これ系の漫画ってみんな中二患ってるけど面白いよね。 でも実際RPGやる人の半分くらいは慎重勇者の気持ちがわかると思う。 始めのダンジョンで限界までレベル上げする人絶対いるしw
この人最近どうしてるのかなと思っていたらまた本出されてたので読みました。 自分のこと赤裸々に書かれてるんだけどそれが数割マシで面白い! アル中なんとかしろよとは思いますが、膵臓は人それぞれでアルコールに負けちゃう体質の人もいるのでそんなに飲まれてない気もします。(適当に憶測ですが) こうなってくるとボロボロになればなるほど面白いですね…適度に健康体でいてほしくはありますが、また次のノンフィクションエッセイ楽しみだなとも思ってしまい…! 人間としてダメダメなのに好きでたまりません…
お洒落系漫画かなと思ったら違う テンポがよくて読みやすいそれでいて確かに切れば血の出る漫画! 主人公と想い人と父親の関係性がいい 最近読んだ漫画で良かったやつ何かと聞かれたらこれを買うように勧めますね。 分厚い本なのにちゃんと最後に向かって収束する。 よくある感じの話なのかもしれないけど、著者の独特な作風で素晴らしく仕上がってる気がします。 手の描写、ガラス質の描写が美しい…。
※ネタバレを含むクチコミです。
これがしたい〜!羨ましい 自分もよく雑な旅をします。 だいたい車で東西南北どっちいくか、とか。 羨ましい限り…100万でざつ旅したいです…
最新話 よかったからさ 建てました
映画館でアニメの予告を見て「ハイパー爽やか百合作品じゃん…!」と思って履修したんですが、想像の200倍くらいクセ強めのマンガでした(最高ではある)。 人付き合いが苦手な森谷さんが手に入れたのは1日のうち3分間だけ時間を止められる能力。 人から話しかけられたときにその場を去ったり、かと思うと人の秘密を覗き見たり、小心者なんだか大胆なんだかわからない使い道を楽しんでいました。 そんな彼女だけの世界に、クラスいち華やかで社交的な村上さんが「入門」してきたことで物語が動き始めます。 時間停止中に村上さんのスカートめくってパンツ見てたのがバレた森谷さんは(何をやってんだ)村上さんの望むままに時間停止を行使し、さまざまな「いけないこと」に付き合わされていきます。 森谷さんも読者も一貫して村上さんというファム・ファタールに翻弄され続けるわけですが、森谷さんが村上さんに惹かれ、関係を築こうとする姿は純粋で、ほとんど涙ぐましいほどです。 村上さんの行動の不穏さと不安定さゆえ「どうにかこの関係がなんだかよくわからんがふたりにとってベストな形でうまいこといってほしい」…そう願わずにはいられなくなっていくのです…。 トリッキーな構成にドギマギしながら読み進めたのですが、最終2話を読んだあとには思わず腕を組んで唸りながらふたりの感情を噛み締めてしまいましたよ。 感情が…あるのだ…ここに。それもデカいやつが…。ふたつ…。 とにかく2巻一気に読んでふたりの関係と感情の行く末を見届けてほしいです。
カメレオンの外伝なんだね。知らなかった
こんな純粋な気持ちで主人公の背中を押したくなったのはいつぶりだろう…というほど美しい話だったな〜女の子同士の話だったからかな。 始めは大人と子供くらいの年の差があるのかと思ってたら同じ大学の同学年だった。笑 いじわるな見方をすると、けっきょく向こうはずっと主人公のことは眼中にはなかったんだね。
正直結構忘れてたけど、分かりやすいあらすじがあって、良かった。国を変えるようとする者と、それを追う者。なかなかグッとくるな
アンドロイの女の子が人の感情について学んでいく漫画。面白いのは主人公に教えられたわけじゃないのにどんどん学習していくアンドロイド。感情や気持ちは相対的なもんのなんだなー相手がいるから芽生えるものなんだなーって再認識する漫画。可愛いだけの漫画かと思ったらピリっとスパイスの効いてる良い漫画。
今月のフィーヤンに描き下ろしの読切が載ってる! というかもうドラマ始まっていたのか…知らなかった 見開きカラー表紙が可愛かった。
なにかイスラムな漫画はないものかと探して行きついたのがこの作品です。ちょっと違うかもしれませんが…。これはサッシーというインド人と結婚した女性漫画家のインドでの体験をつづったルポ漫画。で、この作品、絵も内容も密度が非常に濃い。ヒジラというインドのオカマが子供の生まれた家で踊り狂う鬼気迫るシーンや、ガンガーを流れる水死体を見世物にするおじいさんの描写など、とにかく人物の表情が豊か。さらに話題も幅広くて、衣食住はもとより政治風習、動物、観光客、買い物、遭難、怪談、結婚式となんでもあり。作者がインドをふらふらしていた十年以上前の経験が中心で、情報としては少し古いかもしれませんが、それでも行かなくてはわからないインドの何たるかは十分伝わってきます。だから糞便の話がやたら多いくてリアルなのも許します。
