クレイジーサイコなんとやらみたいなことばが一時期流行りましたけど、本作の田山さんもその系譜に名を連ねるキャラクターになる予感がビシビシきています。 田山さんに擦り寄られている主人公の花絵もヤンデレをダメにする女という感じでそこそこどうしようもない感がリアル。根が優しいせいで田山さんをつい甘やかしてしまうんですよね。いかんでしょ。 そこに現れた籠屋さんというイケメンが田山退治に偽装の恋人役を買って出たことで事態は泥沼の三角構造へ突入し…というところで2巻へのヒキ。 絵柄のキュートさが各キャラのポテンシャルを際立たせており独特の読み味になっています。 花絵ちゃんもカワイイがゆえに割とクソダメな人間性が垣間見えたり、逆に田山さんにも「あれ、カワイイのでは…?」みたいな瞬間が普通に訪れるのが怖い。読み進めると籠屋さんも絶対的存在ではないということが分かって安息の場所はないです。常にグラグラ。 まだまだとんでもない展開が巻き起こりそう…とにかく不穏な気持ちになりたいときにおすすめの百合マンガです。
一人暮らし生活が寂しすぎて、ノリでお嫁さんになってと言ったら「かしこまりました」と言われて夫婦になった家事ロボットのミーナと平凡サラリーマンのタクマ。 ロボットだから感情も表情もないけど、タクマの気持ちに応える努力を惜しまないミーナがなんとも健気。しかし小学生高学年くらいの体格のミーナにドキドキしてる男という構図、背徳感がすごい。 そしてタクマの妹・あかりもタクマと同様もしくはそれ以上にミーナを溺愛するという平和な世界… ミーナのお団子頭が今どきっぽくないセンスで逆に好きです。
原作が福本伸行だと知ってすぐ読みました!こんなに面白いのに知らなかったのが悔しい! 登場人物は雪山で遭難した二人だけ。古典的でシンプルだけど抜群なスリルで、最後までハラハラします! 1巻完結だし読みやすいので勧めたい。登山する人には山小屋での戦いで参考になるテクニックも!
※ネタバレを含むクチコミです。
アニメ化の話題でもちきりだけどアニメ見てないのであった。 なぜなら私の家のHDDレコーダは多重録画が出来ず、その時間帯にはドロヘドロを先にセットしてしまっていたのである。無念。 そんなことよりまずは漫画を読んでもらいたい。 ジブリ(のメカ)が好き。 ガイナックス(というかエヴァでいい)が好き。 iPhone11をボトムズと呼ぶ。 そんな人はきっと現実世界での生活の中で妄想の世界が現実の上からフィルムを貼るように被さってくることがよくある、またはあったはず。 この作品は「それ」を上手く再現してくれていて、何より自分では出来ない「それ」は自分の中でも表現しきれないぐらいクオリティが高いものなのだが(妄想だから)その高いクオリティまでも再現するどころか上回って来てしまう。 そしてそういうシーンだけしかなかったら今敏のようなショートフィルムにはなるものの漫画として続かないので、もちろんちゃんと物語がある。 そこもまたとてもほっこりして良い。好き。 ともかく、漫画は「最初めっちゃ絵下手やんと思ったけど全然そんなことなかった、むしろ脳内で勝手にアニメーションするわ」ぐらい素晴らしいのでぜひ読んで欲しい。アニメを見るだけでは作者に続きを描いてもらうスタミナ回復に至らないのだ、多分。 そしてなんで今さらこれ書いてるかっていうと今週木曜(20年1月30日)に5巻が出るからです! 買って読む=蔵書に加えるという、自らが認めた証を作品に与えているという行為。皆様も認めた蔵書を増やす楽しみとそれを振り返る悦びを堪能しましょう。
