「入間くん」も「我々だ」も見ていたのでこの一巻はとても嬉しいです! 手元にこれがあるだけでニヤニヤしています。 絵柄は原作に近くあまり気にならないです。 内容は勿論面白く、おまけもありとても満足しています。 次巻も発行されれば購入する予定です!
漫画専門学校に通っている渡部勇大(26歳)こと、描かない漫画家・器根田刃(きねだ・やいば)先生が主人公。とにかく言い訳ばかりして描かない!のですが、漫画愛は人一倍ある厄介な男です。しかし悪い奴ではないので友達は多いし、なぜか才能ある女性漫画家にもモテたりします。実は中盤から主人公以外は学校を卒業してどんどん漫画家として活躍していくので、そこから漫画家マンガとして熱い展開になっていきます。例えば20代前半で連載デビューすることの苦労だとか、6500万部売れた少女漫画家とか(ちなみに6500万部はキングダムレベルです)、ネタが細かくて面白いんです。キャラも個性的な人ばかりなので笑いっぱなしだし、脇役達にもラストがちゃんとあるのがすごくいい。肝心の器根田刃先生が漫画を描いたのか?描かなかったのか?はとても大事なところなのでネタバレはしないことにします。全7巻あっという間なのでぜひ読んでみて下さい!
2000年代前半を代表する萌ラブコメ漫画の一つだと思います。 東大合格を目指して勉強する主人公が、ひょんなことから女子寮の管理人となり、そこに住む女の子たちとドタバタを繰り広げるラブコメです。ギャグと恋愛のバランスがテンポ良く展開されるので読みやすいです。 主人公は子供のころに女の子と交わした約束がきっかけで東大を目指す浪人生という設定ですが、良い意味で馬鹿なのが面白いです。その女の子が誰なのか、誰と結ばれるのかなど最後まで見どころが沢山あります。
1巻に出てきたカップルのその後や過去編が読めたり、ほっこりもあればエロも満載で最高でした〜!クリスマスのホットケーキの回の、ラッキースケベのど定番みたいなのもなんだかんだ好きなんですよね。今から3巻待ち遠しくて震えます。 なかでもお昼にお茶漬け食べる桃川くんが、今まであまり出てこなかったタイプの男子だったので印象に残りました。鬼ちゃんとのその後…描いてくれますよね…ッ しかし何より衝撃的だったのが、あとがきページに描かれた作者の自画像です。良いとか悪いとかではなく、とにかく衝撃的でした。
「先輩の彼女」に当たるIT企業の受付嬢女性が、性行為をしている姿を敢えて後輩に見せつけることで、性欲を誘っている素振りには、思わず興奮してしまいました。大人の女性にある包容力の高さと職場の人間関係が複雑に絡み合うため、なかなか後輩が訊きにくいという事情も、現実的にありそうで、面白かったです。
いろんなところで面白いと聞くし、まだ2巻までしか出てないのに1巻まるごと無料で読めるなんてすごいと思ってとりあえず1巻だけ読んでみました。 もっと演劇業界のエグいところを掘り下げるような、読むのに気力と体力を使う話かと勝手にイメージしていましたが、違いました。 簡単にいうと、役者として(人としても?)一心同体になってしまっている多家良と友仁の関係性が、多家良をメジャーな役者として売り出すことでどう変化していくのかがにとにかく気になるストーリー。 1巻ではやはり友仁の力を借りることでドラマ撮影を成功させ、その事実をマネージャーさんも目の当たりにしている。そしてこの本のタイトルは「ダブル」。きっとそう簡単に2人が別々になることはないだろうと予想してます。 はたから見れば多家良が「天才」のように見えますが、友仁も多家良とは違う方面の「天才」だと思ってます。 近いうちに紙で2巻まで買ってきます。
以前から友人から勧められたのもあって読んでみました。 1巻を読んだだけで人気の理由がわかった気がします。主人公が下僕の身でありながら大きな夢を持っていることに、感動しました。私たちは普段言われた事をやったり、失敗を恐れながら生きていますが、そんな中この漫画を読んで私もの中で何か少し変わった気がします。
ゴッドハンド輝は医療漫画として有名ですが、ただの漫画としてでなく、顔に傷を負ってしまった際に傷跡を残さずきれいに治療するにはどうすればよいか?といった一般の日常でも起こりうる出来事に対しての疑問などにも漫画で解説してくれていて、役立つ知識が満載です。医療漫画としてだけでなく、そういった視点で楽しむのもお勧め!
