サタノファニ

妄想すべし、突っ込むべし

サタノファニ 山田恵庸
サタノファ女塾

サタノファニはツッコミ所が多く、非常に妄想の し甲斐がある作品です。 このクチコミでは、史実や科学的論拠などに基づく 考察ではなく、思い切り妄想を語ったり、ツッコミ をぶつけたいと思います。 では先ず「大相撲サタノ場所」のお題 サタノ山、サタノ富士、サタノ海、サタノ花、 サタノ島、サタノ若 などなど サタノファニは、相撲取りのネーミングと とても 相性が良いです。 コミックスの巻末に、まわし姿のヒロインたちが 現れたら 鼻血ものだ!(笑) では、ヒロインたちの中で 相撲が強いのは誰か!? 先ずは、鬼七瀬と張り合った 千歌です。 エドモント本田のような「フンフンフンフン」という 百列張り手を受け流し、スーパー頭突きを喰らっても 立ち直るタフさは凄いです。 美依那の、おばさん姿の着ぐるみも 相撲向きです。 真理央に「ごむっ」と喰らわせたタックルが強烈です。 カレンの、組長を持ち上げた「ドMの馬鹿力」も凄い! 洋子には、鉄山皐(カオ)の当たりがある。 霧子からは、強烈な張差し(ビンタ)が飛んで来そう。 でも、一番強いのは 小夜子ではないか。 潮の代わりに 毒を撒いて大勝利だ!??

あたしンち SUPER

令和になったあたしンち

あたしンち SUPER けらえいこ
かしこ
かしこ

2021年個人的に一番嬉しかったのは久しぶりにあたしンちの新作単行本が発売されたことです。あたしンちは子供の頃から読んでいて大学卒業くらいの時に休載したんですが、自分のお金で単行本を買うようになってからは、年一回の発売日がちょうど誕生日に近かったので自分へのプレゼントとして買っていたんです。なので休載が本当に悲しくて、空白の6年が体感として10年に感じるくらい長かったです。それからのAERAでの連載復活のニュース、そして今年になっての単行本化はとっっっても嬉しかったです。しかもその発売日がちょうど私の30歳の誕生日だったので、まるでタチバナ家のみなさんに祝福されているかのような気持ちになりました。 待っている間はあんなに長かったのに、新刊を読んだら「お久しぶり感」がゼロでした。あたしンちの世界もコロナ禍になっていて、お母さんはAmazonで買い物してるし、お父さんはUber eatsを使おうとしてるし、しっかり現代にアップデートされてるのに、いつもと同じタチバナ家の日常にするっと入り込める。こんなに自然な続編を私は他に知りません!でもこれはいつも「当たり前の日常」を汲み取って形にしてきたけらえいこ先生だからこそ成せる技だと思います。これからはいつもの面白さにプラスしてあたしンちの絶妙な進化も楽しめるなんて最高です!!