昨今の教育現場の悲しい報道を見るにつけ、この作品の主人公、大岩雄二郎のような先生はもう絶滅してしまったのかと思います。昭和40年代生まれの私の感覚だと、たしか中学校のときに金八先生が流行りましたから、高校ぐらいまではこんな先生が残っていたんですけどね。水道が止まってしょうがなく風呂の残り湯でラーメンを作ったとか、エロ本で英語を覚えたとか、そんな話も聞きましたし、結婚前に自宅のアパートに遊びに行ったりしたこともあったし。スケベで野蛮で声のデカい、だけど心はあったか。まさに”ソーリ”のような先生には何人か巡り合ってきました。いまや漫画でもヤンキー上がりや任侠関係者、へたすると人間ですらない、という先生ばかりになってきて、時代は流れているのだと感じます。でもたまには超人でない兄貴分的な先生も見てみたくなるんですよね。先に生まれると書くくらいですから、それが本来の先生の姿なのかとも思いますし。現代ふうに設定を変えてリメイクすれば、むしろ今求められてる先生像ができあがるような気がしてなりません。
個人的に、土田世紀作品の中でも、心えぐるものとして「同じ月を見ている」と同等かそれ以上の本作。 もはや紙書籍が流通していないので、電子書籍が頼みの綱でしたが、愛蔵版として再配信されたことを本当に嬉しく思います。 洋の東西、メディアを問わず「生きること」をテーマにした作品は数あれど、これほど濃度こく煮詰めた作品はないでしょう。 絵に描いたような幸せ夫婦に訪れる不幸の数々。 子供を求めては幾度も失い、あげく妻が癌に侵され「自分は何のために生きているのか?」を問う姿。 なりふりかまわず努力しても、命がけで祈っても、何一つ報われない無力感。 生々しい感情や絶望は、読んでいて悲しいとか苦しいなんて言葉では表せない、脳でも処理できない、魂レベルで慟哭します。 書き手も命削って書いているとしか思えないです。 「生きることに意味なんてない」と主治医から一つの答えがでます。 だから、1日1日を懸命に生きるべきなのだと。 当時、自分もこの考えに非常に共感しました。 泣いたり笑ったり色々あるけど、生きることが好きだから生きる。 そこに意味はないのです。あっても、後付けでしかないのです。 ただの悲劇に終わらせない底力がこの作品にはあります。 読んだ時代、年齢で違ったことを考えさせられるので、チープな言葉ですが「名作」とはこういう作品をいうのでしょう。
絵のタッチが所謂、萌え系でないのがまず良いです。 絵がそっち系で、冴えない主人公がやたらとモテて、 読んでるだけで気恥ずかしくなってしまうような作品は巷に溢れていますが、 本作はそういった要素がありません。 ストーリーもシリアス感があり、大人の読者を引き込みます。 30代以上、上質な官能小説のようなエロスティックな作品を求めている人にお薦めしたい作品です。
アラサー女性の私からしたら、タイトルから大いに興味を注がれる「31歳、処女捨てます」。少し古い時代の作品だが、登場する女性たちの悩みには共感できる点がたくさんあった。初体験の年齢で悩む女性、なかなかプロポーズしてくれない彼にやきもきする女性など・・・良い短編を読めて良かった。
相手の言ったことを文字通りに受け取ることしか出来ない女子高生・綿谷さん。「凪のお暇」の凪が"空気を読みすぎる"人なら、彼女は"空気を読むことができない"人かもしれない。そんな彼女と、彼女を取り巻くクラスメイトとの物語。 ともすると綿谷さんは"発達障害"や"アスペルガー症候群"などの"病名"をもって語られる存在なのかもしれない。もちろんそうすることで得られる物語的な効果もあるとは思うけど、今作では特段そういう説明のしかたをせず、あくまでよくある高校での一風景として綿谷さんと周囲の日常を描いている。それによって、極端に空気を読まない綿谷さんの存在がより親身なものとして感じられ、現実感のある物語になっている。 そして、空気を読めないことが"真っ直ぐな言葉"となって周囲の人に届くことにより、分かり合えない」のすれ違いから友だちになるまでの過程が高校生活の1ページとしてキレイに可視化されている。 主人公の振る舞いが周りに影響を与えていくというのは「町田くんの世界」や「スキップとローファー」とも近いかもしれないが、興味深いのは基本的に各話の語りの中心が綿谷さんではなくその"友だち"の側にあること。それは各話サブタイトルが友だちの名前になっていることからも分かるし、後から思い返すと作品のタイトル自体も「綿谷さんの"友だち"」だったと気付かされる。そういう意味ではもしかしたら「桐島、部活やめるってよ」に近い演出なのかもしれない。ただ、他者視点が多いなかで綿谷さんの視点でも要所で描かれており、実際に読んでみるとかなり極端な存在なはずの綿谷さんに対しても感情移入できるように作られている。 綿谷さん視点でも"友だち"視点で見ても、いずれにしても作品全体の"真っ直ぐさ"が純粋に心に響く作品。 1巻まで読了。