少し古い画風ですが、真田家がどのようにして生き残ってきたかをダイジェスト版のように楽しめます。本当は小説の池波正太郎先生のものを読んだら、真田家がいかに苦労したのか感慨深いものがありますが、時間がなくて手軽に真田家の歴史をなぞりたい人におすすめです。これを読んだ後、いろんな真田モノに挑戦してその画風や作風を楽しむのが通の人の楽しみ方かと。
てるみという、時代に逆行した携帯電話機を売る店に勤める女性が主人公ですが、わたしは見た目が地味メガネなのにやたらとスケベな中学生男子・鈴太郎が好きですね。スケベと言ってもムッツリではなくかなり表立ってスケベなのがまたいい。 てるみさんが勤めるもしもし堂のほかに、もしもし堂のサポートセンターも出てきて、そこをメインにした話だけで単行本イケるだろうというくらい素敵な場所です。てるみさんいわくサポートセンターは「24時間営業の無料キャバクラ電話みたいなもん」だそうです。
俳句という表現をお題にしたマンガなんだけどこれは難しくなくて良い。。 学生の苦悩をあまり深堀りしてないようで共感しやすく描いてある(ように見える)のがまた良い。 各キャラの個性も非常に良いなぁ…滝先生と重松先生もすごく良い。。。 なんかすごいいい(語彙がない) 1巻しか読んでないけど2巻も買ったし来週出る3巻も買うであろう。
いじめが原因でおばあちゃんの家がある田舎の小学校に転校した未来は、最初可哀想な女の子という印象でした。しかも好き嫌いが激しい偏食ときているから給食の時間も大嫌いで、体も痩せているという問題もある。でもそこで出会った給食のおばさん、ならぬおじさん(超イケメン)人に、キュンキュンときめいたことで好き嫌いがなくなる!?という展開です。 小学生が大人に恋をするという恋愛の話がメインですが、育ち盛りの子どもたちの心と体の悩みにも向き合っていくというテーマがあると思います。 未来と健さんがどうなるのか、想像以上に感動のラストでした。
折角新たな恋の予感がしているのに和泉は元カレの弟。それも元カレとの別れはちょっといわく付き、となったらその弟との恋は上手く行くのかどうなのか?でもそれは本人達、あかりと和泉次第だと思う。まだあかりに元カレ大和への気持ちが残っているなら止めた方が良いと思うけれど、どう見てもあかりには大和より和泉の方が似合う。それはきっとあかり自身が一番よく分かっていると思う。揃って不器用な2人には何だか色々な行き違い、勘違いが起こる予感はするけれど、それに挫けず幸せになって欲しいと思う。大学生にしては初々しい2人のラブストリーだけど、きっとこんな可愛いカップルもいるはず。高校生~大学生が読めば等身大で楽しめ、それが過去だった人たちが読めば自分にもこんな時があったなと懐かしくなると思う。日向先生のおすすめラブコメ作品。
という言い方をすると、生まれなければよかったのか、生まれてよかったのか、どっちなんだという話ですが…漫画好きとしては読みたいと思える漫画が多いに越したことはない… ショート・ショートの詰め合わせという感じで、短期集中連載とのことですが、共通しているのはコロナ禍の世界だということ。創作もあれば、会期が延期してしまった著者が参加する展覧会のドキュメント(っぽい)話もあり。 そりゃあ、電車がガラガラだったら流星課長の出番も無しだわな。 しりあがり寿が描くコロナウイルスが思いの外かわいい。
