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いつか読もう読もうと思っていた赤色エレジーを読みました。正直に言うと「林静一=萩の月=イラストレーター」のイメージがあったので、最初は読んでいても1コマ1コマが静止画のように見えていたのですが、どんどんどんどん流れるように動き始めていくんですよ。主人公である貧乏な同棲カップル2人の職業がアニメーターなんですが、林静一先生もキャリアの最初はアニメーターからスタートされていたんですね。物語の中でも重要なセリフを彼女が言う前に扇風機の風で描いていたアニメのカットがバラバラと飛んでいくシーンがあるんですが、あそこが一番好きでした。でもラストもかっこいい…。これはまさに語り継がれていくべき一流の作品ですね。「ph4.5グッピーは死なない」も読みたいんですが電子書籍もないし、どうやって手に入れればいいんだろう。地道に古本屋を回るしかないのかな。
幸子の幸せは何処にある…。裸電球の下、四畳半の下宿の部屋で繰り広げられる原点の愛。一九七〇年代のラブストーリーが甦る!