かしこ2021/04/18山岸凉子先生のマジでガチの怖い漫画大人になってから読みましたがマジで怖すぎてビビりました。ちょっとトラウマです。マンバで表示されてる単行本の画像だと何故かフランス人形が表紙になってますが、実際に物語に登場するのは日本人形です。山岸凉子先生が日本人形のホラーを描いたら、そりゃ最恐でしょう…。でもグロくはないので普段はホラーを読まない人でも読めちゃうんです。もちろん怖い漫画が大好きな人にもオススメです。 電子書籍化はされていないのですが、潮出版社の選集の第一集に収録されているのと、文庫版「わたしの人形は良い人形」として出版されているので、割と手に入りやすいです。わたしの人形は良い人形山岸凉子
かしこ2021/04/16すごい楳図かずおって天才なんだ。漫画家にとっての本当の天才ってこういうことなんだ。そして今日から私の人生は『わたしは真悟』以後になってしまった!読んでいる最中から頭がぐわんぐわんするような衝撃。この人智を超えた愛のSF物語が「奇跡は誰にでも一度おきる だが おきたことには誰も気がつかない」のフレーズで始まるのがたまらない。わたしは真悟楳図かずお7わかる
かしこ2021/04/15主人公のカッコいいシーンが1度もないけど…こんなに最初から最後までカッコ悪い主人公が他にいるのだろうか…。しかも昆虫(ていうか宇宙人?)に寄生されてからは意識なんてほとんどなかったですよね…性欲に支配された人間モドキみたいな状態になってましたよ!『お前を犯す!いや犯させて頂く!そして自殺する!』『クソ女!』などヤバいワードも盛りだくさんですが不思議と不快な気持ちにはならず、始終「何だコレは…笑」と思いながら読みました。カオスな世界感が好きな人にはたまらないのではないでしょうか。「虫にも心ってあるんだろうか?」くらいは考えたことあるけど、虫とのセックスなんてどうしたらそういう発想を思いつくんだろう…。ムシヌユン都留泰作2わかる
かしこ2021/04/12ニューウェーブと呼ばれた漫画家の一人アニメ監督の今敏が大友克洋の下で仕事をしていたことは有名ですが、「影響を受けたのは白山宣之」という発言があったことをユリイカの特集で知ったので、白山宣之に興味を持ちました。大友克洋、高野文子、さべあのま…などと共に漫画界のニューウェーブと呼ばれた作家の一人で、特に大友克洋とは映画について語り合ったりとても仲が良かったようです。 復刊ドットコムから再出版された「幻の花」も読みましたが、初めて白山宣之作品を読むなら「地上の記憶」からの方がいいなと思ました。ちなみに「地上の記憶」は遺作集でもあるので、超豪華ニューウェーブ作家仲間からの追悼文も収録されています。それを読むと白山宣之という作家の人物像や作品のよさが尚更よく分かる。どうしてこんなに素晴らしい才能が埋もれてしまう世の中なんだろう…。地上の記憶白山宣之6わかる
かしこ2021/04/11近藤ようこ先生も月刊ASUKAで描いてたんだ!80年代に月刊ASUKAに描かれた4作品が収録されています。表題作の「水の蛇」は少女から女性になることの葛藤がテーマなんですが、これが少女雑誌を読んでる女の子に向けて描かれたものなんだと思うとドキッとします。自分が思春期に月刊ASUKAの読者としてたまたまこの作品に出会っていたら、頭ではまだ理解できないかもしれないけど心には深く刺さっていたはずです。後半にはビッグコミックに描かれた4部作が収録されていますが、やっぱり掲載誌によって作品の雰囲気は全然違いますね。水の蛇近藤ようこ2わかる
かしこ2021/04/08私は3巻が好きですもうすでに熱いクチコミがある作品なので自分が書かなくてもいいかな…と思ったのですが、個人的な読書感想備忘録として残しておくことにしました。 一回読んだだけじゃ内容を把握するのが難しいと思う…。私は二回目を読んでようやくストーリーの全体像を理解できました。あえて、よくある起承転結で物語を作ってないんだと思います…多分…。一回目を読んでる時にはジグソーパズルを組み立てるように色んなことが明らかになっていくなぁと思いましたが、二回目はストーリーの流れが自然過ぎて伏線なのかどうかも曖昧なところがヨーロッパの映画みたいだなって思いました。あんまり伏線っていう概念がないのかも…。分かりやすい展開の漫画ばかり読んでいたのでとても新鮮でした。こういう風に漫画のストーリーを作ってもいいんだという発見もありましたが、雑誌連載で発表していくのは大変だっただろうなと感じたのも正直なところです。「彩度」とか「きらめき」の言葉以上の意味はあるのか?とか、二回読んでも分からない部分が多々あるので完全には理解しきれてないんだろうな…。でも3巻が特に好きです。エイス Aiming for the ace伊図透7わかる
