主人公の24歳のOL、梶谷美月は有名商社勤めのエリートサラリーマン篠宮孝之さんと付き合っている。清楚な雰囲気の美月と爽やかで優しい孝之は傍からみると理想的なカップルに見えるが、美月には孝之に対して隠していることがありました。それは"男の人から積極的なアプローチを受けることが苦手だ"ということ。 例えば彼氏に頭をポンポンされたりだとか肩をぐっと抱き寄せられたりとか、そういう行為に対してすごくむず痒い思いをしてしまって気持ちが引いてしまう。そしてそのせいで今までの彼氏とは長続きせずにすぐに振られてしまう。そのことずっと悩んでいた。 孝之のことは本当に素敵だと思っていて、できれば長く付き合っていきたいと思っていた美月だったが、彼に愛想を尽かされないために隠そうとしていた彼女のこの性質が、本人も想像だにしなかった、彼からのアプローチではなく逆に自分から迫っていってしまう、という形で発露する。しかもそれが孝之さんと初めて一夜を共にするというタイミングで…という物語。 この作品、単行本の帯にも「男女逆転セックスラブコメディー」と書いてあるんですが、実は男女の”受けと攻め” が逆転したカップルというのを描いた作品です。 こう聞くとかなり特殊な設定の作品のように見えるんですけども、実はマンガ好きの方々には意外と受け入れられやすい設定なんじゃないかなと思います。 というのも、例えばBLマンガや百合マンガだと同性どうしで"攻めと受け"が描かれていて、つまりそこには "女性の攻め" 男性の受け" が存在しているわけです。そしてそれを読者はごく自然に受け入れているはずです。 ということは、男女カップルの中でも “女性の攻め"×"男性の受け” という組み合わせがあっても不思議ではなく、そう考えれば今作の設定もすんなり受け入れられるのではないでしょうか。 この作品は、美月と孝之、それぞれが相手との恋愛に悩む様子を描くことで、"女性の攻め" 男性の受け" という関係性をすごく自然に描いている作品です。1巻の段階では2人が思い描いていたいわゆる “普通の恋愛” とのギャップに悩む姿も描かれるんですが、2人が悩みながら試行錯誤した結果どのような関係を育んでいくのか、今後の展開が非常に楽しみな作品です。 また、漫画を楽しむという上でも、そして現実世界に当てはめたとしても、新しい価値観を得られる作品になってると思うので、恋愛漫画をよく読まれるという方はもちろん、BL や百合漫画が好きだとという方にも是非読んでみて欲しい作品です。 1巻まで読了
毎週木曜、昼休みに聞こえる校内のラジオが大嫌いで投書をしたことから始まる青春ラジオライフ! 彼女がラジオが嫌いなのには訳があり…。 面白かったです。 好きだからこそ嫌いだし、放っておけないっていう描き方がうまかった。 ラジオがテーマの読切っていいですよね! https://shonenjumpplus.com/episode/13933686331712978855
※ネタバレを含むクチコミです。
異世界内での転生もの。 平民に生まれてしまったが故に魔術師として才能に恵まれず無念のまま亡くなっていき、気づけば王族の第七王子として生まれていた。 莫大な魔力、財、時間に恵まれ好きなだけ研鑽を積み、幼くして最強の魔術師へと至る。 マガポケで一時期大量に始まった異世界ものの中で一番好き。 最初はロリっぽい少年の描き方だけ気になったけど、アクションとかめちゃくちゃ強い演出が他の連載陣よりずば抜けてた。 話自体はベタな異世界ものという感じだけど、絵師ガチャ当てた感じで凄まじいので一読してみてほしい。 9話以降が特にすごかった。 https://pocket.shonenmagazine.com/episode/13933686331666634438
この世界では80人に1人くらいが使える波動というものがあり、その部活に勧誘する先輩に新入生は入部の条件に交際を求めるが・・。 独特のゆるいノリがあって未知のスポーツ的なルールの中に駆け引きや緊張感と青春の甘酸っぱさがあってよかった。
夫がハプニングバーに通ってることを知って訪れる妻を描いた読切なんだけど、単純に面白かったし、行為の背景で降る豪雨の表現が、夜の街に乱れる心象風景が浮かび上がるようですごく印象的だった。 こういう使い方あるんだなー http://www.moae.jp/comic/reiwaproject/17/1