どうやら昨年(2018年)、続きが、著者のなめたけ先生による自費出版で出版された、ということのようです。 『歳下の先輩ちゃん2』というタイトルです。 pixivの先生のページで詳細を見ていただきたいのですが、 内容は……いいですよ〜! 彼ららしい着地で、いい終わり。 https://www.pixiv.net/member.php?id=22154672 (2020.6.22追記) Amazon kindleにて発売が始まったと、なめたけ先生からアナウンスがありました!やったぜ! https://twitter.com/nametakesantaro/status/1271098355771301888
本作は味平全5シリーズのうちの4つめの章。デパートの売上競争の代理戦争に巻き込まれた味平が、カレーの味でどれだけ客を集められるか、というものです。ライバルは6000種類のスパイスを嗅ぎわけるカレー将軍・鼻田香作。この恐るべき男を相手に味平の策は?ということでまさに戦争がはじまります。でこの作品、特筆すべきは料理漫画ではあるものの、おいしく見せることを追求しているのではないんですね。ミルクカレーにスパカレー、しょう油入りカレーと一歩間違えばゲテモノです。ただ、これが食べたく思ってしまうんだなあ。そう、この作品の胆はここ。説明などどうでもよく食べてみたいという幻想がここにはあります。最後に出てくるブラックカレーなんてもう、一度は…。あ、でもこれはちょっと禁じ手かぁ。
ほのぼのミステリー…って、矛盾しているとは思いますが、この作品を形容するにはほかに適当な言葉がみつかりません。主人公は推理作家の一色正和と童顔の妻・亜紀子。二人が地元・鎌倉で起こる怪事件を次々と解決する…ことはするのですが、う~ん、やたら人が死ぬにも関わらず、その内容にほんわかとしてしまうといいますか。だってあまりにも舞台仕立てが現実離れしすぎていて、脱力してしまうんですもの。坊主の身代わりをする狸や霊が乗り移って尋問をする刑事が出てきたり、つぶれた映画館が週末になると復活していたり、遺産が気になって生き返るお婆さんとかサーフィンをする鬼だとか、もう何でもあり。また鎌倉という土地もこれらとほどよく馴染む。古都であり、高級住宅地もあり、外国人も多く、かつ古戦場でもある街。浮世離れしたイメージがありませんか。うん? やっぱりミステリーじゃなくて、ファンタジーなのかな? まあ読んで判断してください。
幕張を書いてた木多先生の作品ですが… 格闘モノ好きな方には是非読んで欲しい。 努力友情勝利じゃなくて、努力狡猾勝利って感じ。 休載がちですが、待ってでも読む価値あります。
アトム ザ・ビギニングでおなじみカサハラテツロー先生の超絶傑作青春ラブコメ部活マンガ。個人的にはカサハラ作品でダントツ面白いと思っています。 部活と言っても、架空のスポーツ“XAD”を題材にしてます。 メカニックデザインに定評があるカサハラ先生の、遊び心と高い説得力により表現されたXADのマシンのビジュアル。この素晴らしさは中身を読まなくてもわかる人にはわかる。 更に、XADが走る姿を見れば「この漫画はあれだ、最高だ」というのを瞬時に判断できるはず。 本当は会う人会う人全員におすすめしたいほどなんですが、残念ながらちょっと中途半端な終わり方をしてしまってるんです…終わってしまってこんなに悲しかった漫画は他にないかもしれない。 主人公は心優しきピュア少年、ポテチ(愛称)。ポテチが恋するのは並外れた身体能力を持つ少女、小梅(実家はヤクザ)。 ポテチの親友マッキーや、顧問の白鳥先生、小梅の双子の妹たちや、他校のライバルなど愛すべき魅力的なキャラクターの宝庫なのもこの漫画の魅力です。 ああ、できることなら人類すべてに読んでほしい。 アニメ化とか向いてると思いますよ。
シゲタカヨコは、恋愛体質。 いいと思ったら見境なくすぐに、Hしちゃってるけど。 自分を安売りし過ぎな感じが・・・。 そして、自分を本当に大切にしてくれる人が側にいるのに。 疲れる恋愛は、上手く行かないよ~。 頑張れ!シゲカヨ!!