田村先生の作品はこれが初めてでしたが、まさかここまでのものとは思っていませんでした。 前半はミステリーとサバイバルそして王道の少女漫画構造で読者を引き込み、中盤に差し掛かるあたりで少女漫画で扱うには非常に重いテーマを絵の力とネーム力でギリギリ少女でも読める形に踏みとどまりながらストーリーを進行させていきます。 そして、終盤に差し掛かるあたりの富士号編と佐渡島編はこれまでの因縁、伏線を全て回収しながら人が集まって社会を形成するという問題について非常にフレッシュな若者らしい回答をキャラクター自身が出していく過程はキャラクターが本当に人間になっていくようです。 そして3.11問題とのリンクは偶然だとしても何か神の見えざる手が介入したとしか思えません。そういった時系列を意識して読むと感動も一層増します。 田村先生とキャラクターたちが苦しみながら出した回答はこれからを生きる我々にとってとても大事なものになると思います。
いまさらながら気づいたけどこのシリーズの表紙、めちゃくちゃ気持ち悪いな。 もちろん褒めてます。 本編の背筋が寒くなる不快感を現実世界にまで侵食させてきている、物凄く凝られた表紙の意です。 物理本の触り心地の話なのですが、 まず表面が普通のツルツルの箇所とマット加工されているサラサラの箇所があるんですけども、ただこれを触るぶんには面白い触り心地だなとしか今までは思っていなかったんです。 だけど最新刊を読んでて気づいたんです。 表紙のフチ、折り返しの部分にも毛羽立つようなザラザラとした触り心地の加工がされてるんですよね。 なのでマンガを読んでる時にこのフチの部分が親指に当たって絶妙に不快感があるんです。 さらに表紙に触れている他の指の感触もツルツルであったりサラサラであったりと指ごとにチグハグなんですよ。 これがほんとにもう絶妙に気持ちが悪い。 見知ったものを触っているはずなのに、 何か得体の知れないものを触っている感覚。 それが本編の読み味とリンクして最高に気持ち悪い。いや、キモチイイ。 窓の向こうを覗き見してるつもりだったのにいつの間にかこちら側にきている。 これだから紙の本はやめられないんですよね。
こういうの飽きたよマガジンさん。
わかってるんだけど!オチはわかってるんだけど面白い!! 本編に描かれていない空白の部分に想像力を掻き立てられる、新しいかたちの連載だと思いました。 男女のなんてことない、または特殊な出会い話のオチとして、タイトルのような「その時の彼女(彼)が今の妻(夫)です」という文言はよくあるパターンですね。それをマンガにしちゃった。しかも数組のお話が読めてお得感あります。 若林さんという女の子が2回出てきたのが気になりました(同一人物?しかしそうなると話がややこしくなる…)。
疲れた時にはレモンハートを読むとほっこりします。 本当にお酒の勉強うってつけなので、これでお酒の薀蓄をためていますが、披露する機会はまだ一度も無いです。
カラーボール野球で「魔球」を開発した二人の少女。別々のチームで、一人は投手として、硬式球で魔球を完成させ、もう一人は捕手として、全国レベルの実力をつける。 二人は高校で再び出会う。不祥事で廃れた野球部に十人の仲間が集った時、一人が言う。 「一緒に全国を目指して欲しい」 ……可愛い女子高生達が主役の、この「きらら系」作品だが、本気の野球漫画として、かなり力が入っている。 個性的なチームメイトも、対戦相手にも、設定が沢山あり、面白い。 例えば主人公の「魔球」は、ストレートと同じ球速で大きく縦に割れる、カーブっぽい球。鋭い変化の割に球速が落ちない理由とは……。 他にも、人のプレイのコピーが上手い選手のトリッキーな作戦や、試合自体をクイックに進める相手に翻弄される、など、実際に出来るかどうか、ギリギリの発想が楽しい。 どこか水島新司先生の自由さがある一方、試合の緻密な駆け引き、戦略などは『おおきく振りかぶって』を思わせる。更に洗練されたプレイを大胆に魅せる絵で『ダイヤのA』のように興奮させる。 様々な野球漫画の楽しみを「女子」で魅せてくれる、贅沢な作品。バッテリーや上級生のロマンシスや、もう少しで百合な関係性も生まれ、これからが楽しみ。(ロマンシス=女子の強固な友情、バディ関係。恋愛に近い程の親しい関係。日本人による造語) 大会序盤、早速優勝候補に挑む彼女達。ジャイアントキリングなるか!?