まほろば小町ハルヒノさん

「奈良マジエモい部」、私も入りたい #1巻応援

まほろば小町ハルヒノさん ユウキレイ
兎来栄寿
兎来栄寿

現住所は東京ですが、魂は奈良県民なので全力で推したい作品がこちら。 「倭まほろば郷土研究部」、通称「奈良マジエモい部」の活動を通して、奈良の歴史や現在の見どころ、名産やグルメなどを楽しく知ることのできる4コママンガです。 ヒロインの春日大社の神鹿が化けた姿であるハルヒノさんは、ウマ娘ならぬシカ娘といった風情(不敬)。普通の人には人間にしか見えないハルヒノさんですが、東京から転校シてきた主人公の中西ちあきくんにだけは本来の姿に見えてしまうところからふたりの少し特別な関係性も始まりほんのりほんのり進展していきます。 最初は基本を押さえて奈良公園や東大寺などの超有名どころから始まりつつ、ならまちミジンコブンコのスパイスカレーなど近年人気のスポットも登場。 「斑鳩、明日香、吉野もお薦めだぞ」 と、私の故郷である吉野を推してくれるハルヒノさん、推せます。 十津川の谷瀬の吊り橋は高さ54mで全長は300m近く風の強い日には渡るのもかなり怖いですがDQウォークでもランドマークに指定されたところで迫力満点ですし、1巻後半でフィーチャーされる洞川は街全体が昔ながらの温泉街の独特の雰囲気が強く漂っていて素晴らしいですし、作中で描かれる面不動鍾乳洞はRPGのダンジョンのような風情もあってライトアップは綺麗ですし何よりそこに辿り着くために乗るトロッコが非日常感満載で楽しいところなので、ぜひ一度観光に行ってみて欲しいですね(饒舌早口)。 4コママンガですが、1ページまるまる使ったワイドタイプであり背景がかなり精緻なので、舞台探訪欲を掻き立てられます。実際に現地に行ってみたら、ほぼ同じ景色が広がっているので感動することでしょう。 1300年の歴史を身をもって知るハルヒノさんがガイドしてくれる奈良紀行は、とても豊かで楽しい学びです。逆に、そんなハルヒノさんが現代文化に触れるときのギャップの面白さも良い感じで描かれています。 魂が奈良県にある方には問答無用で、そうでない一般の方にも日本の歴史や文化が詰まった作品として推せますし、また奈良に旅行に行く際にはお供として携えていって欲しい作品です。 なお、単行本巻末にはおまけとしてかわいさマシマシなハルヒノさんらの初期デザイン案が載っていますが、個人的には現行のカッコよ美しさマシマシなハルヒノさんがより好きです。

ストラグリング・ガールズ~一発逆転の頭脳決戦~

カオスを味わう美少女デスゲーム #1巻応援

ストラグリング・ガールズ~一発逆転の頭脳決戦~ 青山広美 さくらうめ
兎来栄寿
兎来栄寿

『バード』や『GAMBLE FISH』の青山広美さん原作の美少女頭脳戦マンガということで、注目していた作品。いつだって私たちは『トーキョーゲーム』の幻影を追い求めているのです。 ところが、1話を読んだだけで「一発逆転の頭脳決戦」というサブタイトルから想像するよりも断然パワフルな作品だと理解しました。 ・「覇道学園」(通称「外道学園」「反吐学園」)というネーミング ・喧嘩十段で9人のタマを潰したという令嬢 ・その令嬢が上空1万mでドアの開け放たれた飛行機の中、生身で風圧に対抗してドアを閉める ・一列になったり二列になったりする機内 ・さくらうめさんの描く女の子は基本的にかわいいのに突然作画が適当になる ・クラスは20人のはずなのになぜか最初の投票は30人いる ・典型的な狂った富豪がいるのはまだしも数が多すぎる ・破骨島のアクセスや立地が悪すぎる上にあれだけの数の富豪たちが快適に生活できるライフラインや設備があるのか謎 などなどツッコミどころが多すぎて追いつきません。 その後も、カウントダウン残り1秒で開けたら1秒で全員脱出は無理なので不合格なのでは? 数学って聞いただけで恐ろしくて眠れなくなるとは? などなど常に疑問符が浮かび続けます。 ピアノが得意な美人の楓さんとの百合展開なども期待できそうな展開でしたが、完全にそれどころではありません。 破天荒さが目立ちますが、 「問答無用のエゴイスト! 掟破りのマキャベリスト!」 のような疾走感のある言い回しなどは癖になります。  『彼岸島』などを楽しめる方にお薦めしたい作品です。