少女漫画もスポーツ漫画も滅多に読まないけど、この2つが合わさって更にギャグ漫画要素も入るとこんなに面白いのかとびっくり! 少女漫画でサッカーを取り扱った作品て現在に至るまでどれくらいあるのでしょう。好きな男の子がサッカー部とかそういうのは多いかもしれないけど珍しいのでは? しかもわたしが生まれる前に連載されていた作品で、Jリーグ発足前らしいのでまたもやびっくり。ガチのサッカー好きだから描けた漫画なんだなあ…。 だからこそ、サッカー好き以外の人も楽しく読める漫画だと思います! ジャングルで育ったバナナばっかり食べてる野生児アドルと、彼を取り巻く変人だらけの仲間たちがてんやわんやサッカーしたりサッカー以外のことをしたりとにかく楽しい! 変人だらけだけど絵は昭和のキラキラこってり少女漫画なので、アクが強いのに美しくて絶妙なんですね。アドルめっちゃ可愛いし。 サッカー漫画とかアニメって試合の描写が超次元なものが多いけど、こちらの作品はだいぶまともと言うかしっかり描かれているのではないかなと思います。 後半になると結構超次元サッカーだし、男塾みたいな修行もしてるけども…それもまた一興。 友情努力勝利にプラスしてギャグと美が加わってるんだから最強です。2chコピペのトッティもこのチームなら常識人かもしれない…という世界観をぜひ味わって!!
相手から好きって言われてなんとなく付き合って、なんとなく押し切られて二股になって。そんな、若い頃にありがちな、どっかダラダラしたようなはっきりしない人間関係が、あるあるな世界で、リアルです。 主人公の女の子は、心機一転バイトもやめて引っ越しますが、新しい引っ越し先の隣の人でありバイト先の店長である髭面の男に一目惚れ。ようやく自分から「好き」と思える相手に出会えます。それなのに、相手にはちょっと気難しい、変わった性格の彼女がいて。だけどどんどん好きになって、初めて「好きです」て伝えてしまう。はっきり振られてたのに、それでも諦められなくて、ほとばしる気持ちのままに、好きって言ってしまう。やっと自分から人を好きになれてよかったと思う反面、なかなか険しい道のりです。 心理描写が丁寧なので共感しやすく、次どうなるのかと展開が楽しみになる作品です。 あと、いろんなことが八方塞がりで、仕事やめて、引っ越して、昔の男の幻影にまどわされながらも、隣人に惚れ、自分を変えていく…という設定が、「凪のお暇」と似てるなあと思いました。
シリーズ第一作目の「グラップラー刃牙」で主人公・範馬刃牙の目的、父親・範馬勇次郎を超えるまでの物語は前作「範馬刃牙」で結末を向かえた。これまでの作品の中で多くのファイターが登場し、闘いを繰り広げてきた。その集大成が刃牙vs勇次郎だった。ではその勝者が最強なのかといわれると答えられないのが正直な感想だ。その時点ではあるいは地上最強かも知れない。しかし、歴代最強なのかはわからない。事実「範馬刃牙」の中で古代から蘇った男ピクルと勇次郎の決着が着いておらず、遡った時代の中にはまだ見ぬ強者が存在することを示唆しているように思われる。その問題に対して描かれた物語が本作「刃牙道」ではないだろうか。 本作では日本人の多くが「最強」という言葉で頭に浮かぶ人物が参戦する。その人物は宮本武蔵。勇次郎の敗北がイメージできないが宮本武蔵に勝利するイメージも沸かない。序盤は独歩のかませ犬っぷりが炸裂したり、その後は武蔵が警官を大量虐殺をしたりとシリーズの中でも異色であると言える。どのような決着となるのか。目が離せない。
国民的ギャンブル漫画カイジと違って、非常にカジュアルかつ軽快でわかりやすい作風で、すらすらと読み進めることができます。主人公は、不幸になればなるほどギャンブルの才能を発揮できるタイプで、(周りが)これをうまく利用して稼いでいくって感じ。まあ、普通に面白いですよ。
漫画特集のBRUTUSで「夢中さ、きみに。」と一緒におすすめされていたので読んでみました。 ゲイがノンケに片思いするけど、意外とノンケのほうもすんなり好きになってくれた…という、都合が良い展開といってしまえばそうなんですが、そうなると当然発生する、あんまりガツガツしないように気を遣ってるのにこいつは…というような「ゲイ側の困惑や葛藤」がしっかり描かれていて、ソワッとする場面がたくさんあります。 ノンケの赤松くんのゴリゴリの広島弁はなんか新鮮でした。大学って日本全国から人が集まってくるのであるあるなのかもしれませんが、ストーリーとは別に「大学ってこういう感じなのかな〜」という想像も楽しかったです。主人公たちが学生であるという設定を蔑ろにしてないところが好印象。 赤松くんのライバル(に勝手にされてた)クロの先輩のスピンオフ番外編も好きです。