犬のタロちゃんは、拾ってくれた恩人である主人に感謝を伝えるために話せるようにしてくれと稲荷様に頼むと二十歳の誕生日の一日だけ話せるようにしてくれたが・・。 アホそうでトロそうな老犬とおばあさんのやりとりが面白く、この一日だけの使い方が優しく温かい。
現実もこうであってほしい。読み返すたびに強く思います。 ライバルを蹴落とすためにトゥシューズに画鋲を入れるような世界ではなく、仲間達と切磋琢磨して高め合う世界が真実であってほしい。 ちょっと意地悪だったり厳しい先輩は出てくるけれど、かげきしょうじょ!!の世界はみんなキラキラしていて清く正しく美しくあろうとする姿がとにかく眩しい。 蹴落とすとか出し抜くのではなく、誰よりも強く輝けばよいのだという「強者の理論」が気持ちいい。 歌もダンスもビジュアルも秀でた完璧な人間が、同じようにもしくはそれ以上に完璧な人間の中に放り込まれて、容姿や技術さらに心の中までも美しくなっていく という現象が本当に好きなので(宝塚はわからないけど老舗王道アイドルを見ていて思う)そこを描いているかげきしょうじょ!!は本当に素晴らしい!! これがショービジネスを志す若者の真実だと信じて、さらさと愛ちゃんがスターになる日を信じて追いかけたいと思います。
第24回ウルトラコミック大賞佳作受賞作 夏、翌日には地球滅亡規模の隕石が衝突するニュースで街では暴動が起こり人々は逃げ惑っていたが、16歳の少年は何事もないように過ごしていた。友人Kが失踪してから5年。突然家にKは訪問してきて…。 すごくいい天秤を見た。
ひゃぁ〜!なんってさわやかですてきな読切なんだ…。 登場人物の全員が愛おしくなってくる。みんなやさしくて気持ちがいい。
面白かった! スプーン曲げしかできないエスパーって時点で実はちょっとすごいんだけども残念な感じなのがいい。 そして、近くで百合状態になってたらその百合の声だけ聞こえてきて悶える女子のコメディ。 友人二人の百合に挟まれてる様子が笑えてくる。
築97年のおんぼろビル「アトランティス会館」が舞台…というより主人公? まもなく取り壊されることを察して、精霊として人間の姿になったアトランティス会館と、現オーナー・あいのさん(97)、そして新社会人であいのさんのひ孫・ふじこ。ビルはどんな最後を迎えるのか… それにしても、あいのさんは97歳に見えない。少女。
「ウシジマくん」のようなリアルな絵柄とダークなストーリーに惹かれて読んでみました。世の中の暗黒面を凝縮したような場面が勢揃い!人間の心の闇が詰まっている!
タッチが少し古くて(褒めてる)すんなり読めて、主人公の浮き沈みもしっかり極端に描いてあって感情移入もしやすく面白かった。 ただ、実際に男性恐怖症というものがどういうものなのかは全然わからないのでそこはあんまりリアルには描かれていないと思ったほうが良い。 描き下ろしを読んですごく女性目線で描かれてたんだなぁと感じたけど、そこもまたよいのかも。
これまでのストーリーを伏線として上手く活かした新展開。 3巻から「あれ?なんかちょっといつもと違う」というのがちょっとずつ増えていたけどこれは主人公パーティが増えていく時の楽しさのようなものがある。 1・2巻はただ可愛いけど怖いものが見えちゃう子がいて、その強力さに箔がつく形だったけどこの展開は目を瞠るものがあります。
ジャバウォッキー1914の久正人作品。 大和の時代のジパングが舞台で、ハニワを使って爆発したり返信したりカギ開けて退治したりするヒーローもの。 1コマ1コマのカットも面白く、デフォルメも独特で、硬そうだったり柔らかそうだったり不思議な質感に見えるタッチが相変わらず特徴的で良いです。 ただ、私的には戦闘範囲が広がるたびに脳内補完しないとついていけなくなっちゃうので「細かいことは気にすんな」という読み方のほうがいいのかなーとは思う。
このデブ、素晴らしくポジティブで気持ちがいい。 自由広場でスレッド立てて教えてもらった作品なんですが (スレッドはコレ https://manba.co.jp/free_spaces/25217?page=1 ) 気持ちの良い主人公っていう意味ではとても良い。少女漫画らしさも強いけど、それ以上に毒気とか闇とかが(ストーリー上は思い切りあるんだけど)あんまり色濃く見えなくて作品全体が明るいオフィス生活!みたいなとこもある。 企画楽しそうだなぁこの会社。