疲れた人に夜食を届ける出前店

他人が作ってくれるご飯は美味しい

疲れた人に夜食を届ける出前店 中山有香里
ゆゆゆ
ゆゆゆ

疲れたときは食べて一息つくのが一番ですね。 ひたすらさまざまなシチュエーションで、さまざまな料理が提供される。 ただそれだけなのに、ほのぼのします。 料理がつやつや美味しそうなのも良いです。 ウィンナー目玉焼き丼と私が呼ぶ、『よつばと!』のとーちゃんが作っていたご飯が出てきて、「このごはんは元気が出るよね〜」と思ってしまいました。 半熟目玉焼きに醤油をたらりして、黄身を崩して卵かけごはん風に食べても、ウィンナーにケチャップをつけて、ケチャップライスになったところを食べても、目玉焼きとウィンナーだけを食べる贅沢をしても美味しいので好きです。 この漫画が、「食えば元気出る。元気が出ればがんばれる。がんばれ!!」と押し付けがましく感じないのは、くまさんのおかげでしょう。 がんばれないときは立ち止まって休めばいいんです。 ちなみにこの本がレシピ系漫画本と気づかず、最初の「料理をする上での注意事項」がどんな意味を持つのかわからず、まじまじ読み込んでしまいました。 料理をする上での注意事項だけが書かれていました。 めんつゆの濃度は確かに重要です。我が家は4倍濃縮でした。

おいしい二拠点 単行本版

憧れの田舎暮らしと都会の利便性の両立 #1巻応援

おいしい二拠点 単行本版 イシデ電
兎来栄寿
兎来栄寿

都会に住む人が、田舎にしかない自然や忙しなくない時間の流れに憧れを抱くケースは多々あります。かくいう私もそのひとりでした。 本作の冒頭で、長野の名もなき林の中で裸足で川に入り青空の下で清冽な空気に全身を浸した瞬間に主人公の麻胡(まこ)が ″困ったな まだ帰ってもないのに  またすぐここに来たい″ という想いが浮かび上がり、そしてその直後に ″そっか  「また来たい」んじゃないや″ と気付いて、夫に「東京で働いて長野に住む」と宣言し二拠点での生活を始めていくシーンが描かれます。ここにまず大きな共感を覚えました。 私も吉野山の世界遺産になる程の絶景と空気の美しさにほぼ同様の想いを抱いて、移住しつつ何かの際には東京へ出向いていた経験があるので正に「まだ帰ってもいないのにまたすぐここに帰りたい」「何なら永住したい」という感覚になりました。コンクリートの山によって空も狭まった場所で疲弊していると、緑の中で呼吸することで人間に還れる感覚があるんですよね。 ただ都会には都会にしかない便利さや人が集まっているが故に催される営みもあり、それはそれで大きな価値です。仕事を含めた多くのことがインターネットを介しリモートで行えるようになってきてはいても、どうしても大きなイベントは都会中心で(最近はそういったものもオンラインで行われるようになってきましたが)、リアルの場に行かないと人との生の交流という真価は味わえません。田舎に憧れ田舎で暮らしてみてから初めて解る都会の良さや田舎の大変さもあります。 ″梅ささみ一本だけ焼いてもてなしていただくのって  都会のうれしさだったのね″ の部分も高解像度です。 そしてこの作品でも描かれている部分ですが、人付き合いは田舎で暮らす上での大事な課題です。最近でも話題になっている事件がありますが、その土地の権力者が大変な人物だと大きな苦労を強いられることになります。上手く行けば良いのですが、ずっと住む上では死活問題です。 しかしながら、そういった部分はあったとしても、夜に見える美しい星空ひとつでお釣りがくるものでもあるんですよね。人の世の事柄など、全て些末になり吹き飛んでしまうような。私も引退したら田舎に居を構え直したいです。 この物語の中ではコロナ禍という状況というのがひとつのキーポイントとなっており、その中での夫婦間の関係の亀裂の入り方、そこから取り直して共に進んで行こうとする瞬間の細やかな機微などにイシデさんらしい良さがよく出ています。夫婦に留まらず、人と人とが上手くやって行くために大切なことがいつも描かれているところが好きです。 また、木曽の名産「酸茎(すんき)」を使った新たな名物を作ろうとするところの楽しさなども。麻胡のフードライターという職業はイシデさん自身食べるのが大好きであることから設定されたそうですが、同じく食べることが大好きな私は豊かに描かれた食べ物のシーン全般興味深く読めました。 舞台となる長野も個人的に思い入れのある地なので、非常にfor meな作品でした。麻胡と扇の夫婦が、どのような壁にぶつかってどのように乗り越え、どのように人生を満喫していくのか。続きもとても楽しみです。