作品を読み好奇心をくすぐられ関連情報を検索していると 著者のツイッターアカウントを見つけた。 そこで見た過去の告知映像からハッと気づく事があり、 どうしても考察をしたくなったのでここに書かせて頂く。 告知映像内のレコードが2005年11月30日8時34分に動き出したこと、 読み切り内での時計の時刻が猟期内の30日8時33分53秒であること、 この後すぐにシュジャーというレイヨウに遭遇することから この異変のトリガーは【11月30日8時34分】であることが推測される。 では2005年とは何を意味するのか、 初めはこの劇中の舞台が2005年なのかと思ったがこの年の11月30日は 腕時計の示す木曜日(TH)ではなかった。 さらに夢歌が使用しているスマートフォンが 2014年発売のSONY XperiaZ3らしきことからそれ以降のその日付を調べると 2017年が該当することが分かった。 よってこの作品の舞台は2017年であるという結論に至る。 ではこの2005年のレコードの上を回る赤子は何を意味するのか、 これは本当に推測の域を出ないが逆算し12歳程であることから 開幕に現れた意味深な少女であると推測した。 やはりあの少女がこの物語の黒幕、鍵を握っているのか。 告知動画の曲の歌詞と少女の火傷を覆ったような包帯の関係性も気になるところだ。 だからといってこれ以上何も分かってはいないが この作品が現段階でかなり作り込まれているという、 これから考察しがいのある作品だという事は間違いないという感想に至った。 是非とも連載してほしい、更なる甘美な謎を期待しております。
かつて漫画サンデーでボディビル漫画が存在したとは噂には聞いていてずっと読みたいと思っていたがまさか電子書籍になっているとは思わなかった。「Let'sダチ公」を書いた木村知夫の濃すぎる絵でむちゃくちゃテンションの高い名言ばかりだ 例えば 「ヒト科筋肉類ボディービルダーの誕生!!」 「人生一本勝負! 今翔ばずしていつ翔ぶのだ!」 「それはマッスルの神のみぞ知る、だ」 「脳みそはウソをつくが、マッスルはウソつかない」 漫画自体もむちゃくちゃ面白いが、原作者がボディビルダーなのでボディビル大会のルール/ボディビルダーの説明などもありボディビルについて色々わかっていい。
ウーン この子が未来に起こりうる、 全てを読んでいるようで怖い! タダの超能力の可愛い子であって欲しいなー
やっぱり絵柄はかなり好きだなーちゃんと女の子可愛いし… 鬼より画力が上がっているように見えるけど、こっちのほうが後に描いたのだろうか。 主人公が最後にとった行動が正解かどうかはわからないし、あの行動があった故のあのオチかも知れない。お別れの時に松子に「神様なんかいない」と言った心境を考えると、きつい終わり方だな…。 ちなみにこちらが反響が大きかった「鬼」 https://shincomi.shogakukan.co.jp/viewer/84/04/402/
ホスピスで患者が最後に食事を医師であり料理人である主人公が作る漫画 読みやすいし感動を押し付けない感じがよかった。 主人公の髪型をあえてこれにしたのは強い意志を感じる
整体師の息子である主人公・鎹項羽は天才的な”目”を持つ。 バドミントンの試合を見れば筋肉の動きで相手の次の手が分かるほど! 世界ジュニア1位の四乃流星に才能があると言われ、本気で戦うことに憧れる項羽。 運動経験のない主人公がどんなふうにバドミントンを極めていくのか楽しみです。
今日、第3話を楽しみにビックコミックオリジナル買ったのに理由も何もなく掲載されていない。読者をガッカリさせないで欲しい。