かしこ2021/04/06長寿アニメのような面白さ!柿野家の一人っ子、小学生の実子ちゃんは町内で犬を飼ってる家を四十七ヶ所巡るほど大の犬好き。そんな実子ちゃんが迷子犬を拾ってタネと名付けて飼うことになりますが、実はその犬の正体は宇宙人だったのです…! とはいえ、あんまり宇宙人的SF要素はありません。どちらかというと実子ちゃんの売れない漫画家の叔父さんの方が活躍してます。でも単行本の帯コメント「長寿アニメのような面白さ!」は本当でした。太田基之作品ってハマるとクセになりますね。かきのたね太田基之1わかる
かしこ2021/04/04やっぱり土田世紀いいなぁ各短編に作者のコメントがあるのがいいですね。前中後期それぞれの作品の要素が凝縮されているような気がするので、土田世紀を何から読んでいいか迷っている人はとりあえずこれから読んでみるのもいいのではないでしょうか。全1巻ですし。私は「HOT MOON」が一番好きでした。それについてのコメントもよかった。ここ最近読んだ漫画の中でダントツ「自分も頑張ろう」って励まされた。土田世紀短編集 ノーサンキューノーサンキュー土田世紀
かしこ2021/04/03漫画家・高野雀さんも憧れる才野!普段どんなことを考えて生きてたらこんな漫画を描けるようになるんだろう。同人誌で発表された作品が主なので万人向けな話ではないし、自分の理解も全く追い付いてないと思うのですが、傑作なのは間違いないです。雪国生まれの青年が東京の蕎麦屋で働く女の子に恋をする「タグレッツ」、ボケちゃった元高校球児のおじいちゃんを見守る「アルプススタンド」は割と分かりやすい話でした。芸術家が宇宙に行く「ママール・フ・モモール、なりに」は難しかったです。しかし難解でもこれが一番の傑作です。それだけは分かる!各作品に解説も付いているので、何度も読み返して理解を深めようと思います。関根美有傑作選 はびこる愛関根美有1わかる
かしこ2021/03/30私が初めて読んだ近藤ようこ先生の作品表紙がすごくカッコよかったので手に取りました。内容は坂口安吾の小説をコミカライズしたものになります。原作小説が発表された当時はGHQから大幅に検閲された影響もあって評価はあまり高くなかったそうですが、近藤ようこ先生は2001年に講談社文芸文庫から出版されたGHQ無削除版を元に漫画にされているのでパンチがすごいです。まず「夜の空襲はすばらしい」から始まります。 戦時中にどうせ日本は負けるんだと思いながら生きていた男女がいて、二人は夫婦同然に暮らしてるんだけど、戦争が終わったらこの関係も終わるんだろうってお互いに心の中では思っている。女は貞操観念にダラしなくて、でも不感症で、男は全部を知っていて一緒にいたけど、戦争が終わりを迎えて…という話です。 読んでいて理解はしていると思うんですが言葉にするのが難しいですね。改めて読み返してみたら、あとがきに「青林工藝社に漫画化のアイディアを承諾してもらってから完成までに6、7年かかっている」と書かれていたのに驚きました。でも、こんなにすごいものはそれ程の年月がかかって当然だと思います。戦争と一人の女近藤ようこ 坂口安吾
かしこ2021/03/29モノローグが切なくて胸が苦しくなるけど最高ヒモ男に捨てられたイラストレータの塔子、塔子とルームシェアしてる普通のOLちひろ、自由人のフリーター里子、学生の頃からの男友達に今も片思いしてるデリヘル嬢の秋代。4人の「どこにでもいるような」女の子達のお話です。 塔子、ちひろ、秋代は色んなストレスを抱え込んじゃってて、ハッキリ言って病んでます。でもそんな彼女達のことをどこか他人事とは思えないんですよね…。フリータの里子だけは割と心が平和なんです。朝寝坊して公園を散歩しただけの何も起きない一日でも幸せだと言える里子がいるから、他の3人のエピソードも暗い気持ちになり過ぎないで読めました。でも最終的にはちゃんと闇から抜け出してると思うんだよなぁ〜。単純なハッピーエンドではないけれど。strawberry shortcakes魚喃キリコ1わかる
