幼稚園WARS

幼稚園warsについての勝手な考え

幼稚園WARS 千葉侑生
名無し

2話まで読んだが出て来る登場人物が強烈過ぎる印象しかない。 特に“スペード”と“クラブ”という○し屋には何か違和感を感じる。 仕事での非情さが染み付いたというよりはもっと根本的な部分に問題があるようにしか見えない。 そもそも人間はさほど器用に出来ていない。 自分に愛情を注ぐ人には危害をくわえるのはたいていできないが2人は躊躇なく殺そうとしている。さらには人気のない場所でも顔を隠したりわざわざ変装したりしている描写から元々顔をさらすのが嫌で、かつ愛情や自分の容姿そのものにたいして嫌悪を持っているとみられる。 PTSD(心的外傷後ストレス障害)のなかでも幼少期に○的な犯罪にあった人はそのトラウマから人目を避けたり顔出しを嫌う人が多い。この○し屋は幼いころに○的な虐待か悪戯にあい、その心の傷から立ち直れず周囲に対する不信感が生まれて反社会的な道に入ったと思われる。 特に黒髪の“スペード”は映画のエンドロールを見ずに帰るという少々モラルに欠けたところがあることから一般常識や協調性の感覚が○的な犯罪にあった年齢で止まるほどかなり深刻な被害だったと思われる。 いずれにしても“スペード”と“クラブ”は自分の顔が良いとは全く思っていない。 むしろ自分は容貌のせいで○的な被害にあったのだから不運の元凶とみているのだろう。 いずれにしてもこの2人にとって最大の敵は自分の人格と人生を壊した存在ではないだろうか。 長々となってしまいましたがここまで読んで下さいましてありがとうございます。

マイ・ブロークン・マリコ

マッチョレディの皮を着た銭形警部

マイ・ブロークン・マリコ 平庫ワカ
SS
SS

彗星の如く現れ、2020年〜21年に多くの賞も受賞した名作。話題になっているのは知っていたけど偏屈オタクは『私が読まなくても他の人が読むもの…』と謎のツンを発揮し読んでませんでした。周りの熱もだいぶ落ち着いたようなのでそろそろ頃合いか…と手に取りました。 絶賛されているコメントはたくさんあるので、ちょっと違うところで感想を述べると『ゆる△キャンとかは外見が女子高生で中身はおじさんだけど、マイブロークンマリコのトモヨは外見一般社会人女子だけど中身は銭形警部(ルパン)やな』という感覚でした。 明らかに世の一般社会人女子が行うには難易度の高い言葉遣いと行動力、もろもろ非常にマッチョ。(でも心の柔らかいところはあるの)という人間性で、なんだろう…見たことがあ…ぜ!銭形警部だ!!とハッとしました。(※個人的見解です) 友人の死や毒親のような重めのテーマを扱っているのに、強靭にしなる折れない刃のような芯の強い心臓を持つ主人公なので、暗く落ちすぎない快活な喉ごし。女性像としては非現実で、これまでの女性誌では産まれなかったであろう人物像だと思います。だがそこがいい、というところまで持っていけたのが今作の成功点で活劇的な描き方がその切れ味をあげています。 『少女漫画の皮を被った少年漫画ハートなちはやふる』『ヤンキー漫画と見せつつイケメン盛り盛り女性も食べられます東京卍リベンジャーズ』とか、アレンジを効かせたミックス感のある漫画が人気になる傾向が強く感じてますが、これもその一つかなと。 既存の枠を越境し、いろんな人がいろんな漫画を読むようになった今だからこそ、こういった作品がしっかり評価される環境になったのだろうなと思います。この調子でブランニューな漫画がどんどん増えると嬉しいな!日本の漫画はまだまだ伸びしろですね!!

逃げ上手の若君

ついに誕生した鎌倉末期〜室町初期の本格まんが

逃げ上手の若君 松井優征
酒チャビン
酒チャビン

従前も太平記のコミカライズなどあったのですが、そこはやはり太平記なので、少しマンガとしては微妙というか、そういう部分が正直ありました。すいません。 それに対してこちらの作品は、ガッツリと長期連載する気満々で、満をじして誕生した本格作品!!どの辺りまで描写するつもりなのかは不明ですが、このペースでいくと100巻は下らない大作となりそうです。完結までわたしの寿命が保つか心配です。 描かれることが少なかった時代をテーマにしてますが、ちょうど気になってたんですよね!!!なので、題材選びとしては、わたしにとっては完全に満点です!!!そういった方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?そんな方に、本作の登場は、本当に朗報なんですよね!!! 足利尊氏と後醍醐天皇をはじめ、新田義貞、楠木正成、護良親王など、ウィキペディアだけでも相当魅力的と思われる登場人物が今後どのように活躍するのか本当に楽しみにしています!! しかもわたしの好きな戦国自体の武将たちのルーツ(先祖)の活躍もたっぷり見れそうなので、それも本当に楽しみにしています!巻末についている文字の解説もこれまたすごくいいですね。むしろ本編よりも楽しんでいるかもしれません。 ただ一点、ジャンプに連載なのでこれは仕方ないことなのかもしれないですが、ちょっと作品全体のノリについていけない部分があったので(間違いなくわたしがおっさんなのが原因だと思いますが)★は5にしませんでした。

喧嘩独学 単行本版【フルカラー】

この縦読みは面白い!いじめられっ子が喧嘩と配信でのし上がる!