『薬屋のひとりごと』流行ってますね。「デキる女が仕事で活躍する痛快ストーリー」がお好きでしたら、声を大にしておすすめしたいのがこの漫画です。この投稿時点でまだ8話ですが、めちゃくちゃ面白いです。 男社会の近世ヨーロッパで、ヘンな目で見られながらも男顔負けの仕事っぷりをする痛快女主人公、と言うと『アルテ』みたいな話だなと最初思ったのですが、読んでみると想像以上に深くて熱いストーリーとかっこいいヒロインに圧倒されました。 この手の漫画ってマウントの取り合い虚勢の張り合い、言い負かしたのなんのって展開になりがちなのがイマイチ好かんのですが、こういう言い方もなんですが『ローズ・ベルタン』は「ちゃんと面白い」のがいいですねw 絵にも力があるので、彼女が仕立てたドレスでクライアントが大変身するシーンの大ゴマはどれも息を呑む美しさで迫力があります。
いい女風だけどめんどくさくてなんかチョロくてかすみさんとても可愛い。 呑兵衛だと思われちゃうとか女が1人で居酒屋なんてとか昭和の世界観だ…と思っていたらツイッターとかネットストーカーなんてワードが出てきて高低差ありすぎて耳キーンなった。 でも肉豆腐とか鯖味噌とか美味しそうで日本酒飲みたくなるので好きです。 かすみさんはワカコ酒のワカコさんとは友達になれなそうだなあ
年も離れた異性の、しかも畑違いの新米編集者に戸惑う中堅(崖っぷち)漫画家の話です。電子化、脱出版化の過渡期である今だからこそな漫画ですね。 https://kuragebunch.com/episode/10834108156636852847 既存の慣習に問題提起をしながらも、人それぞれの思いと取り組み方があるというのを、ユルくではありますがじっくり描かれています。ただ感動させるだけで終わらず必ず笑いを混ぜてくるので読みやすいです。ただし打ち切りを告げられる話はやはり読んでてつらい気持ちにさせられます……
リアルにこういう人いるのか?と思ってしまいます。 でも憎めないオカン…最後泣きます;
ここにも筋肉を育てることに目覚めた女性がひとり… 誰の目も気にせずに筋トレに励むため、ホームジムの設備を揃え始めるツワモノな君江さんですが最近5年半付き合った彼氏にフラれているという背景もあり…夢中になれるものを見つけられてよかった。 同僚女子もいいキャラしてるので、連載で読みたい!!!
「ファンシー」が実写映画化と聞いたので記念カキコ。ひとまず予告は面白そうでいい http://fancy-movie.com/
強面なのに家事が完璧でかわいい、ほのぼのしてるけどスピード感もあって面白い。 だけで終わらせてはいけない! 組を潰しまくった不死身のヤクザがカタギの女性と結ばれ主夫になることの困難を想像すると、果てしない愛の物語に思えてくる。 他の組の姐さんや舎弟たちもシャバの世界で懸命に生きているところを見ると、主人公・龍が起こしたであろう愛の革命が素晴らしいものであったことが想像できる。 なんて背景を思い描いてしまうのは『静かなるドン』を読んでいる影響です。ヤクザ撲滅を願う近藤静也にこの漫画を読ませてあげたい。いちばん強いのは愛の力だよ、あきらめないでね。
きれいなお姉さんに漫画のオススメ聞いた時教えてもらった漫画。 タイトルでお察しなんだけど、読み進めるほど心にぐわっとくるものがあるし普通に気持ち悪い。変態性だけじゃなくてちゃんとストーリーが面白いからもっと広まれば良い。 絵柄もちょっと古い感じなのがいいしとにかくマゾにはハマるので「この人…」と思った人には薦めようと思ってる。
異空間、禁止区画、行方不明者。なんとなく地球の放課後を思い起こさせる導入。良質なSF作品な気配がある。期待。
これなんて表現したらいいのかが簡単なようで難しいマンガだ。 最初から最後までクライマックスだ。 石川賢のマンガをよく知る人には、石川賢のマンガの凄さに溢れた傑作と言えるが石川賢を知らない人には説明が難しい... あらすじは凶暴なヤクザが傭兵になって南米で殺戮を繰り広げていたが、自分の父親がデス・ドロップ・マフィアという組織によって殺されたあと、武器を片手に裏切り者を殺しに行く。物語の途中に大怪我をするが、日本政府の手によって全身に重火器を組み込んだ極道兵器になり物語が進んでいく 主人公である将造の完全に狂ってるセリフや、やり過ぎなバイオレンスとアクションやどんどんエスカレートしていく武器といい強烈な個性の圧倒的なマンガとしかいえん...