かしこ2021/03/28永島慎二先生公認?パロディ永島慎二先生の「漫画家残酷物語」を読まれたことがある方はぜひこちらもお読み下さい。第1話は登場人物もストーリー展開もそっくりなパロディ作品です。かなり下ネタが多いですが、クオリティーが高くて感動しました!第2話からは永島先生風のキャラクターが登場するオリジナルストーリーになっています。なぜかオチが日野日出志のパロディになっていたり、新トキワ荘を名乗る若者達が登場したりして面白かったです。唐沢なおき先生の元版と新版のあとがきと、評論家の呉智英さんの作品解説も読み応えがありました。漫画家超残酷物語 青春増補版唐沢なをき1わかる
かしこ2021/03/28これこそが真の漫画家マンガかもしれない「東京ヒゴロ」を思い出しながら読みました。松本大洋先生って永島慎二先生お好きなんでしょうか?それとも漫画家はみんな「漫画家残酷物語」が好きなのかな。 どの話にも漫画家が登場するオムニバスになっていますが、最近の漫画家マンガとはちょっと違います。唐沢なおき先生のパロディ「漫画家超残酷物語 青春増補版」に収録されていた評論家の呉智英さんの作品解説を読んでてピンと来た言葉がありました。それは『マンガの業』という言葉です。描ける描けないじゃなくて、生きると漫画が一緒になってるみたいな話なんですよね。 「東京ヒゴロ」を読んだら「漫画家残酷物語」を読んでみて欲しいです。出来れば「漫画家超残酷物語 青春増補版」も読んでもらうと超楽しいと思います。漫画家残酷物語永島慎二1わかる
かしこ2021/03/27土田世紀は熱心な宮本輝ファンだったそう文藝春秋が発行していた「コミックビンゴ」という雑誌で連載されていたらしいです。原作は宮本輝の同名小説。土田世紀は熱心な宮本ファンだったそう。 【あらすじ】普通の大学生だった主人公は父親が急死したことで、いきなり借金取りに追われる生活を送ることになる。まだ電気も通っていない夜逃げ先のアパートで帽子をかけようと柱に釘を打ったところ、偶然にもトカゲを刺してしまう。しかしトカゲは生きていた。こうして釘が刺さったままのトカゲを飼育しながら、借金取りに追われ八方塞がりになっている自分を重ねて生活していく…。 宮本輝の小説は「錦繍」を読んだことがあるんですが、どんな内容だったか忘れてしまいました。映画監督の是枝裕和のデビュー作も宮本輝原作の「幻の光」で、これも観たんですが忘れちゃいましたね(主演の江角マキコがよかったことだけは覚えてます)…。久々に宮本輝作品に触れて「そういえばこういう作風だったなぁ」と何となく思い出しました。普通のコミック雑誌だったら物足りない連載になっていたかもしれないけど、文藝春秋の雑誌だし、土田世紀との相性はとてもいいです。 「生き方は死に方なんやと…」と言いながら借金を残した父親がものすごい形相で死んでいくんですが、もっとすごい死顔の人も出てくるのでギョッとしてしまいました。ちょっと笑えるくらいすごかったです。春の夢土田世紀 宮本輝
かしこ2021/03/25私の「思い出せないマンガ」はこれだった!マンバには「思い出せないマンガ」を探してる方がたくさんいますが、そういえば私にもそういう漫画あるな〜と最初に思い出したのがこの作品でした。たぶん小学生の時にネットで試し読みをしたんだと思うんですけど、「少女漫画」「誉ちゃん」「メイド服」の記憶があったので、検索したらすぐヒットしました。えっ!『山田太郎ものがたり』の森永あい先生の作品だったのか…!どおりで20年前に数ページしか読んでないのに強烈なインパクトが残っていた訳だ。そして森永あい先生が2019年に亡くなられたと知ってショックでした。 『まにあってます!』はイケメン三兄弟の家に借金のカタとして誉ちゃんがやって来て平和な暮らしをめちゃくちゃにしていくコメディーです。家の中では雇われの身としてメイド服を着て家事をするのですが、コロッケを揚げたら家を燃やすなど散々な出来です。でも三兄弟が通っている私立の名門校の編入試験に満点合格するし、去年まで男子校だったから女の子は一人だけっていう逆ハーレム状態で、むしろ誉ちゃん無双な漫画だったりします。イケメンを天然ドジっ子がブンブン振り回すTHE漫画なマンガで面白かったです。また読めて嬉しかったなー。まにあってます!森永あい5わかる