喧嘩独学 単行本版【フルカラー】 金正賢 T.Jun
名無し

貧乏で貧弱な高校でいじめられっ子だった主人公が、いじめっ子の中の弱いやつと喧嘩した動画が偶然配信されちゃっててバズって話題になる。 そこから喧嘩は数字が伸びて配信で金になるのでは?ということでクラスのいじめっ子を手始めに独学で喧嘩を仕掛けて配信していく逆転劇! https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0000711 いわゆるwebtoon、フルカラーの縦読みマンガなので、色もいいし絵が綺麗だし女の子がめっっちゃくちゃ可愛いし、アクションもいい! でもどうせ薄っぺらい話なんでしょ、と思ったらかなり面白かった。 オススメしてくれた人にお礼を言いたい。 あまり他の作品で引き合いに出すの好きではないけど、あえて例えるならば、喧嘩ということと、いじめられっ子とかコメディ部分のノリとか顔芸みたいなあたりが、『ホーリーランド』✖『シガテラ』っぽさがあるし、スマホ消費的な逆転劇の爽快な気持ち良さもすごくある。 まだまだ読み始めの序盤なんだけど、これはちゃんと継続して読めそう。 謎のyoutuber的な投稿者の実践的な動画から学んで一つずつ技を身に着けて喧嘩に強くなっていくのもいい。 っていうか、やっぱり女の子の描写がめちゃくちゃ可愛い! しかも漫画的に記号化されすぎた可愛さじゃなくて、わりとリアル寄りな可愛さ! 女の子をかわいく描けるだけで売り上げ変わるって聞いたことある気がするけど、その理由を分かるようなきがしました。 関係ないけど韓国マンガって身内の不幸というか、家族の誰かが入院してたりして、その費用を捻出するのが大変でお金に困ってて、金銭的にも逆転していくパターンが多すぎてそんなにあるあるなんだなーって思いました。 家族を支えるとか助けるっていう意識がかなり強い国柄なんでしょうか。

眠たい浅瀬

恋する美少女の罪と罰

眠たい浅瀬 華沢寛治
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

キスから始まってしまった女と女と男の歪な関係は進むほどに音を立てて崩れていく。 最後に残ったのは…。 放課後、誰も来ない学校の階段で舌を絡ませ濃厚なキスをする。 クラスでも派手なグループの美少女とパソコン部の地味目な女子。 ある日から唐突に始まった正反対な二人のこの行為は常習化していて、主人公であるパソコン部の女子は理由も分からずにされるがままだったが…。 恋する美少女って非常に罪ですね。 幼稚で自己中心的でご都合主義な少女漫画脳に他人を巻きこんでも儚く美しく見えてしまう。 それを真に受けてしまった自分こそが罪だと感じてしまうほどに。 しかしこの話ではそこで終わらず、主人公は悲しみの逆襲を遂げることになるのがまたよかったです。 ところが逆襲自体もする側、される側の両方の立場をより深く理解しただけにすぎず、部活の男子を騙し高校で初めてできた同性の友達を裏切り手放す羽目になり、どん底エンドで最高でした。 その気持ちをどこへも持っていけない苦い気分でいっぱいです! まだまだ自分自身のこの話への理解が及んでない部分もありそうだけど、少し間をおいてまた読みたいなー

鋼の錬金術師

未だに人気が衰えない、普及の名作だと思います

鋼の錬金術師 荒川弘
あいざっく
あいざっく

子供の頃は設定が難しく理解が追いついていなかったのですが、 中学生くらいにちゃんと読み直してその魅力にどっぷりと魅了されてしまいました。 まず、子供の頃には少し難しくて分からなかった設定ですが、 他にはない独特の設定なのにちゃんと筋が通っていて、荒川弘先生は本当に天才だと思いました。 コミカルなシーンや恋愛要素も多く楽しく読めるのですが、 初っ端のお母さんの錬成シーンや女の子と犬のキメラといい、 胸が重くなるようなシーンも多く、中心的なキャラクターも容赦なく負傷したり命を落とすところが、 残酷でもあり、ハガレンの世界観の素晴らしさを引き立たせている魅力の一つなのではないかと思います。 キャラクターもみんな魅力的で、 敵キャラのエンヴィーも憎めない、何なら愛しくて推せちゃう点もハガレンの好きポイントです。 荒川先生のイラストやノリもとても好きなので、 シリアスなシーンや戦闘シーンもコミカルなシーンもそれぞれ違った楽しみ方ができます。 余談ですが、好きすぎてハガレンのコラボカフェで働いていたのですが、 お客さんが絶えず、幅広い世代に愛され続けているのだなということを改めて実感しました。 また、私自身も未だにハガレンの名台詞を常用しております笑 まだ読んだことがない人にも、後世の人達にもぜひ読んでもらいたい作品です。