ツイッターで一話を、スペリオールの特別掲載で二話を読んだ 人間の知性を持ちながらゾンビ化した主人公が、人間という食糧危機瀕するゾンビ社会を救おうとし、人間養殖の警戒をはじめる。このあらすじだけでもう面白い。しかもその計画のキーとなる人は……。 まだまだゾンビものってまだまだ捻れて、可能性があるんだって思わせてくれた。気になった人はURLを載せておくので、ぜひ読んでほしい https://twitter.com/TOMOYASUkunita/status/1210048141719814144?s=20
この物語の結末は読者の想像を遥かに超え、今までにない感情が身体の中から溢れてくる、そんな漫画です。脳からドーパミンがパアァと出る音が聞こえました。ぜひ多くの人に読んでほしい。死ぬ前に。 あんまりハードル上げるのもあれかな。気軽にどうぞ。笑 http://www.moae.jp/comic/morningzero_toumeiningensotonideru 自分が適当に作った薬で透明人間になってしまった男が、この世界でたったひとり自分の存在を認めてくれる女性に出会い、恋をする。しかしいつまでもこのままでいれるわけがない。彼は、彼女は、2人がすっと幸せでいるためにどうするか。 きっと、たぶん、そのうち、読切を集めた短編集を出してくれる、と期待してます。
人間からも妖怪からも嫌われる猫又の少年…という説明が悲しいけど、そんなこと全く気にしてなさそうな飄々感がまさに猫っぽくて良い。これを読んでから猫の擬人化イメージは「無責任な少年」で固まったな
静岡県・沼津市に住む、女子中学生の千穂は、スマホを買ってもらえないという不満に頭を悩ませていた! そのことを友達にからかわれ、怒りを爆発させる千穂の前に、謎の生物が現れーーーーーー!!!!???? 海辺の街・沼津を舞台に、私たちの侵略ライフが始まる!!!!!!(ヒーローズ公式サイトより) 【連載期間】 月刊ヒーローズ2019年9月号(2019年8月1日発売)より 【試し読み】 https://viewer.heros-web.com/episode/10834108156672407288
読む前は宇崎ちゃんだけ目立ってる印象が強かったけど全然そんなことなかった。からかい対象の先輩や周りの友達も含め良いキャラが多いので、大学生のラブコメとしておもしろく読ませて頂いた。エロに頼ってる感じはあまりなく、あくまで二人のスピード感あるギャグ展開が中心。読むうちに宇崎ちゃんが桜井先輩をからかいたくなる気持ちがすごいわかるくらい先輩のほっとけない感じがイイ。 二人の絶妙なバランス関係を壊すまい!と協力する周りの人間たちの感情も面白いし、とにかく読んでいて楽しい。 亜細さんの言う通り、邪魔せずに見守るのが一番良い応援の仕方なのかも。