かしこ2021/03/24実は漫画家マンガです楠本まき先生って作家性が強くて難解な作品を描いてそう…というイメージがあったのですが、エッセイ漫画「A国生活」を読んでから印象が変わりました。思ってたより読みやすくて、でもセンスがあってユニークな作家さんなんだと。 この作品は「赤白つるばみ」のスピンオフらしいのですが、これだけ単体で読んでも内容を理解するのに問題ありませんでした。色々と話題になったジェンダーバイアスについてのセリフがある作品ですが、全編通して読んでみると漫画家マンガとして面白かったです! 美大生のノエル子さんは少女漫画誌ガーマレットで新人漫画家としてデビューしますが、編集者からは読者が共感してキュンキュンするような漫画を描いてくれと言われてしまい、自分の作家性との違いに悩みます。そんな時に大ファンの谷崎真珠先生のアシスタントをしに行くことになり、谷崎先生はどんなことを思いながらガーマレットで連載しているのかを聞くことになります。 ノエル子さんも谷崎先生も楠本まき先生ご自身がモデルになっているところが多分にある気がします。マーガレットでデビューされて今もココハナで活躍されている楠本先生のまんが道のような側面もある漫画です。ぜひ気軽に読んでみて下さい!赤白つるばみ・裏/火星は錆でできていて赤いのだ楠本まき1わかる
かしこ2021/03/23幸せになれそうな優しい世界観2010年にYOUで連載されていたものなので最近の作品ですね。私はりぼんっ子だったのですが陸奥A子さんの作品を読んだことがなかったので、いつか読まねばとずっと思っていました(それなのにりぼんで連載してた作品じゃないけど…)。 この「花かご便」という作品は、素敵なアレンジメントをしてくれるお花屋さんとそこへやって来るお客さんのオムニバス漫画です。両親が離婚した小学校3年生の女の子の話が印象的でした。「でも本当はずっと心の中に雨が降っているみたい」と言うんです…。登場人物にはそれぞれの事情がありますが、花束には受け取った人が幸せになれるよう願いが込められているので、どの話も世界観が優しかったです。花かご便陸奥A子2わかる
かしこ2021/03/21初めて読みました!第一印象は「遊ってママレードに似てる。ほんとはすっごく苦いとこあるのに、みんなうわべの甘さにだまされて気づいてないの。ママレード・ボーイ!ね、ピッタリでしょ?!」だったけど、一緒に過ごしてるうちに好きになっていって「だって遊はかんじんな時はすごく優しかったもの。クールなふりしてるけど、ほんとはすごく優しい、思いやりのある人だもの…」に変わっていくんですね。タイトルの「ママレード・ボーイ」にはこんな意味があったんだなと今更ながら気づきました。 実写映画を観たことはないんですが、どうしても遊が吉沢亮に見えてくるので自分でもびっくりしました。遊って男の子キャラだけど下まつげがあるんですよね。現実にそれを再現できる人が登場するなんてすごいな。やっぱり映画も観てみようかな。ママレード・ボーイ吉住渉2わかる
かしこ2021/03/20グレゴリ青山の最新エッセイグレゴリ青山さん。お名前はよく見かけていた作家さんでしたが、ちゃんと作品を読んだのは初めてでした。めっちゃくちゃ面白い人ですね!京都にお住いのようですが、大阪の古書店で働かれた経験があったり、元バックパッカーだったり、猫・手芸・フィギアスケートがお好きだったり、多趣味で物知りで面白い人だなぁ〜。琵琶湖一周ぶらり旅はマネしてたいです。これからグレゴリさんのエッセイを読み漁っていこうと思います。今まで何で読まなかったんだろう…?グレさんぽ ~猫とかキモノとか京都とか~グレゴリ青山
