お寺のごはんと有り難いお言葉
主人公の地味めOL、臼井幸が、住職ら男3人と出会って、「食」の部分から生き方を変えていくお話。ごくごく普通の感性をもった女子なのが、共感できます。それまでコンビニ弁当&レトルトだけの食生活から、いきなり大豆で出汁をとるレシピに移行する振り幅がすごい。幸さんも心のどこかでは変わりたいと思ってたのかな、と。住職さんのお言葉も、毎回ぐっときたり、気づかせてくれるフレーズが多いです。「だわりを捨てるとか、周りと自分を比べない、とか。 あと、住職さんが作る精進料理は珍しいものばかりだし、作る過程や美味しさの描写がとても丁寧で美味しそう!モノクロだけど読んでるとお腹が空きます。 恋愛要素が入ってるところも、飽きずに読めるポイント。「幸薄い」といいつつ、タイプの違うイケメン3人に囲まれて美味しいものを食べてるのは羨ましいです。 料理好きな人も恋愛ものが好きな人も楽しめる作品だと思います。