表紙のかわいらしさに惹かれて読んでみました。私たちの世代でニャンコ先生といえば、いなかっぺ大将を思い出すのですが、こちらのニャンコ先生はなんともほんわかした気分にさせてくれるかわいらしい作品です。夏目友人帳本編を読んでいない私でも楽しく読めました(読んでいればなおのこと楽しいはず)。 世の中が心配ごとや不安が多い昨今、頭の中をふんわりと空にして、気がついたらくすりと笑ってしまって、あたたかい気持ちになりたいときにおすすめです。
ちょうど能條先生にはまっていた時に読んだタイトルなんですが、ふとした時に思い出すヒューマンドラマです。 主人公は、現場にこだわるキャリア。その相棒は、叩き上げのノンキャリア。本来ならば「住む世界が違う」二人なのですが、「プリンス」は特別扱いを嫌がり、次第に周囲に受け入れられていきます。 主人公のプリンスは無類の女好きなのですが、相棒の十兵衛が自分の女房について語る言葉がとても好きです(地味なシーンだとは思いますが、能條漫画の中でも屈指の名言だと思います)。糠粳の妻って言葉は死語かもしれませんが、憧れる言葉だったりもします。
見た目が良くて容量もいいのでそのまま大人になってしまい、非常識な振る舞いをしていた結果痛い目をみる、という話が多かったです。 感動系の話も載ってますが、全部姉妹バトル系で揃えたほうが読み応えがあったかも。 血の繋がりがある人間に寝取られるとかそんな最悪なことないよな…
春菊さんの大腸がんが発覚したきっかけが、糖質制限ダイエットをしたらみるみる痩せたけど便秘がひどくて、不安になって病院に行ったら見つかったということだったので、糖質制限すると便秘になりやすいって聞くし、そのまま思い込んでたら見逃す可能性もあっただろうから、本当に早目に病院に行かれて良かったなと思いました。前書きに「60%以上の人はがんになるし、その半分はとりあえず治る」とあったのがなんだか心強く感じました。2巻からは人工肛門(ストーマ)になってからの生活についてのお話ですが、器具の説明も分かりやすいので人工肛門ってなんだろう?って思ってる人にはオススメです。戸惑いつつも段々と自分の身体の変化を受け入れて、病気以前よりも前向きになられているのがすごいです。長期連載されてるエッセイ漫画「私たちは繁殖している」も大腸がんになったことに触れているのですが、手術当日は平日で子供達は学校だし、5時間もかかるから付き添いを付けず、一人で受けたら病院の人が驚いてた…というエピソードは春菊さんらしいなと思いました。
この著者の漫画は「ひまわり」から読んでいます。新作を読むたびに(言い方が上から目線だけど)成長を感じるというか、単純にどんどん絵が上手くなってますし、漫画としての読み応えもいつも前作を上回っている気もします。 「ひまわり」はある意味で自分の中に強い印象を残した作品なので、この人はこの先一体どんな漫画を描くのだろうと思っていました。想像していたよりも多彩な作風なんだなと感じつつも、一貫している部分はあり、毎回おもしろいなあと思って読んでいます。 最新作の「友達が拾った友達の財布」は、ある日人の財布を拾った友人と、そのお金で焼き肉を食べてしまった主人公にふりかかる不幸を描いています。 そんな犯罪じみたことしたんだから当然の報い、といってしまえばそれまでですが、主人公の彼をどうしても嫌いになれない。実際、一番悪いのは財布を拾ったクセに悪びれもしない友人なのに、主人公は友人を悪者として責めるでもなく、自分が犯した罪は自分の力で償おうという行動力もある。いい子なんだろうな…と思わずにいられません。 今彼に声をかけるとすれば、ありきたりなことしか言えないけど「きっと、そのうち、良いことあるよ。…多分。」