大橋さんのマンガはどれも面白くて大好きなのだけど、その理由をうまく言語化できなかった。そもそもどこに分類されるマンガなのかも分からない。ギャグマンガとも少し違う気がする。 ギャグマンガは通常、何かしらのボケが発生したあと、ほぼ同時に登場人物やナレーションでツッコミが入り、笑わせる仕組みになっている。それはそれで面白い。しかしすぐに突っ込まず、ボケを重ねていく、あるいは笑いに回収せずにじわじわ溜めていくことで生まれる面白みがある。 「短い時間にどれだけ笑いを取るか」というのが漫才的な笑いだとすれば、「ある一定の時間をかけて笑いに持っていく」コント的な笑いといえるかも知れない。 最初は絵で食わず嫌いしていたが、収録されている坂本慎太郎との対談にもある通り、さらっと描いているように見えて表情が豊かで、微妙な心理をうまく描き分けている。#17の「絵の中の少女」はその設定(病院で見かけた絵に描かれた少女に恋をしてしまう)から細かいネタ(同じような人がいて、その人は絵のTシャツとかを勝手に作ってる)からオチまで本当に無駄がなく、感心してしまった。
ヒヤマケンタロウの妊娠から2年後くらい、ケンタロウは無事に出産。息子の幸太郎の育児と仕事を難なくこなしている…わけもなく。 シンパパとしてバタバタの日々。 いまだに妊夫(妊娠してる男性)に対する世間の理解はほとんどなく、というよりケンタロウが注目されていたときからまた認知度が低くなってしまっていた。妊夫自身も妊娠が恥ずかしいことだという認識がなくならない。 ケンタロウがかつて自分の居場所を作るためにたちあげた父と子向けのカフェも、利用者が増えず閉店の危機に。 そんなとき、人気男性アイドルの妊娠が発覚し、芸能界を追いやられてしまう…。 男の妊娠が可能になっても男女の性差が浮き彫りになり、本当の平等って難しいのだなと。ありえないことを題材にしてるのに、めちゃくちゃリアルなのが本当にすごいし面白い。 生理ちゃんとかもそうだけど、男の身に起こらないことなら知らなくてもいいという考えは通用しない世の中になっていて、そういう方向にどんどん変わっていけばいいなと思う。
ニセコイに最長連載抜かれたらしいけど、自分はやっぱりいちご100%が好きだなあ
「甘寧一番乗り」「ありがとうござる」枚挙にいとまがないですよね。LINEスタンプ化第三弾も待ってる。
サバイバル子、ならぬ鯖井春子は強い子孫を残すために交配相手(パートナー)を探しに森から街へやってきた!にしては意外に小奇麗な女の子。ワニ背負ってるけど…トラックに轢かれても平気だけど… 運悪く?居候先に選ばれてしまった小平坦くんは、これから彼女の野性が手に負えなくて、大変なことになるのでしょう。 読切作品が元になって連載化したみたいですね! https://manba.co.jp/boards/91325 元気が貰えるハイテンションコメディ!楽しみです。
警察に中指立てるくらい気の強い女の子だけど相手はサイコパス。買い物から帰ってきたら家の中に殺人鬼がいて飼い猫を殺してた。女の子は目が見えないからそれに気づかずママと電話したり爆音で踊ったりする。読み手がはらはらしてると、気配を察した女の子と殺人鬼の死闘が始まる…!40Pの読み切りだけど恐ろしいくらい世界観が出来上がっててめっちゃ面白かった!!!!