幼女のかいじゅうたん、かんわひぃ〜 なんかもう、東京タワーとかあげるから遊んでな、と言いたくなる こんなふうに日本が壊滅するならそれでいいかな。 かいじゅうたんの虜の総理は最後まで生き残れるのだろうか!?
あらすじも正しいのですが、全く内容の本質には触れていないです。 ア・ホーマンスとは、真の自己を実現する者の旅のことをさします。 記憶喪失の男が、自分の正体を知りたくもあり知りたくもない状態で始まり、生まれ変わるいいチャンスだということで最終的には「真の自己を実現する者の旅」出るところで終わる。 狩撫麻礼っぽい台詞が出まくるので好きだけどもう少し続いてほしかった部分もある。 いまだに気になっているのは、松田優作がこれを映画化しているんだがその際に、マンガの中のある一コマを指差し、「主人公のこの表情を映画にしたい」ということ始まったのだが、どのコマなのかが気になって仕方がない。
主人公は思いを寄せる幼馴染とバイト仲間と別荘に行くが、奇妙な声が聞こえてきて…というあらすじの王道スプラッタホラーなんだけど、オチが予想外ですごく面白かった!! https://i.imgur.com/S8d1vM1.png そして絵がとにかく精緻で綺麗。恐怖と美しさ、一度に両方が刺激されるのがいい…! https://twitter.com/Tksyamaguchi/status/1179422818678841349
付き合って2年同棲8年の彼(のんちゃん)と彼女(リツコ)のお話。ストーリーごとに、2人目線で物語が描かれていて、内容も日常アルアルで、とても読みやすかった。2人が生活に多くを求めてない感じも素敵で、読了後はホッコリした気持ちになった。
警視庁内にある「特別対応室」 ここは、警察内におこるトラブル(ハラスメントとか、怠慢とか)を表沙汰になる前に対応していく部署。 別に「監察」という部署もあって、ここはより大きな事件・不祥事を扱うので、特別対応室は、そのサポートというのが役目。 警視庁内も、一般企業以上にガバナンスが効いてて驚きます。 それだけ暴走しやすいということなのでしょう。 本作は、そんな「特別対応室」のお話。 警察官といえど全員が善人ではありません。 小悪党じみた輩がゴロゴロいます。 この作品が面白いのは、「悪は絶対許さない!」みたいな正義感をもった主人公が情熱的に対応する・・・という展開ではなく、外面だけが良い微妙に性格の悪い主人公野宮警部補が裁いていくところ。 逃げ場のない状態まで証拠を集め、時に嫌らしく、時にネチっこいやり方で、小悪党たちをこらしめていく様は、痛快の一言です。 悪口をノートに書いたりする大人気ない様も、どこかチャーミングに映るから不思議。 2巻以降は、監察とのセクショナリズムや権力抗争など、警察組織の闇が垣間見えてきて、物語にグッと奥行きが出て今後の展開が楽しみです。 ともあれば、基本はゲスをもってゲスを制す!的な展開は、読めば爽快感間違いなしな作品です。
まだ完結していないので最終的な評価は変わるかもしれませんが、構成がすごく上手いなと感じています。 最初は表紙とタイトルで完全にギャグものかと思って手に取ったのですが見事に裏切られました。(良い意味で) 前半はしっかりとした時代物の作品の品格を持ちつつ、要所要所に「いやいや、武士がメンタルとか言ったらダメだろw」と笑わせてくれる部分があります。 中盤からは、江戸時代の武家のしがらみの中でもがき苦しむ、武士(清水)の休職理由も徐々にわかってきつつ、大きく物語が動いています。 自分はコミティアで同人を買わせてもらっているのですが、個人でここまで話の作り、盛り上げられるのは驚きです。 令和の現在、このようなテーマで読める作品が描ける作者さんは凄いなぁと 今、すごく良い部分なので早く続きが読みたいです 同人誌でも出されていますが、ebookで最新話まで読めます(同人誌版の表紙も良き)