源平合戦や戦国時代・明治維新などと比較すると『太平記』の時代は馴染みの薄い方が多いのではないかと思います。『太平記』では鎌倉末期~室町時代初期の歴史を俯瞰できます。歴史の教科書に記述されている「建武の新政」がどのようなものだったのか、なぜ失敗したのか等、詳細が書かれていて勉強になりました。足利尊氏兄弟や新田義貞・楠木正成など、名前は知っていても具体的なイメージがわきにくい人物についても、こちらの漫画でイメージがわくようになりました。合戦シーンの前には地図も描かれるため、具体的な場所が分かり良かったです。
アスマンスカヤ帝国のハレムには、皇帝(スルタン)に貢がれた女奴隷(オダリスク)たちが暮らしている。 彼女らが「出世」するときには、皇帝のお夜伽の相手をし、世継ぎを産むという使命を果たさなければなりません。 オダリスクの1人・マハスティは、男子禁制のハレムに唯一出入りできる宦官(去勢された男性)と秘密の恋をしていましたが、ある日スルタンのお夜伽の相手として選ばれてしまう、という第1話。 奴隷という立場でありながら、恵まれた環境のハレム。しかし、課せられた使命に背くことはできない。マハスティが犯した罪がこのあとの話ででどう展開するのかヒヤヒヤするものの、絵と世界観の美しさ、そしてマハスティと宦官長の絡みのエロスに夢中です。
周囲の女子が次々と告白しては振られる、先輩の成田秋人に疑問を持って近づいた桐ヶ谷睦子は、彼の重い内情を見てしまう。一方、傷つけるのが怖くて女性を避ける秋人は、強く真っ直ぐに自分を見つめる睦子に、初めての恋を覚える。 互いに初めての恋の戸惑いと、相手への思い遣りと、止められない感情を不器用に交わし合う、とても純粋な恋物語。この物語の魅力は二人の誠実さ、真っ直ぐさにある。 高校生にもなれば、恋人同士ならキスのひとつや……くらい、と思ってしまうが、この二人は恋人らしいこと一つするにも、相手の立場や気持ち、そして周囲の事まで、あまりにも生真面目に考えてしまって、なかなか進展が無くてヤキモキさせられる。 しかしその誠実さは、周囲と読者に安心感と、応援したい気持ちを与える。二人の遣り取りと、悶々とした感情にハラハラしながらも、きっとこの二人なら大丈夫だと思わせてくれるのだ。 問題は、秋人の「優しさ」が「怖れ」の裏返しであること。睦子や周囲との関わりで、彼が本当の優しさと「安心」を得ることが出来るのか……。 それにしても、睦子の真っ直ぐな瞳と、二人の嘘の無い遣り取りは、どこまでも眩しい。出来るならば、彼らを見習って真っ直ぐな恋をやり直したくなる。そんな作品だ。 □□□□□ 1巻が出た時、内容とリンクしたカバーニス加工に、やられた!と思ったものだが、これも名和田耕平デザイン事務所の仕事だった。
人間味っていうのかな、等身大で偽善的でもなく無理もなく愛が感じられるのが素敵なキャラクター達。
※ネタバレを含むクチコミです。
「純情クレイジーフルーツ」で有名な松苗あけみさんのグルメ漫画です。貧乏な家に育ち、食べることが大好きな女の子・米(まい)ちゃんが、お金持ちのお嬢様の和菓子(わかこ)の家のレストランの売り上げを上げるべく奮闘するストーリーです。 専門的なグルメ漫画ではありませんが、恋愛とグルメが混じった松苗ワールドが楽しめます。明るく楽しい気分になれる漫画です。
山登りに出かけたある会社の社員旅行で起きた出来事で、最初は意味がわからずただ大きな猿が人間を殺していく話だったのですが、途中から猿が人を殺すより、究極に追い詰められた時の人間の醜さや汚さがもろに出てきます。人間の本質に迫る作品でとても面白かったです。