絵も可愛くて、きゅんきゅん、ハラハラどっちもあって一気に読みきっちゃう漫画です。
アフタヌーンでたまたま読んでめっっっちゃ良かった作品。 昴 MOON―昴 ソリチュード スタンディング― ボールルームへようこそ Sweep over the Dance hall. 絢爛たるグランドセーヌ ダンス・ダンス・ダンスール う〜〜ん! ダンス漫画にハズレ無し!! そしてまだ1話ですが、個人的にはこれらの作品と肩を並べる名作になる予感がする…! 中学校の頃の思い出が原因で人のダンスを直視できない主人公・カボと、スレンダー美人でまだ人と踊ったことがないという湾田さん。 ガラスの前で1人で踊る湾田さんの、振りの迫力にもうメロメロ…!!2人が部活に入ってどんなふうに踊るのか、今から超楽しみです。 **【ワンダンスに登場した楽曲リスト】** (最終更新: 2020/06/25) https://apple.co/30FsVxN >第17話「反響」 ♪: A Tribe Called Quest - Jazz (We've Got) ♪: Blackstreet - Deep >第16話「ワンムーヴ」 ♪: Pete Rock and CL Smooth - The creator >第15話「ヒット」 ♪: 24K - We have No Enemies >第14話「ジャンルの壁」 ♪: Outlines - Just A Lil' Lovin' ♪: Sharam Jey - Feel Nobody ♪: Michael Jackson - Heartbreaker >第13話「恩 vs. 花木」 ♪: Billie Eilish - bad guy ♪: Dax Riders - You are the sunshine of my life >第12話「恩 vs. 伊折」 ♪: Fingadelic - Beat Ya 2 Def (Don't Stop) ♪: Freddie Gibbs - How We Do ('93 Til Infinity) >第10話「初コンテスト 中編」 ♪: Prof - Andre The Giant ♪: Shawn Mendes, Zedd - Lost In Japan (Original + Remix) >第9話「初コンテスト 前編」 ♪: Nas - I Can ♪: Mark Ronson - Uptown Funk ft. Bruno Mars >第8話「世界」 ♪: Ne-Yo - Because Of You(恩ちゃんが好き) ♪: Michel Jackson - Black Or White (湾田さんが好き) >第7話「イオリ VS カボ」 ♪: Kendrick Lamar - HUMBLE. ♪: 2Pac - Changes ft. Talent >第6話「マサム VS イオリ」 ♪: Samurai - Jazztronik >第5話 ♪: Shawn Mendes, Zedd - Lost In Japan (Original + Remix) >第4話 ♪: The Weeknd - I Feel It Coming ft. Daft Punk ♪: Drake - Fake Love ♪: Khalid - Talk ♪: Michael Jackson - Break Of Dawn >第3話 ♪: Shawn Mendes, Zedd - Lost In Japan (Original + Remix) >第2話 ♪: Bruno Mars - Finesse ♪: Ed Sheeran - Shape of You ♪: Ed Sheeran - Don’t
赤面症で男子と喋らない女の子・須磨さんが中学時代に男子と言葉を交わした回数はわずか5回。その5回をダイジェストで見てみましょう、という話。 第一話ですでに3回分描いてしまったけど、第二話で描かれた4回目がなんとも切ない…びっくりしました。こんなに泣ける「違います…」はいまだかつてあっただろうか。 たった5回の会話の裏にあった知られざるドラマ、最後まできっちり見届けるよ、須磨さん!
まずこの庭師と割烹料理人、ぶっきらぼうと過去に色々あったやつの組み合わせ! 30人中28人は好きだと思います。 適当に言いましたけど雰囲気とキャラが最高。 絶対同世代のお姉さんは好きだと思うので読んでくれ!と勧めたい…! 漫画読み飛ばし派ですがじっくり1p1p読んでしまいました。 庭師は少しファンタジー入りますが、料理は興味深くてリアルに美味しそうに描写されてます。 そんなもん料理したことがないと思ってしまう「松露」とかでてきます。 そういう日本料理の食材などが登場するので話に奥深さを感じるのかも…。 トーン使いも素敵です 絵としても簡略と詳細うまく使い分けられている印象 本当オススメなので買ってみてください!