かしこ2021/03/20ラスト3編が特に面白かった!小学館から出てる本だけど色んなとこで掲載された短編が収録されてるんですね。描かれた順番に収録されてる訳でもないんですがラスト3編が特に好きでした。アパートの隣の部屋にバラバラ殺人事件の犯人が住んでた漫画家と編集者が会話する話、古本に挟まっていた写真に写っていたお尻にアザがある女の人を探す話、自分がどうして幽霊になってしまったのか分からない男に取り憑かれちゃう話、この3つです。途中の小ネタには笑わずにいられないしオチもよかった。太田基之 傑作短編集太田基之
かしこ2021/03/19トキメキが欲しかったので読みました!トキメキ…トキメキが欲しい…しかも純粋で上質なやつ…こういう時は何を読めばいいんだ…そうだ!吉住渉先生だ!ということで読んでみました「ママレード・ボーイ little」。実は前作の「ママレード・ボーイ」は昔アニメを観ていた記憶があるくらいで未読なんですけど、なるべく最近の作品が読みたいなと思ったので読んじゃいました。もちろん前作を読んでいた方が楽しいのは間違いないですが、あの複雑な家庭事情を知ってれば読んでいて困ることはなかったです。 今作は「ママレード・ボーイ」の主人公カップルの両親ズにそれぞれに産まれた女の子と男の子が主役になります。2人は同じ家で姉弟のように育ったけど血は繋がっていないので、あとはご想像どおりの展開に…♡という感じです。すっっっっごくキュンキュンしました。中学生の恋愛にこんなにキュンキュンして自分は大丈夫なのか?!と心配になるくらいでしたが、求めていたトキメキを得られたので大満足です。順番が逆になってしまいましたがこれから「ママレ」を読もうと思います!ママレード・ボーイ little吉住渉3わかる
かしこ2021/03/18ラストの演奏シーンが神がかってるラストのたった2日間の演奏会の為に3巻分の物語がある訳ですが、このラストがマジで神がかっていて腰抜かしました。正直に言うとそこに到るまでのストーリー展開は「神童」の方が面白いな〜という気持ちで読んでいたし、音楽の天才っていうキャラクターもジジイの指揮者より女の子のピアニストの方がやっぱり華があるよな…と思っていたのです。でもラストの演奏シーンは「神童」を超えてましたね。もうジジイなんて呼べない。彼は正真正銘のマエストロです…!さそうあきら先生の描く音楽シーンは本当にすごいなぁ。読んでて興奮しました。マエストロさそうあきら3わかる
かしこ2021/03/17「バッファロー5人娘」って未完なんだ…何も知らずに読み始めたらもうすぐクライマックスだ!っていう感じのところで終わってた。なんで未完なのか検索したらCUTiE Comicが休刊になったからと出てきた。しかも未完なので10年以上単行本化されなかったから、掲載された雑誌はネットでプレミアが付いていたらしい。いや〜そうなるよ…。 ちなみに発売された時にクラウドファンディングでオールカラーの豪華本も制作されていて、「バッファロー5人娘」の単行本化について安野先生がコメントをされていました。 https://camp-fire.jp/projects/534/activities/2767 たとえ未完だとしても作品を読んだら20代の安野モヨコが描いた名作を本の形にして残すことは大正解だなと思いました。バッファロー5人娘安野モヨコ
かしこ2021/03/14これがデビュー作!マジか!本当にデビュー作なのかと疑いたくなるくらいのクォリティー。こんなに完成されてデビューする人って中々いない気がします。すごく面白かったです。 主人公は触れると他人のすべてが視えてしまう女性・草野慧。とある宗教団体が彼女の力を利用して勢力を拡大していた一方で、政府もその力を手に入れようと画策していたが、彼女に接触する任務を任されたオジサン・駿河だけはその境遇に同情していた。そして宗教団体から逃げ出した主人公は政府からも追われていることを知らないまま放浪生活を始める…。 特に主人公が視えているシーンがすごかったです。何回でも読みたくなります。私はうっかりアクションコミックス版を買ってしまったのですが、2巻のラストに「3巻へつづく」とあったけど、3巻は発売されてないんですね…。ビームコミックスから出ている新装版も同じ内容なんでしょうか?そもそも未完なのかな…。でも完結してなくても読む価値ありました。面白かった〜。ミツバチのキス 新装版伊図透5わかる