ずっと読むのを躊躇っていた作品。 壮絶ないじめの果てに、家族を焼き殺された主人公・春花が復讐を決意するストーリー。 あらすじだけ読んでも、つらい。 復讐を果たしたところで幸せになる未来なんか最初から見えていない。 学校だけが全てじゃない、逃げてもいいなんて言葉は逃げる選択肢を持っている強者のエゴかもしれない。逃げきれなかった春花も、逃げることすら知らなかった流美も、追い詰められて殺すしかなかった、是か非かではなく是が非でもやるしかなかった絶望の深さは想像を絶する。 復讐は善か悪か?是か非か?最後まで読んだところで結局結論を出すことはできなかった。 春花が救われるようなラストが訪れてくれと願いながらも、いじめっ子達がひとりひとり消えていくのをどこか清々しい気持ちで見てしまう。 漫画だから、虚構だから、なんて言い訳になるのだろうか。 最後まで誰も救われません。もちろん、読んだ貴方も。
続きが気になって仕方が無い。一度読み始めたら止まらないタイプの作品。テンポも良いので一気に購読した後でも、疲れたって感じがあまりしないです。 ヤクザと警察って題材はありふれているのに、まだこれだけの物語を作れるのかって色んな意味で驚きました。漫画として単純に絵も上手く構成力もありクオリティが高いです。
絵になる絵を描く人ですね…ファンになりました。 心をこわして透明人間になってしまった(と思われる)弟とその姉の、シリアスになりすぎないユーモアに富んだお話でした。 むりやりこちらへ引っ張り戻そうとするのではなく、いつでも戻っておいでというような、良い距離感の優しさを感じます。
王国を舞台にしたお話。設定がしっかりしていて、独特の世界観に浸れます。王女の安全を守るための影武者役に選ばれた庶民の少年が、女装すると王女にそっくりという設定自体がワクワクします。 他の登場人物も、単純に「悪い人」「良い人」に分けられず、それぞれの心の動き、葛藤なんかがちゃんと描かれていて深みがあると思います。 歴史を扱う漫画って、人物の関係や王位をめぐる勢力図とか、込み入って小難しくなりがちですが、ちゃんと説明があり、話の進み方が丁寧なのでわかりやすいです。 史実に基づいた設定らしいので、歴史ものが好きな人(とくに英国)は読んでいて面白いと思います。美しい女装男子が好きな人にもおすすめ。
たたりちゃんが、いつも虐められている姿を見ると、自分の子供時代にタイムスリップしてしまう。自分自身は、特にいつも虐められていたわけではないが、小学校のクラスでは、こんな漫画みたいないじめが横行していたのは確かだ。たたりちゃんの漫画を通して虐めに立ち向かう勇気も教えられたけれど、それ以上に、たたりちゃんの孤独に胸がキュンとしてしまった。
戦後昭和の京都。 料亭、ホテル、料理の数々。品もあり、その時の世界に吸い込まれていく様な素敵な作品でした。 いち日と周(34才と19才の夫婦)お互い好きな人はいる中での結婚生活。多少のギスギス感が否めない。。 周は桑乃木(料亭)の立て直しのために、試行錯誤し、いち日は料理人として腕を上げていく。楽しそう。 なんやかんやと言いつつも、二人のチームワークは抜群と思う。 1年で立て直すことができるのか。 ここも読みどころですが、周といち日の関係も徐々に深まって行くので気になる所です。 所々出てくるお料理も、暖かい気持ちにさせてくれて、懐かしい気持ちにもなりました。 この作品の雰囲気がとても好きです。
終わりのセラフ、本作より先にこちらを読んでしまったのですが一瀬グレンの魅力にやられました。 もとのラノベも読んでないのですが、ちゃんとキャラ動くのであまりラノベっぽくないです。 一瀬グレンが最初人を避けて関わらないようにしているのに最終的に彼を中心に人が集まってストーリーが進むので、そのベターで王道な流れは読んでいて気持ちがいいです。 バトルシーンもカッコいい! 本編読んでなくても楽しめちゃったのですが、終わりのセラフ読んでいたらもっと楽しめるのでしょう!