何を求めて、どこに向かっているのか…さすらい歩く渡世人の頭には、いつも食べ物のことが頭から離れない。 他人とのコミュニケーションでは言葉は最低限。 しかし頭の中ではかなり饒舌。猪肉のぼたん鍋を食べた日には、脳内で猪と食うか食われるかのバトルが繰り広げられる。 一見、クールな一匹狼かと思いきや、下手な句を読んでしまったり、ちょっと抜けてるところが親近感がわきます。面白かった。
毘武輪凰(ビブリオ)高校…。そこは行き場のないヤンキーたちが集まる底辺不良校!と見せかけて、本を読みさえすれば入学でき授業料もタダの本好きにはたまらない学校。本を愛すヤンキー達のギャップを楽しむコメディ作品です。 特に本が好きな人におすすめな漫画ですが、とにかく一度試し読みして雰囲気の合う合わないを確認しておくのが良いです。ヤンキー文化が苦手な人もいると思うので。 どれだけ本を愛しているかで、ヤンキー同士の格が決まる世界観になっていて、強いヤツほど純文学を溺愛してたり、SF小説を極めていたり何かしらのジャンルへのこだわりがあって面白い。 格の低いヤンキーは、弱そうなやつにブッカツ(本のカツアゲ)をするなど、本好きを冒涜する行為をしがち(笑) 基本はヤンキー文化とビブリオネタをかけ合わせたあるあるネタが多いですが、読んでいて果たしてインテリジェンスが上がってるのか下がってるのか、よくわからなくなります。 一話ごとのオチで本編のストーリーに合わせた本を1冊、さりげなく紹介してくれるので、何だか得した気分になれますね。
「多分…小6やったかな。」 で始まる漫画なんて絶対面白いよこれぇ、で、やっぱり面白かったし期待を遥かに超えてくれてありがとうございました。 刺青に詳しい人や、谷崎潤一郎の「刺青」を読んだことがある人が読むとまた印象が違うのかな。びっくりしたのが、練習に豚バラブロックを使っていたこと。これってあるあるなんですかね。 あと最後におとなになった主人公が月刊IKKIのロゴが入ったTシャツ着てたのがウフッとなりました。
性と性をテーマにした青春漫画。 やたら絵が上手い新人だなと思い調べてみたら有名な方なんですね。 名義が変わっていて気づかなかったのですが、illustrationシリーズで拝見したことがある方でびっくりしました。 安定した画力があり読みやすかったです。 特に女の子の描写が素晴らしく、この年代特有のいじらしさや夏の湿度感がよく表現されていました。 個人で製作されている作品もすごく良かったので、もっとたくさん読みたいです。 落とし所も説教臭くならず、高校生の等身大な答えという感じがして好きでした。 個人的に最後のページが描写、テーマ性共に好きです。 大成して欲しい作家。
クレイジーサイコなんとやらみたいなことばが一時期流行りましたけど、本作の田山さんもその系譜に名を連ねるキャラクターになる予感がビシビシきています。 田山さんに擦り寄られている主人公の花絵もヤンデレをダメにする女という感じでそこそこどうしようもない感がリアル。根が優しいせいで田山さんをつい甘やかしてしまうんですよね。いかんでしょ。 そこに現れた籠屋さんというイケメンが田山退治に偽装の恋人役を買って出たことで事態は泥沼の三角構造へ突入し…というところで2巻へのヒキ。 絵柄のキュートさが各キャラのポテンシャルを際立たせており独特の読み味になっています。 花絵ちゃんもカワイイがゆえに割とクソダメな人間性が垣間見えたり、逆に田山さんにも「あれ、カワイイのでは…?」みたいな瞬間が普通に訪れるのが怖い。読み進めると籠屋さんも絶対的存在ではないということが分かって安息の場所はないです。常にグラグラ。 まだまだとんでもない展開が巻き起こりそう…とにかく不穏な気持ちになりたいときにおすすめの百合マンガです。