1話掲載の段階で結構話題になっていた作品。1話を読むとかなり突飛な設定のエロコメディに見えるけど、その実もっとセンシティブなテーマを扱ってる作品、のように見える。 夫・敦が「入れられなく」なった理由。それはひょんなことから妻の優の過去を知ってしまったことに起因する。夫婦だって当然今までの過去の全てを共有してるわけではないから優のほうに落ち度はなく、落ち度がないからこそ自身の現状に対して負い目を感じてしまっている。 一方の妻・優は「こちらから入れる」という方法でなんとか目的を達成しようとするのだが、以前よりは幾分かマシになったものの満たされたかと言われるとそんなことはない。そして自身の知られたくない過去をよく知る男の登場により、彼と夫との間で板挟みの状態になってしまう。 それぞれがやや特殊な秘密を抱えた夫婦だけど、この作品の1番のポイントはその秘密をお互いが相手に打ち明けることなく悩み続けているという点にあると思う。生きていれば誰にだってある"秘密"を極大まで強烈なものとして描いているけど、程度の差こそあれ相手のことを思うためにその秘密を打ち明けられず苦悩する様子には誰もが共感できるはず。むしろ、悩み自体にインパクトがあるからこそ、夫婦の両方に共感できる物語になってるような気がする。 夫婦2人の内面の描写も丁寧だし、内容的には少女マンガと言っても全然差し支えない。そう、アレさえなければね。 1話まで読了
アルコ作品はほとんど読んだことがなかったけど、他のもぜひ読みたいと思います。これ一冊で相当実力のある漫画家だとわかりました。人気があるはずだ。 タイトルの「終電車」はあくまでも要素として出てくるだけで、内容としては各話の主人公が今の自分はこのままで良いのか、変わるべきなのか、もしくは変わらないで良いのか葛藤し、見つめ直す青春オムニバスストーリーです。 自分的には漫画編集者が主人公の話が一番面白かった。 たぶん、ヤスコとケンジのキャラがちらっと出てくる(読んでないので自信なし)。 最後の読切「アンドリュー」がクレイジーで、終電車の爽やかな読後感が吹っ飛びます。
日野雄飛先生は、老若男女に好まれるであろうマンガらしい絵柄であらゆるシチュエーションの百合とBLを生み出す天才です。 その日野先生による初の百合短編集が本作「理想と恋」…! https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_MF00000078010000_68/ 収録作品は、元アイドル×配達員を描く「チャイムとアイドル」、アパレル店員×パン屋を描く「ピクニック」(はWEBでも読めますのでまずはぜひこちらをご覧ください)、そして劇団員×新入団員「れんげがさいたら」の3編。 大人百合がテーマで、自分の心に蹴りをつけた自立した女性たちがお仕事を通じて出会う、その地に足ついた恋のリアリティにギュンギュンします…。 3組ともカップルの片方が背が高くてどストライクで最高です…ありがとうございます。 そしていつも思うことですが、日野先生のコマ割りのセンスが最高すぎます…美しい。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 「チャイムとアイドル」…元アイドル×配達員 推しが武道館いってくれたら死ぬを彷彿とさせるカップル。配達員っていう設定が良すぎる。2人とも再会をキッカケにそれぞれオシャレしたり、自分磨きに励むシーンがたまらなく可愛かったです。 https://i.imgur.com/Vop33ym.png 「つん」無理…好き… (『理想と恋』日野雄飛「チャイムとアイドル」より) 「ピクニック」…アパレル店員×パン屋 ダメ人間との恋愛はNL・BL・GL問わずよく描かれ大抵は「掃除ができない/料理下手」程度に留められることが多いのですが、このお話はさらに掘り下げてリアリティを出していて、しかもそれが絵だけできちんと伝わるように描かれているところが最高でした。 「れんげがさいたら」…劇団員×新入団員 あとがきによると、「もともと舞台マンガを描きたいと思っていた」そうで、連載は怖いのでオムニバスの1つにしたとのこと。そのため劇中劇も演劇の世界の文化の描写もメチャクチャ読み応えがありました。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 絵が可愛い、女の子が可愛い、ストーリー・設定が上手い…!間違いなく面白い短編集なのでぜひお手にとってください。 https://twitter.com/youhe_o/status/1114371575967444992?s=20
短編集としても素晴らしいネーミングである。 ニッケル(5セント硬貨)オデオン(ギリシャ語で屋根付き劇場)というのが由来?の、アメリカの庶民的映画館の名称なんだとか。 そして読めばわかる心地よさ。 ほんの少しのエロとグロと多分なシュールがアングラ感を強めていて道満先生の魅力となっている。 ちなみにグロといっても絵的にはグロい感じではなく可愛いので大丈夫です。 「ヴォイニッチホテル」もオススメ。 あと女の子がとても可愛い。これほんと重要。