「ジガ -ZIGA-」好きだったので、読切でジャンプに戻ってきてくれて嬉しい。相変わらず、この人の描くクリーチャー絵はグロ格好いいわ。侍はわかりやすい性格で、良い相棒キャラだとお思うが、少年の方はミステリアスすぎるというか、各場面で性格が若干変わるんでもう少し安定してほしかった。野良犬についても死なすにはもったいないキャラだと思うので、仲間にしてやってほしいな〜。本誌連載となれば戦国モノで他の作品と被ることはないし、いまのジャンプでイケると思うのだが。
バロンは、怪力の主人公波郎とその周りで起きる怪奇現象から、思わぬ騒動に巻き込まれていくというストーリーです。 この漫画は当時読んでたけど、めちゃくちゃ怖かったですね。 今読むとかなり大味なんだけど、当時は連日超能力番組やUFO特番がテレビでやってたから怖さが増しました。
本の帯に書いてある「最も美しい才能」の通り、ホントに美しい漫画だと思います。特に一本一本の線がきれいで一コマの構図がすべて練られた、よくできている本だと思います。なんか無駄なものが徹底的に省かれた美って感じです…。
憧れだった女の子が親の再婚で自分のお姉ちゃんになってしまった!?という男の子からすると夢のような物語。血のつながらない男女が一つ屋根の下で姉弟として一緒に住んでいたら、絶対恋愛感情がでてきてしまいますよね。ちょっとドキドキハラハラさせられましたが、ラストはホッコリ。読んで良かったです。
先日お亡くなりになったジョージ秋山氏の作品の中でも最も物議を醸し、日本国中が騒然とした作品です。当時中学生だった私は、余りのおどろおどろしさに読む事が出来なかったですが、還暦を超えた今、意を決して再読させて貰いました。 受けた衝撃は余り変わりなく、読後には重たい心のみが残りました。何を言わんとしているのか、何を問うているのかこの作品は? 何の結論も出ないのは私だけなのか? 多くの方に読んで貰い答えを聞きたくなる衝撃作です。
この作品は、かずまこを先生が『楽園』誌で連載した、高校生男女の恋愛漫画『ディアティア』のスピンオフ。主人公・桐ヶ谷睦子の友人・諏訪環の物語である。 行動の早い環の恋は睦子の恋を刺激したが、環の恋の実際は、本人の報告からしか分からなかった。そこを環の高校入学時から描いているのが、本作だ。 環の恋の相手・佐久間は、典型的な「お馬鹿男子」。ガサツでバカばっかりやって、見てる分には面白いが、時に真面目な女子が腹を立てる様な。読む前は彼の恋愛話が、読み応えのある物語になるという気が、あまりしなかった。 しかし、佐久間の心理描写、とりわけ「女子嫌い」が描かれるうちに、物語は深みを増していく。 佐久間は女子の、自分への評価を、どこまで分かっているのか……彼の内面描写が、かなり丁寧になされる。男子らしい自意識で苛立ち、女子への感情を拗らせている佐久間の内面は、同じ男子の私には結構、共感できる。 一方、佐久間の男子ノリが好きな環は、女子のノリや、女子達の佐久間への態度に違和感を感じる。この環の心境は、「同調圧力」に覚えがある人は、理解できるのではないだろうか。 環に芽生えた佐久間への恋は、彼の友情との取り引きになる。恋を告げた瞬間、友情は失われるのか……? 1巻では1年生が終わり、新学年、環が睦子達と出会う所まで。 2巻以降、ある程度二人の進展は『ディアティア』で知っている訳だが、そこでの二人の心理描写や対話の細部がどの様に描かれるのか……1巻は瞬間の思考と、繊細で丁寧な心理描写に心動かされた。2巻も期待して待つ!
