ネタバレ

いや〜これは女性にオススメの漫画ですね…!女が読んでも辛かったから男性が読んだらもっと辛いと思う。当時のヤンジャン読者はどう受け止めながら読んでたんだろう。いい漫画なのは間違いないけども!!!!

最初は青年漫画らしいエッチな展開で始まるんですよ。主人公のポンタも恋人になる千砂ちゃんも恋愛に疎くて、でもエッチなことにも興味があって…っていうお決まりのドキドキな展開で、また中野純子先生の絵が上手いのでしっかりエロいんですよ。そんな感じで完全にエロだと思って読んでたら、2人の気持ちにスレ違いが起き始めるんですね…。ポンタは早く一線を越えなければと焦るんですが、千砂ちゃんはそこまで心の準備が出来てない。でもポンタにそれを言えない。言えないことがストレスになって、気晴らしにバイト先の後輩とデートをしてしまうんですが、そいつが悪い奴で。千砂ちゃんはレイプされてしまうんです。この事件で受けた心の傷の描写が生々しくて読んでいて辛くて、特に悪夢にうなされるシーンでは泣いてしまった。でも2人を支えてくれる人もたくさんいるし、そこでかけてくれる言葉に救われるんです。

ポンタみたいな男性がいるかどうかは分かりませんが、とにかく女性心理描写はリアルです。私もこんなことがあったら千砂ちゃんみたいに悩むだろうなってシーンがたくさんありました。展開も女性向け漫画っぽいところがありますが、これは青年誌じゃなければ生まれなかった傑作です。ちょっとオススメしにくいけど読んでみて欲しいな。

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この世界の片隅に

漫画と映画を久しぶりに見返した!

この世界の片隅に
かしこ
かしこ

2025年のお正月にNHK広島放送で映画「この世界の片隅に」が放送されたのは、今年で原爆投下から80年が経つからだそうです。この機会に私も久しぶりに漫画と映画をどちらも見返してみました。 やはり漫画と映画の一番の違いはリンさんの描き方ですよね。漫画では夫である周作さんとリンさんの関係について触れられていますが、映画ではありません。とくに時限爆弾によって晴美さんと右手を失ったすずさんが初めて周作さんと再会した時に、漫画ではリンさんの安否を気にしますが、映画ではそれがないので、いきなり「広島に帰りたい」という言葉を言い出したような印象になっていました。映画は子供のまま縁もゆかりもない土地にお嫁に来たすずさんが大人になる話に重点を置いているような気がします。それに比べると戦時下無月経症なので子供が出来ないとはっきり描いてある漫画はもっとリアルな女性の話ですよね。だから漫画の方が幼なじみの海兵さんと2人きりにさせた周作さんに対して、あんなに腹を立てたすずさんの気持ちがすんなり理解することが出来ました。個人的には男性達に対してだけではなく、当時の価値観で大事とされていた後継ぎを残せない自分に対しての悔しさもあるのかもしれないと思いました。けれどもあえて女性のリアルな部分を描きすぎない選択をしたのは、原作である漫画を十分に理解してるからこそなのは映画を見れば明らかです。 久しぶりに漫画と映画を見返してどちらも戦争が普通の人の生活も脅かすことを伝えているのはもちろん、すべてを一瞬で無いものにしてしまう核兵器の恐ろしさは動きのある映画だから強く感じた喪失がありました。そして漫画には「間違っていたら教えて下さい 今のうちに」と巻末に記載されていることに初めて気づきました。戦争を知らない私達が80年前の出来事を想像するのは難しいですが、だからこそ「この世界の片隅に」という物語があります。どんなに素晴らしい漫画でもより多くの人に長く読み続けてもらうのは大変なので映像化ほどの後押しはないです。これからも漫画と映画どちらも折に触れて見返したいと思います。