夢なし先生の進路指導

「夢を諦めさせる」新しい教師像

夢なし先生の進路指導 笠原真樹
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

めちゃくちゃ面白いですねー! これは令和の新しい教師像とも言えるんじゃないでしょうか。 学校の先生といえば、「夢を持て」とか「諦めるな」とか「夢の力を信じろ」とか力強く生徒の背中を押すような熱い言葉をかけるのが一般的なイメージがあります。 でも、このマンガは一味違って、夢を見る残酷さ、そのリスクを先生が徹底的に調べ上げて、夢を否定してるとも取れるような手厳しいことを言ってくるんですね。 挙句の果てには「夢にはくれぐれも気をつけてください」、「夢は人を殺しかねない」と生徒に言う。 そして、この先生が何故こういう指導方法なのかというと、実は元キャリアコンサルタントなんですね。 だから生徒にとっては厳しいかもしれないけど、敢えて良い部分だけじゃなくて客観的な事実としての夢の危険性を伝えてたってことが分かるんです。 夢を追いかけるリスクを聞いても夢に突き進む生徒たちですが、一時的に望んだ仕事をできるようになっても仕事によっては数年後に心身ともにボロボロになってたりする。 そんなときにそっと会いに来て前向きに諦めることを教えてくれて、新しい道を一緒に探す手助けをする。 夢を諦める手助けをする教師って聞かないので新しいし、面倒見よくていいですよね! 「ビッコミ」でも読めますね! https://bigcomics.jp/series/a9c40aa96eed5/

タワマンに住んで後悔してる

魑魅魍魎跋扈する魔塔 #1巻応援

タワマンに住んで後悔してる グラハム子 窓際三等兵
兎来栄寿
兎来栄寿

「お前なんて安い低層階に住んでるくせにっ!」 子供同士の喧嘩ですら、こんなセリフの出てくる世界の何と歪なことか。 Twitterで大人気の窓際三等兵さんが原作の、タワマンを舞台にした群像劇です。 野球少年の息子を持つ九州から引っ越してきた淵上家の舞の視点から始まり、瀧本家、堀家の3つの家庭の様子を中心に描いていく構成となっています。 田舎では誰もそんな話はしていなかったのに、東京に来たら皆が子供の受験の話で持ちきりというのは大いにあるあるでしょう。私も、都心で育ち小学校6年生のころには半分くらいの生徒が登校しなくなりそれぞれ家庭教師や塾で毎日12時間以上勉強しているような環境にいたので、理解できる部分は非常に多いです。 夫の勤め先・年収・学歴や、子供の成績・特技、住んでいる階層など、すべてにヒエラルキーを作り終わりなき不毛なマウント合戦が繰り広げられる世界はそこらのホラーよりよほど恐怖に思えます。これが現実にも存在するので恐ろしいです。読んで、恐らく死ぬほどマウントを取られ続けて心を擦り減らしてきたであろう母に思わず改めて感謝してしまいました。 ただ、この作品の面白いところはステレオタイプなマダムとマウントバトルするだけではなく、それぞれの家庭の外から見た部分とは違う内情が描かれていくところです。どんなに華やかに思えたり羨ましいと思えるところでも、その裏には何があるか解らないというのもまたリアルです。そして、逆に元々は普通の田舎の家庭であった淵上家が都会の文化に染まり狂っていくところも見ていて苦しいですが見ものです。グラハム子さんのかわいい絵柄がクッションになっていますが、総じて現代の「人間」が色濃く描かれています。 ある種、今のタワマン最高層並に豪奢な生活をしていた友人の家庭の闇を直視した経験もあるので「幸せとは何だろう」「それは相対比較し続けた先に見つかるものなのだろうか」と考えずにはいられません。タワマンに限らず、SNS全盛で人間は羨望や嫉妬という感情を抱きやすい時代です。皆『ブッダ』や『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』を読んで、他人と比べて苦しむことから解き放たれて生きれば良いのにと思わざるを得ません。それができないから苦労するのもまた真理なんですけれども。 余談ですが、「第4章 嫌よ、埼玉なんて住みたくない」というサブタイトル、そして「埼玉はね みんな色々抱えてるのよ」というセリフが愛しくて堪りません。