最近、ギャル漫画多くなってきて、個人的にはホクホクしてます。 そんな中で本作は、クラスにいる陽キャの「ギャル」と陰キャの「ボッチ」の組み合わせ。クラス内で真逆に目立つ2人が、お互いのないものをみつめて友情を重ねていく話。 同性で、この組み合わせをテーマにした作品はあるようでなかったし、 展開的には予想通りなんだけど、それでも期待値を軽く超えてくる。 ギャルがもつ、コミュ力の高さと、周りの同調圧力にも屈しないブレなさが格好いいとさえ思う。 自分の思ったこと、感じたことは率直に言うし、また間違っていること、自分の考えと違うことかははっきりと「違う」と言える強さ。 こんなん誰だって友達になりたくなるなぁと思う。 メインのギャルとボッチ2人だけでなく、彼女らの周辺にいる人物にもフォーカスされる話があって、より2人の価値観が明確になって話の幅を広げてくれます。 元々低かった(?)ギャル株が、絶賛高騰中なのですが、 「こんな良いギャルがいるわけない」 というヘイトから、暴落しないこと祈ります。
これが何の漫画なのか、というのが全く見つからない。しいていうなら、田舎の夏を構成するものが全部入っているような漫画です。ページの隅から隅まで余すことなく味わわないと損するような気持ちになる。中でも、涙を含めた水の表現の芸術性が高すぎる。アシスタントさんが居たとしてもあれをひたすらカリカリ描いてる風景は凄まじいものだと想像します。 過去に囚われ前に進めない姉・庸子と、毎日何かに傷つき何かに喜ぶ眩しい日々を送る妹・きら。そのコントラストを丁寧に、余所見せず、誤魔化さず、真っ直ぐに描いているという印象です。 夏が終わると思って焦って久しぶりに読み返しましたが、こんな傑作だったか…?と驚いた。最終話ひとつ手前の32話がいちばん好きです。 #マンバ読書会
自分が本当にやりたい仕事を探すために色々なアルバイトに挑戦する奮闘マンガ ちょっとだけ変な世界というだけあって、登場する変な人たちは妖怪・モンスター・ロボットとごちゃごちゃです。逆にごちゃごちゃしすぎていて、「世界観とか気にしないで、鴨ちゃんが頑張ってる姿を応援するぞ!」と頭を空っぽにして読めます。 山北先生の太い線のタッチがストーリーの温かみを底上げしているかと思います。1巻でキレイにまとまっている作品ですが、続きが読んでみたいです。 ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※ えっ!?なにそれ・・・知らんかった
15年以上前に1巻を読んで完結してから読もうと思っていたらいつまにか2020年になっていた。なんて言ったらいいかがすごい難しいマンガだったな。カイマンと二階堂の餃子の話や煙ファミリーの日常的な部分などに重点を置くかそれともカイマンの過去や十字目や悪魔たちの部分を含めたダーク・ファンタジーに重点を置くかで全然感想が変わると思う。作者が書いている通りの「歌詞がメチャクチャダークで凶暴なのにメロディーは踊りたくなるくらい楽しい曲」みたいなマンガだった。 ちなみに俺が好きなのはギョーザ男、巨大ゴキブリの「ジョンソン」煙ファミリーの「キクラゲ」一番好きなのは悪魔の「チダルマ」だな。「チダルマ」のむちゃくちゃさがすげー好きなんだけどこれ理解してくれる人いるかな
ふみふみこ先生と志村貴子先生のファンだったため購入 自分がボーイズラブにハマるきっかけになった作品でもある 本来ボーイズラブ作品では脇役のはずの女の子達の視点から物語が進行すると言った変わった作りになっていて いろんなBL漫画家が女子が主人公のBL漫画を書いている この漫画で描かれることは終始一貫して女子はBLにおいて脇役であり添え物であると言うことである あくまでも男の子たちが主役であり女子は脇役 そんな脇役の視点からBLを覗くことのできる本作は 1歩引いた目線からBLを読むことができるので初心者にもオススメだし、いろんな作品を読んできた人にとっても新たな発見がある作品だと思う 特に最初の秀良子さんの短編は BLと言う垣根を超えていろんな人が様々な感情を感じると思うし 絶対に読んで欲しい作品である また10人の漫画家がこのアンソロジーに参加しているため この作品からお気に入りの漫画家が出てきたら購入してみてもいいだろう 【執筆陣】秀良子/志村貴子/西田東/ふみふみこ/ はらだ/市川けい /小鳩めばる/糸井のぞ/ためこう/ プルちょめ
一巻無料だったので試しに読んでみたら腹筋攣るレベルで笑った。 いわゆるガールズトーク的なやつかと思ったらレベルが全然違う。超ハイクオリティで下品すぎて逆に知性すら感じる。 ケツにケツって落書きするのはまだ可愛いけどI'm FUCK FUCK MEはまじで天才の所業。どの宇宙で修行したらそんな面白いこと思いつくの?天才すぎて嫉妬するレベルだしこんな楽しい友達が欲しい!!