野球で話せ

漫画で話せ

野球で話せ
かしこ
かしこ

何を隠そう私も自分の描いた漫画を第11回青年漫画賞に応募していたのです。とはいえ私は記念受験のようなものなので箸にも棒にもかからないのですが…それでも言わせて下さい、私のライバルって中原とほるだったのかよ!!と。いや〜でもこれは完敗です。だって全編を通して「漫画を描くのが楽しい」って感じだったじゃないですか。働きながら漫画を描くのは大変です。やりたいことがあるのは幸せだけど、休みの日なんかに一人で引きこもってコツコツ描いてると「誰にも求められてないものをこんなに一生懸命やって何になる?」と虚しくなります。それよりも情けないのは描きたいから描くのではなく「漫画家になりたいから描いている」という気持ちのブレが起きてしまうことです。それでは本末転倒なのです。だからこそ作中で叔父さんが言っていた『表現を続けなさい』というセリフに胸を打たれて勇気づけられました。それは連載デビューを経験された後も医師として働きながら投稿を続けられたご自身に対しての言葉なのかもしれませんが、私もこんな風に漫画と向き合いたいと思わされる姿でした。いつか私の漫画を中原さんに読んでもらいたい。漫画で話したいです!

ダイヤモンドの功罪

最新話で綾瀬川が覚醒したぞ!!

ダイヤモンドの功罪
かしこ
かしこ

最新話でついに!綾が覚醒をしましたね!エヴァで言うところの覚醒と同じ意味なので心配ではありますが、これから益々タイトル通りの「功罪」っぷりを発揮してくれることでしょう。 ということで単行本を読み返してみました。運動神経だけではなく、身体能力、そして頭脳と、スポーツをする為の全てに恵まれた小学5年生の綾瀬川。U12の日本代表でもエースに選ばれ、他の代表選手からも「俺の世代にはずっとコイツがいるんだ…」と恐れられる程の逸材っぷり。しかし綾瀬川の本心は只々みんなと楽しく野球がしたいだけ。そう、綾本人も自分の才能に傷ついているのです。でも誰もそれを知らない。いてもイガくらいかな? 私は野球に関して全くの無知なんですがそれでもハマるのは、これが「才能」の話だから。やはり圧倒的な才能は人を翻弄するんですよ!!恐ろしやです。 日本代表の並木監督があのまま綾の面倒を見てくれたらよかったけど、このまま足立フェニックスで限界まで投げ続けたらプロになる前に選手生命が絶たれそうで心配ですね。ストーリーの冒頭で何回か高校球児になった綾が出てくるけど「この試合で壊れてもいい…!」と言ってたのが気になる。それがどういう意味なのか。やけっぱちなんだろうか。今のところ理解者になりそうな人が大和しかいないけど、東京と大阪で距離もあるし、大和もプレイヤーになりたそうだし、どうなっちゃうんだろう…。 将来は大谷さんのようになってくれたらいいのにな〜と思うのも綾にとっては大きなお世話なんだよね。とにかくハッピーエンドであってくれ!!と願いながら読んでます。

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ヘタコイ

ヘタコイ

駒井静、大学一年。趣味は盆栽いじりにヌカ床。「御隠居様」と呼ばれるジジくさい静が、旅先の露天風呂で倒れている丸裸の女性と遭遇!初めて生身の裸を目撃してしまう。その後、大学で入った「旅と温泉愛好会」の先輩・流香があの裸の女性だと気づいた静は、直視できず…。波乱の大学生活がはじまった…!!

Say,good-bye

Say,good-bye

「週刊ヤングジャンプ」誌上で活躍していた人気作家中野純子の短編作品傑作選。2012年、急逝心疾患で逝去。青年誌読者の多くはその早すぎる死を惜しんだ。本作は「ヤングユー」誌で掲載された作品群の中から選りすぐりのものを収録。特に男性読者が未読で魅惑的なテーマのコンテンツを選出。単行本未収録の作品『Say,good-bye』は希少価値あり。古くからの友人でもあり漫画家仲間の坂井久仁江が巻末に寄稿している。

B-SHOCK!

B-SHOCK!

B-SHOCK!とは桂深教授が開発した腕時計型の爆弾である。2個一組で、一定距離以上に離れると爆発する。教授は、自分のゼミのあまりの人気のなさに、業を煮やし、アラタとハツネにB-SHOCKを装着して、無理矢理、桂深ゼミの学生にしようとする…。かくして、見ず知らずの2人の24時間密着生活が始まった!!

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