屍鬼

じわじわと迫りくる恐怖。思い出せ、伏線を。

屍鬼 小野不由美 藤崎竜
ゆゆゆ
ゆゆゆ

ほっぺたのZは、いったいなんの印なんだ!? 原作にない伏線か?! と混乱しながら読んでいたのだけど、コミカライズを「封神演義」の藤崎竜先生がしていたと知って理解。 あのZマークは、かわいいほっぺたマークだったのか…と少し気が抜けてしまった。 小野不由美先生の「屍鬼」をコミカライズした本作。 言葉を重ね、少しずつ 少しずつ、あちらこちらの状況や心理描写など、精巧に描かれる先生の作品。 作品自体はコミカライズのほうが少し軽いノリで、小説版はじわじわと迫りくる重々しいかんじ。 どちらかというと重々しすぎて、劇画調で描かれても違和感がなかったかもしれない。 「屍鬼」は、登場人物がやたら多く、さらに個性的な面々も多く、漫画だとどうなってしまうんだろうと思っていたら、個性的なキャラクターイラストでたくさんの人物が描かれていてびっくり。 静心が想像していたより若々しい雰囲気で、冴子はイメージ通りだった。 冴子の両親初登場時は、「これが見たかった!!」と心のなかでガッツポーズ。 既に小説の方を読んでいるので、フンフンフーンと軽い気持ちで読めたのだけど、初見だったら無料で読めた14話の後が気になって仕方なかったと思う。

まんが 不況とインフレで日本沈没 どん底!貧困トンデモ話

L◯の表紙のようないつもの #1巻応援

まんが 不況とインフレで日本沈没 どん底!貧困トンデモ話 コアコミックス編集部
兎来栄寿
兎来栄寿

数年前からコアコミックスのコンビニ本が電子化されていますが、どのくらい売れているのかデータを見たことがなく、語る人も少ないので気になっています。BLが電子化で飛躍的に伸びたように、こうしたアングラな本も電子との相性は良いのではないかと思っているのですが。 中身はいつものコアコミックスのコンビニ本なのですが、この手の本としては玉乃井ぺろめくりさんによるかわいい表紙イラストが異彩を放っています。 昨年から世間を騒がせた、広域連続強盗の「ルフィ事件」を代表する闇バイトについてなど最新のトピックも扱われています。闇バイトに応募してくる若者は、元々の生い立ちから不幸があり貧困で知的弱者が多いと赤裸々に語られる様はまさにこの世の闇です。 偽名で生活保護を不正受給する人を取り締まれない理由、令和のヤクザ事情、実家のような安心感を覚えるマグロ漁船体験記などなど、時代は変わっても不変である人間の本質から生まれるさまざまなエピソードが描かれます。 アイドル業だけで食べていけないアイドルたちのとある副業での悲惨なエピソードは、「あ、この話は某作品で出てきたやつだ!」と進研ゼミのCMのような反応が出ました。やはり、マンガはあらゆることを教えてくれます。 テレビ業界の最底辺である派遣ADを描いた話は、フィクションのようですが非常にリアルでどこにでもありそうなエグい内容だなと。 「マンガを読むと社会がわかる」とは某元首相の言葉ですが、まさにそれを体現しているようなこのシリーズは一度は読んでおくと良い社会勉強になると思います。特に、こうした作品に登場するような人物とは無縁の生活を送って大人になり政治などに携わっている方には読んで欲しいです。