価値観の多様化、SNS地獄、人間関係 ・・・そんな悩み多き現代に生きる人々清涼剤のような作品。 主人公も、何かと悩みがつきないOLサチ。 彼女が、ひょんなことで出会ったお寺で、説法と精進で心身ともに癒やされ成長していく物語。 仏教をベースにした考え方というか物事の捉え方は、長年人々の心を癒やしてきたこともあって、自分のような無神教の人間でもじんわりとしみいります。 そこに、丁寧に下ごしらえをして出来上がった、肉や魚を避けた精進料理の数々。健康には、もちろん美味しそうだからたまらないっす。 心に響き、体にも響くから、本当に人間的にも良くなりそうです。 原作は『孤独のグルメ』の久住さんというから驚き。 孤独のグルメ以降一人で食べることの矜持を中心に描いてましたが、こういう題材でもいけるのかと、引き出しの広さに感服しました。 (後半になると、サチも恋愛し始めるので、そこも久住漫画では珍しいので、ファンとしてはニヤニヤポイントです) 手垢のつきまくったグルメ漫画で、まだまだその底深さを感じさせてくれる一冊です。
作品の感想ではなく作者のタッチの話になるが汗の表現のサイズ感がおかしい、あまりにデカすぎてそれが水滴とは気付かず出来物腫物の類と思っててそれについての説明が無くこれは何なのだろうかとずっと疑問だった。 普通に人体は掛けてるのに汗だけ何故このような認識で描いてるのか謎である。
タイトルなるほどなー! 設定がうまい 男子二人がすっごくカッコかわいくて、主人公も面白くて好感持ちました。 絵が上手い人のラブシーンはいいですね。 あとすごく描写がリアルリアル。街の感じとかタワマンの中とかモデルがありそう。 それぞれのお仕事についても面白くて興味があります。
契約社員として日々無味乾燥な毎日を送っている主人公・ミズキは、心機一転シェアハウスに転居したことで抹茶好きのフランス人の学生・エマに出会うのですが、毎日2人で楽しそうに過ごしている姿は見ているこっちが思わずホッと和んでしまう優しさにあふれています。 2人で東京近辺(そして京都)の実在のお店やワークショップに出かけてお抹茶の世界を楽しむので、まるで自分も一緒にお出かけしているような気持ちになれます。まるで上品な街歩き番組を 見ているようなリアルさがたまりません。 自分は電子書籍で購入したのですが、何より素敵なのが白黒の紙面の中に毎話カラーのコマが挿入されていること…! いつもパッと鮮やかな和菓子や陶器が目に飛び込んで来くるので、次は何が来るのかなぁと、思わずワクワクしてしまいました。 また、もう1人の主人公エマはフランス人ですが、だからと言って「日本語お上手ですね」とか「外国人なのにすごいね」のような、外国人がよく言われるであろう鬱陶しいやり取りが一切ないところも、読んでいてすごく自然でスマートで読んでいて心地よかったです。外国人ではなく、あくまでエマという女の子を描いている感じがしてすごく好きです。 非常に残念なことに、第3巻は集英社から出版されないようで、昨年行われたクラウドファンディングも実行に至らなかったため、2巻の続きはアプリ「ヤンジャン!」のみでしか読むことができないようです…。コツコツ1話ずつ読んでいきたいと思います。 https://ynjn.jp/app/title/837
これを読んで心をかき乱されないオタクは居ないという、高い解像度で同人活動にいそしむ女性たちを描いた作品。少しでも二次創作の世界に触れたことのある人なら心にダイレクトアタックを受けること間違いなしです。 オムニバス形式で様々な女性が主人公となるため、「わかる」の連続で読んでいて共感の嵐が止まりません。各話それぞれ最高なのですが、読み進めていくうちに「おけけパワー中島」のいろんな側面が見えてきて最初と印象が変わるところが好きです。 いずれ本として出る日が来るのを楽しみにしています。それが同人誌なのか商業なのかはわかりませんが、絶対買います…!! https://www.pixiv.net/user/32130471/series/87285