主人公のしおちゃんは女子高生。織田信長の偉人遺伝子が宿り「ノブナガン」として宇宙怪獣から世界を救う戦いに巻き込まれていくのですが、JKでミリオタで作戦参謀まで務めるっていうギャップが効いてます。 久正人作品らしくアクションのかっこよさ、偉人の逸話や能力を使った戦闘のギミック、怪獣のディティールや掃討作戦のカタルシスは文句なく最高です。久正人×宇宙怪獣の組み合わせに間違いがあるわけがない…。 『ノブナガン』がとりわけ魅力的だなと思うのは、しおちゃんの成長を描くビルドゥングスロマンでもある点でしょうか。 (甘酸っぱいラブロマンスもあるぞ!) 人付き合いが苦手で「オタク」として孤立しがちな彼女に手を差し伸べる親友にしてヒロイン、浅尾さんとの関係は読んでいるこちらが恥ずかしくなるほどにかわいらしく、そして美しいものです。 しおちゃんは浅尾さんのために銃を取り、やがて仲間と手を取り合うことを学び、最後には全人類のため、愛する人とともに戦います。 ひとりだったしおちゃんの世界が広がっていく、そのキッカケになるのは他ならぬ浅尾さんなのです。 自分はこの作品、かなり正統派のセカイ系マンガなのでは?と読んでいたのですが、壮大なストーリーの中心には必ずしおちゃんと浅尾さんの物語が据えられていたからだろうと思います。 特に終盤、進化侵略体との決戦が近づき戦闘がスケールアップしていくのと対照に、決着へ突っ走るための力強いエンジンとして彼女たちのミクロな関係性が描写されていくのは圧巻の快感があります。 パワフルなストーリーと巨大な感情が全6巻のなかにギッチリ詰め込まれてます。ボリュームたっぷりの一作、ぜひ読んでみてほしいです。
猫も人間も、一緒でしょ?どちらの世界も愛する須和野チビ猫の、世界を知る為のスリリングな冒険に「今日もちょっと行ってくるね!」 ----- この作品中の「猫」は、人間の姿に猫耳と尾がついた格好で、人間と同様に「思考能力」が付与されている。 まるで夏目漱石の『吾輩は猫である』のように、猫達は人間を観察し、思索に耽る。 主人公のチビ猫は、とりわけ人間に近い価値観を持ち、猫の世界にそれを持ち込んでは、猫と人間の根本的な違いにぶつかり、悩む。 そうして可愛い仔猫の世界観は、次第にシビアになっていく。 生きることの不思議や、ままならない本能や感情。チビ猫が遭遇する問題意識の鋭さと根深さには、人間である私も唸らされる。 しかし、チビ猫の目に映る世界は、酷薄ながらもキラキラと美しい。彼女がその小さな体で大きな世界(海や野原など)と対峙し、溶け合う時の果てしなく茫洋とした感覚は、読んでいて心地よい。 チビ猫が世界を知る為に、猫にも人間にも、無謀な介入を繰り返す様をハラハラしながら見守り、彼女の猫らしからぬ思索と猫らしい本能の両方を観察させてもらう、そんな作品。
漫画のジャンルで言うとBLになるんだろうけれど、ラブストーリーでありながらサスペンス要素がかなり強いのでゾッとするシーンも多い。読み終わると表紙のふたりの表情を見る目が変わります。 万人にお薦めはできないけど、たくさんの人の感想が聞きたい。 それにしてもすごいタイトルつけたな。内容に合ってるけどストレートすぎてズドンとくる。
全話無料を完全に逃した私が通ります。 昨日からマンガmeeで連載再開(新連載?)したGALS!読んだ人いますか? https://twitter.com/mihona_fujii/status/1191710391044210690
え~、死神交換イタシマス~、ってちり紙交換のダジャレかよっ、とまずはタイトルでジャブを一発。そしてオチで強烈なストレートがくるかと思いきや、最後までクリンチされて終わるという、そんな短編集。62時間寝ていない漫画家の白昼夢を楽屋落ち風に描いた表題作をはじめ、ナンセンス作品が8連発続きます。エロありSFありと攻め手はさまざま。パワーはなくても小技を効かせたギャグと精緻な絵柄が誘ってくれるのは、ちょっと奇妙で小粋な小咄。中でも連作となっている「西武沿線異常なし」(このタイトルも秀逸!)のスカし方は極め付けです。内戦状態になった日本を描く作品ですが、出てくるメインキャラはまるで仕事に出かけるように前線に赴くサラリーマンに、育児ノイローゼを兵士を撃つことで解消する主婦といったどこかズレた人たち。指が飛んだり死体がころがったりと戦場のはずが、そんな彼らの行動の範囲は日常の延長に限られてしまうという、この不条理感がたまらない。この手の作品は、予定調和的な結末を求めずに、その世界観にハマった方が勝ち、ですね。
