、開演――!!
人類の進化の「道」を「化」かした「師(もの)」…道化師。生物の骨から、その力を引き出すことのできる「道化師」将太郎が邪本(じゃぽん)を舞台に繰り広げる冒険アクション、第1巻登場!!
瓦斯燈が灯り、闇が消えても、怪異は貴方の直ぐ傍に――……。文明の光が街頭を照らし、近代化が進む明治の頃……。正義感と少しばかりの出世欲に燃える新米警官が、卑俗な遊郭で『拝み屋』を商う怪しげな外国人に出会った時、物語は紐解かれてゆく――。マッグガーデン期待の寵児が贈る明治怪異蒐集譚!
鹿井なつき、高校1年生、活発だけど、ちょっと首を伸ばしがち。そんな彼女が気になっている幼なじみの男子、一樹。唾液線を刺激されたり、「ウチ来る?」とか「お前ん家入れて」と言われたりしながら、ゆるやかに青春してます。
時は1927年。世界大戦後も土地をめぐる各国の争いが加速する中、自治権をもつ国際的自由都市として、様々な人種や文化、あやかしまでもが入り乱れる街、それが上海。「魔都」と呼ばれるこの街で、茶館『白蛇亭』を営む花琳は大妖怪 女カの血をひく半妖の少女であった。人々の思惑や、あやかしの気配が漂う魔都で、次々に舞い込む怪事件に茶館の主と変わり者の下宿人たちが挑む!!
いにしえの呪いが封印された“叉美学園”に入学した優美と猫の勘助。そこで、大妖怪“火焔”と“双籠の姫”との争いに巻き込まれ、不思議な力を得ることに!!猫がしゃべって、少女が戦うドラマチック・アクション!!
市立菊原小学校の会議室で夜な夜なおこなわれている話し合い。そこに集うのは「テケテケ」「トイレの花子さん」「プールの幽霊」「人体模型」「ガイコツ模型」「ヒキコさん」「二宮金次郎像」。これは時代の変化に翻弄され影が薄くなってしまった彼らによる、儚くも健気な生存戦略の物語である――!!エロス!タナトス!ナンセンス!「学校の七不思議」はせちがらい現代日本を生き延びられるのか?流行らないとすぐに死んじゃう新感覚サバイバルギャグ!
本誌好評シリーズ連載がついにコミック化!売れっ子小説家・桐江時彦と、お手伝いの灯火、そして、ふとしたきっかけで能力をなくしてしまった付喪神・雨月尊。この3人の奇妙な同居生活が始まる。
青雲の志を抱いて、苦学の末に京都名門大学入学を果たした神谷直也。しかし神谷を待ち受けていたのは、イケニエとして彼を付け狙う妖怪達であった…。京都を舞台に妖怪とそのイケニエとの跳梁跋扈を描いた、学園妖怪コメディー!
5年前に亡くした兄・数久の代わりに医者を志す女子高生・百合は、この頃、数久の夢を頻繁に見るようになっていた。そんなある朝、百合は祖母に「数久に会ってもついていってはいけない」と謎めいた忠告をされる。その話をあまり気に留めていなかった百合だったが、通学途中で本当に数久が現れて…!?恨魂幻想異界奇譚!!
大喰らいにしてセクシーボディの持ち主、紫馬アトリはヒトと妖怪のハーフ。幼い頃の記憶を持たない彼女は自分の存在を確かめながら、妖怪退治のアルバイトに勤しむ。ヒトと妖怪の友達に支えられながら、アトリの日々は動き出した……。ゆれる心と身体をたずさえて、アトリは弾む!セクシーアクション、待望の第1巻!
ソウルイーター以降はヒットを出している大久保篤の初連載、スタイリッシュな能力バトルと言語センスに、幻想的で奇怪な背景等、後の作品でも見られる作家性は既に確立している。 連載時は結構楽しんでいたのだが、幻想的で奇怪な背景は見難さを感じる事も有ったり、言語センスが突き抜けすぎてわかりにくかったり、まだまだ新人ということなのだろうけど、後半、「恐怖工場編」からはとんでもない作品になっている。 極悪非道を優しく歌い上げるような詩的センス、激しくもクールでだらしないアクション、それまでの見難さ、分かり難さは一気にむしろ美しさすら感じる独特の境地に至り、明らかに「開花」した。 もっともこの頃には既に打ち切りが決まっていたのか、間もなく打ち切りを食らったのだが、その後ドラマCDを出したりこの作品も一定の人気は得ているようだ。 作者自身は以後ソウルイーター、炎炎ノ消防隊とヒットするが、この作品の頃程のごちゃごちゃ感は鳴りを潜めていて、研磨され輝きを増しているのは間違いないのだが、この作品の帯びている原石故の輝きは無くとも、巨大な岩のような存在感は失われているようで、同じ作者でありながら作風的にはむしろ独特な作品になっている。 間違いなく大久保節は存在しつつも、ソウルイーター以後に比べるとお勧めしにくい部分も有るが、ファンなら読んで欲しい作品。