少し前に週刊に載っていた、文野紋さんの新作。 長いお話が読みたいと思っていたので嬉しいです。(できることなら連載も…!!笑) 思春期の混沌とした感情が相変わらずの高画力で描かれています。そして個人的に、この人のお部屋(汚部屋?)描写大好き! 早く来月にならないかなぁ〜。。。
晴れて都会の大学デビューの稲葉すずな。一人暮らしを始めるも、彼女は全く料理が出来ない!テキトーな生活で大変な事になりそうな所を、隣の部屋の瀬戸晴海に救われる。飯ウマ男子の瀬戸君に、稲葉さんは料理を教わり始めるが、彼はめっちゃスパルタで……。 ○○○○○ この作品、私はマンガParkのアプリで知りましたが、掲載誌は白泉社の『AneLaLa』。『LaLa』の増刊とのことで、大学生や社会人、そこを見据える高校生が対象なのかな? 家を出て一人暮らしって、切実ですよねぇ。高校出るまで料理なんてした事ないっていう、稲葉さんみたいな人いっぱいいると思う。そういう人にはこの作品、切実に刺さるはず。その上、私のようにいい歳まで自活を回避してきた人にも、恐々読ませてしまうものがある。 「この漫画読んで、わたし最近、料理始めました!」(あうしぃさん・40代男性) 瀬戸君はスパルタなのですが、真剣で生活を大切にする人。稲葉さんは彼を尊敬し、厳しい教えについて行くうち、少しずつ、料理は上達していきます。 稲葉さんも真剣で、今まで切り捨ててきた「生活」を、丁寧にしようという努力には好感が持てます。さらに結構食いしん坊の稲葉さん。意外と料理、上手くなるかも……?彼女の着実な成長に、ちょくちょく感動させられます。果たして瀬戸君が、彼女を認める時は来るのか? そして実は最初に「タイプじゃないから」と瀬戸君に言い渡されてしまった稲葉さん。このまま何もない、ただの隣人として……?さあ、どうでしょう?
事前の予習と思って読み始めたら…全然手が止まらなかった。 超面白かったです。最悪細かいところは流し読みでもいいと思うからもっと読者増えないかなぁと思った。 パチスロのモンキーターンを打ったことがあったのでちょっと知った気持ちでいたけど、個々のライバルたちとの関係や背景がわかることで熱くなっていくのがわかる。これで尚更面白く感じてしまいそう。 現在は持ちペラ制っていうのがなくなったと聞かされたけど(持ちペラ制が99年とかに始まったっていうのも作中で知った)それにしてもこの波多野は意外と主人公らしい主人公で良いなぁと関心。 洞口親子の話や艇王榎木さんとの関係なんかも面白いし、三船や青島ちゃんもそう、どのキャラもしっかり立っていて素晴らしいです。 作品としての完成度も高いし、文句なしに名作だった。
魚乃目三太先生の絵を見ると、泣きたくなるし優しくなるし実家に帰りたくなります。お母さんのご飯が食べたくなるし地元のラーメン屋とかお弁当屋さんに行きたくなります。 同じような境遇、世代、出身の人が出てくる訳ではないのに何故だか懐かしくなるのです。老若男女全ての人に通ずるノスタルジーが描かれています。 台詞がないのに登場人物の気持ちは痛いほど伝わってきます。頑張れ負けんなって応援したくなるし、頑張ったねって抱きしめたくなるのです。 優しくて痛くてあったかくて必死に生きている。だからこそひとときの幸せである、なんでもない食事がものすごく美味しそうに見えるのかもしれません。 なんでもない今日を過ごせることに、美味しいご飯が食べられることに感謝したくなる作品です。