自分の中にあるヒーローのイメージは? 暑苦しい、何かいつも叫んでる。 でもこの漫画の主人公は真逆でシャイ。だから存在感ないし、声も小さい。 でも、読めば分かる。この漫画の主人公は間違いなくヒーロー。なぜならヒーローとは、人を熱くさせる存在だから。心の奥の方からバチバチくるような熱さを読み進めて行くうちに体感できると思う。
すっかりアニメ化などの流行に乗りそびれ、つい最近無料キャンペーンで初めて読んで、どハマりしました。 初めは、か弱い夢みがちなヨナだったのが、物語が進んでいくにつれただ周りの男性に守られるだけじゃなく、自分から戦いに行くかっこいい女性に成長していきます。スウォンに裏切られつつも、好きな気持ちを断ち切れない。旅が進むごとのハクとの関係性にもキュンキュンします。また、シリアスな場面もクスッと笑わせてくれる、大好きな作品です。 元々古代中国系のお話が好きですが、少女漫画でそういった描写はそこまで期待していませんでした。ですが、街並みから服装といいとても凝っていて素敵です。
表紙がかっこよかったので読み始めました。 最初は、コネで途中入社したろくに仕事もしないだめな男で、そんな彼がどのように切り替わるのかわくわくしながら読みました。 彼の正体を探るスタイルの良い女性社員も出てきて、彼の真相に近づく、ちょっとエッチなおしおきをされるところ肉体を描き方が上手くてセクシーでした。 彼がなぜ銃を手にしたのか、そして彼の過去を回を追うごとに知っていくストーリー展開が熱いです。それといきなり悪いやつの頭を吹っ飛ばしたりするところも普段のダメ男とのギャップがあってかっこいいです。
異彩を放つ豚の表紙を見つけて、どういうことだ?と思って読んでみました。 その自分の気持ちと同じように、作品の登場人物たちも、人間世界でふつーに生活している豚のぬいぐるみ(名前=ぶたぶた)と出会い、どういうことだ?と驚きつつ交流していきます。最初の登場シーンで、すぐに心をつかまれました。だって、ベビーシッターかと思いきや、ベビーシッター派遣会社の社員で、しかも部長!で、男性だったという。セリフや動作が笑える物が多くて(その手?足?でどうやってコーヒーカップ持ってるんだ!?とか)、読んでいて、つい吹き出してしまいます。 ぬいぐるみなのに、人間味(豚味?)にあふれていて、人徳(豚徳)があるというところが、面白いやらジーンとくるやらで、どんどん続きが読みたくなり、なんだか癖になります。 現代の作品でいうと、「猫村さん」とシチュエーションが近いかもしれません。優しくてちょっとシュールでほっとする世界を求める人におすすめです。
「入間くん」も「我々だ」も見ていたのでこの一巻はとても嬉しいです! 手元にこれがあるだけでニヤニヤしています。 絵柄は原作に近くあまり気にならないです。 内容は勿論面白く、おまけもありとても満足しています。 次巻も発行されれば購入する予定です!