……誰も懲りないのほうがマシに思えてしまいます
愛と呪い
愛と呪い ふみふみこ
作者の半自伝的作品。平成初頭のノスタルジックな空気感や思春期の閉塞感がリアルに表現されている。新興宗教を信仰する家庭において父親から性的虐待と母親から肉体的虐待を受ける主人公が、誰からも助けを得られず追い詰められていく過程が痛々しい。読んでいて重苦しくなるが、目を逸らしてはいけない。
面白そうと思い軽い気持ちで手を出したけど、
これは軽い気持ちで読んじゃいけないなと感じました。
父親から性虐待を受けている愛子はどんな気持ちでいるんだろうとさわりの方で考えていました。
読み進めて行くと父親が気持ち悪くて愛子の気持ちを考えたときに苦しくなりました。
一緒に暮らしている母と祖母は父の性虐待をまるで問題視せず、笑い話にする始末。
一緒にお風呂に入ったり、一緒の部屋で寝ることを許していて気持ち悪い家族だと感じてしまいました。
宗教に入るのは勝手だとは思いますが、子どもたちにも強要する親でとても胸くそなストーリーではあったのですが、どこか惹かれるものがあり全て読むことが出来ました。
ほかにもストーリー性はある作品なのですが、そこが印象強すぎました。