戦争の悲惨さを問う物語ならば、これからも語り継がれるべき”負”の記憶として発表されることでしょう。しかし一方で戦争は、国を守る軍人を英雄視する面もあったことは確かで、なんとなくそういった描き方は今の世の中ではタブーに近い。ですがこの作品では、その戦争の二つの面が同居しています。前半は戦闘機乗りとして成長し、勇ましく敵機を撃墜していく主人公の物語。しかし後半になると主人公は戦争の意味を考え、苦悩するようになる。結果的にこれは戦争を扱うには有効だったのかもしれません。少年向けの作品として描かれていても、戦争とは結局何だったのか、という問いを入れられると感じ方がそこで違ってきてしまう。作者も体験として戦争に接し、思うところがあったからこんな展開になったのでしょう。描き手として、そして読み手として戦争を知る人がいなくなりつつある現在、こんな戦争の空気感を内包する内容というのは貴重な存在。今こそ読んでおくべきでは、と思います。
融通のきかない生真面目さで、素直じゃなくてメンドくさくて、目つきも悪い。 一見可愛くないのだが、なぜか可愛いくみえてしまう、ユイコさん。 照れたり、言い訳しながらも、一途に、そして積極的にアプローチする様は、思春期のもどかしさを彷彿とさせて、くすぐったくて良いです。 個人的に、2巻最後の夏祭りの話がツボでした。 盆踊りしている背後からくりだされる、ユイコさんの素直なセリフとシーンにキュン死です。 二人の関係をスゴク応援したくなった名シーンです。 5巻で完結と手ごろな感じもあり、5巻以内で面白い漫画は?と問われたら、間違いなく本作品をお勧めしてます。
同著者の「いぶり暮らし」が好きで、その作家さんの新作ということで読了。 いぶり暮らしでは、グルメ漫画の面よりも、燻製生活を通しての同居人二人の関係や周囲の人間とのやりとりーーいわゆる「人間模様」が好きだっただけに、この作品はよりその点にフォーカスした作品で、個人的にドンズバでした。 綿谷さんは、周囲とあわせられず、空気も読めず、冗談も通じない、不器用な人間です。 「シャーペンの芯ちょっともらえない?」 と聞かれ 「ちょっとって、具体的にどれくらい?」 と聞き返すような感じ。 言葉通りにしか受け止められず、本音でしか生きられない。 皮肉も通じない。 なんと生きにくいだろうなぁと思いながら、どこか彼女を羨ましく思えてしまう。 周囲にあわせるだけの、風見鶏になっている自分としては。 最初は一人だった綿谷さんも、徐々に理解され、また綿谷さんも理解し(学習とも?)、友だちが増えていって、その過程も読んでいてい気持ちいいです。こういう人が報われるのって、嬉しくなるのです。 また、人間関係うまくいってそうなクラスメイトも、内面では色々問題を抱えていて、今後それがどう展開されていくか楽しみです。
最強の男は誰か、最強の格闘技は何か、を追求するなら 個々人の資質やセンスや体格や体力や修練度を 最高レベルで均一化したうえで、 打・投・極の全てをいかんなく発揮できるルールを作り、 身分や立場や金銭的なメリットデメリットなどのしがらみを 無くして平均化して、 多数が同時に心身ともにベストコンディションで 戦える場に選手一同を終結さけなければならない。 そんなことは現実には不可能だ。 だからこそ古今東西、漫画・小説・TV・映画という 夢を現実化できる世界で、数え切れないほどに テーマにされて作品化されている。 だがそれでいて、いまだに これが最高、これが究極、これこそがリアルだと 万人を納得させる作品は出現していない。 リアルとドリーミイのバランス取りが難しすぎるのだろう。 ある意味で作品化、描写が不可能レベルな難題で 「最強論漫画」は永遠の夢なのかもしれない。 その最強論漫画への挑戦・証明のための手法として、 リアリティとドリーミイをいい感じにミックスして 凄くいい感じに魅せてくれているのが 原作・夢枕獏、作画・板垣恵介の「餓狼伝」だと思う。 矛盾した言い方になるがリアリティとドリーミイが それぞれに充分に共存した漫画になっている。 