女子が好きで、「運命の人」を探すために超巨大女子校に入学した南山ハイジと、そんな彼女が好きな北町さらら。ハイジのために「運命の人」探しを手伝うと宣言したのに、さららはハイジを諦めきれない。15万人の対象者から「運命の人」を探すのが先か、その前に二人は結ばれるのか......。 ♡♡♡♡♡ 序盤から驚かされるのは、「運命の人」探しが、割とあっさり成功しそうなところ。ハイジは庇護欲を唆るモテ体質。あっという間に周囲の注目を浴びる。 ......とは言ってもそう簡単にはいかず、とある理由から、ハイジとさららと、SNSでバズりたい陰キャの沼丘ていの、三人ぼっち行動が多くなる。 女の子を見てはキラキラしているハイジ、彼女のためにあたふた奔走するさらら、雑に扱われるていのコメディはテンポが良く、情緒のブレとツッコミのキレが強烈。「例のプール」「女子の情報を書き込んだノートの名前」など、細かなネタを随所にブチ込んできて、つい笑ってしまう。 ハイジも実はさららを大切に想っていることは随所に描かれていて、その度に「さっさとくっつけばいいのに......」と思いつつ「尊い!尊い!」とふぁぼを押したくなる自分がいる。 これは定期的に摂取したくなる百合コメディ!
主人公が謝れないなら善人になればいいという発想が面白く、かわいい鬼とのやりとりも楽しかった!謝れないアルアルはリアルで心に刺さったし、センシティブな男心が再現されていて勉強になった!好き。
8歳の男の子、高嶺の里親になる決意をする現漫画家(元保育士)旭のお話。 里親になることの難しさや、子供が大人に気を使ったりな敏感な心が繊細に描かれているなと思った。 物語はこれからかと思うが、付かず離れずでまだ本音も中々言えない2人が一緒に暮らすことでどう心を交わしていくのか(?)気になるところ。
元警察官が著者が描く、実録?警察漫画。 基本1話完結形式。 ぬるりとしたギャグ中心かと思えば、かなりシリアスな展開もあり、その配分が絶妙です。 警察官を見ると、何もしてなくても反応してしまいますよね。 警察手帳出されて 「・・・わかっているな?」 と言われれば、 「はい・・・申し訳ありません。」 と、誰だって言ってしまうと思うんです。(言わないか?) それくらい、権力というか存在感があると思うんです。 言ってしまえば「嫌われ役」を一手に担っている感じ。 そんな風に思っていましたが、本作を読んで、警察官が厳しく口うるさく取り締まる背景には、凄惨な事件の現場に立ち会ったことがあるんだと、痛感しました。 同じような事件を二度と起こしたくないし、我々市民に同じような経験をしてほしくないという強い思いがあるのだと。 取り締まられてグチグチ文句言われても、そんなことをおくびにも出さず対応していく様に格好良ささえ覚えました。 ちょっとした不注意が大事故になったり、ちょっとした見落としが大事件になったり。 解決したことよりも、解決できなかったことばかりマスコミに取り上げられたり。 労働基準法なんてあってないような労働環境だったり、だけど言うほど給料高いわけでもない。 読めば読むほど、警察官の実態がわかり、襟元正す思いでいっぱいです。 特に、ギャグを交えながら飄々とすすむので、説得力が増すんですよね。 「こんなに大変なんですよ」と言いまくるような感じがなく、説教臭くないところもグッときます。 あと、1・2巻の表紙が変わったように、どんどん絵もうまくなるし、どんどん面白くなってきます。 ドラマ化とかしたら映えそうだな。
ComicWalkerで連載中に読んでて好きだったやつ。「余計なニュアンスは捨てる」とか「抽象的に言おうとしない(具体的に言う)」とか、自分自身英語で話すときに心がけてる内容が多くてすごく共感できた。 主人公は「英語はたくさん勉強してるはずなのに会話となるとだめ」というタイプで、その話せない原因は「無意識に難しい言い方(ちゃんとした説明)をしようとしてるから」。その失敗が日常でシチュエーションの中でわかりやすく描かれててすごくいい。 教材っぽすぎず、ちゃんと漫画として面白いところも読んでて楽しかった。 突然英語で話さなくちゃいけないときに、焦っちゃって結局何も話せなくて気まずい思いをしたことがある人は、読めば「こうすればいいのか」と安心できると思います。 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_AM16200261010000_68/