空手・柔術・プロレス・ボクシングなどの 各種格闘技の(前記した条件を満たした)精鋭が 一同に会して闘うという 「現実にはありえんだろ」という世界を 小説(原作)や漫画だからドリーミイをある程度まで 魅せてくれている作品は他にも少なからずある。 「餓狼伝」もそういった、漫画だからこそ成立している ドリーミイな面はあるし、その面での描き方も凄く面白いのだが、 それだけではない板垣先生ならではの上手い描き方が 「餓狼伝」では、なされていると思う。 添付画像は第三巻からの抜粋だが、 夜の公園で闘っている二人の攻防のポイントを 的確に判りやすくコマ割りして絵にしている。 そしてそれだけでなく、 「電灯が揺れる」 シーンを間に挿入している。 たった一つのコマではあるが、 普通に格闘場面を描き、そこにリアリティを強調しようと だけ考えたら、なかなか揺れる電灯のコマなんて この流れの中に挿入出来ない、描かない。 だがこの一見、たいした意味のなさそうな一コマで 単純に技に入り決める動作を連続写真的に 絵にするだけの漫画よりも、 投げ、電灯、絶息、手のクラッチという流れにすることで リアルとドリーミイが判りやすく漫画として成立している。 こんな感じの、ただリアルを追求するだけの 絵やコマ割りだけではない、漫画手法としての ドリーミイがあちこちに描かれている。 それはもともとの夢枕獏先生の原作にそれだけの 要素が詰まっていたのだろうけれど それをまた板垣先生が上手く漫画化したんだな、 と感じている。
学校ではあまりクラスに馴染んでいない1年生の湊と、明るく陽気で自ら部活を立ち上げようと動いている2年生の響生。一見正反対のように見える2人が"音楽"という共通点により心を通わせてゆく物語。 見るからに陽キャラな響生との出会いによって湊が変わっていく物語…のようにみえるけれど、実は湊が"変わっていく"のではなく、湊自身も知らなかった自分の能力や思いなどが響生とのやり取りで"引き出されていく"物語なのではないかなと思う。だからこれは「ドラマチックな出会い」の物語ではなく「誰にでも起こりうる出会い」の物語、そんな気がする。 1話まで読了。
活性化した太陽のフレアによって発せられた強大な電磁波により、電子機器に頼っていた文明は崩壊、生命の遺伝子も変質をもたらし、そして「色素」までも奪われた世界。"祖先病"と呼ばれる異形の姿となった人類が暮らす極東の町・リクドウを舞台に、世界が変質する以前の人類の姿を保った少女と「色の力」を巡るハードボイルド・SFアクション。 会話劇は「ノー・ガンズ・ライフ」のような硬派な雰囲気を漂わせつつ、そのインパクトに負けないくらい重厚に作り込まれた世界観とSF的設定。そしてマンガという元来白と黒で構築される媒体で「色」が失われた世界を最大限のリアリティをもって描きながら、要所で用いられる二色刷りにより「色の力」を作中で説明される以上に効果的に読者に印象づける。設定・ストーリー・キャラクター・表現と、どれをとっても一級品のとんでもない作品が現れた。 1巻まで読了。
人種とか戦争とか重めのテーマなんですけど、そこをじっくり掘り下げてるわけではなくて、派手なアクションとかノリとかセンスを楽しめる漫画なので、テンポよく読める。 かといって1つ1つのストーリーは軽くなく濃密な物語がラストまでしっかり読ませてくれる。そして出てくるキャラクターは敵も味方も一筋縄じゃいかない連中が揃っていて魅力的だった。 色々な特殊技能を持ったスペシャリストが個々の能力をフルに活かして戦うのが好きなので、そういう感じの物語、攻殻機動隊なんかが好きな人にはかなりおすすめです。 戦闘シーンの時に線が濃くなるのってめちゃくちゃ良くないですか?
卓球がやたらと強い水嶋社長は、たぶん仕事と同じくらい(もしくはそれ以上)卓球に人生を捧げている。 単純にスポーツとしての勝利のためというよりは、卓球を通して人生の厳しさやビジネスマンシップを説いている…という感じ…だと思います。 「卓球判断」という聞いたことのない言葉が出てきてなんかよかった。 銀行から担保なしで3億借りるために卓球勝負するあたりは白熱しましたがよく考えると「そんなはずあるか」ですね。 それにしても、社長という仕事もなかなかつらいものですね。
これ系の漫画ってみんな中二患ってるけど面白いよね。 でも実際RPGやる人の半分くらいは慎重勇者の気持ちがわかると思う。 始めのダンジョンで限界までレベル上げする人絶対いるしw