ほのぼの絵柄と美味しそうなご飯と永遠に続いてほしくなる日常感をまといながら、ハチャメチャに美化された初恋みたいな甘酸っぱいエロスを放り込んでくるとんでもない飯漫画です。 トキメキと劣情のちょうどど真ん中を刺してくるような漫画です。 なんて言うと誤解を招いてしまうでしょうが、従姉妹3人と同居っていうのがファンタジーでドリーミングなシチュエーション。 翻弄されつつも楽しい日常をおくり、いちばん歳の近い弥生ちゃんと何かが芽生えちゃいそうになる感じももう夢でしかない。カジュアルファッションででっかい眼鏡で地味そうなのに無邪気で時折セクシーさも感じさせるという弥生ちゃんもどう考えても夢です。 ピンク髪の姫騎士と同等の夢具合です。 なのに浩平ときたら、弥生ちゃんをはじめ従姉妹たちにドギマギしながらも慈愛に満ちた目で美味しそうな料理を作り続けるもんだから…浩平こそ夢じゃん!!という感情でいっぱいです。 気づいたらハーレム的な鈍感主人公じゃないのがよい。わたしも浩平の従姉妹になりたい。 100%日常にひそませた非日常と、ほのぼのに隠したほんのちょっとの色がどうにもこうにも心を捉えて離さないのです。まかない君おそるべし。 芋煮とおにぎりの組み合わせ最高です。家で食べる手作りおにぎりって特別感があってよいですよね。
主人公の24歳のOL、梶谷美月は有名商社勤めのエリートサラリーマン篠宮孝之さんと付き合っている。清楚な雰囲気の美月と爽やかで優しい孝之は傍からみると理想的なカップルに見えるが、美月には孝之に対して隠していることがありました。それは"男の人から積極的なアプローチを受けることが苦手だ"ということ。 例えば彼氏に頭をポンポンされたりだとか肩をぐっと抱き寄せられたりとか、そういう行為に対してすごくむず痒い思いをしてしまって気持ちが引いてしまう。そしてそのせいで今までの彼氏とは長続きせずにすぐに振られてしまう。そのことずっと悩んでいた。 孝之のことは本当に素敵だと思っていて、できれば長く付き合っていきたいと思っていた美月だったが、彼に愛想を尽かされないために隠そうとしていた彼女のこの性質が、本人も想像だにしなかった、彼からのアプローチではなく逆に自分から迫っていってしまう、という形で発露する。しかもそれが孝之さんと初めて一夜を共にするというタイミングで…という物語。 この作品、単行本の帯にも「男女逆転セックスラブコメディー」と書いてあるんですが、実は男女の”受けと攻め” が逆転したカップルというのを描いた作品です。 こう聞くとかなり特殊な設定の作品のように見えるんですけども、実はマンガ好きの方々には意外と受け入れられやすい設定なんじゃないかなと思います。 というのも、例えばBLマンガや百合マンガだと同性どうしで"攻めと受け"が描かれていて、つまりそこには "女性の攻め" 男性の受け" が存在しているわけです。そしてそれを読者はごく自然に受け入れているはずです。 ということは、男女カップルの中でも “女性の攻め"×"男性の受け” という組み合わせがあっても不思議ではなく、そう考えれば今作の設定もすんなり受け入れられるのではないでしょうか。 この作品は、美月と孝之、それぞれが相手との恋愛に悩む様子を描くことで、"女性の攻め" 男性の受け" という関係性をすごく自然に描いている作品です。1巻の段階では2人が思い描いていたいわゆる “普通の恋愛” とのギャップに悩む姿も描かれるんですが、2人が悩みながら試行錯誤した結果どのような関係を育んでいくのか、今後の展開が非常に楽しみな作品です。 また、漫画を楽しむという上でも、そして現実世界に当てはめたとしても、新しい価値観を得られる作品になってると思うので、恋愛漫画をよく読まれるという方はもちろん、BL や百合漫画が好きだとという方にも是非読んでみて欲しい作品です。 1巻まで読了